ギターのメンテナンス方法
六弦かなで©、ギター博士©
エレキギターは木材が多く使われている楽器です。乾燥や湿度によってボディ部分の木が膨張したりネックが反ったりするなど、コンディションが変わってしまう非常にデリケートな楽器でもあります。
このページでは、できるだけ良い音で鳴るように普段から心掛けておきたいことや、定期的に行うギターのお手入れ方法、いざコンディションが変わってしまった時のメンテナンス方法など、紹介しています。
普段からの心がけ
まずは普段からどのようにギターを保管すれば良いか、について紹介していきます。
上述のようにエレキギターは湿気に敏感です。閉じた環境に長い時間置いておくと湿気を吸って音が重くなります。さらに状態が悪くなるとネックが反る(ビビりが発生する)などの症状も現れてきます。ではいかにしてこれらを防げば良いか。一般的には
- 風通しの良い日陰で保管する:陰干しすることでドライで乾いた音に保つことができる
- ギターを窓際に置かない:雨の日に湿度の影響を多く受ける
- ギターケースに湿度調整剤を入れておく:湿度を均一に保つ
- ギタースタンドに立てかけておく:ギタースタンドの選び方とオススメの製品
- こまめに弾く
などが有効な保存方法と言われています。また長時間お日様にギターを当てるのもNGです。板が乾きすぎて最悪ギターの板が割れてしまう場合もあります。ギターは湿気を吸いすぎてもダメですが乾きすぎても良くありません。
Q&A.30 ギターを何年も綺麗に保つためにしておいたほうが良いこと
メンテナンスのための豆知識
メンテナンスについて知ることはギターを知ることです。まずはギターのパーツについて理解を深めてみましょう。各ページでは各パーツについてのメンテナンス/カスタマイズ方法についても触れています。
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ギターボディ材について
ボディ材の種類や塗装、お手入れについて
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ギターフレットについて
ギターの音階を決定付けるパーツ、消耗品です
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アウトプットジャックについて
ギターパーツの中でもトラブルの多いジャックに関する豆知識
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ギターブリッジについて
ブリッジ部分が果たす仕組み・役割について紹介
メンテナンス・メニュー
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必要な工具・道具を揃えよう
メンテナンス以外でも普段から使えるギター用品・工具を紹介
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ギター・クロスの使い方
エレキギターを布で綺麗に拭いてあげましょう
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緩くなったストラップピンを固定
ストラップを留める穴に木材を補充してあげると解決します。
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ネックの反りを確認・調整する
ネックの反りの確認/調節方法について
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弦高を調整する
弦高とは?エレキ・アコギの調節方法について
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ポリッシュを使ったお手入れ
指板の汚れ・保湿、ボディを綺麗にする方法など紹介
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オクターブチューニング
開放弦でチューニングをあわせたのにフレットを押さえると音程が狂ってる、そんなときは...
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断線したシールドを修理する
音が出なくなってしまったシールドを修理する方法について、工具・作業の流れを紹介。
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接触不良で音が出なくなったら?接点復活剤を使ってみよう!
ギターのカスタマイズについて
メンテナンスが「ギターを良好な状態に復旧する」ことを目的としているのに対して、カスタマイズはパーツ交換やセッティング変更を通して「外観や機能/性能などスペックを変更」し、持ち主の好みや使い勝手に合わせていくことを意味します。「自分のためのギター」へと変身させるカスタマイズにはどのような方法があるのか、次のページで紹介しています。
エレキギターのカスタマイズ方法
ストラップピン交換
ギターのストラップピンの部分とストラップの穴の部分にそれぞれのパーツを取りつけ、それらをカチャっと装着することでギターからストラップを外れにくくするというアイテムが「ロックピン」です。ロックピンがギターにマウントされて出荷されることはほとんどなく、交換用パーツとして販売されるものがほとんどで、取り付け作業が必要になります。次のページでは実際の取り付け作業の手順について解説しているほか、メーカーがリリースする主なロックピンについて紹介しています。
ストラップをしっかりと固定する「ロックピン」について
トレモロスプリングを交換する
「トレモロスプリング」は、バネの張力によってトレモロユニットを引っぱる役割を果たすパーツで、弦振動の影響を直接受ける箇所です。次のページでは実際にギター博士のストラトのトレモロスプリングを交換した時の手順について紹介しています。
トレモロスプリングを交換してみる
- [最終更新日]2018/05/12 08:25