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エフェクターは、ギターとアンプの間に繋いで電気的に音を変化させる装置で、「ペダル」とも呼ばれます。装置上面に取り付けられているスイッチを足で踏むことによってON/OFFを行い、自分の好きなタイミングで音色を切り替えることができます。
といった要求に応えてくれるのがエフェクターで(アンプで実現できる場合もありますが)、今日エレキギターのプレイには欠かせないアイテムとなっています。
このページでは、エフェクターを使うのに必要なものは何か、どんな音がするのか、どんな種類があるのか、はじめてのエフェクターは何が良いのか...といった疑問に答えていきます。
エフェクターを使ってみよう〜はじめてのエフェクター〜【ギター博士】
ギター博士がエフェクターの使い方、エフェクターの種類、複数のエフェクターの繋ぎ方について解説!
エフェクターを1台使う時は、以下のアイテムが必要です。
ケーブルは2本必要です。
エフェクターの接続端子は、多くの場合INPUTが右側、OUTPUTが左側に設置されています。ボディ上部に設置されている場合もありますので、その時はIN/OUTの表記を確認してつなぎましょう。
六弦かなで「逆のつなぎ方(エフェクターのOUTPUTからエレキギターに繋ぐ、エフェクターのINPUTからアンプに繋ぐ)にすると音が出ないので、注意してねっ☆」
ケーブルについて詳しく:
ギターケーブルの選び方|種類・長さ・おすすめメーカー完全ガイド
一般的な9Vアダプター
エフェクターを動作させるには電源が必要です。たいていは9V電池で動作しますが、モデルによっては電池駆動に対応していない場合もあるので、その場合は9Vアダプターを1つ用意しておくといいでしょう。
エフェクターが12Vで駆動する場合は12Vアダプターが必要になります。
9Vアダプターを...
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エレキギター博士「エフェクターを一つだけ使うという人は電池や9Vアダプターを用意すればいいが、複数のエフェクターを使いたいという人はパワーサプライを用意するといいゾ!」
詳しく見る:
パワーサプライ(電源供給)の選び方とおすすめモデル
複数のエフェクターを繋げたい場合は、専用の短いケーブル「パッチケーブル」でつなぎます。パッチケーブルは通常のギター用シールドよりも短く設計されており、ペダルボード上で省スペースに配線できるのが特徴です。
詳しく見る:
パッチケーブル完全ガイド:選び方からおすすめモデルまで
当サイトおなじみギター博士による、色々なエフェクターの演奏動画を一挙紹介!エフェクター毎の音の特徴や違いを聞いてみましょう!!
はじめてのオーバードライブ・エフェクター - ギター博士
BOSS OD-1Xを使用。パワフルな歪み、クランチサウンド、ブースターとしても、ハードロックな歪みにも使える幅広いゲインレンジが特徴。
ギター博士「ロック・ギターのキホンとなる、歪みを作り出すエフェクターじゃの。1つ持っておいてもソンはないと思うゾ。」
はじめてのディストーション・エフェクター - ギター博士
Blackstar LT-Distを使用。オーバードライブより激しい歪み、メタルやラウドな音楽にあう歪みサウンドが得られる。
六弦かなで「オーバードライブよりもさらに激しい歪みだね!ギターで『ギュイーン』ってやりたかったら、このエフェクターだね!!」
はじめてのファズ・エフェクター - ギター博士
Z.VEX Fuzz Factoryを使用。ディストーションとは一味違う、毛羽だった質感・グシャっと潰れたような歪みが特徴。
ギター博士「強烈な個性を持つ歪みエフェクターぢゃ!ワシが使ったZ.VEX Fuzz Factoryは、ファズの中でもかなりエグめの音がする部類なんじゃよ☆」
はじめてのコーラス・エフェクター - ギター博士
TC Electronic Corona Mini Chorusを使用。爽やかな揺らぎから、設定次第でオルガンのようなサウンドにも。ディストーションと組み合わせ使う事もある。
ギター博士「コーラスはさわやかなサウンドが特徴じゃ。じゃが、ディストーション・ギターに使っても効果的なんじゃよ♪」
はじめてのフランジャー・エフェクター - ギター博士
TC Electronic Vortex Mini Flangerを使用。軽くうねるようなサウンドからジェット機のようなサウンドまで。
六弦かなで「ゆらゆら系だね☆なんか最後のほう(2:23〜)、博士が変なんなってるよ...もぅ、なんなの博士ぇ〜(笑」
