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《初心者必見》初めてのエフェクター選び〜BOSS編

初めてのエフェクター:BOSS

演奏中に音を切り替えたくなったり、お手本通りのサウンドや「自分のサウンド」が欲しくなったりしてきたら、「エフェクター」が気になってくることでしょう。当サイトでもそのへんの情報はしっかり紹介しています。

しかし!こうしたページで紹介しているエフェクターは数が多すぎて、「最初の1台」がなかなか定まらないと感じる人もいることでしょう。そこで今回は、まだエフェクターに触れたことのない人が初めて手に入れる「最初の1台」の候補となるものを、特に「BOSS(ボス)」の「コンパクトエフェクター」に絞って、いくつかピックアップしていきます。

注1)なぜ「BOSS」なのか?

BOSS:40周年 2017年、BOSSコンパクト・ペダル・シリーズは40周年を迎えた。トップクラスのミュージシャンから自宅で演奏を楽しむライト・ユーザーまで、BOSSのペダルは数多くのギタリストに愛用されている。

BOSSは「世界エフェクター史」を最初から支え続けてきた老舗であり、今なお定番の地位にいるブランドです。学生さんが手に入れられる価格帯でありながら、全モデルがそのままプロの使用に耐える品質を持っています。つまりBOSS製品なら、性能や品質には全く不安が無い、と断言できます。

注2)なぜ「コンパクトエフェクター」なのか?

「最初はマルチ」という人もいますが、そちらも一つの正解です。ここでコンパクトエフェクターを第一に勧めるのは、まず「操作がとてもシンプル」だからで、次に「コイツはこの音」のようにキャラクターがわかりやすいからです。他のエフェクターと組み合わせていく、「今後の拡張性や発展性」も楽しみの一つです。

「最初の1台」は何がいいんだろう?

初めてのエフェクターは何から導入すればいいのでしょうか。

歪み系か、コーラス、ディレイがオススメ

初めて手に入れるエフェクターとしては、

  • 歪み(ひずみ)系:オーバードライブやディストーション。ロック系ならばサウンドの中核になる
  • コーラスかディレイ:演奏に彩りを加える

ここから検討するのが良いでしょう。

アンプでも歪みは得られますし、フットスイッチが付属しているアンプならば、歪みのON/OFFなどができるものもあります。しかしこれに歪みエフェクターが加わると、違ったキャラクターの歪みを使えたり、アンプの歪みをより強力にしたりできます。

アンプの歪みで今のところ十分なら、コーラスやディレイがいいでしょう。コーラスの揺らぎやディレイの反復音が、演奏に彩りを加えます。こうしたエフェクターを内蔵しているアンプも多数ありますが、演奏中に切り替えたいと思ったらエフェクターの方が何かと便利な場合が多いです。

ツマミが少ないものが良いかも

また、最初は「操作がシンプルなもの」を選ぶのが無難です。シンプルかどうかは「操作ツマミ4つまで」がだいたいの目安で、多くのコンパクトエフェクターがこれに該当します。


ではいよいよ、「最初の1台」に理想的なエフェクターを並べていきます。厳選していますがやはりなかなかの数になっているので、しっかり検討してくださいね。BOSSは「サウンドのイメージを本体のカラーで表現している」ので、迷ったら本体色からのインスピレーションで選んでしまっても、だいたい大丈夫です。

「最初の1台」に最適なBOSSコンパクトエフェクター
オーバードライブ

ちょっと電気回路を通ったかなっていうくらいの僅かな歪みから、しっかりめの歪みまでを単体でカバーできるのが「オーバードライブ」です。メロディ弾きにもコード弾きにもエレキギターのあらゆる演奏に良好で、ブースターとしても利用でき、ギター側の音量操作にも音色変化で応じますから、使い勝手の良さでは無敵と言えるでしょう。アンプの軽い歪みと合わせるのが「通」の使い方です。この分野の先駆者であるBOSSでは、ホットな明るいイメージのもの(黄色い本体)と、クールかつダークなイメージのもの(青い本体)の2タイプのオーバードライブがリリースされています。

OD-3/OD-1X


BOSS OD-1X vs OD-3【Supernice!エフェクター】
OD-1Xの方が上位モデルでツマミが1つ多く、またノイズに強くなっています。

OD-3」こそが、「コレ持ってりゃ間違いない」という定番ど真ん中のオーバードライブです。名手ジェフ・ベック氏がこの初号機である「OD-1」をいまだに愛用していることからも、いわゆる普通のかっこいいエレキギターの音がこのエフェクターで得られる、ということが分かります。暖かさと明るさを思わせるサウンドで、単体でポップス/ロックのサウンドに十分対応でき、アンプの歪みも追加すればハード/ヘヴィ路線もカバーできます。低めの価格もうれしいところで、ポップス/ロック系を演奏するすべてのギタリストにお勧めです。予算がある人には、BOSSの先端技術で最強化した「OD-1X」もお勧めです。

