10,000ドルのサウンドを再現する、PAF系ハムバッカー特集

[記事公開日]2024/2/2 [最終更新日]2024/2/12
[ライター]小林健悟 [編集者]神崎聡

PAF

「P.A.F.(以下、PAF)」は、ハムバッカー・ピックアップを語るうえで決して避けることができない、むしろそこからしか語ることができない、重要なキー・ストーンです。デビュー当時に製造されたオリジナルPAFの優良個体には、1個10,000ドルものプライスが付けられます。現代の音楽でもPAFの存在感は絶大で、PAFを出発点として開発された「PAFクローン」系ピックアップは、世界中のプレイヤーにインスピレーションを与え続けています。

PAFとは何なのか、どこに魅力があるのか。今回は、PAFによる10,000ドルのサウンドの秘密、またその末裔であるPAFクローン系ピックアップについて探求していきましょう。


Led Zeppelin – Immigrant Song (Live 1972) (Official Video)
ジミー・ペイジさんは、「レスポールを低く構える」というロックの美学を完成させた偉人。デビューアルバムの録音にはテレキャスターをお使いだったが、その後ジョー・ウォルシュさん(イーグルス)から59年製レスポール・スタンダードを購入して以来、ご自身のトレードマークにしている。

そもそも、「PAF」とは何か?


The Beatles – While My Guitar Gently Weeps (2018 Mix / Audio)
ジョージ・ハリスンさんの筆による名曲。1957年製レスポール・スタンダード「Lucy」をしっとり泣かせるリードギターは、親友のエリック・クラプトンさん。Lucyはそれ以前にクラプトンさんがハリスンさんにプレゼントしたギターだった。

「PAF(パフ)」とはギブソン製ハムバッカー・ピックアップ「P-490」を指し、背面に貼られた「Patent Applied For(特許出願中)」のステッカーから、PAFの愛称で親しまれました。

発表された1957年から個体差の抑えられた1962年までに製造された最初期のPAFは、「オリジナルPAF」として神格化されています。これ以降のPAFは、ナンバードPAF(1962~)やTバッカーあるいはTトップ(1965~)、刻印ナンバードPAF(1975~)など、いろいろな愛称で区別されています。レスポールをはじめSG、ES-175、ES-335など、同時代のハムバッカー搭載機すべてに搭載されました。

《ハムバッカーの元祖》ギブソンのピックアップについて

オリジナルPAFのサウンドが、ロックの礎となった。


Hideaway
John Mayall & the Bluesbreakers「Blues Breakers with Eric Clapton(1966)」は、当時の常識では過剰な出力と本体重量のせいで不人気だった、ギブソン・レスポールの評価を一転させたアルバム。このとき若きエリック・クラプトンさんが使用したマーシャルアンプとレスポールの組み合わせは、今なおロックの王道として支持されている。この音に魅了された若きビリー・ギボンズさんは1968年、現在のPearly Gatesを250ドルで手に入れた。

オリジナルPAFを搭載したギター、特にレスポールは、人から人へと渡り歩きながらロックのさまざまな名場面を彩りました。噛みつくようなエッジの立つ、説得力と表現力のあるドライブサウンドがロックにおけるギターサウンドの模範となりました。

Seymour Duncan創始者セイモア・ダンカンさんは、オリジナルPAFの音を「Tele on Steroids(テレ・オン・ステロイド」と表現しました。倍音豊かで鮮明、ストレートで開放的な太い音を「テレキャスターにステロイドを注射して、筋肉ムキムキにしたみたいだ」と感じたわけです。

とはいえ、オリジナルPAFは個体差が大きくて出力もキャラクターもまちまちでした。磁石はアルニコ2~5がランダムに使用され、自社で施した着磁も均一ではありませんでした。コイルに至っては「ハムバッカーを構成する2つのコイルの直流抵抗値がバラバラ」なんてことも普通でしたから、魔法のようなトーンは偶然の産物だったと言わざるをえません。

企業努力の結果、PAFは次の世代へ。


ZZ Top – Gimme All Your Lovin’ (Official Music Video) [HD Remaster]
テキサス出身のパワー・トリオ「ZZ Top」。ギターを担当するビリー・ギボンズさんは無類のギターコレクターとして知られ、映像作品やステージではさまざまなギターを持ち出している。しかしレコーディングにおいては、最愛の59年製レスポール・スタンダード「Pearly Gates」を常にメインとして起用している。このギターに搭載されているオリジナルPAFは特別に出力が高く、DC抵抗は9Vほどにもなる。

