オーバードライブ・エフェクター徹底紹介!おすすめモデルは?[記事公開日]2021年8月25日
[最終更新日]2021年9月14日

はじめてのオーバードライブ・エフェクター【ギター博士】

ギタリストが使うコンパクト・エフェクター(ペダル)の中でも最もラインナップが多く種類が豊富なのが、オーバードライブ・エフェクターです。オーバードライブは、エレキギターやエレキベース・シンセサイザーやボーカルの声にも使われる【音を歪ませるエフェクター】としてもっともポピュラーなエフェクターで、様々なメーカーが独自の歪みを追求したペダルをリリースする激戦区でもあります。
そんなオーバードライブ・ペダルについて、詳しく見ていきましょう!!

オーバードライブとは

オーバードライブは【アンプのボリュームを上げ出力電圧を加えて回路が飽和して出力音が歪んでしまう】状態のことで、もともとは1950年代当時のクリーントーンしか出なかったギターアンプのボリュームを上げすぎた時に偶然見つかった現象でした。エフェクターのオーバードライブはこの歪みを意図的にシミュレーションしたもので、回路内にクリッピングのダイオードを使用します。

オーバードライブは構造によっていくつか種類があります。
内部回路にオペアンプを使われるものと使われない「ディスクリート回路」に分類されます。クリッピングについても「対称クリッピング」「非対称クリッピング」「クリッピングなし」のものに分けられます。

オーバードライブの使い方

オーバードライブは使い方の幅が広く、目的に合わせていろんな使い方ができるエフェクターです。
ONに踏みっぱなしでバッキングギターを弾く、というのが定番の使い方だと思いますが、その他にアンプで歪ませた上でギターソロの時だけONにして音を目立たせる「ブースター」として使うこともあります。機種によってディストーションのように激しく歪むものからクランチ程度にまでしか歪まないものまで幅も広いので、自分の目的にあったものを用意しておくと良いですね。

ディストーションとはどう違うの?

オーバードライブとディストーションを比べてみた【ギター博士】
BOSSのオーバードライブ「OD-1X」とディストーション「DS-1X」を比較している

オーバードライブとディストーション。さて、この二つはどう違うのでしょうか。博士の演奏から感じられましたか?この区別はカンタンなようで、実は禅問答のような奥の深い難題でもあるんです。

言葉の意味では、
overdrive(動詞):酷使する、暴走する
distortion(名詞):歪(ゆが)み、ねじれ
です。音の話をすると、大なり小なり歪(ひず)んでいる音は全てディストーション。音には「ゆがみ」と読まず、「ひずみ」と読みます。エフェクターが生まれる前の時代、ロックギタリストはギターアンプの音量を最大、すなわち「酷使する(overdrive)」ことで「歪んだ音(distortion sound)」を得ていました。

これを耳に優しい音量で出せるようにしたのが、
MXR「Distortion+」1973年発売(とてもよく歪む)
BOSS「OverDrive OD-1」1977年発売(なかなかにマイルドに歪む)
という二つのエフェクターでした。BOSSからは翌年、「Distortion DS-1」もリリースされています。これら商品名から「ディストーションサウンド」、「オーバードライブサウンド」という呼び方が定着し、後発の製品にも影響を及ぼします。ハードに歪むエフェクターはディストーション、マイルドに歪むエフェクターはオーバードライブと呼ばれました。

実は歪ませる原理は同じなので、シンプルに「違いは歪みの量しかない!」と言いきってもおおむね大丈夫です。しかしたとえばBOSSでは、「DS-1」の歪みを下げても「OD-1」の音にはなりません。中音域の出方に違いを設けるなど、歪み方以外にもキャラクター設定を行なって、おのおのの存在意義を確立しているわけです。

とはいえ今の世の中、ディストーションなみに歪むオーバードライブもあれば、オーバードライブよりマイルドなディストーションもあり、「リリースしたメーカーがどんな名前を付けるか」が決め手となっていて、「実は選ぶ言葉が違うだけ」なのが現状です。

定番のオーバードライブ・エフェクター

まずはオーバードライブといえばこれ!と言えるくらい定番な機種をいくつか紹介します。定番であると同時に、ギター初心者でも手が届きやすい価格帯となったオーバードライブ・ペダルです。

