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轟音のマストアイテム「7弦ギター」特集

轟音のマストアイテム「7弦ギター」特集

「7弦ギター」は通常のギターに低音弦を追加し、低音側に音域を拡張したギターです。かつては一部のプレイヤーが使用するだけのマニアックな存在でしかありませんでしたが、スティーヴ・ヴァイ氏やKORNの活躍により、特にヘヴィ・ロックのシーンでは当たり前とまで言えるほどに普及しています。ここではその7弦ギターに注目し、歴史や代表的プレイヤー、有名ブランドの製品などを紹介していきます。

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7弦ギターの歴史 ・・「ヴァイ以前」の7弦ギター ・・初の量産7弦「ユニヴァース」爆誕 ・・「ヴァイで育った世代」の台頭先駆者「ユニヴァース」に見る7弦ギターの特徴 ・・ワイドなネック ・・重量感のあるサウンドと楽器本体 ・・持ち替えても違和感がない? ・・ベーシストとの関係は?各ブランドの7弦ギターラインナップ ・・Ibanez RGIF7/RGIF8 ・・シェクター「ダイアモンドシリーズ」 ・・Jackson DK7-M/DK7-Q ・・Caparison ・・Strictly 7 Guitars(S7G) ・・Strandberg Boden 7 Series ・・Suhr MS7 ・・Sterling by MUSIC MAN JP-70 ・・FGN EXPERT ELAN EEL-DE-7 ・・PRS SE CUSTOM 24 7-STRING MODEL比較的リーズナブルな7弦入門機 ・・GIO Ibanes GRG7221 ・・Jackson JS Series JS22-7 Dinky ・・PLAYTECH PTR7450FR多弦へのアンチテーゼ ・・dragonfly 666シリーズ

7弦ギターの歴史

「ヴァイ以前」の7弦ギター

人類史における7弦ギターの歴史は以外に古く、南米ではショーロやサンバの伴奏楽器として100年以上も前から使用されていました。このジャンルで使用されるのはクラシックギターですが、1930年代にナイロンが発明される以前には「ガット」と言って羊の腸を加工した弦が使用されていました(「ガットギター」という名前はこれに由来します)。低音弦を追加するといっても、当時の材料や加工技術では普通のギターの弦長で「ローB」を安定的に出すことのできる弦を作ることができず、第7弦のチューニングは半音高い「C」だったそうです。

ジャズで初めて7弦ギターを使用したのは、レジェンドと称されるジョージ・ヴァン・エプス氏(George Van Eps、1913-1998)でした。1938年にエピフォンとの共同開発で製作されていますが、主にソロギターの演奏において、高いポジションでのプレイで低音を得ることを目的としていたようです。エプス氏に感化されて7弦ギターを持つギタリストも何人か現れますが、残念ながらジャズというジャンルでの7弦ギターはスタンダードな楽器にまではなり得ていません。


George Van Eps and Howard Alden – Night and Day

初の量産7弦「ユニヴァース」爆誕

ロックというジャンルで7弦ギターの先駆者といえば、スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai、1960-)氏にほかなりません。ヴァイ氏は自身のシグネイチャーモデル「JEM」を7弦にした「Universe(ユニヴァース)」をアイバニーズと共同開発していますが、ソリッドギターの7弦モデルには前例がなく、ピックアップはもちろんのことナットやブリッジなどのパーツ(しかもいきなりフロイドローズタイプ)を新規に開発しなければならず、ユニヴァース完成にはかなりの苦労があったようです。

ホワイトスネイクのアルバム「Slip of the Tang(スリップオブ・ザ・タング。1989年)」、ソロ第2作「Passion and Warfare(パッション・アンド・ワーフェア。1990年)」でヴァイ氏の7弦ギターはデビュー。「Passion and Warfare」ではジャケットでヴァイ氏がユニヴァースをぶら下げているのが確認できます。ヴァイ氏があまりにも長身であり手の大きさも尋常でないためか、極端に幅の広いネックを持つ7弦ギターに違和感がほとんどありません。


Steve Vai – “Star Spangled Banner”

「Slip of the Tang」、「Passion and Warfare」ともにロック史における重要な名盤であり、7弦ギターの魅力が世界中に知れ渡ることとなりました。しかしあまりにヴァイ氏のイメージが強かったためか、ホワイトスネイクで共演したウリ・ジョン・ロート氏(Uli John Roth、1954-)の使用例があるのみで、しばらく目立った使われ方をすることがありませんでした。ユニヴァースの販売台数は伸び悩んでいましたが、ヴァイ氏自身は自分の影響でユニヴァースを買った若い人たちが成長し、いずれ音楽シーンを変えていくということを予見していました。