はじめてのフェイザー・エフェクター - ギター博士
MXR PHASE 95を使用。ギター博士はファンキーなカッティングに使用、海の中にいるような独特な揺らぎを得ることもできる。ドライブサウンドとの相性も◎。
六弦かなで「フランジャーとは一味違ったウネりのあるサウンドだね♪ちょびっとだけかけても面白そう!」
はじめてのリバーブ・エフェクター - ギター博士
TC Electronic Hall of Fame Miniを使用。往年のぴちゃぴちゃしたサウンド、レゲエ風サウンドなど。薄くかけても深くかけても雰囲気が出る。
六弦かなで「なんかリバーブって、ロマンチックな感じ...けどかなではロック一筋だから使わないかもーーー!!」
はじめてのディレイ・エフェクター - ギター博士
TC Electronic Flashback Mini Delayを使用。使い方次第で色々な表現ができるのが魅力。
ギター博士「空間系ギター・サウンドが好きな人には手放せないのが、ディレイじゃな。色々な使い方があるゾ。」
はじめてのコンプレッサー・エフェクター - ギター博士
TC Electronic HYPERGRAVITY COMPRESSORを使用。音の粒を揃えてバランスよく聞かせたり、アルペジオを煌びやかに響かせたり、サスティーンを稼いだりする目的で使われる。
ギター博士「音の粒を揃え、サスティーンを補ってくれるエフェクターぢゃ!特に音量のばらつきが大きいクリーントーンの時に威力を発揮してくれるゾィ♪」
はじめてのワウ・ペダル - ギター博士
VOX V846-HWを使用。人の声でしゃべっているようなサウンドが特徴的。ファンキーなカッティングに使われたりする。
六弦かなで「これぞロック!って感じの音だね。やぁば!!かなで、ぜんか〜〜〜〜〜いっ!!!」
はじめてのオクターバー・エフェクター - ギター博士
Electro Harmonix Nano POGを使用。オクターブ上下のサウンドが加わることで音に厚みが増し、色々な表現が可能に。
ギター博士「1オクターブ上、1オクターブ下の音を重ねて演奏することができるエフェクターぢゃ!ギタリストが1人のバンドの時なんかに活躍するイメージじゃな☆」
はじめてのイコライザー・エフェクター - ギター博士
MXR M108Sを使用。ちょっとした補正から、積極的なサウンドメイクまで対応できる。
ギター博士「特定の周波数帯域の音量を調節するわけぢゃが、一つあると色々な使い方ができて便利じゃのぅ!」
エフェクターは大きく分けるといくつかの系統があり、それぞれ音の役割が異なります。以下のように分類されるほかにも様々な効果のものが存在します。これらを組み合わせることで無限の音色を生み出すことができます。
歪み系はギター用エフェクターの中でも最も定番で、「ロックな迫力」を生み出すエフェクトです。
オーバードライブは真空管アンプを強く鳴らしたような自然な歪み、ディストーションはさらに激しい歪みを作り、ファズは荒々しく潰れた独特の質感が特徴です。初心者が最初に試すならオーバードライブを選ぶと良いでしょう。
やさしく暖かみのある歪んだ音がするエフェクター。歪んだ音が欲しい時、ブースターとしてギターソロ時に音を大きくする目的で使われます。
ハードロック・へヴィメタルでよく使われる、荒々しく硬い歪みを生み出すエフェクター。
濁りが混じった/潰れたような音が特徴の歪み。バッキングでも歪みでも"ここぞ"という時に威力を発揮します。
「音量」「歪み」「音域」をブーストさせ、バンドの中でもギター音が埋もれずに前に出すことができるエフェクト。
モジュレーション系は、音に「揺れ」や「うねり」を加え立体感や広がりを演出するエフェクトです。代表的なのがコーラス、フェイザー、フランジャーの3つ。いずれもシンプルなフレーズを印象的に変える力を持ち、アクセントとして活用するのが効果的です。
音を微妙にずらして重ね、厚みと透明感・心地よい揺らぎを生み出すエフェクト。
"うねり"を生み出すエフェクター。強くかけると激しく回転するようなサウンドに。
フランジャーを金属的な音の波のようにしたエフェクト。
周期的な音量の上下による揺れる効果。独特の残響感を演出してくれるエフェクトです。
周期的な音程の上下による揺れる効果。トレモロとは一味違った「揺らぎ」を発生させます。
空間系エフェクトは、ギターの音に「奥行き」や「広がり」を与えるエフェクトです。代表的なのがディレイとリバーブです。どちらも控えめに使えば演奏全体を心地よく聴かせ、強めにかければドラマチックな表現になります。宅録やライブで必須といえるエフェクトであり、初心者が導入しても違いを実感しやすい系統です。