BOSS OD-3 OverDrive

BOSS OD-3

1977年に登場。BOSSのコンパクトエフェクターの第一号機にしてオーバードライブの代名詞ともなったBOSS「OD-1」の後継機種、それがこの「OD-3」です。それまでギターアンプ側で歪ませると音量が上がりすぎてしまうという問題にギタリストは苦しみましたが、「OD-1」の登場によって音量を上げすぎずに音を歪ませるという現在までのスタンダードが出来上がりました。
登場してから40年以上経つ「OD-3」ですが、太く甘いサウンドとクリーンブースターとしても使える汎用性の高さ・値段の安さで現在に至るまで人気が高く、「手元にあって困ることはまずない」オーバードライブ・ペダルです。

古さを感じない完成度の高さ「BOSS OD-3」

BOSS OD-1X

2014年、BOSS ODシリーズの最新作「OD-1X」が登場しました。OD-1/OD-3に比べて歪みの幅が広くより強く歪むようになり、ワイドレンジで現代的なニーズに応えたモデル。BOSS の新しい定番になること必至のこのペダル、どんな音がするかはギター博士の演奏を聞いてみて下さい。


BOSS OD-1X オーバードライブをギター博士が弾いてみた!

使用機材

  • Sadowsky Metroline R1

    エレキギター

    Sadowsky Metroline R1 CUSTOM

  • BOSS OD-1X

    エフェクター

    BOSS OD-1X

  • BlackStar HT-5R

    アンプ

    BlackStar HT-5R

clear

ギター博士「HIGHとLOWのツマミがあることでBOSSのODシリーズの中ではダントツに音作りの守備範囲が広い。「HIGH」の食いつきはBOSSらしさがあるのぅ。「HIGH」と「LOW」を上げて「GAIN」をフルアップにすると(動画 4:20〜)、ドンシャリ気味な、より次のステージに進んだような歪みになると感じたゾ!」

BOSS OD-1Xの価格比較 – Supernice!エフェクター

OD-1X と OD-3 を比較してみた!

OD-3 vs OD-1X

OD-1X と OD-3 とを比較した動画です。こうやって聞き比べると、サウンドのキャラクターが違うのがわかる気がしますね。古いからといって OD-3 が劣るわけではありません。中域の「ギャリッ」とした鋭い感触は OD-3 ならでは。
OD-1X はそれに比べてよりモダンというか粒の揃った現代的なサウンド。ローゲイン時の煌びやかなトーンは OD-1X のほうがあるような気がします

BOSS BD-2 Blues Driver

BOSS BD-2

「OD-3」と共にBOSSの定番中の定番と言えるのがこのペダル、プロギタリストにも愛用している人が多く人気の高い BD-2 Blues Driver(ブルースドライバー)です。「OD-3」はエッジが立ちながらも暖かみのある音なのに対して「BD-2」はジャキーンとした音の立ち上がりが強調された音が特徴。「ブルース」という名前が付いていますが、クリーントーンとほぼ変わらないくらいのクランチサウンドからハードロック・サウンドまで歪みの幅も広く、ロックやジャズなんかにも使えます。他社から公式に「BD-2」をモディファイ(改造)したモデルがリリースされるなど、人気の高いオーバードライブペダルです。

普及価格帯のペダルの中では、ピッキングのニュアンスを拾ってくれる高い反応性がトップクラスで、ギター中級者でも満足して使えるでしょう。2014年7月にはBOSSが公式にモディファイしたモデル「BOSS BD-2W WAZA Craft」が登場しています。

万能型オーバードライブ:BOSS BD-2の魅力とは – Supernice!エフェクター

BD-2 vs BD-2W

BOSS BD-2 vs BD-2W WAZA Craft
2機種を比較した動画です。ルックスや操作系統に大きな変化はありません。BD-2Wでは、オリジナルBD-2のトーンが得られる「スタンダード・モード」、低域が図太く粘りのある「カスタム・モード」と、2種類のサウンドを切り替えて使用できるというメリットがあります。