「ヴァイで育った世代」の台頭

ヴァイ氏は6弦のJEMと7弦のユニヴァースを使い分けるというスタイルでしたが、やがて7弦ギターをメインに使用するアーティストが現れます。1994年にデビューした「KORN(コーン)」は、アイバニーズ7弦ギターの使い手が二人もいる強烈にヘヴィなサウンドと陰鬱な世界観を武器に、「OASIS(オアシス)」や「BUR(ブラー)」を代表とする英国の「ブリットポップ」、カート・コバーン(Kurt kobain、1967-1994)氏率いる「NIRVANA(ニルヴァーナ)」が牽引した米国の「グランジ」が席巻していたロックシーンに深く切り込みます。KORNのマンキー(Munky)氏は熱烈なヴァイ氏のファンで、「Passion and Warfare」のコピーに明け暮れていたといいます。


Korn – Got The Life

7弦ギターはこの時までヴァイ氏のトレードマークと目されており、「テクニカル系のギタリストが使うもの」というイメージが定着していました。しかしテクニカルなプレイよりヘヴィなグルーヴを打ち出すツインギターを特徴とするKORNの台頭により、ラップやヒップホップとヘヴィなグルーヴ、そして7弦ギターという組み合わせがいかに魅力的かが証明されました。KORNの成功により、7弦ギターをメインに据えたヘヴィなサウンドを持ち味とするバンドが続々とデビューしていきます。

4年後となる1998年は、KORN自身のレーベルが立ち上げられ多くのヘヴィ・ロックバンドが輩出し、またKORNの3作目「Follow the Leader」が全米一位を記録しました。またこの分野の代表格でありKORNを上回るヒットを記録したリンプ・ビスキット(Limp Biskit)がデビューし、ラップとヘヴィ・ロックが融合した「ニューメタル」というジャンルが完成した記念すべき年でした。グランジを牽引していたカート・コバーン氏が亡くなったのもこの年で、ロックシーンがグランジからニューメタルへの転換を遂げる象徴的な年でもありました。


Limp Bizkit – Re-Arranged

現代ではヘヴィ指向のエレキギターのラインナップには必ずと言っていいほど7弦のバージョンがあり、8弦/9弦と音域を拡大させたモデルも発表されていきます。7弦以上の多弦ギターを専門とするブランドまで台頭しており、7弦を代表とする多弦ギターはロックシーンに欠かせないアイテムとなっています。

先駆者「ユニヴァース」に見る7弦ギターの特徴

Ibanez UV70P Ibanez UV70P

さて次に、7弦ギターの歴史を築いたユニヴァースの現行モデル「UV70P」をピックアップして、7弦ギターの特徴を見ていきましょう。

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ワイドなネック

7弦ギターは通常のギターに対して物理的に弦を追加している楽器なので、そのぶんだけネックの幅が拡張されます。UV70Pのナット幅48mmはフェンダーにおける41〜422mm、現行ギブソンの約46mmより広く、通常のエレキギターではほぼ見受けられないサイズです。愛用者からは「慣れれば問題なし」と言われますが、親指を出してネックを握るときに弾きにくさを感じるというギタリストは多くいるでしょう。
ちなみに幅が広く太いといっても一般的なクラシックギターのナット幅(50〜53mm)ほどではないので、「7弦にトライしたいけど、ネックの幅が心配」と考えている人は、身近なクラシックギターに触れてみるのをお勧めします。

重量感のあるサウンドと楽器本体

7弦を鳴らした音には格別な重量感がありますが、通常のギターに比べてネックが広くなった分だけネックの体積が増し、そのぶん本体の重量が増します。厳密には追加されたペグやサドルなど、細かなパーツの分も重さが上乗せされます(ただしUV70Pの場合、重いのはベースとなっているJEMシリーズとの比較であり、他のタイプのギターより重いとは一概に言えません)。そしてネック本体の体積が増えたことにより、ネックの鳴りが豊かになり、弦振動にパンチが加わります。
また、UV70Pのペグは片側に並んでいるので、ヘッドの長さが弦一本分伸びます。純正のギグケースが付属しているので心配ありませんが、非純正のケースには収まらない場合がありますので注意と確認が必要です。

持ち替えても違和感がない?

