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レスポール・タイプのギター特集

レスポール・タイプ Gibson Les Paul Traditional 2012

レスポール(正確にはレス・ポール・モデル)は、フェンダー・ストラトキャスターフェンダー・テレキャスターに並ぶエレキギターの定番機です。1952年のデビュー以来、不遇の時代もありましたがいろいろなプレイヤーに愛用され、現在では特にロックに不可欠なアイテムになっています。ここではそのレスポールタイプのギターにスポットを当て、その特徴や魅力に迫っていきましょう。

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レスポールの特徴 ・・レスポールの種類 ・・レスポール4つの特徴レスポールを選ぶときのルックス上のポイントこれから始める方にお勧めのレスポールラインナップ ・・実売価格:¥10,000〜¥30,000近辺 ・・実売価格:¥30,000〜¥50,000近辺 ・・実売価格:¥50,000〜¥80,000近辺本家ギブソン・レスポール以降 ・・実売価格:¥100,000〜200,000近辺 ・・実売価格:¥200,000〜

Les Paul in 1980s Coors TV Commericial – Youtube
「いいギターだな。ちょっと弾かせてくれよ」「ジイさん弾けんのかよ」「まあ見てな」からの、「スゲえなジイさん、名前は?」「そこに書いてある」というギターファンなら夢に出そうなシチュエーションのテレビCM。レスポールは、ジャズギタリストのレス・ポール氏のために開発された、世界で最も有名なシグネイチャーモデルです。

備考:「レスポール」という名称はギブソンの登録商標であり、ギブソンもしくはエピフォンの製品でなければ使用できません。他のものは全て「レスポールタイプのギター」や「レスポールのコピーモデル」などと言わなければなりませんが、それでは余りにも不便ですから、本家もコピーモデルもひっくるめて便宜上「レスポール」と呼びます。

レスポールの特徴

レスポールの種類

レスポールには様々な種類のものがあり、それぞれに違った個性があります。
ギブソンのレスポールでは

などを基本としたさまざまなモデルがリリースされていますが、その他のブランドからはその仕様を踏襲したコピーモデル、新たな個性を付加したアレンジ版などがリリースされています。


Led Zeppelin – “Whole Lotta Love (Rough Mix With Vocal)” (Official Music Video)
低く構えるレスポールの格好良さを世界的に知らしめたという点において、ジミー・ペイジ氏の功績は甚大だと考えられています。いろいろなプレイヤーがメインにレスポールを選ぶ中、やはりレスポールといえばペイジ、となるわけです。

レスポール4つの特徴

基本的なレスポールには、

  • 1)ネック:幅は広め、弦長はちょっと短い
  • 2)本体:丸さを基調とした、かわいいとも堂々としているとも見えるルックス
  • 3)電気系:太いサウンドの出るピックアップ
  • 4)ブリッジ:ミュートがしやすい

といった特徴があります。

1)ネック:幅は広め、弦長はちょっと短い

レスポールのネックは幅が広めのものが多いですが、弦長(スケールとも。ナットからブリッジまで)は24.75インチで、「ギブソンスケール(ミディアムスケール)」と言われます。フェンダーの25.5インチ(フェンダースケール、又はロングスケール)より約2センチ短く、そのぶん指が届きやすくなっています。

2)本体:丸さを基調とした、かわいいとも堂々としているとも見えるルックス

レスポールのボディはアコースティックギターの形をコンパクトに引き締めたスタイルで、丸くてかわいらしいとも、堂々としていてかっこいいとも見える魅力的なスタイルをしています。表側が立体的なカーブを描いているのも特徴です(レスポール・ジュニアなど、平らなモデルもあります)。

3)電気系:太いサウンドの出るピックアップ

レスポールでは、出力が大きくて太い音が出せる「ハムバッカーピックアップ」が2基搭載されているのが基本です。またジュニア/スペシャルなどでは、「P-90」と呼ばれるラージサイズのシングルコイルが搭載されます。こちらもシングルコイルながら、存在感のある太いサウンドが得られます。
ギターピックアップについて

4)ブリッジ:ミュートがしやすい

レスポール特有のTOM(チューン・O・マチック)ブリッジは、シンプルな構造でしっかりと安定しており、信頼のおけるパーツです。サドル部で弦が緩やかな山形に折れることから、ここに手を当てるブリッジミュートがやりやすいと感じるギタリストが多くいます。

