エレキギターの総合情報サイト
フルアコには高級感と風格があります。ビシっとスーツを着てフルアコを構えるギタリストの姿は、一幅の絵のようですらあります。大きなボディに由来するふくよかなトーンは「エアー感」があると表現され、スウィートで艶やかです。同じエレキギターでもソリッドギターではなかなか出せない「くつろぎ」や「安らぎ」のある、味わい深い音色を持っているのです。今回はそんなフルアコに注目し、その特徴や使い方、選び方などいろいろな観点でチェックしていきます。
名古屋大学法学部政治学科卒業、YAMAHAポピュラーミュージックスクール「PROコース」修了。平成9年からギター講師を始め、現在では7会場に展開、在籍生は百名を超える。エレキギターとアコースティックギターを赤川力(BANANA、冬野ユミ)に、クラシックギターを山口莉奈に師事。児童文学作家、浅川かよ子の孫。
webサイト「エレキギター博士」を2006年より運営。現役のミュージシャンやバンドマンを中心に、自社検証と専門家の声を取り入れながら、プレイヤーのための情報提供を念頭に日々コンテンツを制作中。
D’Angelico「EXCEL EXL-1」
「フルアコ(フルアコースティックギター)」とは、「ボディ内部が完全に空洞になっているエレキギター」のことで、ボディ中央に木塊(センターブロック)を配した「セミアコ(セミアコースティックギター)」と区別する名前として使われます。とはいえ海外でフルアコ(full acoustic)と呼ばれることはなく、アーチを描いているボディトップから「アーチトップ」、あるいはボディの空洞(hollow)から「ホロウボディ」と称されます。
Epiphone「Broadway」
現在のギブソンはフルアコ市場から撤退、そのかわりエピフォンからリリースしている。
現在のフルアコを作り上げた二大ブランドといえばギブソンとグレッチで、現代ではギブソン・タイプのフルアコはジャズ/ブルーズに、グレッチはカントリー/ロックに特にフィットしていると見られています。テレキャスターが発明される1950年代以前のカントリー、ブルースなど大衆音楽ではフルアコが大活躍であり、古き良きサウンドにはいつもフルアコの姿がありました。
George Benson – Give Me The Night – LIVE HD
ギブソンスタイルのフルアコは中低域に存在感のある艶やかなサウンドが持ち味で、単音でも充分な存在感のある音色を活かして、ほとんど歪ませないセッティングで使用するのが一般的です。甘いトーンは特にジャズで重宝します。
“Drive Like Lightning” – Brian Setzer’s Rockabilly Riot: Osaka Rocka! – Live in Japan
グレッチのフルアコは、中高域の立つ軽やかなサウンドが持ち味です。カントリーやロックンロール、ロカビリーと言ったジャンルでめっぽう強く、クリーンからクランチ当たりのサウンドを基本に、リバーヴやトレモロといったレトロなエフェクターとの組み合わせがたいへん良好です。
Ken Yokoyama -Brand New Cadillac(OFFICIAL VIDEO)
とはいえ、プログレやオルタナ、パンクなどのジャンルで使用される例も見られます。あまりゲインを上げるとハウリングが起こりやすくなるため、ヘヴィメタルなどエクストリーム・ミュージックでの使用は極めて限定的ではありますが、どんなジャンルであれ柔軟な発想で好きな時に使えば良いのです。
Heritage Sweet 16:バック
フルアコは、ヴァイオリンをお手本にに作られた「ピックギター」から進化しました。フルアコ定番の木材構成がヴァイオリンと同じように「スプルース製トップ、メイプル製サイド&バック、メイプル製ネック、エボニー製指板」とされているのは、その名残です。ボディは板を貼り合わせて作り、内側には補強や振動伝達を目的とした「ブレーシング」が張り付けられます。
ボディに使用される板材には、高級で鳴りが良く軽量な「単板(solid)」と、価格が抑えられて頑丈な「合板(laminate , veneer)」があります。単板は鳴りの良さが仇となり、音量を上げすぎたり歪ませたりするとハウリングに悩まされることがあります。いっぽう合板はハウリングをある程度予防でき、バンドアンサンブルに有利です。また材料費で見ると単板は高級ですが、高級なフルアコのボディが全て単板かと言うと、そうでもありません。音響性能やハウリング防止のため、高級機に合板が採用される例が多く見られます。