Ibanez Tube Screamer TS-9

Ibanez TS-9

ギターブランドとして世界に広く知られるアイバニーズが誇る名機エフェクター「Tube Screamer(チューブスクリーマー)」。1979年に初代「TS-808」をリリース、1982年に「TS-9」に改良され、現在も後継機種がリリースされる定番中の定番となったオーバードライブ・ペダル。
歪み成分はほとんどありませんが、無駄な低音のカット・中域の立ち上がり・豊富なサステイーン、そして反応性の良さからブースターとして使った時のサウンドに高い評価を得ています。真空管アンプとの相性は抜群で、クリーントーン時にONにしても、アンプで歪ませた上でONにしてもいいでしょう。

チューブスクリーマーの人気を決定付けたのはスティーヴィー・レイ・ヴォーン氏です。氏のようなスーパーギタリストの愛用もあって、ドライブペダルとして外せない不動の地位を保っています。

歪みエフェクターのスタンダード「Ibanez TS-9」

BOSS SD-1

BOSS SD-1

1981年にリリースされて以来、現在に至るまで定番のドライブ・ペダルとして君臨し続けているエフェクターです。1977年にBOSS初のコンパクト・ペダルとして発売されたOD-1の機構を継承しており、発売から40年経過した現在でも支持を集めるレジェンド的エフェクターです。
コントロールも3ノブとシンプルで、BOSS独自のスイッチは踏みやすく、スイッチングのミスも起こしにくい優れた筐体です。
サウンドについては全体的にマイルドで、中域の張りとタイトな低域が気持ちの良く、メインの歪みとして運用するのはもちろんのこと、ブースターにももってこいなトーンです。
アンプをドライブさせることによって得られる歪みの再現性という点では近年のブティック系ペダルやデジタル・プロセッサに劣るかもしれませんが、間違いなくこれにしか出せない音があります。初めてエフェクターを買う方にはぜひお勧めしたい一台です。

様々なジャンルに適合する王道の音色「BOSS SD-1」

Fulltone OCD

Fulltone OCD

Fulltoneからリリースされている「OBSESSIVE COMPULSIVE DRIVE」、略して「OCD」と呼ばれているブティック系ペダル。煌びやかで太いサウンドが特徴の「優等生ペダル」です。サウンドキャラクターは「マーシャル系」で、実機のブリティッシュアンプを鳴らしているような、上品なオーバードライブです。
単体でもよく歪みますが、最も美味しいポイントは「クランチ」だと言われています。スイッチオンにするだけでサウンドに独特の「艶」と「コシ」を与えるので、常時オンにしてプリアンプ代わりに使っているギタリストも少なくありません。

Fulltone OCD – Supernice!エフェクター

MXR GT-OD

MXR GT-OD

TS(チューブスクリーマー)系ペダルの隠れた名機と呼ばれているのが、MXR「GT-OD」です。緑色のボディは見るからにTS系ペダルであることをアピールしていますが、Ibanezのチューブスクリーマーと違うのは、「単体でもよく歪む」ということです。
また、GT-ODは「低音域と中音域が強い」という特徴を持っています。そのため、ブースターとしてはもちろん、前段にブースターを置けばメイン歪みとして使うこともできます。本機は「低音域をブーストしたチューブスクリーマー」と言えるでしょう。

MXR GT-OD – Supernice!エフェクター

MAXON OD820

MAXON OD820

「弁当箱」の愛称で呼ばれるオーバードライブ・ペダル、MAXON「OD820」。その可愛らしい外観とは裏腹に、真空管アンプの性能を最大限に引き出す「優秀なブースター」として機能します。単体としてもそれなりに歪みますが、ブースターとして使って初めて真価を発揮するペダルと言えます。
また本機の特徴としては、「クリーンと歪みをミックスしている」という点が挙げられます。そのため、ゲイン0の状態でブーストすると「クリーンブースター」として使うこともできます。「自然な歪み方」をする、オーバードライブペダルの傑作です。

MAXON OD820 – Supernice!エフェクター

格安のオーバードライブ・エフェクター

はじめてのオーバードライブ・ペダルに最適、コストパフォーマンスに優れた格安オーバードライブを紹介します。

Effects Bakery あんバターコッペドライブ

あんバターコッペドライブ (福田パン謹製)