レスポールを選ぶときのルックス上のポイント

最初のギターはルックスが肝心です。音や機能などは上達に連れて分かっていきますので、まずは自分の相棒として愛着の持てるかっこいいレスポールを選びましょう。


THE BAWDIES – SHAKE YOUR HIPS from LIVE DVD “1-2-3 TOUR 2013 FINAL at 大阪城ホール”
レトロなテイストのサウンドを現代的な解釈で奏でるバンド、THE BAWDIES。正統派のロックサウンドはレスポールで作られます。

レスポールはヘッドが黒塗り、指板はローズ材かエボニー材なので黒や濃い茶色が普通です。レスポールのルックスは、ボディで決まります。

lespaul-color 左から:レスポール・スタンダード(チェリーサンバースト)、レスポール・カスタム(ブラック)、レスポール・ジュニア(イエロー)

  • レスポール・スタンダード:チェリーサンバースト
  • レスポール・カスタム:ブラック(「ブラックビューティー」という異名があります)
  • レスポール・ジュニア:イエロー(TVイエロー)

というように、モデルごとに象徴的なカラーがあります。これ以外にも様々なカラーがあり、木目の出ているものでは杢(もく。木材の模様)が楽しめるものもあります。

ピックアップには金属製のカバーが付けられるのが基本ですが、ロック指向なモデルなどでは外されており、ここでもルックスに違いが出ます。


Bob Marley – In Concert (Live)
「レゲエの神」といえばこの人。ボブ・マーリー氏のトレードマークはパーツを交換してカスタマイズしたレスポール・スペシャルです。歯切れがよく、また太くて存在感のある音が心地よいですね。

これから始める方にお勧めのレスポールラインナップ

最初の一本は、ルックスと値段で決めてしまって大丈夫です。品質や音は値段によりけりではありますが、まずは手が届く一本を手に入れて、ギタリストとしてのキャリアをスタートさせることが重要です。本家ギブソンのレスポールは何十万円もする高級ギターですが、ここでは初心者が現実的に検討する価格帯で分類して、おすすめのレスポールを紹介していきます。

本体実売価格:¥10,000〜¥30,000近辺

レスポールの製造は、木材を貼り合わせたりボディ表面を曲面に加工したりするなど手間がかかります。ですからストラトタイプなどと比べると若干値段が上がりますが、それでも本体がこの価格帯というのはなみなみならぬ企業努力の成果に他なりません。高級モデルなら、パーツ1個で¥10,000を超えることも珍しくありません。
さすがに有名プロミュージシャンがこのクラスの楽器を使用することはありませんが、ちゃんと音が出る、ツマミやスイッチなどで操作ができる、トラスロッドやサドルなどのネジで調整できるなど、エレキギターを学ぶ上で必要なものが省かれずにきちんと備わっているので、「これから始める方が選ぶ最初の一本目」として充分な性能を持っています。また必要なものが全て揃えられた「セット」で販売されることも多く、ギタリストとしてのスタートを切るための強い味方になっています。
Q&A.14 安いエレキギターはやっぱりダメなんでしょうか?

K-GARAGE KLP-320/KLP-360

K-GARAGE KLP
「K-ガレージ」は楽器専門商社キクタニミュージックのブランドで、エレキギター、アコースティックギターのみならず、ベースやマンドリン、その他周辺グッズなどを格安でリリースしています。「320」はレスポール・スタンダードを、「360」はレスポール・カスタムをコピーしたギターで、いずれもバスウッドボディ、メイプルネック、ローズ指板という仕様になっています。「320」ではボディトップに風格のあるメイプルが貼られ、「360」ではゴールドパーツで彩られています。バスウッドボディのために本体が軽量であるところが最大のポイントですが、またこの価格帯でありながらセットネック仕様になっているところにたゆまぬ企業努力を感じさせます。

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BLITZ by ARIA BLPシリーズ

BLITZ by ARIA BLPシリーズ

「ブリッツ」はアリアプロ2などで知られるアリアギターズの、ギブソン系のギターに特化したブランドです(フェンダー系は「レジェンド」)。スタンダード/カスタム/スペシャルという定番スタイルの他に、ビグズビー搭載モデルなど派生モデルもあり、カラーバリエーションも豊富にあります。格安のギターにしてセットネック仕様というのは上記K-ガレージ同様驚異的ですが、こちらのBLPはさらにボディ/ネックにマホガニーの個性に近い「ナトー」が使用されており、本家のレスポールのサウンドを意識した作りになっています。