Gretsch「G5420T ELECTROMATIC® CLASSIC HOLLOW BODY SINGLE-CUT WITH BIGSBY®」
「ボディ幅」は「ピッキングのしやすさ」を左右する、ギタリストが重視するポイントです。フルアコの世界では、
さっくりこのように考えておいて大丈夫です。アコギで言うなら、定番機「ドレッドノート」が16インチ近辺です。サウンド的には、ボディサイズが大きくなるにつれ生鳴りが豊かになり、出音の丸さや深さが増していきます。標準的な「大型」はボディ幅17インチで、18インチとなるとかなりのでかさです。
多層ネックは剛性とサスティンに優れる。
フルアコのネックは肉厚でやや丸みのある、アコギに近いC型やD型のグリップが多く採用されます。指板Rは12″や16″など比較的平らなものが多いのもアコギに近い特徴です。一方で弦長はボディの鳴りを作る重要なポイントなだけに、24.5″、25″、25.5″などメーカーやモデルごとにさまざまです。
Heritage Sweet 16ではフロント1基のみのピックアップ
フルアコのピックアップには
という3種類が使われますが、このうち「標準的なPAF型ハムバッカー」が圧倒的な多数派です。
ピックアップ配列はフロントのみ、若しくはフロント&リアの2基が基本的なスタイルです。リアピックアップの鋭いサウンドはブルーズ/ロックンロールやソウル/ファンクには良好ですが、ジャズ界隈にはこうした音を必要としないプレイヤーも多くいます。フロントのみのモデルはボディに載せる電気系パーツが少なく済むので、そのぶんボディの振動を維持できます。
「可能な限りボディの振動を損ないたくない」という考えで考案されたのが、「フローティング・ピックアップ」です。これはピックアップ本体をネックの端に固定することでボディから浮かし、振動を妨げないようにする設計です。
伝統的な設置法のブリッジ(左)とネジ留めのブリッジ(右)。
ギブソンなどジャズ志向のフルアコに欠かせないのが「フラット・ワウンド弦」で、パンチが適度に抑えられた甘いジャズトーンが得られます。1、2弦はプレーン弦ですが、3弦以降は帯状の線を巻いており、つるつるで滑らかな触り心地です。フィンガリングノイズはほとんど出ません。フラットワウンド弦はチョーキングが絶望的に困難ですが、昔ながらのジャズではチョーキングをほとんど使わないので問題ありません。そのためブリッジも伝統的なスタイルを維持し、木製のブリッジベースに乗せて弦の圧力のみで安定させるものが大多数です。
いっぽうロックンロール/ブルーズのプレイヤーは、巻弦に円形の線を巻く「ラウンド・ワウンド弦」を使用します。フィンガリング・ノイズが鳴りやすい代わりにアタックが鋭く立ち、歪みも良好です。こちらのジャンルを意識したフルアコでは多くのモデルで、チョーキングに耐えられるようにブリッジを固定しています。
Ibanez「AF95FM」のVT06テールピース。
フルアコの弦は、ボディエンドに取り付ける「テールピース」に通して張ります。そのためストラトなど一般的なエレキギターと比べ、ブリッジへ向かう弦角度がゆるくなります。フルアコは.10-や.11-など太めのゲージ弦が張られますが、テールピースの影響で弦張力が抑えられ、弦のタッチは柔らかくなります。
フルアコは名前に「アコ」が付いていますが、れっきとしたエレキギターです。ではエレアコと何が違うのでしょうか。ここでちょっと、フルアコといろいろなギターとの違いをチェックしてみましょう。
エレキギターは普通、磁石を使用したピックアップをボディトップにマウントします。電気回路の影響を大きく受けたエレキギター独特のサウンドになりますが、ボディ構造によりサウンドキャラクターが別れます。
エレアコでは主に、ピエゾ・ピックアップやコンデンサー・マイクが楽器内部に埋め込まれます。スピーカーからの音は回路の影響も受けますが、できるだけ楽器そのままの音を出そうとします。
ソリッドギター/フルアコ/セミアコをギター博士が比較してみた!