カラオケのエコーのような効果。広いホールで音を出しているかのような残響感を得られます。
演奏した音を一定時間遅らせて繰り返し再生するエフェクト。幻想的な雰囲気を作り出します。
演奏の録音/再生ができるエフェクト。オーバーダビングして一人でジャムセッション、パフォーマンスなど、アイデア次第で色々な使い方が可能です。
特定の周波数帯をブーストしたり、カットしたりするエフェクター。サウンドの高域・中域・低域をそれぞれコントロールすることができます。
周波数の大小をプレイヤーが実際にペダルを上げ下げすることで、「ワウワウ」と人の声にも似たユニークな音を出すエフェクター。
無駄なノイズをカットしてくれるエフェクター。歪ませたサウンドのノイズをカットしたい時などに用いられます。
原音に対し「1オクターブまたは2オクターブ下のサウンドを重ねて出力」するエフェクター。倍音豊かで厚みのあるギターサウンドになります。
音程を変化させるエフェクター。入力した音に対して、3度上、5度下、8度(オクターブ)上といった音を重ねて出すことが可能です。
ペダルの踏み具合によって音程を変化させるピッチシフター。ギターだけでなくベース・シンセサイザーに使用するケースもあります。
小さな音を持ち上げ、大きな音を抑えることで音のツブをそろえます。サスティンを得ることもできるペダル。
ペダルによって、音量を調整することができるエフェクター。バイオリン奏法などギター・プレイのバリエーションにも使用できます。
ラインの出力を分け、1台のギターでアンプを2台使いたい時や、エフェクターをまとめてON/OFFしたい時などに活躍するアイテム
作動に手を使わず大きく見やすい表示でチューニング。他のエフェクターと並べて足元に置いて置くとステージで頼りになります。
複数エフェクターを繋いだ時の音質劣化やノイズ混入の問題を解消、アンプまでの電気信号を安定させることができるアイテム
アンプチャンネルの切り替えや、各ループのON/OFFを任意に設定し、コンパクトエフェクターをマルチエフェクターのように使用することができるアイテム。
色々なエフェクターを紹介していきましたが、これから色んなエフェクターを使ってみたいと思っている人にとって、全ての種類を揃えるのは難しいと思います。まずは音を歪ませるオーバードライブやディストーションを手にするのもいいかもしれませんが、当サイトがまずエフェクター初心者にオススメするのが「マルチエフェクター」です。
マルチエフェクターには
など、様々な種類のエフェクトが全て1台に集約されます。
マルチエフェクターを用意することで、欲しいと思っていたエフェクトの種類以外にも色々な種類のエフェクトを一通り試すことができ、実際に使ってサウンドを理解することができるのは初心者にとって大きなメリットです。
モデルによっては単体のエフェクターと同価格程度のリーズナブルなものも存在するので、はじめてのエフェクターにマルチエフェクターをチョイスするのは強烈におすすめです。
詳しく見る:
徹底紹介!マルチエフェクターのおすすめモデル
「最初はマルチ」というのも正解ですが、操作がシンプルなコンパクトエフェクターもオススメできます。コンパクトなエフェクターは「コイツはこんな音」というふうに見た目で音のキャラクターがわかりやすく、他のエフェクターと組み合わせていく「今後の拡張性や発展性」も楽しみの一つです。
BOSSは世界エフェクター史を最初から支え続けてきた老舗であり、今なお定番の地位にいるブランドです。学生さんが手に入れられる価格帯でありながら、全モデルがそのままプロの使用に耐える品質を持っています。BOSS製品なら、性能や品質に不安がありません。
詳しく見る:
《初心者必見》初めてのエフェクター選び〜BOSS編
BOSSの歪みエフェクターの種類と特徴
エフェクターを初めて購入する時、「最初の1台は何を選べばいいの?」と迷う方は多いでしょう。結論から言えば、初心者がひとつだけ買うなら歪み系エフェクターがおすすめです。
歪み系エフェクター(オーバードライブやディストーション)は、ギターサウンドの核となる迫力を生み出します。最大の利点は、アンプに頼らず歪んだ音作りができること。自宅練習でアンプを大音量にできなくても、ペダルを踏むだけでロックらしい迫力や粘りを再現できます。
アンプとの組み合わせでも効果を発揮します。クリーンアンプに繋げば表情豊かな歪みを追加でき、すでに歪むアンプをプッシュしてより力強いトーンを引き出すことも可能です。
流行に左右されないのも歪みペダルを選ぶメリットです。歪みペダルの定番モデルは多くがロングセラーモデルです。気に入ったペダルを導入すれば、長く相棒となってくれることでしょう。
関連記事:
はじめての歪みエフェクター、どれを選ぶ?