ユニヴァースはJEMから持ち替えても違和感をなるべく感じないように作られています。そのためピックアップ配列、コントロール系、トレモロシステムなど基本的な仕様は共通で、弦長もフェンダーサイズ(648mm)と共通しています。ただし、7弦ギターは常時不用弦のミュートを必要としますので、オープンコードをガシっと押さえてジャンっとストロークするといったアコギ由来のプレイ、またソウル/ファンク系のシャープなカッティングが極端に困難になります。
いっぽうパワーコードを主体としたプレイやタッピング/スウィープなどを駆使したテクニカルなプレイには何ら違和感が無く、その意味でもヘヴィ・ロックでこそ使いやすい楽器であると言えます。

ベーシストとの関係は?

レギュラーチューニングにおける7弦ギターの最も低い音「ローB」は、4弦ベースの3弦2フレットと同じ高さです。この音は4弦ベースで出すことのできる最も低いBと同じですが、7弦ギターと4弦ベースとではBからEbまで、楽器で出せる低音が同じ高さになります。このままではギターとベースがオクターブユニゾンするという「ロックにおけるアンサンブルの基本」を成立させることができないポイントが生じてしまいます。
7弦ギターで気持ちのよいヘヴィ・サウンドを得るためには、5弦に持ち替えてもらうか太い弦を張ってローBに対処してもらうかするなど、ベーシストの協力が欠かせません。

各ブランドの7弦ギターラインナップ

現在では、ヘヴィ指向のギターを生産するほとんどのブランドが7弦ギターをリリースしています。その全てを紹介し尽くすことはできませんので、特にキャラが立っていると思われるモデルをブランドごとにピックアップしていきます。

Ibanez RGIF7/RGIF8

アイバニーズはスティーヴ・ヴァイ氏と共に7弦ギターの歴史を永らく支えてきており、この分野では一日の長があります。7弦のムーブメントを牽引してきたヴァイ氏とKORNのシグネイチャーモデルを筆頭に、多くの多弦ギターをラインナップさせています。

Ibanez RGIF7、RGIF8

ファンフレットの採用

有名ブランドのレギュラーモデルとして初めて「ファンフレット」を採用して話題になったモデルで、7弦のRGIF7と8弦のRGIF8を同時にリリースしています。ファンフレットは7弦を代表とする多弦ギターの泣き所である、

  • 通常の弦長では低音弦のテンションが不足しがちになり、弦を太くするか弦長を伸ばすかしたくなる
  • 弦長を伸ばすと高音弦でのチョーキングなどが弾きにくくなるから、弦長を伸ばしたくない

この葛藤を解決する妙案で、1弦の弦長25.5インチ(フェンダースケール)から低音弦に移るに従って徐々に弦長を伸ばしていく特殊なフレットです。7弦は27インチ、8弦は27.2インチにまで広がり、その名の通りフレットが扇(ファン)状に広がっていくように見えます。
ファンフレットの打ち方には明確な規格はなく、このRGIF7/RGIF8では12フレットがちょうどまっすぐで、ここを基準としてナット方向/ブリッジ方向の両方に向けて広がっていきます(ナットが真っすぐ、7フレットが真っすぐなど、ブランドごとに違いがあります)。

いまのところファンフレットに対応しているトレモロシステムが存在しておらず、このモデルでは弦ごとに理想的なマウント位置を決めることのできる「モノレール・ブリッジ」が採用されています。

ヘヴィ系のサウンドにフィットするEMGピックアップはフレットに従い角度が付けられた形でマウントされ、ポジションごとのトーンが調整されています。
パンチの効いた弦振動が得られるアッシュボディはシースルーブラックのサテン(サラサラ)仕上げ、指板にはポジションマークなし、金属パーツはコスモブラクというシックな黒系のカラーで統一されており、ダークな印象がありながら落ち着いた高級感をも漂わせます。
ハード/ヘヴィ・ロックの王道「Ibanez RG」徹底分析!

