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おすすめのオーディオインターフェイス機能付マルチエフェクター

オーディオインターフェイス機能付きマルチエフェクター Line6 HX Stomp

ギターの音や、その他のアナログ楽器の音をPCに取り込むために欠かせないオーディオインターフェイス(以下オーディオIF)。単品では1万円程度のものから数十万もする高級品まで様々な製品がありますが、ギターのマルチエフェクターにその機能が搭載されているものが多数存在することはご存じでしょうか。今回は一粒で二度美味しい、オーディオIF利用が可能なマルチエフェクターについて特集しましょう。

オーディオインターフェイスって何?

そもそもオーディオIFとは、エレキギターから出力されたアナログの信号を、コンピューターで処理できるようデジタルの信号に変換する、アナログデジタルコンバーター(変換器)とも呼べる機能を持った機器のこと。オーディオIFが単なるコンバーターと違う点は、オーディオ用途に特化している点であり、ほぼ全ての製品にマイクプリアンプが内蔵され、製品によっては複数の入出力を利用した多チャンネルの録音機能、ミキサーの機能を持ち合わせていたりするものもあります。PCにも、外部の音声を取り入れるMIC INやLINE INが付いているものは珍しくありませんが、これはあくまで取り込めるというだけのことで、オーディオ用途としては到底実用レベルにありません。

オーディオインターフェイスの選び方とおすすめモデル – DTM博士

ギターのマルチエフェクターに搭載されたオーディオIF機能は、音を取り込みつつそれをリアルタイムで聴く、そしてPCからの音源の再生という一連の部分をカバーしているものが一般的です。入出力はせいぜいが2系統程度であり、ミキサー機能まで有しているものは基本的にありません。

オーディオインターフェイス付マルチエフェクターを使うメリット

パソコンに繋いで手軽に録音できる

一番のメリットは、やはり手軽であることでしょう。特に録音の経験があまりない初心者が、「オーディオIFは持っていないがマルチエフェクターならある」という状態であることは多く、こういう場合にPCへの録音を気軽に試すことができます。金銭的にも余計な出費を抑えられ、気軽に宅録に踏み込めるのは、非常に大きな利点です。

音質が良いことが多い

マルチエフェクターそのもののインターフェイス機能を使うことで、その機器本来の音をロス無くそのままデジタル信号に変換できるため、音質劣化を最小限に抑えられます。とりわけオーディオIF専用機をすでに所有している中上級者の場合、エフェクターにインターフェイス機能が内蔵されているかどうかはあまり問題にならないケースが多いものです。

しかし、アンプモデリングを含め、しっかりと音を作り込んだ場合、外部のインターフェイスに一旦アナログで送るより、直接デジタルでPCに送り込む方が、より誤差の少ない音で録音できます。特にギタープロセッサー系高級機に内蔵されるインターフェイス機能は、専用機のそれを凌ぐほどの高音質を実現している場合もあり、これを使わない手はないと言えます。

オーディオインターフェイスとアンプモデリング

アンプとキャビネット、そしてマイキングをシミュレートできる機能を一般的にアンプモデリングと呼び、エフェクター単体で「アンプを鳴らしてマイクで拾った音」に近いものを出力するために、なくてはならないものです。エフェクターに内蔵されたオーディオIF機能は、出力された音をそのままダイレクトにレコーディングするため、アンプモデリングが必須。アンプモデリング機能のないエフェクターに、オーディオIFが付いていないものが多いのはそれが理由です。

オーディオインターフェイス機能つきマルチ一覧

オーディオIF機能の有無に価格帯はあまり関係なく、低価格帯から最高級機まで幅広く存在します(ZOOM製品にはDAWソフトとしてCUBASE LEのダウンロードライセンスが付属)。

ZOOM GCE-3

ZOOM GCE-3

GCE-3は、マルチエフェクターというよりもマルチエフェクター機能のついたオーディオIFという、ユニークな立ち位置で登場したZOOMの製品。従来のZOOMの機材で可能だった機能や、サウンド面はほぼそのまま継承しており、Guitar Labという専用のPC用エディターにも対応。片手に収まって余りある小さなサイズは、ノートパソコンで動かす前提から低負荷を謳っており、出力にはヘッドフォン端子のみという潔い仕様。ZOOMらしく低価格で手が届きやすく、CUBASE LEが付属しているので手に入れたその日から宅録にチャレンジできます。