1948年創業の岩手県の老舗ベーカリー、「福田パン」とEffects Bakeryのコラボレーションにより誕生した、MarshallのBluesbreaker系のオーバードライブ・ペダルです。
盛岡市民のソウルフードである福田パンのパンの中でも人気の高い、あんバターをサンドしたコッペパンをモチーフにしたキャラクターが描かれており可愛さ満点の一台ですが、サウンドは本格派。
プロアマ問わず多くのギタリストの足元で頻繁に見かけるANALOG.MANの「King of Tone」の回路を参考にしており、透明感と存在感を兼ね備えた奥行きのあるサウンドを出力します。
幅広い帯域をプッシュし、ブースト向きの歪みを抑えたクリーンからドライブ・サウンドに至るまで、どのポイントでも気持ちの良いサウンドです。
これだけ高品位なサウンドでありながら、実売価格は5000円を切るコストパフォーマンスの良さが魅力。ブティック系のサウンドを手軽に味わってみたいプレイヤーにお勧めしたい一台です。

Effects Bakery あんバターコッペドライブ – Supernice!エフェクター

Effects Bakery Bagel OverDrive

Bagel OverDrive

可愛らしい筐体のデザインとリーズナブルな価格、そして何よりこれらからは想像もつかないほど本格的なサウンドで高い評価を得ているEffects BakeryのTS系ペダル。ベーグルをモチーフとしたキャラクターがなんとも可愛らしいです。
本家のチューブスクリーマーと同じようにゲインは比較的低いので、アンプやメインの歪みの前段に置いてゲインをブーストしたり、エフェクト・ループやメインの歪みの後段に繋いで音量をプッシュさせるなどの用途に向いています。3000円台と手頃な価格で手に入るモデルなので、スティーヴィー・レイ・ヴォーンのように2つ繋いでみるのもいいかもしれません。
小さな筐体でボードに組み込みやすい上、ノブは比較的大きめのものを採用しており、筐体のコンパクトさと操作性の高さを両立させています。

Effects Bakery Bagel OverDrive – Supernice!エフェクター

BEHRINGER OD300

BEHRINGER OD300

とにかく安いエフェクターをラインナップ豊富にリリースしている老舗の格安ペダルブランド「BEHRINGER」のオーバードライブ/ディストーション「OD300」。ディストーションまでの歪みを得ることができ、3,000円を切るという価格帯ながら「そんなに悪くない」「妥当に使える」という評価を得ており、エフェクター初心者の最初の歪みペダルとしても最適です。

BEHRINGER OD300 – Supernice!エフェクター


TC Electronic Cinders Overdrive / EL MOCAMBO OVERDRIVE

TC Electronic Cinders Overdrive EL MOCAMBO OVERDRIVE 左:Cinders Overdrive、右:EL MOCAMBO OVERDRIVE

「Cinders Overdrive」は、BEHRINGERに買収されたTC Electronicによって2016年にリリースされた、3ツマミのシンプルなオーバードライブ・ペダル。ストラトキャスターなどシングルコイル搭載ギターと特に相性が良く、クランチ〜オーバードライブ程度の王道の歪みサウンドが得られます。
2017年12月にリリースされた「EL MOCAMBO OVERDRIVE」は中域にパンチがあるクランチ程度(ロー〜ミドルゲイン)のオーバードライブ・ペダル。テキサスブルース/クラシックロックに最適な歪みサウンドが得られます。

市場価格は6千円前後、2機種共にベリンガーのペダルと違ってトゥルーバイパス化が施され、音色劣化を気にせずに使用することができます。

TC Electronic Cinders Overdrive – Supernice!エフェクター
TC Electronic EL MOCAMBO OVERDRIVE – Supernice!エフェクター


Ibanez TSMINI

Ibanez TSMINI

格安ではありませんが、市場価格7,000円前後と「割安」となっているオススメのペダルが Ibanez の TSMINI。伝説的歪みペダル「チューブスクリーマーTS808」に採用されているものと同様のオペアンプ JRC4558 を使用し、初代チューブスクリーマーのサウンドに極めて近い歪みをコンパクトサイズで手に入れることができるペダルです。初代はビンテージの名機として非常に高値で取引されていますが、そのサウンドは聴き比べてもほとんど違いがわからないほど、同じトーンに聞こえます。
リードトーンに厚みが欲しいという人はチェックしてみて下さい。