Gretsch「G6122T-59 VINTAGE SELECT EDITION ’59 CHET ATKINS® COUNTRY GENTLEMAN® HOLLOW BODY WITH BIGSBY®」
隆盛を極めるギブソンのフルアコに対抗し、グレッチ社は名手チェット・アトキンス氏監修のもと独自のフルアコを開発した。
Artists Who Changed Music: Charlie Christian
フルアコの歴史は、ヴァイオリンをベースにしたアーチトップのアコースティックギター(=ピックギター)に始まります。ジャズのアンサンブルに対してアコースティックギターはどうしても音量に限度があり、リズムプレイはできてもリードプレイには不向きでした。アコースティックのアプローチではかなえられなかった「ギターの大音量化」という積年の夢が、電気的なアプローチに託されたわけです。
フロントにシングルコイルを1基マウントしたフルアコ第一号、ギブソン「ES-150」は1936年にデビューします。このとき初めてギターはジャズバンドでリードが取れるようになり、脇役から脱却することができました。ES-150は「ジャズギターの開祖」と言われるチャーリー・クリスチャン(Charlie Christian。1916-1942)氏の愛用で有名になり、「チャーリー・クリスチャンモデル」と呼ばれます。「ES」は「エレクトリック・スパニッシュ(横に構えて弾く)」の略です。
1940年代後半になると、ハイポジションでの演奏性を向上させるため、カッタウェイのついたモデルが、またリアピックアップが付いてトーンのバリエーションが増えたものが登場します。名機ES-175の登場は1949年で、ジョー・パス氏(Joe pass。1929-1994)を始めとする多くのジャズプレイヤーに今なお愛用されています。
Gibson Custom L-5 CES Electric Guitar
1951年には「最も代表的なフルアコ」といわれる「L-5 CES」、最高グレードの「Super 400 CES」がリリースされます。これらはもともと1930年代からアコギとして生産されてきましたが、このとき初めて電化し、ウェス・モンゴメリー氏(Wes Montgomery。1923-1968)らに愛用されました。「CES」は「カッタウェイのあるES」の略です。
これ以後グレッチがチェット・アトキンス氏(Chet Atkins。1924-2001)とのコラボレーションで「カントリージェントルマン」など独自のフルアコを発表、カントリーやロックンロールというジャンルで支持を伸ばしていく他、かねてよりピックギターを製作していたディ・アンジェリコがL-5をモデルとしたギターでエレクトリックの分野に参戦するなど、多くのフルアコが輩出していきました。
これ以後ボディの幅や厚み、弦長などに変更を加えたモデルが登場しますが、現在手に入るフルアコの多くがこの時代のスタイルをベースにしていることから、フルアコは1950年代にほぼ完成したと見られています。
ここまでフルアコについていろいろ見てきましたが、いざ買うとなるとどんなモデルが良いでしょうか。そんなわけで、初心者さんがフルアコを選ぶ3つのポイントを考えてみましょう。
Ibanez「AF75(上)」&「AFC71(下)」
初心者さんには、無限の未来があります。いろいろな音楽に触れていくうちに、好みが変わることもあるわけです。未来に可能性を残すことを考えると、ガチのジャズ専用機として扱われやすい「フロント1基のみ」モデルよりリアピックアップも備えるモデルの方が、いろいろなジャンルへの柔軟性に優れていると言えるでしょう。逆に2本目以降のエレキギターとして検討するのであれば、ギターのキャラが立つという意味でフロント1基のモデルは強烈にお勧めです。
グレッチ「ストリームライナー」シリーズのブリッジ。伝統的な外観を維持しながらボディに固定されているので、チョーキングも安心。
チョーキングを使う予定があるならば、ブリッジが移動しない設計のモデルが良いでしょう。ジャズ志向のモデルなど伝統的な設計のブリッジは、チョーキングに応じて移動してしまってチューニングが崩れることがあるのです。ロック系のジャンルで使用したい人には、ブリッジが固定されているフルアコがお勧めです。
Fホール中央の突出部分がブリッジ位置の目安。
この確認は買ってからでも大丈夫ですが、ブリッジやテールピースの仕様を見て、弦交換やオクターブ・チューニングの方法を知っておくと安心です。ブリッジがボディに固定されている場合は、何も心配せずに弦交換できます。伝統的なスタイルのブリッジは弦の圧力で留まっているだけなので、弦を全部外してしまうとブリッジ位置は簡単に移動してしまいます。この場合は1本外しては張り、また1本外しては張りを繰り返すなどの手順でブリッジへの圧力が無くならないようにします。
オクターブ・チューニングについては、TOMブリッジはレスポールなどと同じように弦ごとの微調整が可能です。昔ながらの棒状のブリッジの場合、弦ごとの微調整まではかないませんがブリッジごと移動させることで調整できます。
フルアコの持ち味が活かされるのは、クリーンからクランチまでという見方が一般的です。またいくらハウリング耐性を高めたとてボディ鳴りがしっかりありますから、あまりデカい音の出るアンプは性能を発揮できません。フルアコを鳴らす時には、クリーンやクランチが心地よく響く、あまり大きすぎないアンプが良いでしょう。
またエフェクターについても、フルアコの持ち味を活かすという観点ではリバーブ/ディレイやコーラス/フランジャーなど原音を活かすものがおすすめです。ワウやドライブペダルなど強烈な効果を発揮するものはハウリングとの終わりなき戦いを余儀なくされる恐れがあり、メインとしての使用はおすすめできません。