ZOOM GCE-3 – Supernice!エフェクター

ZOOM G5n

ZOOM G5n

G5nは、二段に分けて計9つのフットスイッチにエクスプレッションペダルを搭載したZOOMのフラッグシップモデル。自由自在なエフェクトチェインを組んで200パッチに保存できる大型のマルチエフェクターで、ZOOMが生み出した127種のエフェクト、16種のアンプモデル、最大80秒のルーパーなどを内蔵します。USB端子からPCへ接続することでオーディオIFとして利用でき、ファームウェアの更新もこれで行います。DAWソフトCUBASE LEが付属しています。ちなみに下位モデルのG3n、G3XnについてはオーディオIF機能がありません。

ZOOM G5n – Supernice!エフェクター

BOSS GT-1

BOSS GT-1

GT-1は、エフェクター界の王者 BOSS が生み出したベストセラーモデル。音質、サイズに価格のバランスが非常に良く、GT-100の音質や使い勝手をベースとしながらも、ボディの質感などをやや落とすことで低価格を実現しました。搭載された4つのフットスイッチとエクスプレッションペダルは、通常の演奏において必要十分であり、幅30cm、1.3kgの小型軽量で持ち運びにも苦になりません。USBでPCと接続して専用ソフトウェアのTONE CENTRALとの連携ができ、オーディオデバイスとして設定することでオーディオIFとしても機能します。操作性などがしっかりと練られており、立ち位置はライブ向けの機材ではありますが、家に置いて宅録のお供としても十二分に活躍できます。

BOSS GT-1 – Supernice!エフェクター

Digitech RP360

Digitech RP360

RP360は、160以上のアンプモデル、エフェクトを内蔵するDigitech社のマルチエフェクター。リバーブには特に音質に定評のある名ブランド、Lexiconのものを採用。他にも60のリズムパターンを持つドラムマシンや、40秒のルーパー機能を備え、外装も低価格帯の製品には珍しいフルメタルシャーシを纏って、まさに死角のないエントリーモデルといった趣の製品です。シリーズの新機能「Sound Check」は、ルーパーを使って録音されたフレーズをリピートさせながら、演奏することなく集中して音色を作り込めるというもの。USBでPCと接続することで、専用ソフトウェアによるプリセットのエディット、そしてオーディオIFとしても使うことができます。

Digitech RP360 – Supernice!エフェクター

Line6 AMPLIFi TT

Line6 AMPLIFi TT

AMPLIFi TTは、フロアタイプではなくテーブルトップタイプのマルチエフェクター。マルチエフェクターというよりも、エフェクターの内蔵されたモデリングアンプというのが正しく、ヘッドフォン出力の他、モニターアンプなどに繋ぐための出力端子が複数用意されています。ギターアンプ兼エフェクターとして膨大な機能を持っていますが、AMPLIFi REMOTEというモバイル用アプリを使うことで、Bluetooth経由でグラフィカルなセッティングが可能。さらにオーディオの再生も行えるので、楽曲に合わせての練習などにも力を発揮します。製品は元よりオーディオIF機能ありきで開発されており、PCとの連携は非常にスムーズ。姉妹機として、フロアタイプのAMPLIFi FX100がラインナップされています。ちなみに、スピーカー付きのAMPLIFi30、75、100については、エフェクターというよりアンプという立ち位置であるからか、オーディオIF機能が付いていません。

Line6 AMPLIFi TT – Supernice!エフェクター

HOTONE AMPERO

HOTONE AMPERO

極小のエフェクターやXTOMPなど、アイデア溢れる製品を送り出すHOTONEのフラッグシップモデル。250種を越えるエフェクト、アンプモデルなどを内蔵し、タッチパネルで直感的な操作を可能にした新世代のマルチエフェクターです。USB接続により専用のエディターソフトウェアとの連携、そしてオーディオIFとしても機能します。録音の際には、そのままの音色の他、エフェクトを掛かっていないドライ音を同時に録音しておくことができ、録音された後の状態での音色調整(リアンプ)に対応します。100を越えるリズムパターンや120秒ルーパーも内蔵され、アコースティックギター専用の入力も用意されており、楽曲を作り込む際にも大いに助けとなるでしょう。

HOTONE AMPERO – Supernice!エフェクター

MOOER GE200/GE300

MOOER GE300 MOOER GE300

安価モデルよりスタートしながら、現在では中国製ブランドの代表的存在へと進化したMooer。2017年、小型軽量にして、優れた音質や多数の機能を盛り込んだマルチエフェクターとして、GE200が発売されました。そして、上位モデルでもあるGE300は10のフットスイッチに30分録音可能なルーパーなどが内蔵され、後述のHelixのような佇まいを持つ大型モデル。いずれもUSB接続でオーディオIFとして機能し、優れた音質をそのままにPCへ取り込むことができます。GE200はこの価格帯において珍しく外部のIRデータ取り込みを可能としており、録音においてアンプ以上に重要となる「キャビネットの響き」の部分において、妥協のない作り込みができるのは特筆すべき点でしょう。