BOSS OD-3 – Supernice!エフェクター
BOSS OD-1X – Supernice!エフェクター

BD-2/BD-2W

BD-2/BD-2W 左:「BD-2」、右:技 WAZA CRAFT「BD-2W」

ブルースドライバー」として知られる「BD-2」は、クールかつダークな、ちょっとワルい感じの荒々しさを持つオーバードライブとして、多くのロックギタリストの寵愛を受けています。その名の通りブルース系から、ロック系、ポップス系、ソウル/ファンクなど幅広いジャンルで使用できますが、パワーコードでゴリゴリ押すよりコードの響きをギャリンと効かせるタイプのギタリストに好まれます。予算がある人には、BOSSが本気で魔改造した「BD-2W」もお勧めです。


BUMP OF CHICKEN「シリウス」
クリーンっぽく聞こえるけどちょっとだけ歪んでいる「クランチ系」のサウンドを作るのも、オーバードライブの得意分野です。この曲のようなジャリ感のあるクランチを得るには、BD-2のようなエッジの立つドライブペダルは非常に有効です(動画はサウンドイメージです。BD-2はこんなサウンドに迫ることができます)。

BOSS BD-2 – Supernice!エフェクター
BOSS BD-2W – Supernice!エフェクター

最初の1台にオススメ:BOSSディストーション・ペダル

ちょっと軽めの歪みから、強烈にザクザク言わせる歪みまでを単体でカバーするのが「ディストーション」です。それ以上の砂嵐のような歪みや地を這うズムズム言わせる歪みをカバーできるものは「メタルディストーション」と呼ばれます。単体でじゅうぶん歪むのでアンプはクリーンで使うことが多いですが、アンプの歪みを強化するためにも多く使われます。がっつり歪んだパワーコードやギターソロで使用するのが普通ですが、ギター側のボリュームを絞るなどでコード弾きも可能です。

DS-1/DS-1X

左:40周年モデル「DS-1-4A」、右:「DS-1X」

DS-1」は1978年以来40年以上にわたって世界中で愛されていながら、今なおプロの起用を受ける定番ディストーションです。カリカリと抜けの良いサウンドは爆音のドラムやベースに埋もれにくく、かつバンドサウンドにしっかり馴染みます。「TONE」ツマミが秀逸にできているので、重量感のある太い音から細めの鋭い音まで好きなところに設定できます。予算のある人には、これをBOSSの先端技術でサイバー化した「DS-1X」がお勧めです。


[Official Video] GRANRODEO – Can Do –
社会現象にもなった人気アニメ「黒子のバスケ」のオープニング曲。頑張って練習すればこんな速い演奏ができるようになるのかどうかは、すでにこの曲で谷山紀章氏(Vo)が歌っているわけです。こうしたハードロックのサウンドでは、ディストーションがとっても良い仕事をしてくれます(動画はサウンドイメージです。「DS-1」や「DS-1X」を使うと、こんな感じの音が出せるようになります)。

BOSS DS-1 – Supernice!エフェクター
BOSS DS-1X – Supernice!エフェクター

MT-2/MT-2W

左MT-2:、右:MT-2W

メタル向けのディストーションを模索し続けたBOSSが遂に到達したのが、「メタルゾーン」と呼ばれる「MT-2」です。4つのツマミのうち2つは「2軸」なので実質ツマミ6つですが、こちらの決めた目安など簡単にぶち壊してくるくらいの圧力を持ったエフェクターです。どんなギターの音でも鋼鉄の領域に引きずり込む、誰しもが納得せざるを得ない強力な個性のある歪み方で、ヘヴィメタルのサウンドを手に入れたい人や、キメ細かいディストーションが欲しい人、顔が怖い人などに特にお勧めです。予算のある人には鋼鉄の強度を上げた「MT-2W」がお勧めです。


ELUVEITIE – Rebirth (OFFICIAL VIDEO)
スイスのフォーク(民族系)メタルバンド「エルヴェイティ」。こうしたサウンドでギターをザクザクギャンギャン言わせるためには、強力に歪むディストーションが不可欠です(動画はサウンドイメージです。「MT-2」や「MT-2W」はこんなサウンドに迫ることができます)。

BOSS MT-2 – Supernice!エフェクター
BOSS MT-2W – Supernice!エフェクター

最初の1台にオススメ:BOSSコーラス/ディレイ・ペダル

コーラス」と「ディレイ」は曲の雰囲気や印象を作るものとして、効果の分かりやすいエフェクターです。ボーカルを支えるコード弾きや派手なギターソロなど、ここぞというときに起動させると、バンドサウンドがいっそう鮮やかになります。

CE-5

BOSS CE-5

CE-5」は「コーラス・アンサンブル」の名で知られるBOSSの名機「CE-1」の末裔で、高低両面を操作できるEQを活用することで、澄みわたったロングトーンからぐにょぐにょに揺れるどんよりとした音まで、幅広くカバーできる高性能コーラスです。飛び道具的に使用するばかりでなく、隠し味的にそれとなく使用するのもウマい使い方です。


