普段の練習には「クリップチューナー」や「据え置き型チューナー」が便利ですが、ライブをやるなら足元に「ペダルチューナー」があると、とっても便利です。作動に手を使わないし、大きな表示は見やすく、ヴォーカルのMC中にササっとチューニングを済ませてしまうことができるからです。そんなわけで今回は、ステージで頼りになるペダルチューナーに注目してみましょう。
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1: ペダルチューナーとは? 1.1: ペダルチューナーのメリット 1.2: ペダルチューナーのデメリット 2: 【初級編】ペダルチューナーのさまざまな機能 2.1: チューニングモード(チューニングの仕方) 2.2: ミュート機能 2.3: 電源供給 3: 【中級編】チューナー選びでちょっと気になるキーワード 3.1: キャリブレーション 3.2: セント 3.3: バッファードバイパス←→トゥルーバイパス 3.4: チューナーアウト 3.5: 炎天下で読めるか 4: 定番ペダルチューナーいろいろ 4.1: KORG(Pitchblackシリーズ) 4.2: BOSS(TU-3シリーズ) 4.3: tc electronic(PolyTuneシリーズ)
「ペダルチューナー」とは、エフェクターと同じように足元に置いたりエフェクターボードに組み込んだりして使用するチューナーのことです。「Input(インプット)」端子から
受け取った信号を検出するもので、クリップチューナーのように楽器の振動を検出したり、あるいは据え置き型のチューナーのようにマイクで音を拾ったりという機能はありません。
チューナーにはいろいろなタイプがあり、さまざまなシチュエーションで使い分けられています。
概要 | 代表機種 | |
据え置き型 | 机や譜面台に乗せて使う。マイクが付いているからアコギもチューニングできるほか、メトロノームが付いている「メトロチューナー」もあり、練習に有利。 | KORG「TM-60」 KORG「CA-50」 SEIKO「ST01」 BOSS「TU-30」など |
クリップチューナー | ギターのヘッドにつけ、楽器の振動を読み取る。シールドをつなぐ必要がない。 | KORG「Sledgehammer」 SNARK「SN-5X」 BOSS「TU-01」など |
ペダルチューナー | 足元に置いて使う。ライブでの使用を想定した設計になっている。多くの場合、頑丈にできている。 | KORG「Pitchblack」 BOSS「TU-3」 など |
マルチエフェクターのチューナー機能 | マルチエフェクターに組み込まれているチューナー。シールドでいちいちつながなくてよい。 | BOSS「GT-100」 ZOOM「G1on」 など |
ラックチューナー | ラックシステムに組み込む前提の、大型チューナー。非常に見やすいが、高価。 | KORG「PB-05」 Peterson「StroboRack」 など |
音叉 | 440Hzや442Hzの基準音を出す。これを聞きながら耳を頼りに合わせるという、昔ながらの方法。電源がいらない。 | Planet Waves「PWTF-E」 PICKBOY「TFN-70-2 A-442」など |
ピッチパイプ | 各弦の開放弦の音が鳴る笛。これも耳が頼りで電源がいらない。 | K-GARAGE「PP-G6 」 PICKBOY「PP-65」など |
表:さまざまなチューナー
ペダルチューナー最大のメリットは、エフェクターボードに組み込んでしまえるため、セッティングの手間がかからない、スイッチ「ポン」でチューニングできる、という便利さにあります。
立ったままでも操作できること、周りがうるさくても関係なくチューニングできること、また大きな画面を持っているのがふつうで、たいへん見やすいのも大きなメリットです。
ペダルチューナーは足元に置いてこそ、またボードに組み込んでこそ機能を十分に発揮できるように作られています。頑丈なので重さもあり、電池で駆動しないものもあります。ですから、普段のちょっとした練習やギター教室のレッスンなど、エフェクターボードを使用しない時に使いやすいものではありません。
多機能なものもシンプルなものもありますが、ペダルチューナーにはいろいろな機能があります。主な機能を代表モデルと共にチェックしてみましょう。
メインの機能であるチューニングにはさまざまなやり方があり、多機能なものではいくつか用意された「チューニングモード」を選択できます。
その名の通り、ギターとベースに特化したチューニングモードです。弦をはじくと「1E」や「5A」のように弦の番号と開放弦の音名が表示されます。「使用するチューニングは一つに決まっている」というギタリストにとって非常に見やすく、スピーディーにチューニングできるメリットがあります。
ダウンチューニングや変則チューニング、7弦ギターに対応しているペダルチューナーもありますが、8弦や9弦まで対応しているものは今のところありません。どんな音にチューニングにしたいかをあらかじめ設定する必要がありますから、カポタストを使用したりいろいろなチューニングを使い分けたりする場合には、下記「クロマチック」モードに慣れておく必要があるでしょう。