MOOER GE200
MOOER GE300 – Supernice!エフェクター

HEADRUSH Gigboard/PEDALBOARD

HEADRUSH PEDALBOARD HEADRUSH PEDALBOARD

大型タッチパネルを採用し、優れた操作性を実現したHeadrushのギタープロセッサー型マルチエフェクター。Gigboardは幅30cm強の小型モデル、Pedalboardは12のフットスイッチに多数の入出力端子を備えた大型モデルとなりますが、音質はいずれも同じプロセッサーを軸にしています。USB接続によるオーディオIF機能では、24bit、96khzの音質での録音、あるいはリアンプを可能としており、録音のクオリティは随一を誇ります。重量があるものの非常に頑丈な筐体や、カラフルで見やすい大型ディスプレイなどは、まさにライブでの利用を想定したもので、操作性の高さも相まってストレスのないパフォーマンスを展開できるでしょう。

HEADRUSH Gigboard
HEADRUSH PEDALBOARD – Supernice!エフェクター

BOSS GT-1000

BOSS GT-1000

BOSSのフラッグシップ・マルチエフェクター。BOSSでは唯一となるギタープロセッサー型の高級機で、上に挙げたGT-1の最終進化形とも呼べる大型のエフェクターです。自社製の高品質なアンプモデル、BOSSの得意分野でもある優れた空間系エフェクトなど、総数145ものエフェクトを内蔵。Bluetoothによるスマートフォンからの設定や、非常に柔軟に使い方を設定できるフットスイッチなど、操作性という点では練り尽くされており、多機能でありながら、あらゆるシチュエーションにおいてトップクラスの使いやすさを誇ります。USB接続においてオーディオIF、あるいはMIDIインターフェイスとしても機能します。同価格帯の大型機と比べると、3.6kgの重量は比較的軽く、サイズが小型に抑えられているのも魅力的な点です。

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Line6 HX Stomp/Helix LT/HELIX

Line6 HX Stomp Line6 HX Stomp

かつてPODで革命を起こしたLine6のギタープロセッサーHelix。シリーズには通常のコンパクトエフェクターに近い感覚で使えるHX Stomp、大型のHelix(Floor、Rack)に、ディスプレイを削って少し小型に抑えたHelix LTの3種が展開されていますが、70を越えるアンプモデリングや200種類近いエフェクト数やその音質に差はなく、完全に使い勝手と用途によって使い分ける前提で開発されているようです。HelixとHelix LTについては、タッチ・フットスイッチやハンズフリーでのエフェクト設定など、独特の操作性を持っており、購入の際の決め手ともなり得るでしょう。3製品とも24bit、96khz仕様のUSBオーディオインターフェイス、MIDIインターフェイスとして動作します。オーディオIF使用時には通常の録音だけでなく、リアンプも可能。ちなみに、エフェクト専用機であるHX EFFECTSについてはアンプモデリングがないため、オーディオIF機能もありません。

Line6 HX Stomp
LINE6 Helix LT
Line6 HELIX – Supernice!エフェクター

Fractal Audio Systems Axe-Fx III

ギタープロセッサーの旗手であるFractal Audio Systems社のAxe-Fx。驚愕の初登場からバージョンアップを重ね、2018年ついに第三世代に達しました。シリーズ初となる大型のカラーディスプレイを採用し、DSP能力も二倍以上を確保。最新のアンプモデリング技術の「Ares」をひっさげ、さらにクオリティの上がったアンプサウンドを提供してくれます。インプット、アウトプット端子はステレオで4系統に上り、本格的なスタジオレコーディングにも対応。USB接続ではPC経由でのエディットの他、豊富な入出力端子を利用した8イン8アウトのUSBオーディオインターフェイスとしても機能するので、ギターエフェクター系の機材では唯一とも言える多チャンネルの同時録音が可能です。この中でも飛び抜けて高価な機材ですが、プロ仕様としての立ち位置を崩さずに、最高の機種を送り出す同社の矜持を垣間見るスーパーマシンです。

Fractal Audio Systems Axe-Fx III – Supernice!エフェクター


数多く存在するオーディオIF機能付きのマルチエフェクター。現在では付いていないものの方が珍しいぐらいになってきており、特に録音を試したことのない初心者には機能が付いているものがおすすめです。市場に出回るマルチエフェクターの種類だけでも膨大ですが、オーディオIF機能の有無も、製品を選ぶ際のポイントとして一つ加えてみてはいかがでしょうか。