《自分でできる!》ギターのメンテナンス方法[最終更新日]2022/12/21 11:10

ギターのメンテナンス
六弦かなで©、ギター博士©

エレキギターは木材や金属、プラスチックなどさまざまな材料の部品でできています。乾燥や湿度によってボディが膨張/収縮したりネックが反ったりする、あるいは電気系の接触が悪くなるなど、コンディションの変わりやすい非常にデリケートな楽器でもあります。
大事なギターを良好に保つ日常的なお手入れから、ちょっとした修理やカスタマイズまで、「メンテナンス」をテーマに見ていきましょう。

普段からの心がけ

一般的には

  • 風通しの良い日陰で保管する:直射日光と湿気は楽器の大敵。
  • ギターを窓際に置かない:湿度や日光の影響を多く受ける。
  • ギターケースに湿度調整剤を入れておく:湿度を一定に保つ。
  • ギタースタンドに立てかけておく:転倒の防止
  • こまめに弾く:コンディションの変化をいち早くキャッチできる。
  • 弦を緩めずに保管する:チューニングが合っている状態が、ギターにとって普通の状態。

が有効と言われています。ギターは湿気を吸いすぎても乾きすぎても、また日光を浴び過ぎても良くありません。温度や湿度については「人間が快適な環境で保管する」のが目安です。
Q&A.30 ギターを何年も綺麗に保つためにしておいたほうが良いこと

悲劇! 不具合の発生!?

なにかの拍子に「え?ひょっとして調整が狂った?」なんて心配になることもあるでしょう。本当に調整が崩れてしまってメンテナンスが必要になったのかもしれないけど、もしかしたら自分の弾き方や使い方が原因なのかもしれません。よくある4つの不具合について、その原因と解決策を考えてみましょう。

チューニングが狂って直らない。どこが悪い?
弦がビビる、その原因を探ってみよう
弦が切れにくくなる対応策を教えてほしい
ギターケーブルによる音ヤセ・音の劣化について

いつもギターを大切に使おう

いつもシールドは正しく巻き、ギターはキレイに拭いて、大切に使うことで良好なコンディションを長らえることができます。立てるならスタンドが、運ぶならケースが必要です。

デイリー・メンテナンス用品

日ごろのお手入れや整備のためには、いろいろな道具が必要になってきます。

ギターの性能を維持/向上させる

ちょっとした作業により、ギターの性能を維持する、あるいは自分にとってより良い状態に持っていくことができます。

自分でもできそうな、ちょっと踏みこんだ修理や改造

もう少し踏みこんだ内容のメンテナンスも見ていきましょう。これらは道具も時間も技術もそれなりに必要なので、プロのリペアマンに依頼しても良いでしょう。

エレキギターのカスタマイズ方法

お手入れ/整備/修理というメンテナンスの枠を超え、自分好みのギターに育てる。それがカスタマイズ。超絶カンタンなものからハードル高めのものまでを紹介します。

ギター本体についての豆知識

ギターのパーツについても理解を深めていきましょう。各ページでは、各パーツについてのメンテナンス/カスタマイズ方法についても触れています。




以上、日ごろのお手入れから大規模な修理/カスタマイズまでを見てきました。エレキギターは木製楽器なので、時間と共に少しずつコンディションが変化していきます。また部品点数が多いので、長く使っている間にいろいろな部品が消耗したり故障したりします。そのつど手を入れて良好な状態を保つことにより、大事なギターを末永く愛用することができます。定期的にしっかりメンテナンスして、いつも良い状態のギターを弾きましょう。

いっぽうで部品が消耗したり故障したりしても、悲しむことはありません。アップグレードのチャンスが訪れたのです。もっと良い部品に交換していくことで、もともと不特定多数のギタリストに向けて出荷されたエレキギターは育ち、まさに自分のためだけの究極の一本へとカスタマイズされていくわけです。