Ibanez TSMINI – Supernice!エフェクター


おすすめのオーバードライブ・エフェクター

歪みペダルとして評価の高いものから、知られざるナイスな歪みサウンドのペダルまで、紹介していきます。

Electro Harmonix Soul Food / Crayon

Electro Harmonix Soul Food Electro Harmonix Crayon

Soul Foodは上述したオーバードライブの名機「KLON CENTAUR」のサウンドを再現したケンタウロス・クローン、Crayonは上述したトランスペアレント系ドライブ・ペダル「Timmy」のサウンドを意識していると言われているエフェクターです。Soul Foodはケンタウロス・クローンの定番機種となっていますね。2つとも比較的ローゲイン寄りのペダルです。
どちらの機種も人気モデルを再現していながらリーズナブルな価格で手に入れられるという非常にコストパフォーマンスに優れている点が、オススメする理由となっています。

Electro Harmonix Soul Food – Supernice!エフェクター
Electro Harmonix Crayon – Supernice!エフェクター

VOX VALVENERGY COPPERHEAD DRIVE

VALVENERGY COPPERHEAD DRIVE

KORGとノリタケ伊勢電子の共同開発によって誕生した超小型真空管「Nutube」を採用した、ウォームなトーンと深い歪みが特徴のオーバードライブ・ペダルです。
本機を含む「VALVENERGY」シリーズのペダルにおいては、9Vの電源電圧を内部で15Vに昇圧し、アナログ回路を駆動させています。これによりVALVENERGYの特性が最大限に引き出され、大きなヘッドルームと十分な歪み、そしてダイナミックなサウンドを得ることができます。
COPPERHEAD DRIVEは80年代以降のハード・ロックのサウンドをイメージした歪みで、スタック・アンプのようなパワフルなサウンドが強みです。
アンプのINPUTとギターの間に配置し、通常のエフェクターのように使用できるのはもちろんのこと、本機のOUTPUTから直接アンプのリターンに入力するなどのプリ・アンプ的な使用法も可能であるほか、キャビネット・シミュレーターも搭載しているため、ミキサーやDAWに直接出力することもできます。

VOX VALVENERGY COPPERHEAD DRIVE – Supernice!エフェクター

Friedman BE-OD

BE-OD

マーシャル系のブティック・アンプの雄であるFriedmanのアンプ・ヘッド「BE-100」のサウンドをコンパクトなエフェクターに落とし込んだオーバードライブ・ペダルです。
本家のBE-100は60~80年代のクラシックなマーシャル・サウンドを志向した、ブルースからヘヴィなロックまで対応できるハイゲイン・アンプでしたが、本機にもそのサウンドの太さ、ダイナミクス、鋭さが十分に再現されています。
コントロールも基本的なゲイン、ボリューム、3バンドEQに加え、超高域を制御する「 Pres」ノブ、サウンドのキャラクターを決定する「Tight」ノブの計6つが搭載されており、アンプと変わらないような操作感とサウンドの多彩さが魅力です。また内部のトリマーを操作することで、ゲイン・レンジを調節することも可能です。
「どんなアンプでもBE-100のサウンドにする」という謳い文句の通り、サウンドの高い再現性と強烈なキャラクターに惹かれてしまう一台です。

Friedman BE-OD – Supernice!エフェクター

MXR CSP027 Timmy Ovedrive

CSP027 Timmy Ovedrive

「トランスペアレント系」という歪みの一ジャンルを作った「Timmy」の設計者であるポール・コクレーン氏とMXRのコラボレーションにより実現した、Timmyを更にコンパクトな筐体に収めたモデルです。
ギターやアンプの個性をそのまま活かすTimmyの特性や、歪みやコンプレッションのかかり具合を調節してサウンドのキャラクターを調節する「CLIP」スイッチをはじめとしたコントロール類など、Timmyの仕様がそのまま受け継がれています。
安定した生産基盤を持つMXRからリリースされたことにより、よりリーズナブルな価格で手に入れられるようになったのも嬉しいポイントです。
9V電池でも駆動可能であったオリジナルのTimmyとは違い、本機はアダプターによる駆動のみという制限はありますが、サイズが小さくなったこと、より低価格で入手できるようになったことはそれを補って余りあるアドバンテージと言えるでしょう。

