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エフェクターボードの選び方

Omar Rodríguez-López's Pedal Board

エフェクターボード(エフェクターケース)の選ぶ際のポイントは4つあります。

  • 種類
  • 耐久性
  • サイズ
  • 重量

種類は大きく分けて2種類、「ソフトケース」と「ハードケース」があります。「エフェクターボード=ハードケース」というイメージが強いですが、最近のソフトケースは軽量で耐久性も高いので人気があります。

耐久性はエフェクターボードの「壊れにくさ」のことです。プロユースの高品位なエフェクターボードは堅牢な作りになっており、滅多なことでは破損しません。ボード内には高価なペダルを収納することもあるので、耐久性は特に重要視されます。

また、たくさんのペダルを収納したい方は大きめのサイズを、コンパクトなシステムにまとめたい方は小さめのものを選ぶと良いでしょう。将来的にシステムが大きくなる可能性がある場合は、大きめのボードを購入することをオススメします。

そして耐久性が高く、サイズが大きいものほど重量が増します。中でもプロユースの頑強なモデルは空の状態でも7kg~8kg近くの重量を誇り、運搬するのも一苦労です。スタジオ練習やライブ前に腕を痛める恐れがあるので、無理なく運搬できる重量のボードを選び、必要であれば運搬用のキャリーを用意すると良いです。

エフェクターボードの種類

ハードケースのエフェクターボード

KC EC-80/BK KC EC-80/BK 中身
KC EC-80/BK

ハードケースの魅力は優れた耐久性です。それなりの重量になるものの、ソフトケースよりも頑丈で中のペダルをしっかり守ってくれます。そんなハードケースのメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット 本格的なシステムを構築できる
頑丈な作りになっている製品が多い
選べるサイズが広い
デメリット 物によっては運搬が困難なほどに重い
一見頑丈そうに見えてそうでもない製品がある

表:ハードケースのメリット/デメリット

ハードケースはサイズの選択肢が多く、ギターボーカル向けのコンパクトなシステムから、たくさんのペダルを使ったリードギター向けの大型システムまで、幅広くシステムを構築することができます。エフェクターボードはサイズが大きくなればなるほど耐久性が求めるため、本格的なシステムを組みたいのであればハードケースを選ぶことになるでしょう。

また、ハードケースは耐久性が命です。一見頑丈そうな作りをしている製品でも、「金具部分が粗悪な作り」になっていたり、「少し力を入れると曲がってしまう」製品が少なからずあります。そのため、ハードケースを選ぶ時は耐久性を確認してから購入することをオススメします。

おすすめのハードケース

KC ECシリーズ

KC EC100

様々な楽器のケースを多数送り出す老舗キョーリツが展開する、エフェクター用ハードケースのシリーズ。幅40cmのものから100cmを越えるものまで、サイズ別に10種類以上、さらに色違いも5色と、十二分とも言えるバリエーションが魅力。耐久性はハードケースの中では中程度ですが、値段も手頃で、定番ハードケースとして導入しやすい製品です。

KC ECシリーズ – Supernice!エフェクター


ARMOR PSシリーズ

ARMOR PS-1C

プロ御用達のARMORエフェクターケースは、外装がレザー張りで、内部にはウレタンパッドを装着した、非常に頑丈なもの。幅45cmから90cmまで数種を展開し、最大幅を持つ「PS-0NBL」には側面にハンドルが付いています。内部のボードに傾斜がついた「NBシリーズ」は、フチがないためエフェクターを並べやすく、操作もしやすいため、とくに人気。頑丈な分非常に重いですが、運搬よりも耐久性を重視する方にはうってつけの製品です。

ARMOR PSシリーズ – Supernice!エフェクター


CNB PDCシリーズ

CNB PDC-9000

ギターハンガーなどを送り出すキクタニのエフェクターケース。サイズ展開も幅45cmから90cmまで多数あり、ボードの隅のストラップピンのおかげで、ソフトケースのように肩に掛けられるのも魅力。上記のキョーリツのものに次いで値段が安価で導入しやすく、サイズ展開も多めなので、定番として導入しやすいのも同じ。価格帯が似通っているため、予算が限られているならばこのどちらかになるでしょう。