それではここから、だいたいの価格帯別にフルアコのおすすめモデルを見ていきましょう。「1950年代に完成した」と言われるフルアコは、工法や材料などの進歩こそあれ、今でもほぼそのままの姿で愛用されます。ソリッドギターのようなヴィンテージ系/モダン系といったカテゴリーもほぼありません。
エピフォン(Epiphone)は、フルアコが電化する前からギブソンとシェアを競ってきた名門ブランドです。現在ではギブソン参加に甘んじていますが、アーチトップこそエピフォンの真髄であり、オリジナルモデルを多く輩出しています。
ビートルズのイメージが定着している定番機「Casino」は、薄型のダブルカッタウェイというボディ設計とニッケルカバーのP-90ピックアップを特徴とする個性派モデルです。メイプル合板製トップにTOMブリッジをネジ留めする設計も個性的で、チョーキングを多用したプレイに余裕で応えることができます。
Casinoはヴィンテージ・サンバーストに左用があるほか、光を鈍く反射するウォーン・フィニッシュを採用した「Casino Worn」、メイドインUSAの高級機「Casino USA Collection」があります。
弦長、ナット幅 | 24.75″” 42.67 mm(D’Addario® 10-46) |
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ボディ材 | Top:5-ply layered Maple with Basswood bracing Side & Back:Layered Maple |
ネック材&接続法 | Mahogany(SlimTaper™ D) Set-In(16th Fret neck joint) |
指板&フレット数 | Pau Ferro(12″”R)、 22F |
ピックアップ | Dogear P-90T Classic™ & Dogear P-90R Classic™ |
コントロール | 2- Volume, 2- Tone, 3-way Epiphone toggle |
ハードウェア | Tuning Machines:Vintage-style Epiphone Bridge:LockTone™ Tune-O-Matic Tailpiece:Traditional Trapeze |
「エンペラー・スウィングスター(Emperor Swingster)」は、抱えやすいサイズのボディにビグスビーを備えた、ロックンロールやロカビリーを強く意識したモデルです。フィルタートロン型のピックアップはトーンノブの操作で、シリアル(直列)/パラレル(並列)を個別に切り替えることができます。パラレルのサウンドはハムキャンセル効果を残したまま、シングルコイルに近い鋭さが得られます。
ブリッジベースがボディトップにピン留めされており、チョーキングも余裕です。
エピフォンの真骨頂、アーチトップ(フルアコ/セミアコ)シリーズ
弦長、ナット幅 | 628.0 mm / 24.724 in 43.0 mm / 1.692 in (.010-, .046 Gauge) |
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ボディ材 | 5P Layered Maple(Top & Side & Back) 7-Ply Binding(Top and Back) |
ネック材&接続法 | Okoume (Gaboon Mahogany) or Sapelli (Sapelli Mahogany) ,Slim Taper Profile Set neck Joint |
指板&フレット数 | Laurel(304.0 mm R)、 Medium Jumbo 20F |
ピックアップ | Epiphone SwingBucker™ Neck & Bridge |
コントロール | 2 Volume; 2 Tone (2 Push/Pull series/parallel) 3 way toggle Pickup Selector |
ハードウェア | Tuning Machines:Grover® Rotomatic® Bridge:LockTone™ Tune-O-Matic™ on pinned wooden base Tailpiece:Licensed Bigsby® vibrato with wire handle |
グレッチ「ストリームライナー・コレクション(Streamliner Collection)」は、レトロなルックスと新開発のピックアップ、そして手に入れやすい価格を特徴とするシリーズです。
「G2420T」は、アルニコ5とアルニコ2を組み合わせて音楽的な響きを放つ「Broad’Tron BT-3S」ピックアップを2基、またビグスビーを備えるグレッチ標準サイズのフルアコです。グレッチのフルアコは、ピックアップ各個のボリュームノブに加えてマスターボリュームを備えるのが大きな特徴です。ミックスポジションでも1つのノブで音量操作でき、便利です。このマスターボリュームにはコイルタップ起動スイッチも仕込まれています。
トレモロレス派の人には、クロマチックII・テールピースを備える「G2420」もあります。
Gretsch Streamliner Collection:初めてのグレッチ、初めてのフルアコ/セミアコに
弦長、ナット幅 | 24.75” (629 mm) 1.6875″” (42.86 mm) .010-.046 Gauges |