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Maestro by Gibson Les Paul Standard

Maestro by Gibson Les Paul Standard

「マエストロ」は、ギブソンの持つ廉価版ギター専門のブランドですが、ギブソン傘下なので「レスポール・スタンダード」という名前を堂々と使用することができるのが最大のポイントです。格安だけど、本物のレスポールに違いありません。2基のハムバッカーピックアップを備え、ちゃんとレスポールとして演奏することがます。カラーバリエーションも豊富で、チェリーサンバーストやタバコサンバーストといった定番カラーに加え、ブルーバーストやゴールドなど選択の幅が広くとられています。ただし、やはりこちらのモデルも先述のエピフォン同様、ボルトオンジョイント仕様になっています。

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Epiphone Slash “AFD”LenPaul Special-2

Epiphone Slash AFD

ギブソン傘下のエピフォンからは、この価格帯で収まる様々なレスポールがリリースされています。レスポール・スペシャル-2は、レスポール・スペシャルの定番ピックアップだったP-90を普通サイズのハムバッカーに乗せ変えています。本機はスラッシュ氏のレスポールを模した作りになっており、何とフレイムメイプルが貼られます。またリアピックアップの枠(エスカッション)にチューナーが仕込まれており、大変便利になっています。ボディ/ネックにマホガニーが使用されており価格以上のスペックを感じさせますが、ネックはボルトオンジョイントになっています。価格帯を思えばボルトオンになるのが自然だとも言えるので、潔さを感じさせます。

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本体実売価格:¥30,000〜¥50,000近辺

この価格帯から、外見的に高級機と遜色ない雰囲気になってきます。工賃を低減させるため国外の工場で生産されますが、¥10,000近辺のモデルよりパーツや塗装の品質が向上し、機能やサウンドが良くなっているほか、カラーやスペックなどのバリエーションが増加します。

Aria Pro II PE-512

Aria Pro II PE

アリプロのPEシリーズといえば、1977年に開発された「PE-1500」が世界的に評価され今なお愛用者の多い、「ギターの歴史に名を残す名機」です。レスポールのシェイプをベースとしながら、流麗なボディラインと質量のあるブリッジ/テールピース、またヒールをなくした滑らかなジョイント部により、独特の存在感を発揮しています。PE-512はこの価格帯にして、ボディトップにキルテッドメイプルをあしらい、ネックとボディバックはナトー(マホガニーに近い木材)が採用されています。また、
・信頼性の高いGOTHO製ペグ
・セイモアダンカンの設計によるハムバッカーピックアップ
というように重要なパーツのグレードが高く、さらにリアピックアップのエスカッション(枠)がチューナーになっています。

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BURNY RLC-55/RLG-55

BURNY RLG

「バーニー」は、主にギブソン系のコピーモデルやアーティストモデルをリリースしているブランドです。「RLC」はレスポール・カスタム、「RLG」はレスポール・スタンダードのコピーモデルとなっています。両モデルとも、マホガニーセットネック、ボディはメイプルトップ/マホガニーバックといった仕様は本家のレスポールと同様で、ボディ材の比率まで、本家ギブソンのメイプル0.5インチ+マホガニー1.75インチに合わせています。
ピックアップをP-90タイプに換装した「55P」が両シリーズにあるほか、RCLの上位モデルではサスティナーやフロイドローズを備えたアレンジ版があります。

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Epiphone Les Paul Series

Epiphone Les Paul Series

ギブソン傘下のエピフォンは、この価格帯及び一段上位の価格帯に充実したラインナップを持っています。スタンダード/カスタム/スタジオといった定番機種に加え、セミアコモデル(モデル名:Florentine)までがこの価格帯に入ります。各種定番カラーに加え、ペルハム・ブルー、シカゴ・ブルー、アクア・ブルーなど青系のカラーが充実、またパーツまで黒で統一したオールブラックなど、多彩なカラーバリエーションが魅力になっています。また型番に「Pro」が付くモデルにはコイルタップが付き、サウンドのバリエーションが付加されます。
エピフォンのレスポールをギター博士が弾いてみた!