ARION HU-8500 STAGE TUNER
日本の「アリオン」は、低価格でありながら海外アーティストからの支持も厚い「知る人ぞ知るブランド」です。このアリオンのステージチューナーは「世界初のペダル式ギターチューナー」だと言われ、それでいて今もなお生産されているロングラン製品です。今では珍しい「レギュラーチューニングのみのギターチューナー」ですが、低価格だしこれで十分、という人も多いことでしょう。
「クロマチック(chromatic)」は「半音」の意味で、「クロマチック・モード」では「いま鳴っている音がどの音に近いか」がアルファベットで表示されます。このモードで使うならどんな音にもチューニングできますから、チューニングの違うギターに差し替えたり、カポタストを使ったりするときにも特別な操作がいりません。どんな楽器にも対応できるということから、このモードのみのペダルチューナーも多く作られています。
D’Addario(Planet Waves) PW-CT-20 Chromatic Pedal Tuner
「クロマチックモードのみ」というシンプルさでありながら、
・32Bit高速プロセッサによる超反応
・ほぼ全面ディスプレイの高い視認性
という二つを特徴としたペダルチューナー。415~475Hzというキャリブレーション(後述)幅は、このクラスでは恐らくこのモデルだけのワイド設定。「究極の癒やしを得られる」と言われる432Hzでもチューニングできます。また公式サイトでは明示されていませんが、±0.5セントの高精度だと言われています。
近年チューニング界の大きな話題となっているのがこの「ポリフォニック・モード」で、このモードを売りにしているペダルチューナーが多数リリースされています。「ポリフォニック(polyphonic)」は「多声の」、つまり「たくさん音が鳴っている」という意味で、このモードでは全弦のチューニング状況を一気に表示します。開放弦をジャーンと鳴らしている間にチューニングができるわけで、時間短縮に大いに寄与します。ひじょうに注目度の高い機能ですが、今のところクロマチック・モードでは使用できず、また7弦以上の多弦ギターには対応していません。
Digitech HT-6 PolyChromatic Tuner
USA「デジテック」の「HT-6」は、弦を1本だけ弾くか全部弾くかという操作だけで
・針式とストロボ表示という二種類のクロマチックチューニング
・6列のLEDによるポリフォニックチューニング
を切り替えられる高性能チューナーです。このうちポリフォニックチューニングはスタンダード、ドロップD、4弦/5弦/6弦ベースのモードが選択でき、ダウンチューニングもできます。エフェクターへの電源供給もできますから、エフェクターボードのセットアップにも助かります。
「ストロボ・モード」は、超高精度のチューニングに欠かせない「ストロボ・チューナー」の表示法を持ってきたモードです。「光や針を真ん中に合わせる」という通常のチューニングでは、LEDや針の幅以上に精度を上げることができません。しかしストロボ・モードはチューニングのずれを光の「動き」で表示するので、さらに精度の高いチューニングができるのです。
PETERSON Stomp Classic
「ストロボチューナー」といえば「ピターソン」が世界的な定番です。本機は往年の名機を思わせるレトロなルックスながら、通常の10倍を誇る高精度なチューニングができます。またUSBを介してPCで管理できるほか、3段階のアッテネーターを持つDI(ダイレクトボックス)としても使用可能です。
「ミュート機能」はほぼ全てのペダルチューナーに備わっている、チューニングしている間はアンプに音を送らなくする機能です。チューナーを起動すればギターの音が出なくなるわけですから、それを逆手にとってチューナーを「キルスイッチ」として使用するギタリストもいます。
「他のエフェクターに電源を供給する機能」を備えているチューナーもたくさんあります。チューナーから電源が取れれば「パワーサプライ」を導入する必要はなくなり、そのぶんエフェクターボードに空間を割(さ)くことができます。
中国発「JOYO」の「パワーチューン」は、電源供給できるチューナーというより「チューナーを搭載したパワーサプライ」と呼ばれるほど、電源機能が充実しています。最大8個まで電源供給できるほか、そのためのケーブルもしっかり付属しています。
ちょっとこだわりたい人は、こうしたキーワードもチェックしておきましょう。
チューナーにおける「キャリブレーション(calibration。目盛り)」は「基準ピッチ範囲」とも言われます。これはチューニングの基準となる「A(ラ)」の高さ(Hzヘルツ)を変更できる範囲で、高機能なものは広く設定されています。ロックやポップスでは、「440Hz」に設定しておけばだいたい問題ありません。しかしアコースティックピアノや吹奏楽では「442Hz」でチューニングするのが普通です。わずか2ヘルツの違いですが、これを合わせないと気持ちの悪いハーモニーができてしまいます。