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ボディ材 | Laminated Maple Hollow Body、2.75″” (70 mm) Depth Parallel Tone Bars Bracing、Aged White Body Binding with B/W/B Purfling |
ネック材&接続法 | Nato(Soft “”C””) Set neck Joint |
指板&フレット数 | Laurel 12″” (305 mm)R 、 Medium Jumbo 22F |
ピックアップ | Broad’Tron™ BT-3S neck & bridge |
コントロール | 2 Volumes, Master Tone, Master Volume with Push/Pull for Coil Split, 3-Position Toggle: Position |
ハードウェア | Die-Cast Sealed Tuning Machines Adjusto-Matic™ Bridge & Bigsby® B60 Vibrato Tailpiece |
テクニカル志向のイメージが強いアイバニーズの別の顔が、本格的なアーチトップです。ジョージ・ベンソン氏やパット・メセニー氏らトッププロ達と長らく積み上げたノウハウがあり、この分野での老舗でもあります。
「AF95」はジャズ志向の王道ど真ん中をしっかりと押さえた、本格的なフルアコです。2基のSuper’58はヴィンテージPAFを意識したアイバニーズの定番ピックアップで、クリアな音抜けと十分なパワーを両立させており、オーバードライブさせても気持ち良く響きます。
木製ブリッジは金属製と比べて暖かなサウンドが得られます。弦ごとのオクターブ調整こそ困難ですが、あらかじめイントネーション調整が施されているので正確なピッチが得られます。
弦長、ナット幅 | 628mm 43mm (.011/.015/.022w/.030/.040/.050 Gauge) |
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ボディ材 | Spruce top, Linden back, Linden sides 15 3/4″” Width, 3 5/8″” Max Depth |
ネック材&接続法 | AF Expressionist3pc Nyatoh/MapleSet-in neck |
指板&フレット数 | Bound Macassar Ebony fretboard Acrylic block inlay(305mmR)、 Medium 20 frets |
ピックアップ | Super 58 (H) neck & bridge |
コントロール | 2- Volume, 2- Tone(Sure Grip III Control Knobs), 3-way toggle |
ハードウェア | Tuning Machines: Rotomatic Type Walnut bridge(10.4mm string space) VT14 w/AFC wood cover tailpiece |
アイバニーズ「AFC71」は、フロントにフローティング・ピックアップを1基備えるシンプルなモデル。ピックアップにボディの振動を阻害させないことで豊かな生鳴りが得られる、こだわりの高級機に採用されることの多い敷居の高い仕様です。
ジャズギターの分野では定番のスタイルですが、ほどほどに抑えた出力はアコギのような演奏スタイルにも良好です。
弦長、ナット幅 | 628mm/24.7″” 43mm(.011/.015/.022w/.030/.040/.050 Gauge) |
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ボディ材 | Linden top, Linden back, Linden sides 15 3/4″” Width, 3 5/8″” Max Depth |
ネック材&接続法 | AFC Nyatoh set-in neck |
指板&フレット数 | Bound Walnut fretboardAcrylic block inlay(305mmR)、 Medium 20 frets |
ピックアップ | Magic Touch-Mini (H) neck pickup |
コントロール | 1V1T |
ハードウェア | Tuning Machines: Rotomatic Type Walnut bridge(10.5mm string space) VT14 w/AFC wood cover tailpiece |
D’Angelico(ディアンジェリコ)は、ニューヨークのマンハッタンを拠点とする伝説的なギターメーカーで、1930年代に流行した直線的な意匠を特徴とする個性的なギターをリリースしています。
「Excel 59」は、セイモア・ダンカン社がD’Angelicoのために開発したP-90タイプのピックアップを2基備えるモデルです。1.75インチというボディ厚はセミホロウ機と同程度の薄型で、特にステージで立って演奏するのに有利です。「チキンヘッド」セレクターはピックアップを切り替えるロータリースイッチで、カチカチと回して切り替えます。
弦長、ナット幅 | 25″” 1 11/16″” w/ D’Angelico Electrozinc 10’s (10-46) |
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ボディ材 | Laminated Spruce Top, Laminated Maple Side & Back 16″” Body Width, 1.75″” Body Depth |