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Grassroots G-KT-50C

初見で「え?コレもレスポール?」と疑ってしまいたくなりますが、本家ギブソンのレスポールにも「ダブルカッタウェイ仕様」があり、B’zの松本孝弘氏などプロミュージシャンの使用例もあります。本機はフレイムメイプルトップ/マホガニーバックのボディ、マホガニーセットネック、2基のハムバッカー搭載ということでレスポールの仲間に分類できるモデルです。ダブルカッタウェイによりハイポジションのプレイアビリティが大幅に向上しているほか、ボリュームとトーンが一つずつにまとめられているため操作もシンプル、24フレットまであり音域も広く、さらにアームまで備わっています。これらのアレンジにより、弾きやすく、また守備範囲の広いギターになっています。
グラスルーツからは他にもレスポールのコピーモデルがリリースされており、また上位ブランドの「EDWARDS」からはもう一段グレードの高いコピーモデルがリリースされています。

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LUNA SEA “Rouge” (Short Ver.)
ビジュアル系全盛期をリードした「LUNA SEA」の二人のギタリスト、スギゾー氏/イノラン氏共にレスポールタイプのシグネイチャーモデルをリリースしていました。ボディシェイプがレスポールでこそあれ、3シングルやSSHといったストラト的なピックアップ、フロイドローズ搭載などかなり思い切ったアレンジが特徴です。

本体実売価格:¥50,000〜¥80,000近辺

このクラスになると、ブランドによっては国内で生産されるモデルも出てきます。品質もサウンドもかなり向上してきますから、プロミュージシャンが仕事で使う例も少なからずあります。またパーツを交換するなどしてアップグレードさせることで、さらに高いグレードのギターに育てることもできます。

Cool Z ZLS-1/ZLS-2/ZLC-1/ZLJ-1/ZLJ-2

Cool Z ZLS

「クールZ」は島村楽器が保有するギターブランドで、最上位ブランド「HISTORY」に次ぐグレードという位置づけです。10万円近辺までの価格帯が中心ですが、フジゲンにより国内で生産されることから品質が高く、好評を博しています。スタンダード/カスタム/ジュニア/スペシャルのコピーモデルとなっていますが、全モデルフレットの両端を滑らかに処理し、またフジゲンのお家芸「サークルフレットシステム」により極めて正確な音程が得られる、という国産機らしい個性を持っています。

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Gretsch Electromatic JETシリーズ

Gretsch Electromaticシリーズ(略称:エレマチ)は、高級ブランドであるグレッチのギターを本家に近い形でリリースするブランドです。リーズナブルな価格帯でグレッチの格好良さを自分のものにできることから、市場では好評でバリエーションも多くあります。エレマチの「ジェット」シリーズは一見レスポールをアレンジしたデザインですが、ボディ内部に穴があけられた「チェンバード・ボディ」になっており、軽量化とアコースティックな響きを実現させています。名機「シルバージェット」を意識した、ラメの入ったボディカラーが印象的です。

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Zemaitis Z シリーズ

Zemaitis Z シリーズ

ゼマティスは、彫金したアルミ板をボディトップに貼付けたモデルや美麗なインレイワークを施したモデルで大変有名です。「Zシリーズ」はゼマティス特有のスリムなボディシェイプを継承しながら装飾をなくしてシンプルにした、手に入れやすいモデルです。フィギュアドメイプルをあしらったレスポール・スタンダードをイメージしたものやP-90タイプのピックアップを備えたレスポール・スペシャルをイメージしたものがリリースされていますが、ボディ裏にコンター加工が施してあり身体にフィットするようになっています。

布袋寅泰氏が愛用のゼマティスで「LONELY☆WILD」を演奏する動画はコチラ

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DEAN Throughbreadシリーズ

「Throughbread(サラブレッド)」はレスポールをDean Guitars独自の解釈でアレンジしたモデルです。木材やパーツ編成などはレスポールの仕様を踏襲しつつ、ネックジョイント部はまるでスルーネック仕様であるかのように滑らかに仕上げた「ウルトラアクセス・ヒールジョイント」になっており、ハイポジションでのプレイを協力にサポートします。

本家ギブソン・レスポール以降

本体実売価格:¥100,000〜200,000

この価格帯になると、本家ギブソンのレスポールの中でも

といったモデルに手が届くようになります。

本体実売価格:¥200,000〜

この価格帯になると、本家ギブソンのレスポールが十分に射程圏内に入ります。

といったESP系ブランドからはトラディッショナルなレスポールを元にしたレスポールタイプが発売されている他、

といったモデルでは、レスポールをルーツとしながらもオリジナリティ溢れるギターが存在します。