Ibanez RGIF7を…
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シェクター「ダイアモンドシリーズ」

シェクターの「ダイアモンドシリーズ」は、ヘヴィ指向のギターを多くラインナップさせています。一見すると同じようなギターが多くあるように思えますが、

  • ネック材:メイプル、マホガニー
  • ネックジョイント:ボルトオン、セットネック、スルーネック
  • ボディ材:マホガニー&メイプル、アッシュ&メイプル、アルダー&メイプル、マホガニー、バスウッドなど
  • ピックアップ:EMG、シェクター、セイモア・ダンカン
  • ブリッジ:フロイドローズ、ハードテイル、チューン・O・マチック
  • 弦数:6、7、8、9
  • 弦長:24.75”、25.5”、26.5”、28”

というように近いルックスの中に非常に多くの仕様が組み合わさっており、その中から好きな仕様のモデルを選び出すことができるようになっています。ここでは特に人気の高い、HELLRAISERシリーズからピックアップして紹介します。

HELLRAISER C-7 FR

HELLRAISER C-7 FR

ダイアモンドシリーズのモデル名は、ざっくりとした仕様を表しており、
「HELLRAISER(ヘルレイザー)」はメイプル&マホガニーボディで装飾の美しい上位モデル、
「C」はボディ形状、
「7」は弦の数、
「FR」はフロイドローズ搭載モデル
であることを表します。ヘルレイザーという名称は単語の本来の意味「うるさい奴」もさることながら、同名の人気ホラー映画シリーズの世界観をイメージしていると見られます。

この「HELLRAISER C-7 FR」は20万円を下回る定価ながら、立体的な曲面を描くキルテッドメイプルトップ/マホガニーバックのボディに3ピースのマホガニーセットネック、ボディ/ネック/ヘッドに美しいバインディング、各個でタップできるEMGピックアップを2基搭載、というかなり思い切った高級仕様になっています(ネックが3ピースなのは、強度を確保するためです)。弦長はフェンダーと同様の25.5インチで、普通のエレキギターからの持ち替えもスムーズです。

バリエーションとして、

  • HELLRAISER SUSTAINIAC C-7 FR:フロイドローズとサスティナーを搭載した最早なんでもあり仕様
  • HELLRAISER C-7:リフ弾きに有利なチューン・O・マチックブリッジ搭載
  • HELLRAISER C-8/HELLRAISER C-8 FR:8弦のハーフドテイルとフロイドローズ仕様
  • HELLRAISER C-9:ハードテイルの9弦仕様

など、選択の幅が非常に広くとられています。

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Jackson DK7-M/DK7-Q

80年代のHM/HR全盛期を支えたジャクソンからは、「小振りで抱えやすいサイズのストラトタイプ」の代名詞ともなった「Dinky(ディンキー)」タイプから7弦ギターがリリースされています。
ディンキー・タイプのギター特集

jackson-dk7-m Jackson DK7-M

アグレッシブな印象を際立たせるリヴァースのコンコルドヘッドが印象的なモデル。DK7-Mは精悍なメタリックブラックのアルダーボディにメイプル指板、DK7-QはAAAグレードのキルテッドメイプルをトップにあしらったローズ指板仕様です。
ジャクソンの伝統でもある円錐指板(コンパウンド・ラジアス指板)は自然な弦振動を保ったままで弦高を落としたセッティングを可能とする高機能な指板で、フジゲンやフェンダー、ギブソンなどでも採用されています。このモデルでは7本の弦による強い張力とアーミングによる激しい張力の変化の両方に耐えるべく、ネック内にグラファイトを仕込んで剛性を上げています。またネックグリップがオイルフィニッシュとなっているため肌触りがよく、ストレスを感じさせません。
ダイレクトマウントされたセイモア・ダンカンのハムバッカーピックアップは、センターポジションで自動的にタップされるようになっており、野太いハムバッカーサウンドと繊細なハーフトーンを瞬時に切り替えることが出来ます。

「DK7」シリーズを…
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Caparison

「全モデルがプロフェッショナル志向」を標榜するブランド「キャパリソン」からは、ネックのジョイント法で大別されるラインナップで、一癖も二癖もある特徴を持った7弦ギターがリリースされています。「ピックアップを自社開発」しているのがキャパリソンの大きな特徴の一つで、7弦用の高出力ハムバッカーPH7-bおよび PH7-nを軸に、楽器本体の構造や配線にさまざまな個性が光ります。

セットネック「Angelus7-M3B」

Angelus7-M3B

マホガニーのバック中央をメイプル材が貫く「M3B」ボディ構造を採用することで、音の伸びが増強されています。また5Wayセレクタスイッチを使用する特殊配線により、コイルタップを利用した幅広いサウンドバリエーションが得られます。