CNB PDCシリーズ – Supernice!エフェクター


E.D. GEAR EPBシリーズ

E.D.GEAR EPB03

島村楽器オリジナルブランドのエフェクターケース。サイズ違いで幅35cmから70cmまでの5種があり、色も3色から選べます。通常のボードに比べ、やや高さがあり、背の高いエフェクターも無理なく収めることが出来ます。手の形に合わせて作られたハンドルは持ち運びのし易さを優先して作られているようで、通常のハンドルよりも長時間楽に持ち運べます。値段はキクタニやキョーリツのものよりはやや高価ですが、それでもリーズナブルには変わりなく、導入しやすい製品と言えるでしょう。

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BOSS BCBシリーズ

BCB-30

BOSSのエフェクターに特化したエフェクターケース。サイズはコンパクト3つ分の「BCB-30」と6つ分の「BCB-60」があります。「BCB-30」の方はあらかじめBOSSのコンパクト用にハコが形成されており、そこに落とし込むだけの簡単設計。「BCB-60」はウレタンマットを利用してズレないように並べる設計となっており、うまく収めればBOSS製品以外にも対応可能。ボードのみならずパッチケーブルやパワーサプライも付属しており、ルックス的にも非常にすっきりと収まるため、あらかじめ使いたいエフェクターの数が決まっている場合は導入を考える価値が大いにあります。

BOSS BCBシリーズ – Supernice!エフェクター


CUSTOM AUDIO JAPAN System Board

耐久性と使用感を両立したCAJのボードは、プロ御用達の信頼性を誇る一品。幅45cmから110cmまで計10種以上のラインナップで、取っ手の付いた内部のボードの上にふたをかぶせて保管するような構造のケースとなっています。耐久性を確保するため、ボード部分は特に頑丈に出来ており、重いエフェクターを載せて移動するにも気兼ねなく持ち運べます。信頼性ではARMORのものと互角であり、重さや価格もほぼ同レベルに位置するため、傾斜付きが選べるARMOR PSか、ボードにハンドルの付いたこちらの製品か、使い勝手で選ぶことになりそうです。

ソフトケースのエフェクターボード

MUSIC WORKS EBB2 MUSIC WORKS EBB1
MUSIC WORKS EBB1,2

続いてソフトケースのメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット 軽量なので持ち運びが楽
収納ポケットが多く付いている
デメリット ハードケースに比べて耐久性が低い

表:ソフトケースのメリット/デメリット

最大のメリットはやはり「軽い」ということ。同じサイズでもソフトケースは1.5倍から2倍ほど軽量です。製品によってはショルダーバッグ感覚で持ち運ぶできるため、ハードケースに比べて運搬の負担も軽いでしょう。また表面に収納ポケットが付いており、ライブやリハーサルなどに必要な機材を全て収納しておけるのも安心です。できるだけ機材を軽くしたい方や、運搬の負担を減らしたい人にもオススメです。

ソフトケースの多くがナイロン製ですが、中には保護用のスポンジが備えられており、外部の衝撃から大切なペダルを守ります。見た目以上に耐久性はあるものの、やはりハードケースには及びません。また、選べるサイズの幅も狭いので、大きめのシステムを組むには向いていません。

おすすめのソフトケース

MUSIC WORKS EBBシリーズ

ボード付きのソフトケースとしては古株的存在の定番がこのEBBシリーズ。薄い金属板で出来たボードにベルクロが貼り付けられたものがあらかじめ付属しており、そのボードにエフェクターを設置して使用します。外部ケースはソフトケースと言えど十二分な強度を持ち、持ち運びやすさも秀逸。大きさもS、M、Lの3種が展開され、値段も手頃なため、ケースにあまりこだわらないギタリストにおすすめです。

MUSIC WORKS EBBシリーズ – Supernice!エフェクター


KC EFSシリーズ

KC EFS-35

数多くのケースを手がけるキョーリツのエフェクターケース。エフェクターのソフトケースとしては古くからある定番の製品で、飾りがないだけに値段が安く、導入しやすいのが利点。付属のボードがない分、もっぱらマルチエフェクター用として使うギタリストが多い印象ですが、100均のすのこをボードにしてこのケースで持ち運ぶという、超安価セットも構築する人も。サイズ展開も3種あり、さまざまな使い方を考えられるでしょう。