いかに音が良くても、メーカーとしては個体差を容認するわけにはいきません。そこでギブソン社はPAFの個体差をなくすべく努力し、1962年にはかなり個体差を抑え、1965年には均一な製造が可能になりました。

個体差を生じさせない生産体制が遂に確立されたことで、工業製品としてのPAFは大幅に進歩しました。当時のサウンドを求める声が根強く残ったものの、新しくなったPAFの明るくタイトでアグレッシブなサウンドは多くのギタリストに愛用されました。オリジナルPAFの秘密が不揃いな巻き数にあったと解明されたのは、ずいぶん後になってからでした。

新しいPAFは、ハードロックに必須の存在となった。


The Michael Schenker Group – Armed and Ready
マイケル・シェンカーさんのトレードマークとなったフライングVの元の姿は、兄から譲り受けたという71年製ギブソン・フライングV「メダリオン」。フライングVメダリオンは1972年のミュンヘンオリンピックを記念して、ボディにメダルを埋め込んだ限定生産モデル。ピックアップはTバッカー。

アンガス・ヤングさん(AC/DC)やマイケル・シェンカーさん(UFO、MSGなど)らの手に渡った新しいPAFは、ハードロック全盛期と言われる1970~1980年代のギターサウンドを決定づけます。ピックアップカバーを外す改造(オープン化)が流行し、新しい時代のギターサウンドが展開されました。

その一方でヴィンテージ・サウンドへの関心が高まっている情勢を見たギブソンは、オリジナルPAFを精巧に再現したハムバッカーを開発します。再現されたPAFは「NEW PAF」あるいはエンジニアの名前から「ティム・ショーPAF」などいろいろ呼ばれ、後に続く各社PAFクローンの呼び水となりました。

次々と輩出する新興ギターメーカーがギブソンを苦しめたのもこの時代ですが、PAFのサウンドは常にハムバッカーの模範であり、新しいメーカーの強敵であり続けました。

PAFは、同時代のピックアップとどう違うのか?


Van Halen – Dance The Night Away (Official Music Video)
人類史上最も著名な自作ギター「Frankenstein」のピックアップは、1958年製ギブソンES-335のオリジナルPAFを巻き直したもの。ハウリング防止のためのワックスポッティングとボディに直付けするマウント方は、その後のエレキギター開発に多大な影響を及ぼした。

《先祖》Gibson「P-90」との比較

P-90
Seymour Duncan「JJN P90 Silencer(Jared James Nichols Signature)」
技術の進歩により、P-90も遂にハムノイズを克服した。

PAFが開発されるまでは、シングルコイル「P-90」がギブソンの主軸であり、P-90の音がギブソンの音でした。ギブソンのハムバッカー開発はP-90を出発点とし、銅線や磁石などほぼ同じ材料が使用されました。また基本構造の多くが引き継がれ、1基のP-90に10,000回巻かれていた銅線は、PAFを構成する二つのコイルに対し設計上は5,000回ずつ巻かれました。

P-90の音はドライでダイレクト感があり、PAFの音はより倍音豊かで甘味を帯びると評されます。しかし両者のサウンドはいわば同一線上にあり、太さや力強さが通底しています。

いま振り返る、P-90ピックアップのサウンドについて

《対抗馬》Gretsch「Filter’Tron」との比較

フィルタートロン
TV Jones「Brian Setzer Signature Gold」
オールジャンルへの普及こそかなわなかったがピックアップとしては優秀で、カントリーやロカビリーではめっぽう強い。その武骨さ、不器用さも魅力の一つ。

50年代のグレッチはギブソンと覇を競っており、ギブソンと同時期にハムバッカー・ピックアップの開発を進めていました。グレッチの名ハムバッカー「フィルタートロン(Filter’Tron)」はPAFと同じ1957年のNAMMショーで発表され、PAFより先に特許を取得しています。

PAFとの比較では、フィルタートロンは磁石が大型で、その代わりコイルの巻き数を抑えています。サウンドキャラクターは全く異なり、程よいコンプレッション感を帯びた澄み渡る高域が持ち味です。十分な出力の得られる優秀なピックアップですが、ホロウボディにこだわっていたグレッチのギターは歪ませるとハウリングが起きやすく、ディストーションが要求されるジャンルへの浸透には至りませんでした。