ボルトオンジョイント

Caparison Delinger7

Dellinger7 FX-WM:トップにウォルナット、バックにマホガニーを採用した「WM構造」ボディによる豊かな鳴り、そして低音域までバランスの良いサウンド。自社開発したGotoh製ブリッジはジュラルミン製プレートとブラス製サドルの組み合わせで、豊かなサスティンが得られます。
Dellinger 7 FX-AM:アッシュトップ、メイプルバックのボディにより、ワイドレンジで強いアタック感を生み出すサウンドが得られます。ボディの音響特性に合わせるため、ブリッジには鉄製サドルを持つHip-Shot社製のものが採用されています。
Dellinger7 Prominence:ボディには、メイプルを両側からマホガニーで挟む「M3構造」を採用。音の立ち上がりが早く、バランスの良いサウンドと豊かなサスティーンが得られます。5Wayセレクタスイッチひとつでコイルタップを活用できる特殊配線とFRTにより、さまざまなジャンルに対応できます。

スルーネック:TAT Special 7

TAT Special 7

メイプルトップ、マホガニーバックの王道とも言えるボディ材の組み合わせは、音の立ち上がり、伸び、太さのバランスに優れています。7弦の27フレット仕様で、通常のギターに比べて低音側にも高音側にも音域が拡大されています。ロータリスイッチを利用した特殊配線はサウンドバリエーションに有利ですが、セレクタスイッチは3Wayになっているので基本的な操作のシンプルさは維持されています。


NOCTURNAL BLOODLUST – Malice against (MV FULL)
ヴィジュアル系デスコア/メタルコアバンド「ノクターナル・ブラッドラスト(略称:ノクブラ)」は、10日間にわたるヨーロッパツアーを成功させる実力があり、今後のさらなる活動が期待されています。長らくDelingerを愛用しているギタリストCazqui(カズキ)氏のブログは、ギタリストらしくギターのことばかりが語られています。

Caparisonの7弦ギターを…
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Strictly 7 Guitars(S7G)

strictly-7-guitars 左から:COBRA、VIPER SC、MAMBA、MEDUSA

「厳密(strictly)」を名乗り「7弦専門」としてデビューした「Strictly 7 Guitars(S7G)」の7弦ギターは、極端なダウンチューニングにも余裕で対応できる弦長27.5インチのネックを基本とし、

  • COBRA(コブラ)シリーズ:ディンキータイプ
  • VIPER(ヴァイパー)シリーズ:テレキャスター、Vシェイプ、レスポールタイプ
  • MAMBA(マンバ):エクスプローラータイプ
  • MEDUSA(メデューサ):シングルカッタウェイ&ヘッドレス

このように、全て「ヘビ関係」にネーミングされたさまざまなタイプがあります。また全モデルでボルトオンジョイントとスルーネックの二種類、また基本仕様の「スタンダード」と特別仕様の「スペシャル」を選ぶことができます。

どのモデルもヴォリュームポットが弦から大きく離され、ハードなプレイ中にも邪魔になりにくくなっています。またアーティストモデルなど特別なもの以外はトレモロを持たない固定式(フィクスト)ブリッジが基本仕様となっており、パンチの利いたストレートなトーンに方向付けられています。


abstracts – Hologram (Official Music Video)
Djentも貪欲に取り入れるプログレッシブ・メタルコアバンド「ABSTRACTS」のlin氏シグネイチャーモデル「Cobra Custom7 HT/T F AB」は、定番のコブラをベースに、ファンフレット仕様にして低音の張りとプレイアビリティを両立させています。ボディトップがマッカーサーエボニーになっているところが、外観上の大きなポイントです。

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Strandberg Boden 7 Series

Strandberg Boden OS 7 Boden OS 7

スウェーデンのギターブランド「Strandberg」は、人間工学に基づいた突き抜ける独自性によって、他ブランドの追随を許さないギターをリリースしています。個性と軽さ、そして何よりも「音」で、定番機「ボーデン7」シリーズは近年の「7弦ギタースタンダード」になりえる支持を集めています。

ラインナップには韓国製の「OS」シリーズ、日本製の「J」シリーズ、そして本国スウェーデンで作られる「カスタムショップ」があります。この3つは基本的な設計を同じくしながらも、使用されるピックアップや木材などで明確な区別がつけられています。

