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ここでは音楽理論についてギタリスト向けに解説していきます。
お久しぶり生放送:ぐだぐだゾ?〜理論の話〜好きなギタリストの話〜基礎練習の話
20:10〜 ギター博士が考える音楽理論について
ギター博士音楽理論とは何ぢゃろうか。「ミュージシャンの共通言語」「音楽と自分を結ぶためのもの」「音楽的な常識」など、わしは人それぞれ、いろいろな考えがあって良いと思うんぢゃ。わしが思う音楽理論は、「音楽を学ぶための道具」ぢゃ。覚えた途端に全てが手に入るような理想的な何かではなくて、あくまでも道具ぢゃ。
音楽理論という道具を使うことで、自分の好きな曲ややりたいことを分析することができる。メカニズムを知ったり、分解したり、改造したり、自分で構築したりもできるんぢゃ。自分の好きないくつかのものが、同じ特徴を持っていた、なんてことが分かったりもする。そういった経験的に得た知識を「ピン留め」して積み重ねた音楽のノウハウが、わしの言う「マイ理論」ぢゃ。ミュージシャンにとって、コレはひじょうに重要なものだと思っておるんぢゃ。
「音理論なんて知らなくても、作曲はできるしギターも弾ける」
「音楽理論を知らなくても活躍しているアーティストはいる」
まったくもって、その通りぢゃ。音楽理論は道具であって、音楽を学ぶ前の段階で学ぶものだから、プレイや作曲に直接影響するわけではない。しかし、美しい音楽やかっこいいフレーズを自分の中にピン留めするためには、必要だと思っておる。音楽のエッセンスをピン留めしていくことで、自分の世界が広がる。音楽理論を使えば、それらがどんなものなのかが言葉で整理できるんぢゃ。
音楽理論が自分の役に立つのか?厳しい意見かもしれんが、役立たせるのは自分ぞ。好きな曲に隠された秘密、どうしても知りたい。しかし誰かが教えてくれるわけではない。そんな時は、自分でやるしかないんぢゃ。音楽理論の習得、ぜひ挑戦してみて欲しい。
楽譜に音名や度数を書き込むと、音楽表現の幅が広がるって本当?
この問いに、博士は「本当です。」と断言します。
音楽表現のステップアップのために、TAB譜だけでなく5線譜も読み、音名や度数などいろいろな情報を書き込んでみましょう。これを実践することで音階や音程、キーやコードなどの知識がギターの練習に結び付き、自分の弾いている音が何か、コードの中でどのように響いているのか、どのように上下しているのかといった音楽の仕組みが分かるようになります。
すると音のイメージがより鮮明になり、指板上に音が見えるようになり、まだ知らない表現を考案できるようにもなり、あなたの音楽表現は今以上に豊かになっていくでしょう。こうした「音楽力」が身についてくると、たくさんの新しい道や希望が見えるようになります。作曲や編曲など、自分でもまだ気付いていない可能性を引き出すきっかけになるかもしれません。頑張ってくださいね!
ギター・ソロを縦横無尽に弾きたい人ならチェックしとくといいかも
中世の教会音楽の基盤とされていた7種の音階(モード)をコード・スケールとして転用したもので、それぞれ次のような名称で呼ばれています。
ロック系の音楽はワンコードのアドリブ(ギターソロ)が多く、しかもキーボードがいない場合、コード感がはっきりと示されない傾向があります。こういった場面ではチャーチ・モードをを用いるととても都合が良いのです。
例えば3ピースのバンドでギタリストがソロを弾いているときには、コード楽器がなくなりドラムのリズムとベースの低音が主なバッキングとなります。すると極端にいえば、ベーシストの弾くルート音以外の音は、ギタリストがどんなスケールを弾くかで決まってしまうことになり、結果的にギタリストは大変に大きな自由を手に入れることになります。
マイナーの曲でソロを弾く場合、ありきたりな感じならマイナー・ペンタトニック・スケールやエオリアン・スケールを使えば良いし、少しモダンにしたければドリアン・スケール、フラメンコのような感じが欲しければフリジアン・スケール、クラシカルにしたければハーもニック・マイナー・スケール、どろどろした破壊的なサウンドが欲しければロクリアン・スケール、というように自由にスケールを使い分けることが可能となるのです。
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