ネック材&接続法 | 3-piece maple/walnut set neck(C-Shape ) |
指板&フレット数 | Ebony w/ 3-ply Binding(16″”)、 Jescar 47/104 Nickel Silver 22F |
ピックアップ | 2 Seymour Duncan D’Angelico Great Dane P-90s |
コントロール | 1V1T(Cupcake Knobs),3-Way Chickenhead Selector |
ハードウェア | Grover 150 Imperial Tuners Gold Tune-O-Matic Bridge, D’Angelico Stairstep Tailpiece |
《古き良きアメリカ、再来》D’Angelicoのギターについて
「FUJIGEN(フジゲン)」は品質が高くて性能がよい、かつ手に入れやすい価格が支持され、初心者からプロフェッショナルまで幅広く愛用されています。
フローティング・ピックアップを1基備える「Masterfield MFA」は、1996年から生産が続いている歴史あるモデルです。トーンノブのスイッチでコイルタップが利用でき、シングルコイルの鋭い音色が得られます。操作系をピックガードに配置する設計は、トップ材の響きを最大限に活かす狙いがあります。旧式の木製ブリッジで出荷されますが、GOTOH社製TOMブリッジが同梱され、現代的なモデルとしても使用可能です。
「Expert フレット・エッジ」によりスムースなフィンガリングが可能で、お家芸の「CFS(サークルフレッティング・システム)」はポジションを問わずクリアな響き、豊かなサスティーンを実現しています。
弦長、ナット幅 | 24.75″” (628mm) D’Addario ECG24 (.011-.050)Others |
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ボディ材 | Spruce Top / Curly Maple Back & Sides |
ネック材&接続法 | 5pc Mahogany/Maple U-Shape Set-in Neck |
指板&フレット数 | Ebony、 20F Medium Jumbo C.F.S. |
ピックアップ | FGN MFH(Floating) |
コントロール | 1Volume, 1Tone w/ Push-Pull SW (Tap) |
ハードウェア | GOTOH® SD510-SL Tuners Ebony or GOTOH® GE104B Bridge(同梱) FGN MFA-FP Tailpiece |
「ゴダン(Godin)」は、カナダ産の木材を多く使ってカナダ国内で作り上げる、大胆な発想で最新の設計を盛り込んでいく野心的なラインナップを持ち味にするブランドです。
「5th Avenue(フィフス・アヴェニュー)」シリーズは伝統的な工法をベースとしたオーソドックスな作りで、品質と価格のバランスの良さが高く評価されています。ボディ材として使用される「カナディアン・ワイルド・チェリー(桜)」は、マホガニーに近い音響特性を持ち木目も美しい木材です。
5th Avenueシリーズはピックアップ配列とトレモロの有無で幅広いラインナップを展開しており、目的や演奏スタイルに合わせて選ぶことができます。このううちP-90タイプ1基の「Kingpin」には左用があります。
弦長、ナット幅 | 24.84″” (630.936 mm) 1.72″” (43.688 mm), Godin E-12(.012ー.052) |
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ボディ材 | Canadian Wild Cherry Top, Back and Sides |
ネック材&接続法 | Silver Leaf Maple Set-In Neck |
指板&フレット数 | Rosewood(16″”R)、 21F |
ピックアップ | Godin Kingpin P90 Single Coil |
コントロール | 1x Tone, 1x Volume |
ハードウェア | H.D.R Not Included Machine Head Ratio Bass side 18:1, Treble side 26:1 |
エピフォン「ブロードウェイ(Broadway)」は、1930年代から製造している大型のピックギターを1958年に電化した、長い歴史を持つモデルです。そのボディ幅は17インチもあり、存在自体に迫力があります。大きなボディに合わせる形で弦長も延長されており、キレと深みの両立したサウンドが得られます。
エピフォンの中では高級機という立ち位置にあり、草花をかたどったヘッドインレイ、アバロンの3角形が挿入されるブロックインレイなど、豪華なたたずまいです。
弦長、ナット幅 | 25.5″” 43.0 mm(.012-.052 Gauge) |
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ボディ材 | Select Spruce Top, Layered Maple Side & Back |
ネック材&接続法 | Maple(SlimTaper™ 60s C) Set-In Neck |
指板&フレット数 | Laurel(12″”R)、 Medium Jumbo 20F |