多くのペダルチューナーがキャリブレーションを変更できますが、たとえば「ロックバンド(440Hz)もやるけどピアノとのセッションやブラスバンド(442Hz)でも演奏する」という人は、キャリブレーション変更をしやすいチューナーを選ぶと良いでしょう。
ペダルチューナーの定番、
・BOSS「TU-3」
・tc electronic「PolyTune 2」
・KORG「Pitchblack Advance」
以上の3機種を比較してみましょう。キャリブレーション変更のためには、
BOSS:上面のボタン2個を同時に押してから、2個のボタンで上下させる
tc electronic:側面下部のボタン2個を同時に押してから、2個のボタンで上下させる
KORG:側面のボタン1個を押してから、同ボタン連打で数値変更
という操作が必要です。頻繁にキャリブレーションの変更を行う場合、この比較ならBOSSがやりやすいと言えるでしょう。多少デザインはゴツくなりますが、この機能を頻繁に使用する人にとっては、操作ボタンが上面にあることのメリットはかなり高いと言えるでしょう。
「チューニング精度」を表す時に使われる「cent(セント)」は、「半音(1フレット分)の100分の1」を表します。標準的なペダルチューナーは「±1セント」という精度ですが、これは「+に1セント、-に1セントまでの誤差はある」という意味で、通常の演奏においてはじゅうぶんな数値です。
この数値が小さければ小さいほど精確なチューニングができるのですが、シビアにチューニングするにはそれだけ時間がかかってしまいます。ライブでのスピーディーなチューニングのため、あえて精度を甘くしているモデルも作られています。
2020年に登場したVOXのストロボペダルチューナー「VXT-1」。LED表示のサイバー感と、トップ面の四隅にネジを突き出させたゴツゴツ感がうまく調和した、クールなルックスがまず目を引きます。ストロボモード時のチューニング精度は±0.02、最高水準の高精度でチューニングできます。じっくりと追い込む超高精度のチューニングと、手早く完了できる標準的なチューニングが、フットスイッチの操作で切り替えられます。
《良い演奏は、良いチューニングから》VOXのストロボペダルチューナー「VXT-1」
普通のペダルチューナーやエフェクターは「OFF(バイパス)」のときでも「バッファー回路」が生きていて、入力された信号はこのバッファー回路を通過して「ローインピーダンス化」されます。これを「バッファードバイパス」といいますが、これに対して「OFF」のときに入力された信号が直接アンプに送られるのが「トゥルーバイパス」です。
トゥルーバイパスは名前の響きが良く、最近では高品位エフェクターの条件のように見られています。それはペダルチューナーでも例外ではなく、トゥルーバイパス採用機や、トゥルーバイパスとバッファードバイパスを選択できるモデルがあります。しかし実際のところ二つの間に優劣はなく、メリットもデメリットもおのおの持ち合わせています。両者の違いについて、簡単にチェックしてみましょう。
メリット | デメリット | デメリットの対処法 | |
トゥルーバイパス | 入力された信号に一切の加工をしない | 電気的に強化されない信号はノイズに弱く、シールドが長いと劣化する | 前段にバッファー回路があること |
バッファードバイパス | バッファー回路により、信号が電気的に強化される | ギターサウンドがバッファー回路の影響を受ける | 影響が気にならない高品位のものを使う |
表:トゥルーバイパスとバッファードバイパスのメリットとデメリット
デンマーク発「T-Rex」のペダルチューナーは標準ピッチ440Hz固定のシンプルなクロマチックチューナーですが、ミニスイッチでバイパス法を切り替えることができるほか、「BEEF」コントロールによりバッファードバイパス時に最大10dBまでのブーストができます。出力の異なるギターに持ち替えた時のゲイン調整がチューナーでできるわけで、バッファー回路のメリットが積極的に活かされています。
「ボリュームペダル」や「スイッチャー」などには、「チューナーアウト」という端子がついているものがあります。これはいついかなるときでもチューナーに信号を送り続けるもので、たとえばボリュームペダルで音量をゼロにしてもチューナーにだけは信号が送られますから、余計な音を出さずにチューニングできるというわけです。
ギターからアンプまでの経路にチューナーを組み込むときには、バイパスの仕様に気を使いたくなります。どんなバイパス法が良いかはギタリストの目的によってさまざまで、ローインピーダンス化による信号強化のためにバッファーを使用するという人も、バッファーは他にあるのでトゥルーバイパスが必要だという人も、そんなこといちいち気にしないという人もいます。