グレッチのアップグレードに必須!TV Jones のピックアップについて

《対局》Fender製ピックアップとの比較

フェンダー・デュオソニック
Fender「Player Duo‐Sonic」
フェンダーはギターを開発するたびに新たなピックアップやブリッジを開発しており、ボディの構造や形状でモデルの違いを出すギブソンとの興味深い対比を展開した。

ライバル視していたギブソンとグレッチがハムバッカー開発に注力する中、フェンダーは敢えてシングルコイルにこだわり、結果的にオリジナリティを確立しました。フェンダーのシングルコイルは総じて突き抜ける高域が持ち味で、「鈴鳴り」と表現されることもあります。

フェンダーはハムバッカーに関心がなかったのかと言えばそうでもなく、PAFやフィルタートロンに先立つ1956年発表の「Duo-Sonic(デュオソニック)」では、二つのシングルコイルで疑似ハムバッカーを構成していました(現行では廃止)。実のところ、二つのコイルでハムノイズを除去するアイディア自体は新しいものではなく、1930年代にはすでに特許が認定されています。PAFとフィルタートロンの特許は、エレキギターに特化した新しい構造として認定されたのです。

Fender DUO-SONIC(フェンダー・デュオソニック)

PAF系ハムバッカー・ピックアップを検討するには?

ラインナップをチェックする前に、数多く輩出しているPAF系ハムバッカーの選ぶポイントを考えてみましょう。

「完全再現モデル」をどう検討するか


1952 Gibson Les Paul – converted to 1957 Specs Part1
ThroBak(スローバック)「SLE-101MXV」は、ギブソン社で使われたワインダーの実物でコイルを巻いているという究極のレプリカ。ただし、お値段も究極。

本家ギブソンを筆頭に、あらゆるメーカーがオリジナルPAFの再現に取り組んでいます。サウンドや材料だけでなく、材料の製造元やコイルを巻く装置まで探求するメーカーもあります。しかし、そもそもオリジナル PAF 自体の個体差が激しかった、という歴史的事実を忘れてはいけません。優良個体と言われる実物にもさまざまな個性があり、コイルの巻き数や磁石の種類や磁力にもバリエーションがあります。そのため各社の完全再現モデルにも、分かりやすいところでは直流抵抗値や使用する磁石などの違いで、少しずつ異なるサウンドキャラクターがあります。

どこまで現代仕様なのか

EMG 57
EMG「57」
アクティブピックアップの草分け「EMG」が1957年製PAFの音を再現した、オリジナルPAFから最も遠い「究極の現代仕様」と言えるPAFクローン。コレをPAF系と呼べるかどうかには、賛否が分かれるかもしれない。

オリジナルPAFが発明された1950年代と現代とでは、楽器やアンプにとどまらず、弦やシールド、レコーディング環境やPAの設備まで、ありとあらゆるものが違います。ある程度は現代に寄せたピックアップの方が使いやすい、という意見があるのはそのためです。各社の現代仕様モデルにはPAFを意識しつつも、シンセサイザーなど現代楽器との相性を考慮したサウンドの味付け、現代のロックミュージックを意識した高出力化といったサウンド面のアレンジが施されることがあります。またこのほか具体的なスペックとして、

  • カバーの有無が選べる:ルックスだけでなく、サウンドキャラクターにも影響。
  • ポッティング採用:ハードにドライブさせてもハウリングしにくい。
  • 4芯仕様:コイルタップなど特殊配線が利用できる。
  • 本体の寸法や多弦化:ピックアップの幅をブリッジ仕様に合わせたり、多弦ギターに搭載できたりする。
  • アクティブ化:ノイズを大幅に軽減できるほか、音質を変えずにボリューム操作が可能。

といった現代風のアレンジが多くのモデルで見られます。

出力と磁石をチェックしよう

DiMarzio DP211
DiMarzio「EJ Custom NECK (DP211)」
入手しやすいモデルの中では恐らく最も出力の低いPAFクローンで、直流抵抗は7.01kオーム。低出力ではあるが、磁石はアルニコ5。

現代では一般的に、ピックアップの出力を示す指標に直流抵抗(DC抵抗。単位はkオーム)が使われています。直流抵抗の大小でアンプやエフェクターのリアクションが変わります。オリジナルPAFの直流抵抗は平均して7.25kオームから8.25kオームに分布しており、真空管アンプを充分ドライブできます。とはいえピックアップの出力を決定づける要素は他にもありますから、この直流抵抗値はあくまで目安に留めておく方がいいでしょう。