ピックアップ | Alnico Classic PRO(Neck & Bridge) |
コントロール | 2 Volume, 2 Tone, 3-way Toggle |
ハードウェア | Wilkinson Tuning Machines Adjustable Floating; Pau Ferro Bridge Frequensator Split Trapeze Tailpiece |
「SeventySeven」は、バッカスやヘッドウェイなどいくつものブランドを展開している株式会社ディバイザーの、ホロウボディを専門とするブランドです。設計や製造には長らくアコースティックギターを手掛けてきたノウハウが傾注され、高い品質と抑えた価格のバランスが支持されています。
「HAWK-STD/DEEP-JT」は、現在廃盤となっているギブソンES-175を彷彿させるフローレンティン・カッタウェイが印象的なモデルです。ボディは迫力のある鳴りを生む十分な厚みこそありますが、全面をメイプル合板で作ってあるのでハウリング耐性も確保されています。製造を海外工場が担当することで低価格化を実現していますが、ナットやフレットの仕上げなどセットアップを国内工場で担当することで、価格を超えたクオリティを達成しています。
弦長、ナット幅 | 628mm 43.0mm(Elixir NANOWEB Light) |
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ボディ材 | Laminated Plain Maple Top, Back and Sides |
ネック材&接続法 | Maple Set-In Neck |
指板&フレット数 | Ovangkol(305R)、 Nickel Silver 20F |
ピックアップ | SeventySeven / AL2 |
コントロール | 2Vol, 2Tone, 3Way |
ハードウェア | Kluson / KTS90SLN Ni ( Round knob ) Machineheads Wood Bridge on Bridgebase |
「アリア(Aria)」は名古屋に本社を構える楽器商社「荒井貿易(1955年創業)」の展開する、王道モデルからちょっとマイナーな楽器まで、幅広いラインナップを手掛けるブランドです。「Aria Pro II」のブランド名は「Ariaより一歩進んだ、完成度の高いプロ志向のギターを作る」というコンセプトで、1975年ころに誕生しました。
「FA-2100」はスプルース単板トップ、ボディ幅17インチの日本製で、ブリッジとテールピースに加え、ピックガードやロッドカバーにまで貴重なエボニーを使用する贅沢なモデルです。フローティング・ピックアップ採用により単板トップの豊かな鳴りが損なわれることなくアウトプットできます。
弦長、ナット幅 | 648 mm — |
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ボディ材 | 17″” width Full Acoustic, Solid Sitka Spruce Arched Top, Flamed Maple Back & Sides(Body thickness:3-1/8″”) |
ネック材&接続法 | Maple Set-In Neck |
指板&フレット数 | Ebony、 22F |
ピックアップ | Original Floating Humbucking |
コントロール | 1 Volume, 1 Tone |
ハードウェア | Grover 109G Machineheads Ebony Adjustable Bridge & Ebony Floating Tailpiece |
グレッチ(Gretsch)は1883年創業、フルアコの分野でギブソンと市場を競った名門です。G6120ナッシュビル(Nashbille)はグレッチを象徴する看板モデルで、音楽史上最も多くのレコーディングに起用されたギターの一つです。
現代の「Nashbille」は、往年の名機の姿をそのまま維持しながら随所に現代的なアップデートを施したモデルです。24.6インチに設定された弦長は一般的なミディアムスケール(24.75″”)より約4ミリ短く、押弦がラクチンになります。GOTOH社製ロック式ペグ採用によりチューニングの安定性高く、No-Loadトーン回路は全開した時にバイパスされ、トーンポットのサウンドへの影響が無くなります。
弦長、ナット幅 | 24.6″” 1.6875″” (42.86 mm) |
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ボディ材 | Laminated Maple Top, Back and Sides(16″” width, 2.5″” Body Depth) |
ネック材&接続法 | Maple(Standard “”U”” Neck Shape) Set-In Neck |
指板&フレット数 | Ebony 12″” (305 mm)R、 Medium Jumbo 22F |
ピックアップ | PRO-FT™ Filter’Tron™(Neck & Bridge) |
コントロール | Volume 1. (Neck Pickup), Volume 2. (Bridge Pickup), Master Volume, Master Tone(No-Load Tone), 3-Position Toggle |
ハードウェア | Gotoh® Locking Tuning Machines Adjusto-Matic™ Bridge, Bigsby® B6GP Vibrato |