MXR CSP027 Timmy Ovedrive – Supernice!エフェクター

Mad Professor Sweet Honey Overdrive

Sweet Honey Overdrive

ブティックペダル・ブランドの代表格の一つ、Mad Professorのオーバードライブペダル。歪みペダルの評価が高いマッドプロフェッサーですが、中でもこのSweet Honey Overdriveは同ブランドの代表的なドライブ・エフェクターです。アンプの歪み方を忠実に再現し、あまり歪まないローゲイン・ドライブが特徴です。Sweet Honey Overdriveには、ハンドメイド製造のHandwired/価格が抑えられたFactory、2つのモデルがあります。

Sweet Honey Overdriveを筆頭に、Mad Professorでは用途別に様々なオーバードライブ・ペダルがリリースされていますので、気になる人はそちらもチェックしてみて下さい。

Mad Professor Sweet Honey Overdrive – Supernice!エフェクター
Mad Professor歪みペダル大特集 – エレキギターニュース.com


ハイエンド/多機能なオーバードライブ・ペダル

「定番じゃ物足りない、もっと歪みの音に拘りたい」という人におすすめの、ハイエンド/多機能なオーバードライブ・ペダルをいくつか紹介します。

BOSS OD-200 HYBRID DRIVE

OD-200 HYBRID DRIVE

BOSSのフラッグシップ・モデルである「500」シリーズの高品位なサウンドはそのままに、ボードに組み込みやすいサイズに落とし込んだモデルです。外部フット・スイッチやエクスプレッション・ペダル、MIDIによるコントロールにも対応しているほか、ノイズゲートや内部ルーティングの変更機能、プリセットの保存など、単なる歪みエフェクターの枠には収まらない、マルチ・プロセッサ的な性格を持ち合わせたペダルです。
これだけ多彩は機能を持ってはいるものの、操作系統は非常にシンプルで操作感に優れているほか、回路もアナログとデジタルを組み合わせたハイブリッド・タイプのものであるなど、アナログ・エフェクターのサウンドやわかりやすさを好むプレイヤーも満足のいく一台です。
演奏中の誤動作を防止するパネル・ロック機能など、痒いところに手が届く機能も搭載。
ドライブ・モードは12種類、ブースト・タイプは15種類と、コンパクトながらもプレイヤーの好奇心をくすぐるバリエーション豊かなサウンドが詰まっています。

BOSS OD-200 HYBRID DRIVE – Supernice!エフェクター

VEMURAM Jan Ray

Jan Ray

2008年に創立した日本のVEMURAMによる、今や大定番となったオーバードライブ・ペダルです。
60年代のブラックフェイス期のFenderアンプを「Volume=6, Treble=6, Middle=3, Bass=2」にセッティングしたアイコニックなサウンド(このセッティングは「Magic 6」と呼ばれています)のパンチの効いたクリアなトーンを再現する、ロー・ゲインのペダルです。ギターの特性を維持した扱いやすいドライブ・サウンドと広いヘッドルームが特徴で、不自然なコンプレッションのない素晴らしいサスティーンを実現しています。
このペダルを使用している現代のレジェンド・ギタリスト達も数多く、このペダルとVEMURAMの人気に火をつけたマイケル・ランドウはもちろんのこと、トモ藤田、マテウス・アサト、スコット・ヘンダーソン、マット・スコフィールドなど枚挙にいとまがありません。
普段どんなジャンルをプレイしていたとしても、ぜひ一台は手元に置いておきたい優秀な歪みです。