KC EFSシリーズ – Supernice!エフェクター


KC EFBD-01

KC EFBD-01

MUSIC WORKS「EBBシリーズ」と同じく、内部にハードボードを付属したキョーリツのケース。内部のボードはアルミフレームとハンドルが付き、EBBシリーズよりもしっかりした作りとなっており、外部ケースにはボード固定用のバックルを装着。内部ボードはしっかりしている分、やや重さを感じますが、それでもハードケースに比べると格段に運びやすく、使うエフェクターの数が限られているのであれば非常に使いやすい製品となるでしょう。2018年7月現在、幅42cmの当製品だけのシリーズとなっています。

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すのこタイプのエフェクターボード

le board

February's Board 最近の主流といってもいいのが、すのこタイプ

「PEDALTRAIN(ペダルトレイン)」を筆頭とする「すのこタイプ」のエフェクターボードもあります。これはペダルをマジックテープや結束バンドで取り付けるタイプで、本体の隙間を使って配線することで、見た目がスッキリとしたボードになります。同時に傾斜が付いているため、ペダルのフットスイッチが踏みやすいというメリットもあります。

すのこタイプのエフェクターボードは構造が単純なため、自作することも可能で、DIYでボードを自作しているギタリストも少なくありません。自作した場合、ボードを上で紹介したような通常のソフトケースなどに入れて持ち運ぶという使い方が一般的です。

おすすめのすのこタイプエフェクターボード

ここでは、すのこタイプのボードと外部ケースとが併せて一つの製品として販売されている製品を紹介。このタイプのものも、当初はPEDALTRAINの一択しかありませんでしたが、後に様々なメーカーがこぞって似たタイプの製品を開発したため、現在では選択肢も多くなりました。

PEDALTRAIN

Classic 2 SC

いわゆる「すのこタイプ」のボードを始めに世に送り出し、エフェクターボード界に旋風を巻き起こしたメーカー。現在でも圧倒的シェアは変わらず、ライブハウス、スタジオなどでもかなりの確率でペダルトレインに出会うことが出来ます。頑丈なスチール製で、サイズもエフェクター3つ程度のnanoから、超巨大なterraまで10種類以上を展開。付属の外部ケースも持ち運びやすいソフトケースから、キャリー用キャスター付きのものまで様々あり、社外品も含めるとかなりの種類になります。専用パワーサプライなども存在し、周辺アクセサリーも充実。やはりこのタイプの定番であることは間違いなく、すのこ型を選びたい人は最初に候補に入れるべき製品です。

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PALMER Pedalbay

Palmer PEDALBAY 40

ドイツのメーカーPALMERによるすのこ型エフェクターボード。ソフトケースにアルミ製のすのこ型ボードが付属しており、ボードにはあらかじめベルクロが貼ってあり、裏面にあるネジ式の足で傾きを自在に調節できます。サイズはレール1段だけの「Pedalbay 50S」から、横幅800mmの大型な「Pedalbay 80」まで、全5種類を展開。ペダルトレインに比べると安価なため、似た構造なだけに、少し安く手に入れたい方におすすめ。

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Mooer Stomplate

Mooer Stomplate Mini PB-05

極小のエフェクターや新しい視点で面白い製品を多数送り出している中国のMooer。これはアルミ合金によるすのこ型ボードをセットにしたソフトケースのシリーズです。「PB-05」と「PB-10」という二種が展開されていますが、特筆は「PB-10」の方。横長のボード二つが連結された構造になっており、通常の長方形スタイル、横長の棒状スタイル、V字型など、ボード自体を変形して利用できます。運搬の際は長方形にしておけば持ち運びしやすく、ライブで会場に合わせて自在にスタイルを変えられるというのは、実用的に優れた活用法であり、他の製品にない利点となります。同社のエフェクターと同じく安価なので、導入しやすいところも嬉しいポイントです。

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GATOR GPBシリーズ

堅牢な作りで定評のあるGATORのバッグに、アルミ製のペダルボードをセットにしたシリーズ。アルミ製のボードはすのこ状ではなく、板に連続した穴が設けられているような構造になっており、裏にケーブルを通せる使用感はほぼ同じです。マジックテープが付属し、中のボードは赤、緑、黄の3色が展開され、またサイズ違いのものが大小2種展開されています。外部バッグはGATORだけあって、抜群の信頼性を誇ります。

トートバッグ・タイプのもの

by One Control エフェクターインナーバッグ by One Control エフェクターインナーバッグの中身
by One Control エフェクターインナーバッグ

by One Control エフェクターポーチ by One Control エフェクターポーチの中身
by One Control エフェクターポーチ

by One Controlからは、エフェクターの収納に特化した肩から下げるタイプのバッグやウェストポーチ・タイプのバッグなどがラインナップされています。ボーカルギターの人など、使用するペダルは2,3個という人にとってはボードは必要ないのかもしれませんね。

by One Control エフェクターインナーバッグ – Supernice!エフェクター

エフェクターボードを自作してみよう!