エフェクター選びで迷ったときに頼りになるのが「メーカーの信頼性」です。ここでは初心者にも安心な定番ブランドから、中級者以上が注目するブティック系まで、編集部おすすめのメーカーを紹介します。
日本のエフェクターメーカーは品質の安定感と扱いやすさで高い評価を得ています。
BOSSは世界的にも有名で、初心者が最初に手にするブランドとして定番。堅牢な作りと直感的な操作性は、多くのプロも愛用しています。
One Controlはコンパクトかつ多機能なモデルが多く、ペダルボードの省スペース化を考えるユーザーに人気です。
Animals Pedalはユニークなデザインと個性的なサウンドで注目され、コストパフォーマンスの高さも魅力。
いずれも「安心して使える日本製」として、初心者が最初に選んでも間違いのないブランドです。
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One Controlのエフェクターって?特徴やおすすめモデル紹介
海外メーカーには、長年ギタリストを支えてきた定番ブランドが揃っています。
MXRは歪み系からモジュレーションまで幅広いラインナップを持ち、シンプルで使いやすい操作感が特徴。
Electro-Harmonixは独創的な回路と多彩なエフェクトで知られ、個性的なサウンドを求めるプレイヤーに愛されています。
Strymonは高品位なデジタルエフェクトで定評があり、リバーブやディレイなど空間系の分野ではプロからの信頼も厚い存在です。
日本製の安心感あるペダルに加えて海外ブランドを取り入れることで、より多彩な表現が可能になるでしょう。
詳しく見る:
MXRのエフェクターって?特徴やおすすめモデル紹介
近年人気を集めているのが、少数精鋭で個性的なペダルを生み出すブティック系メーカーです。
Walrus Audioは美しいデザインと音楽的なトーンが特徴で、モダンな表現を追求するギタリストに支持されています。
EarthQuaker Devicesは斬新なサウンドメイクが可能で、実験的な音作りを楽しみたいプレイヤーに最適。
これらのブランドは大量生産品にはないユニークなキャラクターを持ち、音楽に「自分らしさ」を求める中級者以上におすすめです。価格はやや高めですが、他にない個性を手に入れたい人には大きな魅力となります。
関連記事:
エフェクターの選び方:状況別のオススメ - Supernice!エフェクター
ギター用とベース用のエフェクターは基本的には同じ構造なので、ギター用のものをベースに使っても効果は得られます。しかしベース用に作られたエフェクターは低音域へのエフェクトの掛かり具合が強調されていたり、音の太さを失いにくく設計されているなど、ベースという楽器に特化しています。やはり最初のうちはベーシストはベース用のエフェクターを使うのが良いでしょう。
おすすめのベース用エフェクター - ベース博士
エフェクターを複数そろえていくと必ず気になるのが「ペダルボード」。ペダルボードは、複数のエフェクターを一つの台に固定し、電源やケーブルをまとめて管理できる便利なアイテムです。では初心者は最初から必要なのでしょうか?
結論として、1〜2台程度のエフェクターしか使わない段階では必須ではありません。床に直接置いてシールドでつなぐだけで十分です。しかし、3台以上になってくると配線が複雑になり、ライブや練習のたびにセットアップするのが大変になります。そこでペダルボードを導入すれば、持ち運びが楽になり、セッティング時間も大幅に短縮できます。
「エフェクターが増えて管理が面倒だな」と感じた時が導入のタイミング。早めに揃えておくことで、練習やライブに集中できる環境を整えられるでしょう。
関連記事:
エフェクターボードの組み方ガイド:初心者でも簡単にできるセッティング方法
エフェクターを使っていると、多くのギタリストが直面するのが「ノイズ問題」です。音がジーッと鳴ったり、スイッチを踏むと異音が出たり…。ここでは初心者が疑問に思いやすい症状を例に、原因と対策をわかりやすく解説します。
A:歪みエフェクターの性質上ある程度は避けられない
A:トゥルーバイパス回路のペダルで起きやすい現象です。
A:まずは接点復活剤を試してみましょう
A:「ケーブル → 電源 → ペダル本体 → 接続順」の流れで一つずつ切り分けると解決が早くなる
エフェクターの売れ筋を…
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