しかしふつうのエフェクターと異なり、ペダルチューナーはボリュームペダルやスイッチャーに付いている「チューナーアウト」を利用することで、ボードは少し複雑になるけどバイパスのことは考えなくてもよくなります。
「チューナーアウト」につなげて使う場合、チューナーは常に「ON」ですから、フットスイッチを操作することがなくなります。「TU-3S」はそういう使い方をする人のため、同社の定番機種「TU-3」からペダルスイッチを取り去ったモデルです。見やすい表示、いろいろなチューニングモード、電源供給など、TU-3の機能はすべて受け継ぎながら、省スペース化を実現しています。
現代のペダルチューナーは、LEDの鮮やかな表示を売りにしているものが大多数を占めています。「カラフルなLED表示」が流行していると言って良いでしょう。しかし、その美しいLEDの輝きが「夏の炎天下でも明瞭に読めるか」と言ったら、ちょっと心配です。BOSSのペダルチューナーには「高輝度モード」として画面を力強く煌々と輝かせるモードがありますが、真夏の日差しとどちらが強いか、さすがに保障できないのが現実です。ですから強い日差しが予想されるフェスなどの出演では、念のためボードに日よけを当てるなどの工夫が必要です。
強い光に最も強い表示は、針が実際に動く「アナログ表示」です。しかし現在手に入れられるものは、BOSSの据え置き型チューナー「TU-12EX」に限られています。その前身「TU-12」の時代からBOSSのチューナーはアナログとデジタル両方で表示する手法が評価され、内外のプロミュージシャンがこぞって起用した名機でした。
現在のようにペダルチューナーが当たり前になるまでは、ステージチューナーの定番といえばBOSSの「TU-12」でした。これを出発点として現代的な機能を追加したのが「TU-12EX]です。アナログとデジタルの両方での表示、モード切り替えができる、チューニング完了を電子音で知らせてくれるなど多機能ですが、「エフェクターボードに組み込まれる」という使われ方をペダルチューナーに譲ったからなのか、電源が機械式スイッチから電子スイッチに変更されました。
とはいえ本機の特徴である「針式メーター」は炎天下で抜群の視認性があり、今でもボードに組み込むチューナーとして頼もしい戦力になります。
「チューナー」の分野で日本の製品は、世界的に高く評価されてきました。世界初のデジタルチューナーを開発したのも(KORG)、世界初のペダル式ギターチューナーを開発したのも(ARION)日本です。「日本一強」と豪語してもよい状況の中、ポリフォニックチューニングを開発して一気に注目を集めたのが、デンマークのtc electronicです。
そんなわけで現在では、日本のKORGとBOSS、デンマークのtc electronicという3社がチューナーの三大定番ブランドとなっています。この三つのブランドをチェックしてみましょう。
コルグのペダルチューナーは、「ピッチブラック」の名でシリーズ化しています。現在のラインナップは、多機能で高性能の「ピッチブラック・アドバンス」、小型の「ピッチブラック・ミニ」、ストロボ・モードに絞った「ピッチブラック・カスタム」で、いずれもクロマチックチューナーにポイントを絞っています
それぞれに特徴がありキャラが立っていますが、キャリブレーション設定(先述)についてはボタン1個の操作になっているところが共通しています。設定の際には
「0」の表示が440Hz、「1」だと441Hz、
しかし「6」だと436Hz、「9」だと439Hz
というように0~5、6~9で意味する周波数が違いますから、表示と周波数の関係をしっかり把握しておく必要があります。
フラッグシップモデルとなる「ピッチブラック・アドバンス」は、
・大型で見やすい表示には4種類のメーター・ディスプレイ・モード
・ストロボ・モード時には±0.1セントの高精度
・電源関係のノイズを防ぐ電源供給システム
というように、おおよそペダルチューナーに求められる全ての機能を高いレベルで備えています。特に、チューナー回路から独立した電源供給回路を備えているものは、他のブランドではなかなかありません。電源を独立させた「アイソレート」は、パワーサプライの分野でも高品位の仕様です。
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「ピッチブラック・ミニ」は、近年の流行である小型の筺体(きょうたい)を採用し、省スペース化を実現させたペダルチューナーです。しかしただ小さいだけでなく、ストロボ・モード時には±0.1セントの高精度チューニングが可能であるほか、
・転倒防止の「スタビライザー(足)」
・ボタン電池2個で駆動可能
という、常にチューナーの最前線を走ってきたコルグならではの特徴を持っています。
KORG Pitchblack mini – の価格を比較する
「ピッチブラック・カスタム」は、ストロボチューニングに特化したペダルチューナーです。特に画面の見やすさに特にこだわっており、見やすいストロボチューナーを使いたいギタリストにはうってつけのモデルになっています。またアイソレートした電源供給回路を持っているので、ノイズのない電源をエフェクターに供給できます。