Nirvana – Smells Like Teen Spirit
グランジ・ムーブメントの先頭を切って走りつつも若くして鬼籍に入ったカート・コバーン氏(ニルヴァーナ所属)は、生前エフェクターの研究に余念のない人だったと伝えられています。この楽曲では静かな場面でのアルペジオや、歌メロをなぞったギターソロでコーラスが使用されています(動画はサウンドイメージです。CE-5はこんなサウンドに迫ることができます)。

BOSS CE-5 – Supernice!エフェクター

DD-7

BOSS DD-7

デジタルディレイ「DD-7」は、コンパクトな本体ながらディレイでできることはほぼすべてできるであろう多機能エフェクターです。ツマミは4つですがそのうち1つはモード選択なので実質的には3つのツマミで操作します。コーラス的な効果が得られるモードもあるので、ディレイを使わない曲ならコーラスとしても使用できるほか、外部ペダルの増設で面白いことがいろいろできる、長く楽しめるペダルです。


菅田将暉 『さよならエレジー』
この楽曲のエレキギターでは、ディレイの存在が必須です。遅れてやってくる音のタイミングと演奏のテンポを巧く一致させるのが、演奏のポイントです(動画はサウンドイメージです。DD-7を使うと、この曲のディレイサウンドが再現できます)。

BOSS DD-7 – Supernice!エフェクター

その他、BOSSで最初の1台にオススメは?

これまでBOSS製品をピックアップしてきましたが、他のブランドも負けてはいません。ここではBOSS以外の選択肢を模索してみましょう。

Ibanez 「Tube Screamer」シリーズ

Tube Screamer TS-9 Tube Screamer TS-9

アイバニーズの「チューブスクリーマー」は、エフェクター単体よりもアンプの歪みを増加させることを目指した歪みエフェクターです。特に真空管アンプとの相性が良好で、「チューブ(真空管を)スクリーマー(絶叫させる)」というネーミングにも納得です。最初の1台としては軽く歪ませたアンプに対して使用しますが、歪みエフェクターの音を強化させる「ブースター」として使うこともできます。チューブスクリーマーはいろいろなものがリリースされていますが、

  • 標準機として「TS9
  • 同じ機能で小さめ&リーズナブル「TS MINI
  • 「Nu Tube」使用の高級機「NTS

がお勧めです。


KANA-BOON 『ダイバー』
KANA-BOON所属の谷口鮪氏(vo, g)と古賀隼斗氏(g)は、二人ともBOSSのオーバードライブペダルの前段にチューブスクリーマーを配置し、ブースターとして使用しています。

ワウペダル

VOX vs Jim Dunlop vs Morley 左から:VOX V846 HW、Dunlop GCB-95F、Molrey Maverick

トランペット等でお椀を使って音色を変化させるワザがありますが、これを同様の効果をギターで得られるのが「ワウペダル」です。今や数多くのブランドからワウペダルがリリースされていますが、定番としては「ジム・ダンロップ」と「ヴォックス」の2社で、

  • ギターソロやメロディ弾きで使うことが多いなら:ジム・ダンロップ(GCB-95など)
  • コード弾きで使うのが多いなら:ヴォックス(V845など)

を選択すると良い、と言われます(もちろん例外多数)。

ワウ・ペダル徹底比較!!「VOX」vs「Jim Dunlop」vs「Morley」編 – 特集記事


Metallica: Confusion (Albany, NY – October 29, 2018)
「カークさんといえば、ギターソロでワウ」と言ってもいいくらいにワウのイメージが強いカーク・ハメット氏。ソロで使用するために、広いステージの何か所にもワウを配置しているのだとか。ジム・ダンロップ社より、カーク氏の名を冠したワウペダル「KH95 Kirk Hammet Wah」がリリースされています。

ファズペダル

JD-F2 FUZZ FACE JD-F2 FUZZ FACE

「ダンロップ(=ジム・ダンロップ)」の「ファズフェイス」は、本当に「顔」のようなルックスを持った、可愛らしいエフェクターです。かのジミ・ヘンドリクス氏が愛用していたことでも知られ、ストラトの音量フルで図太いファズトーン、ボリュームを絞ってチャリチャリな音を作り、歯切れ良くコードを弾く、という使い方が一般的です。丸型の大きめな本体ですが、エフェクタボードへの収まりが良い小型版「ファズフェイス・ミニ」もリリースされています。


The Jimi Hendrix Experience – Purple Haze (Live at the Atlanta Pop Festival)
太く、やたら伸びるのがファズの特徴です。時にハウリングがキャンキャン鳴り響くのも含めて、ファズの深い魅力になっています。ヘンドリクス氏ご自身の使用するファズはがっつりカスタマイズされていましたが、ダンロップ社よりシグネイチャーモデル「J.Hendrix Fuzz Face JH-F1」がリリースされています。


以上、最初の1台にふさわしいコンパクトエフェクターをチェックしていきました。世にあるエフェクターの数は多く、世界はとてもディープですが、ちょっとかじるだけでも深くのめり込んでしまっても、逆にアンプとギターだけで勝負してしまっても、そこはギタリストの自由です。ただし初めてエフェクターを購入する場合、

  • 1. シールドがもう一本必要
  • 2. 電源(電池やACアダプタ)が必要

となるので、こちらの予算も残しておきましょう。