また磁石にもピックアップの出力を決定させる働きがあり、アルニコ2は低め、アルニコ5は高めです。しかし磁石自体の材料はギターサウンドの倍音構成にも影響し、最終的なサウンドキャラクターを決定づけます。一般的にアルニコ2はヴィンテージ系のキャラクターを持ち、アルニコ5はモダン系もしくは万能系、アルニコ4はその中間、と考えられています。

ピックアップの磁石の種類について

PAF系ハムバッカー・ピックアップのラインナップ

PAF系あるいはPAFクローンのハムバッカー・ピックアップは、本家ギブソンを筆頭にさまざまなブランドからリリースされています。オリジナルPAFの再現を限りなく追求するモデルから現代仕様にガッツリとアレンジしたモデルまで、カテゴリーごとにいくつか見ていきましょう。

オリジナルPAFを完全再現したもの

Gibson

Gibson Custombucker
Gibson PICKUP SHOP「Custombucker」

PAFの生みの親、ギブソンからは、オリジナルPAFを公式に完全再現した「Custombucker(アルニコ3)」や「Burstbucker(アルニコ2)」、ポッティングを施した現代仕様「Burstbucker Pro(アルニコ5)」や「’57 Classic(アルニコ2)」など、さまざまなモデルがリリースされています。

Burstbuckerには3タイプの出力があり、他のモデルにも巻き数を減らした「アンダーワウンド(Underwound)」仕様があります。カバーの有無やボビンのカラーにバリエーションがありますが、ピックアップ単体では新品として販売されておりエイジド加工は施されません。

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《ハムバッカーの元祖》ギブソンのピックアップについて

ThroBak Pickups

ThroBak SLE-101
ThroBak SLE-101 MXV(Aged Nickel)
「スローバック(ThroBack)」は、ヴィンテージ仕様とヴィンテージサウンドを深く深く追求するアメリカのブランドです。日本ではピックアップのイメージが濃厚ですが、エフェクターや各種ギターパーツ、弦など幅広い製品群を展開しています。

同社の「SLE-101 MXV」は、実際にギブソン工場で使われていたマシンの実物を使ってコイルを巻き、磁石や巻線など材料にもとことんこだわった、究極のPAFクローンです。「PG-102 MXV」はピーター・グリーンさんが愛用し、現在ではカーク・ハメットさんの手にある1959年製レスポール・スタンダード「グリーニー(Greeny)」のPAFを再現したモデルです。

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Seymour Duncan


Seth Lover SH-55 Guitar Pickup

「セイモア・ダンカン(Seymour Duncan)は、断線したPAFを巻き直した改造ハムバッカーからスタートした、大手ピックアップメーカーです。世界中の名だたるプレイヤーを顧客に持つほか、オリジナルPAF「P-490」を開発したご本人、セス・ラバーさんを招致して開発したその名も「Seth Lover」、ビリー・ギボンズさんの愛機を再現した「Pearly Gates」、外観だけでなく磁気の衰えまで再現した「Antiquity Humbucker」など、さまざまな完全再現モデルをリリースしています。

セイモアダンカンのハムバッカー・ピックアップ

Bare Knuckle Pickups


Bare Knuckle Mule Humbucker Demo – With Danny Dela Cruz

英国南西部に拠点を置く「Bare Knuckle Pickups(ベアナックル・ピックアップ)」は、エレキギター用の手巻きピックアップを専門とする高級メーカーです。セッションプレーヤーとして25年のキャリアのある創設者ティム・ミルズさん主導のもと、さまざまな演奏スタイルをカバーできる優秀なピックアップの開発&製造に尽力しています。
アルニコ4磁石を使用する「Mule(ミュール)」は1959年後半のPAFを再現しており、ゲインを抑えた設定でも倍音豊かに響くヴィンテージ・トーンを持っています。アルニコ2磁石を使用する「Stormy Monday(ストーミー・マンデー)」は1957~58年のPAFを再現しており、控え目な出力でピッキングのタッチを豊かに表現します。

ベアナックルのピックアップってどんなの?