BOSSのペダルチューナーは、名機「TU-3」をベースに、「技クラフト」シリーズ入りした高機能モデル「TU-3W」、エフェクトボードに組み込むことを想定してフットスイッチをなくした「TU-3S」の3機種を展開しています。これら3モデルは共通して、「操作ボタンが全て本体の上面に配置」されています。人によってはごちゃごちゃしているデザインだと感じられるかもしれませんが、本体がエフェクトボード内にキッチリ収まることを想定した、操作性を重視した機能的なデザインです。
ベーシックモデル「TU-3」は、
・クロマチックとギター/ベースの2モードチューニング
・チューニング精度±1セント
・光の強い現場でも表示が見やすい「高輝度モード」
・チューニング完了が分かりやすい「アキュピッチ・サイン機能」
・専用ケーブルを使用することで最大8台まで電源供給可能
という充実した機能を持っています。特に、BOSSのエフェクターは純正AC/DCアダプター「PSA-100」での使用が推奨されています(他社製のアダプターで作動しない例があります)。BOSS製エフェクターをいくつか使用する場合、TU-3を介して電力を分配すれば、PSA-100は一個買えば済んでしまうわけです。
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「TU-3W」は、BOSS製品のモディファイ(改造)シリーズ「技WAZA CRAFT」としてリリースされた高性能ペダルチューナーです。基本的な機能はTU-3を受け継ぎつつ、従来のバッファー回路を見直し、バイパス時のサウンドを一層ピュアにブラッシュアップしたほか、トゥルーバイパスに切り替えることもできます。また、5 年間の長期保証が付いています。
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「TU-3S」は、TU-3からフットスイッチを外して小型化したペダルチューナーです。スイッチャーやボリュームペダルの「チューナーアウト」につなげるのならフットスイッチを必要としません。小さくなったことでエフェクターのレイアウトの悩みが軽減されます。小さいですが性能は本物で、基本的な機能はすべてTU-3を受け継いでいます。
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「TCエレクトロニック」のペダルチューナーは「ポリチューン」シリーズとしてラインナップを展開しており、スピーディーなチューニングができるポリフォニックチューニング機能を強力な武器としています。
全世界を驚かせた「ポリチューン」の後継機種「ポリチューン2」は、
・6弦のギターと4弦のベースに対応するポリフォニックチューニング
・精度±0.5セントのスタンダードチューニング
・±0.1セントの高精度を実現するストロボチューニング
という3タイプのチューニングを使用でき、弦を全部鳴らすと自動的にポリフォニックチューニングに切り替わります。フットスイッチを3秒間長押しすると「ドロップD」チューニングに切り替わるほか、ダウンチューニングやカポタストの使用にも対応する高機能ぶりです。キャリブレーションの設定もできますから、ロックバンドでも吹奏楽でも安心して使用することができます。
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上記ポリチューン2を小型化した「ポリチューン2ミニ」は、基本的な設計をポリチューン2から受け継ぎつつ、大幅な小型化を実現しています。しかしそのかわり
・キャリブレーションは440Hzに固定
・ポリフォニックチューニングはギター用のみ
という制限が付きます。
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2017年に発表された「ポリチューン3」は、前作ポリチューン2をさらに高機能に押し上げたフラッグシップモデルです。基本的な機能はポリチューン2を踏襲しながら、
・±0.02セントの高精度ストロボチューニング
・ギターサウンドを電気的に強化する「BONAFIDE BUFFERアナログ・バッファー」回路
・トゥルーバイパス/バッファードバイパスに切り替え可能
という強化が施されています。
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以上、ペダルチューナーについていろいろチェックしていきました。ペダルチューナーは「ステージチューナー」と呼ばれることもあり、本番での使用を想定しています。ギターを始めたばかりの人にとってはまだ縁遠いアイテムかもしれませんが、ライブをやるようになったらペダルチューナーの存在を思い出してくださいね。
チューナー・エフェクター一覧 – Supernice!エフェクター
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