VEMURAM Jan Ray – Supernice!エフェクター

FREE THE TONE FM-1V FIRE MIST

FM-1V FIRE MIST

「理想のサウンドを形にする」というコンセプトの基発足した創立15周年プロジェクト「Integrated Series」の第一弾として、FREE THE TONEの技術やノウハウがふんだんに駆使されたドライブ・ペダルです。
回路やパーツの選定はもちろんのこと、筐体の材料などにまで気を払い、ノブには新規に真鍮削り出しのカスタムノブを使用するなど、出音に関連しうる要素を徹底的に数年間の歳月をかけて検証、試作を繰り返した珠玉の一台です。
他の追随を許さないダイナミック・レンジとレスポンス、優れたサスティーンや倍音成分を持ちつつもファットでクリアーなドライブ・サウンドが特徴で、マーシャルのプレキシ・アンプに代表されるような英国ハード・ロックらしいトーンをイメージして製作されています。
従来のバッファー回路とは異なる「HTS(Holistic Tonal Solution)」回路を新たに搭載しており、サウンドの質とノイズの少なさを両立させることに成功しています。

FREE THE TONE FM-1V FIRE MIST – Supernice!エフェクター

FREE THE TONE SS-1V STRING SLINGER

SS-1V STRING SLINGER

「FM-1V FIRE MIST」と同じく、FREE THE TONEの創立15周年プロジェクト「Integrated Series」の第二弾として製作されたドライブ・ペダルです。
こちらのペダルにもFREE THE TONEの蓄積してきた知識やセンスが凝縮されており、サウンドの追求も狂気的といえるほど追求されています。コントロールも「LEVEL」、「TONE」、「DRIVE」の3つから成っており、「FM-1V FIRE MIST」と基本的な仕様は同一ですが、こちらはFender系のサウンドを狙って設計されています。ブラック・フェイス期のFenderアンプに代表されるアメリカンなブルース・サウンドを目指して作られており、「FM-1V FIRE MIST」と比較して歪みの量は少ないものの、適度なコンプレッション感と粘り気のあるサウンドはまさにヴィンテージ・トーン。
アンプライクなローゲイン・ペダルをお探しの方にぜひお勧めしたい一台です。

FREE THE TONE SS-1V STRING SLINGER – Supernice!エフェクター

Strymon Riverside

Strymon Riverside

高い品質の空間系、揺れ系でプロの使用者も多いStrymonからリリースされたオーバードライブ・ペダルです。
入力段にアナログ回路、その後段に位置するゲイン・ステージにはDSPによる処理を採用した、アナログとデジタルのハイブリッド・ペダルで、ギターのダイナミクスやピッキングのニュアンスを殺すことなく、解像度の高いサウンドを実現しています。
コントロールは基本的なゲイン、ボリューム、3バンドEQに加えておおまかな歪み量を設定するスイッチやmidプッシュ・スイッチのほか、+6dBのブーストのON/OFFを切り替えるスイッチを接続する端子や、パラメータのコントロールが可能なエクスプレッション・ペダルを接続する端子など、モダンな操作系統がコンパクトなボディに凝縮されています。
またお気に入りのセッティングは「FAVORITE」フット・スイッチに保存しておけるなど、多彩な機能が目立つペダルではありますが、一度弾けばそのサウンドのクオリティの高さに驚かされるに違いありません。

Strymon Riverside – Supernice!エフェクター


六弦かなで

オーバードライブペダルは奥が深い?!

エフェクターの分類の中でも最も数が多いのがオーバードライブ。音の好みも人によって千差万別で、ペダルによって価格帯もバラバラ、良い/悪いの意見が最も分かれ、好みのオーバードライブが見つからず「歪みペダル探しの旅」などと探し続ける人も多数いるといわれる、非常に奥が深いペダルです。
オーバードライブについて深く知りたくなった人は以下の記事も読んでみると、より世界が広がるかもしれません。

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ケンタウロス・クローン系オーバードライブ特集
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オーバードライブの接続順

歪み系ペダルを代表とするオーバードライブは、「ギターに近い位置」に接続することをオススメします。ただ、ワウペダルやコンプレッサーを併用する場合、インピーダンスの関係により「ワウペダル(フィルター系)とコンプレッサー(ダイナミクス系)の後段」に繋ぎます。

エフェクターのつなぎ方 – Supernice!エフェクター