「HISTORY(ヒストリー)」は、39都道府県に173店舗を構える国内最大手、島村楽器がプロデュースするギターブランドです。国内各地の店舗で取り扱っているので実際に手にとって検討しやすいほか、各地の島村楽器でサポートが受けられるのがメリットです。品質の高さと音の良さにも間違いがなく、プロのユーザーも増えています。
「ASH-L」はトラディショナルなスタイルを現代に伝える大型のフルアコです。17インチのボディと肉厚なネックは存在感も安心感もあり、パンチあるサウンドと、ピッキングの強弱に気持ちよく応える表現力を持ち合わせています。
見た目のインパクトもあるフィンガーテールピースは各弦の角度を調節でき、エボニー製ブリッジが同梱されるので更にウッディなサウンドに持っていくことができます。
弦長、ナット幅 | Unknown 43mm(D’Addario ECG25 .012-.052) |
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ボディ材 | スプルース単板トップ、フレイムメイプル 5-Plyサイド&バック(ボディ幅17″”) パラレルブレーシング |
ネック材&接続法 | メイプル+ウォルナット 5ピース構造 ダブテイルジョイント |
指板&フレット数 | エボニー/R305~R400(コンパウンド・ラジアス)、 20F/#SBB-213 |
ピックアップ | JHB-3/G、JHB-5/G |
コントロール | 2ボリューム/2トーン/3wayトグルスイッチ |
ハードウェア | GOTOH SGS510-A20/GGペグ GOTOH GE104B/GG(エボニー製ブリッジ別途付属)、エボニー製ブリッジベース、フィンガータイプテイルピース HL16J/G |
「Landscape(ランドスケープ)」は木製楽器ならではの「オーガニック・トーン」をコンセプトに、工法や構造など人間の叡智を受け継いだうえで、木材の鳴りが音に反映するギターの開発を目指すブランドです。
「AR-101」はこのアプローチが最も色濃く反映された、高額になってしまうのも覚悟して設計したモデルです。削り出しで成形されたトップとバックはサイドからややはみ出す、バイオリンと同じ設計です。これは座って弾く際に肉体との接点を減らし、ボディ鳴りを維持させる効果があります。エレアコに見られるピンジャックの採用も、ボディ鳴りを少しでも損なわせない執念を感じさせます。
《木の鳴りを大事にする「オーガニック・トーン」》Landscapeのギターについて
弦長、ナット幅 | 24.75inches — |
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ボディ材 | Body Top :Solid Spruce, Hand Made Arched. (削り出し) Body Side :Flame Maple Body Back :Flame Maple, Hand Made Arched. (削り出し) Body Size :17 inches. |
ネック材&接続法 | Maple + Mahogany 5 Ply Set-neck 14Fret joint and heel-less cutaway |
指板&フレット数 | Ebony、 22Frets |
ピックアップ | Landscape Original LS-JF Pick-up.(Floating Type) |
コントロール | Volume x 1 / Tone x 1 / End-pin Jack |
ハードウェア | GOTOH SG381 GG B01 Machine head Ebony Bridge / Ebony Tailpiece / Ebony Pick guard |
1979年創業の「サドウスキー(Sadwsky Guitars)」はN.Y.のスタジオミュージシャンを中心に支持を集め、現在では世界的に信頼されているブランドです。
「SS-15」 はフレイムメイプル合板製の小型なボディを特徴とするモデルで、ピッキングへの反応の速さが持ち味です。またこの寸法は航空機の頭上収納棚に収まるサイズでもあり、世界各地で活躍するプロフェッショナルに大変良好です。伝統的な14フレット接続を継承してもいるので、一般的なフルアコになれたプレイヤーも抵抗なく持ち替えられます。
弦長、ナット幅 | 24.75” scale length 1-¾” nut width, |
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ボディ材 | 15” body width at lower bout 1-¾” body depth 5-ply flame maple laminate construction |
ネック材&接続法 | Mahogany neck, dovetail neck joint Traditional 14 frets to the body |
指板&フレット数 | Ebony、 22Frets |
ピックアップ | Custom wound vintage PAF style pickup with black cover |
コントロール | 1V1T |
ハードウェア | Ebony bridge pickguard and tailpiece Sadowsky True-Tone compensated ebony bridge |
フルアコの売れ筋を…
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