OS Series


Scale the Summit – Odyssey – Audiotree Live
「OS」シリーズからリリースされている「クリス・レッチフォード・シグネイチャー」は、セイモア・ダンカンの新製品「Sentient」をフロント、「Pegasus」をリアに搭載し、12フレット地点には自身のバンド「Scale the Summit」のマークが記されます。レバー式のセレクタスイッチがトグルスイッチに変更されているのもポイントです。

J Series J7/J7 Custom/Sweden Custom Shop

日本製「J」シリーズは、本国カスタムショップの製品と比べても遜色のないギターだとして話題になっています。限定生産の「Jカスタム」では」、希少材をトップにあしらった風格のあるBodenが作られます。

Jシリーズとカスタムショップは、

  • ローステッドメイプルをネックに使用
  • アウトプットジャックの取り付け位置を兼ねるバックパネルを採用

など、共通点が多くなっています。

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Suhr MS7

Suhr MS7

Suhr Guitars Pro Seriesから登場した「Modern Satin」シリーズの7弦モデル。アフリカン・マホガニー・ボディ/ネック、エボニー指板、24ステンレスフレット(ジャンボサイズ)、5way/1vol/1tone、HIPSHOT Fixed Bridge、ピックアップは 7 HOT Humbuckers 2基搭載、ボルトオンジョイント仕様です。ボディからハードウェア類まで全て黒で統一された漆黒のカラーリングが特徴的で、Djentなど近年のメタルシーンに対応した仕様となっています。

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Sterling by MUSIC MAN JP-70

「スターリング」はアーニーボール・ミュージックマンの正式なライセンスのもと、アジアで生産するなどの企業努力により求めやすい価格を実現するブランドです。ラインナップはすべて「フェンダースケールなのに意味不明な弾きやすさ」だと言われるミュージックマンの設計を引き継いでおり、比較的求めやすい価格帯でミュージックマンのプレイアビリティを体験することができます。

Musicman JP70

JP-70は達人ジョン・ペトルーシ氏のシグネイチャーモデルを正式に継承したギターで、外見だけでなく薄いネックシェイプ、右腕のストレスを感じさせないスクープカット・デザインのエルボーカット、ボディに沈み込むようにマウントされたネックとブリッジなど、特徴的な仕様をしっかり再現しています。また本家同様マグネットにセラミックを採用したピックアップを搭載しており、現代的なトーンを持っています。
現代の7弦ギターとしては珍しくシンクロナイズド・トレモロユニットが搭載されているのも特徴で、アーミングができる利便性と、つるんとした可愛らしいルックスが両立しています。

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FGN EXPERT ELAN EEL-DE-7

expert_elan_eel-de-7

「EEL-DE-7」は、フジゲン唯一の7弦ギターで、6弦仕様の「Expert EEL-DE」を出発点として素直に7弦化させています。お家芸である「サークルフレッティングシステム」は健在で、開放弦から最終フレットまで、正確な音程を得ることができます。「エラン」は、6弦仕様も7弦仕様もヘヴィ志向ということで、太い弦を張って「全弦1音下げチューニング」でセットアップされています。

自社開発となるブラス製のテールピースは通常の使用法に加えてボディ裏から弦を通すこともできる「2Way」仕様になっています。「裏通し」は弦交換の面倒くささと引き換えに弦の張力が上がり、また弦振動が直接ボディに伝わり、音の「張り」が増強されます。弦の張り方は弦ごとに決められるので、「6弦と7弦だけ裏通し」などのように自分の目的に合わせたちょっとしたカスタマイズを模索することができます。

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PRS(Paul Reed Smith) SE CUSTOM 24 7-STRING MODEL

今やフェンダー、ギブソンに並ぶギターブランドに成長したPRSからは、SEシリーズの象徴とも言えるSEカスタム24をベースとした、ジャンルを選ばない7弦ギターがリリースされています。
PRS SEシリーズ

prs-se-custom24-7strings PRS SE Custom 24 7-String Vintage Sunburtst

外周を斜めにカットしたメイプルトップ(ベベルドトップ)、美しいバードインレイなど、SEカスタム24の基本ペックを踏襲し、ピックアップも同じトーンが得られる7弦用のHFS(リア)、Vintage Bass(フロント)を開発しています。ヘヴィ系志向のイメージがさほどないギターなので使用するジャンルを選ばず、コイルタップもあり幅広い使い道ができるギターとなっていますが、敢えてトレモロレスモデルのみにラインナップを絞ることで、生産ラインまでシンプルにして低価格化を実現させています。