ここでは実際にエフェクターボードを作る手順を紹介します。手順通りに機材を接続し、自分だけのオリジナルボードを作ってみましょう。

必要なもの

  • エフェクター
  • エフェクターボード本体(ハードorソフト)
  • 固定具(マジックテープorウレタンシートorネジ)
  • パワーサプライ
  • パッチケーブル
  • サプライケーブル

上記一覧が用意できたらさっそく取りかかりましょう。

手順1.エフェクターの配置場所を決める

まずはエフェクターの配置場所を決めていきます。ケーブル類は接続せず、エフェクター本体とパワーサプライを並べ、配置を確認します。特に電源を供給するパワーサプライの位置は重要なので、配置場所はよく考えましょう。

手順2.ケーブル類を接続する

続いて各ケーブルをエフェクターおよびパワーサプライに接続し、「ケーブルの長さが足りているか」どうかを確認しましょう。万が一、ケーブルの長さが足りない場合はエフェクターの位置をずらすか、別のケーブルを用意してください。長さがギリギリの状態だとキレイな配線にはならず、場合によっては断線する恐れもあるので注意しましょう。

また、「ケーブルのプラグ(端子)」は最適なものを選びましょう。プラグは「ストレート」あるいは「L字」どちらかを選ぶことになり、上手く使い分けることでボード内のスペースを有効活用し、なおかつキレイな配線に仕上げることができます。

手順3.エフェクターを固定する

ボードにエフェクターを固定していきます。固定するとケース内でペダルが動くのを防ぐことができ、運搬時の破損対策になります。ここでは「マジックテープ」と「ウレタンマット」、「ネジ」といった固定具を使用し、それぞれの固定方法とメリット、デメリットについて解説していきます。

マジックテープ

マジックテープ

大半のエフェクターボードにはマジックテープの「メス」が貼り付けてられています。そのため、マジックテープの「オス」をペダルの底面に貼り付け、簡単に固定することができます。着脱可能なのでペダルの配置を変えることができ、最もポピュラーなペダルの固定方法と言えるでしょう。ペダルやパワーサプライの底面にマジックテープを直接貼り付けるため、機材に跡が付くことが多々あります。

ウレタンマット

ウレタンマット

ウレタンマットで型を作り、そこにペダルを埋め込んで固定する方法です。まずはウレタンマットをボード内より少し大きめに切り出します。次に、ボードの底面にマットを押し込み、その上にエフェクターを並べていきます。

続いてエフェクターを形取るようにマスキングテープなどで目印を付け、それに反ってウレタンマットをカットしていきます。後は型に合わせてペダルを敷き詰めていくだけです。伸縮性があるためしっかり固定され、なおかつ摩擦があるため少し触れただけではビクともしません。マットとカッターだけで固定できる手軽な方法です。

ネジ

ネジは作業に手間がかかりますが、確実に固定できるのがメリットです。まずはボード内と同じサイズの板と「豆カン」と呼ばれる固定金具を用意します。次にエフェクターの蓋に付いているネジを一旦取り外し、豆カンを通してから再度ネジを戻します。

後は固定したい位置にエフェクターを配置し、付属のネジで板と固定してケース内に収めれば完成です。丈夫に固定できる反面、通常よりも重量が増す上、簡単に着脱ができないというデメリットもあるので注意しましょう。

エフェクターボードをオーダーする

専門業者や楽器店などでは、エフェクターボード製作のオーダーを受け付けています。その道のプロが優れたシステムを構築してくれる上、自作する手間が省けて効率的です。オーダー費用は業者あるいは楽器店によって異なり、見積もりを依頼することもできるので、気になる方は問い合わせてみましょう。