現代的なアレンジやアップデートを施したもの

EVERTONE

EVERTONE NEWTONE
EVERTONE「NEWTONE LP Set」

「EVERTONE(エバートーン)」は、オーディオプロセッシングの分野で使われる「エンベロープカーブのデザイン」という概念を採り入れた、世界初のピックアップです。プロのエンジニアがミックス作業で処理したのと同じサウンドがギターアンプから得られることで、ギター単体の演奏でもグルーヴ感が得られ、バンドアンサンブルにおいては他のパートとの衝突を回避できます。

材料や製法ではなくサウンドそのものを実際のヴィンテージギターからトレースしており、バリエーションには基本モデル「NEWTONE(ニュートン)」に加え、音の立ち上がりを加速させた「NEWTONE Class-S」の2タイプがあります。

全く新しいコンセプトのピックアップ EVERTONE PICKUP 訪問取材

DiMarzio


DiMarzio「PAF 59 BRIDGE(DP275)」は、社長ラリー・ディマジオ氏所蔵1959年製レスポールのオリジナルP.A.F.を再現したモデル。レシピこそ完全再現だが、新たなルックスを与えているのが特徴。なお、「PAF」という商標の権利は、現在ディマジオ社が保有している。ゆえに、製品に「PAF」と名付けられるのはディマジオのみ。

ピックアップ大手「ディマジオ(DiMarzio)」は、磁力の弦への影響を抑える「エアバッカー」、二つのコイルを相互補完させて音を作る「デュアル・レゾナンスコイル」などさまざまな独自技術を駆使し、現代のギターサウンドの構築に多大な影響を及ぼしています。ラインナップにはPAF完全再現モデルもありますが、お手本を進化させた「Air Classic(DP190 / DP191)」、強力な出力を持たせた「The Tone Zone(DP155)」など、PAFをアップデートしたモデルが定番の地位を築いています。

ディマジオのハムバッカーについて

Suhr


Suhr「Woodbucker(Andy Wood Signature)」
ウォームで厚みのある中域とタイトな低域を併せ持つ、オールジャンル対応機。

「Suhr(サー)」はヴィンテージ・ギターを科学的かつ徹底的に研究した成果を基に、現代のハイエンドモデルを世に放つ高級ブランドです。ピックアップのメーカーとしても評価が高く、PAFのサウンドを現代的にアップデートした「SS」シリーズをはじめ、各ジャンルの名手のシグネイチャーモデルをリリースしています。

ギターメーカーのリリースするピックアップは、そのメーカーのギターに搭載されるのが普通です。それゆえ、ギターのイメージからピックアップのイメージをキャッチしやすいのがメリットです。

Suhr(サー)のピックアップについて

大幅なアレンジで、新たな領域に到達したもの

EMG

EMG 57/66
EMG「57/66 SET」

「EMG」は本体にプリアンプを内蔵させた「アクティブ・ピックアップ」で知られるブランドで、特にフュージョンやメタルといったモダン系のプレイヤーに支持されています。同社の「57(ブリッジ用)」および「66(ネック用)」はオリジナルPAFのサウンドを再現したモデルで、シングルコイルのサウンドに切り替えられる「57TW」「66TW」もリリースされています。

アクティブ・ピックアップはノイズが極力抑えられる静粛性と、ギター側のボリュームを絞って音量を下げてもサウンドをそのまま維持できる安定性が強力なメリットです。

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EMGピックアップの種類と特徴

Fishman


Fishman「Fluence Classic Humbucker」

アコースティックの分野で絶対的な実績と信頼を誇る「Fishman(フィッシュマン)」は、最先端の工業技術を駆使した独自構造を持つ「Fluence(フルエンス)」シリーズで、エレキギターの分野でも強力な存在感を発揮しています。同社の「Fluence Classic Humbucker」は、オリジナルPAFのサウンドキャラクターをそのまま維持しながら高出力化に成功しています。またピックアップ単体でのサウンド切り替えも可能で、旧モデルでは2種、最新モデルでは3種のサウンドが得られます。

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ピックアップ技術の革命 Fishman Fluence シリーズ


以上、エレキギターのサウンドを語る上で決して外すことのできないハムバッカー・ピックアップ「PAF」について、チェックしていきました。発明から70年近く経過した現代でもPAFの人気は衰えを知らず、世界中のビルダーが尽力するオリジナルPAFへの探求は、考古学的ですらあります。

またPAFは、地球上にある大多数のハムバッカー・ピックアップの先祖です。PAFを逸脱したハムバッカーを愛用する人も、PAFを深く知ることで愛機のキャラクターをより深く理解することができることでしょう。

本記事で紹介したブランドのほかにもさまざまなピックアップメーカーがPAF系ハムバッカーをリリースしています。ぜひチェックしてみてください。

ギターピックアップの種類と特徴

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