PRS SE Custom 24 7-String Demo w/ Bryan Ewald and Rhett Smith

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その他、7弦ギターをリリースしている主なブランド

  • ERNIE BALL MUSIC MAN「Majesty7」
  • B.C. Rich
  • ESP「M-SEVEN」/E-II/LTD/EDWARDS/Glass Roots
  • Mayones
  • Gibson「SG Dark 7 Ebony」/Epiphone
  • Tom Anderson「Drop Top Seven String」
  • 他…

※「」内は7弦ギター製品の一例

比較的リーズナブルな7弦入門機

GIO Ibanes GRG7221

GIO Ibanes GRG7221

ヘヴィ系の大御所「アイバニーズ」の入門機シリーズ「GIO Ibanez」からは、潔さを感じさせるシンプルな7弦ギターがリリースされています。「ジャクソン」で有名になったポプラをボディ材に採用し、キメの細かいディストーションサウンドを生みやすいセラミック・マグネットを使用したオリジナルピックアップを搭載しています。
コイルタップを持たない電気系と固定式ブリッジというシンプルな構成なので、演奏に集中しやすくチューニングなどへの不具合が起きにくくなっています。
ギター/ベース兼用オートチューナー、ストラップ、シールド、クロス、ピックをオリジナルのポーチに収めた「アクセサリーキット」が同梱されており、あとは良く歪むアンプを買うだけでヘヴィミュージックに挑戦することができます。

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Jackson JS Series JS22-7 Dinky

Jackson JS22-7

ヘヴィ系の老舗「ジャクソン」からは、ボディトップが緩やかなカーブを描く7弦のディンキーが出ています。メイプルネックは内部にグラファイト(特殊炭素)製の補強が仕込まれており、太いゲージの張力にもしっかり耐え抜きます。ダウンチューニングを想定し、弦長が26.5インチ(673 mm。ストラトの標準は25.5インチ)に延長されているのも大きなポイントです。

ジャクソンの新しいヘッド形状「AT」は、鋭利なイメージを残しつつ、サドルからペグまでをほぼ一直線で結ぶように設計されており、チューニングの安定度を向上させています。

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PLAYTECH PTR7450FR

ピックアップや複雑な金属パーツを新たに開発しなければならない「FRTの7弦ギター」は、低価格で勝負するブランドでもなかなか参入できないジャンルでした。敢えてここに切り込んだPLAYTECHには、惜しみない称賛を贈るべきでしょう。新品で税別2万円を切るという価格は、他の追随を許していません。パワーのあるハムバッカーピックアップを持ち、ごついFRTタイプブリッジはアームアップも可能で、ヘヴィミュージックに挑戦するために必要な全てのものが備わっています。

本機を取り扱うサウンドハウスのサイトでは加工精度に難色を示すレビューが目立ちますが、「価格相応」の範囲内と思っておきましょう。自力でのリペアや調整に挑戦してもよく、「制限のある予算内で手が届く7弦ギター」としては非常に魅力的なモデルだと言えます。

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多弦へのアンチテーゼ

低音弦を追加することで重低音が得られる多弦ギターですが、不用弦のミュートが必要になる関係上、特にコード弾きで6弦ギターでできたプレイができなくなることがあります。このことから、ヘヴィサウンドを持ち味としながらもかたくなに6弦を愛用するアーティストは数多くいます。こうしたプレイヤーは多弦に対抗する低音をダウンチューニングによって出すのですが、余りにチューニングを下げてしまうと弦のテンションが充分に得られずピッチ(音程)が安定しません。そのためダウンチューニングを前提としてネックを延長するというアイディアが生まれ、一般的な弦長よりも長いネックのギターがリリースされています。
ダウンチューニングならこの弦を使え!ドロップチューニング対応のギター弦特集

dragonfly 666シリーズ

dragonfly BORDER Custom 666 dragonfly BORDER Custom 666

ハイエンドなギターブランドとして支持の厚いドラゴンフライでは、弦長を666mmにまで伸ばした666シリーズを全モデルに採用しています。この弦長はレギュラーチューニングでも充分演奏することができ、またダウンチューニング時にも充分なテンションが得られる絶妙な長さです。また666という数字は「獣の数字」と云われ、「反キリスト」を意味しており映画「オーメン」では主人公ダミアンの頭部に刻まれている、極めてダークなイメージのある数字です。
ギターブランド:dragonflyについて

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