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「トラッド王道系」は、1960年代までに登場したスタイルのギターです。ブランドではギブソン、フェンダー、グレッチがこれに該当し、現実的な価格帯ではそのミドルクラスや傘下にあるブランド、また他ブランドのコピーモデルから選べます。こうしたギターは、楽器ごとのサウンドキャラクターがハッキリしているのが特徴です。超定番機種であるレスポールやストラトキャスターはどんなジャンルでも使われますが、それ以外の機種ではそれぞれに得意分野があります。
ギブソン「レスポール・トリビュート」は、50年代のレスポール・スタンダードに敬意を捧げる、シンプルにまとまったレスポールです。ギブソンのなかでは最も手に入れやすいレスポールですが、本物のメイドインUSAであり、ピックアップにギブソン標準の「490T/R」を採用する本格派です。ケースにもヘッドにも記される「Gibson」のロゴ。USAを憧れで終わらせなくても良いのです。
Les Paul Tributeを…
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1961年にデビューしたエピフォン「Casino(カジノ)」は、ビートルズのポール氏、ジョージ氏、ジョン氏がこぞって愛用したことで抜群の知名度を築き、ブリティッシュ・ロックには欠かす事のできないアイテムになっています。
薄型ながら完全な空洞のボディとP-90ピックアップとの組み合わせは、他に例がなく個性的です。しかし過度に歪ませない限りはジャズやポップスなど、どんなジャンルにも使用できる守備範囲の広さを持っています。
Made in Japan Traditional 60s Stratocaster Gold Hardware
日本製フェンダーは、メイドインUSAと遜色ない高い品質と現実的な価格設定とのバランスが良く、プロミュージシャンにも愛用されます。トラッド王道系では、「MIJトラディショナル」「MIJハイブリッド」「MIJヘリテイジ」各シリーズがこれに該当します。ストラトキャスターとテレキャスターがラインナップの中心ですが、MIJトラディショナルではジャガーやムスタングなど、選択肢が豊富です。
ストラトキャスターとテレキャスターを比べてみた【ギター博士】
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メイドインジャパンのフェンダー・テレキャスター徹底分析!
写真:Made in Japan Traditional Jaguar/Jazzmaster
一見すると近い感じのするジャガーとジャズマスターは、フェンダーの定番機種でありつつも個性的な存在です。ピックアップこそ2基ですが、いずれもスイッチ類を多く備えており、ギター側のコントロールでいろいろな音色に切り替えられます。ジャガーは鋭さと軽やかさを持つサウンドを特徴とし、またショートスケールが採用されているので弦を押さえるのがラクです。ジャズマスターは名前とは裏腹にロック系で使用されることの多いギターですが、大きめのシングルコイルピックアップによる太く明瞭なサウンドが特徴です。
両機とも日本製フェンダーの「MIJトラディッショナル」シリーズより、1960年代モデルがリリースされています。バスウッド製ボディ/メイプル製ネック/ローズウッド製指板という木材構成に、トレモロやブリッジ、いじりがいのあるスイッチ類など名機の姿を可能な限り再現し、USA製フェンダーの「アメリカン・プロフェッショナル」シリーズでの実績がある「Vintage-Style Single-Coil」ピックアップを搭載しています。この強力な楽器本体に、フェンダー特有の丸みを感じさせる指板と小さめのフレットを備えるネックが装着されます。ジャズマスターは約41ミリ、ジャガーは約40ミリというナット幅のスリムな握り心地もポイントです。
フェンダー・ジャガー/ジャズマスターを弾いてみた!
参考記事:
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フェンダー「Player Plus」シリーズは、これまで以上に多様な個性が見られる現代のプレイヤーたちのために、これまでにない鮮やかなルックスがあり、ワンランク上の演奏体験ができる楽器を提供すべく開発されたラインナップです。
はつらつとした鮮やかな色調から落ち着いた渋い色調までカラーバリエーションが豊かで、ノイズの無い澄み切ったフェンダートーンを出力する新開発のピックアップと特殊配線の組み合わせでサウンドバリエーションもじゅうぶんです。
《鮮やかなルックスと特殊配線》Fender Player Plusシリーズ
Gretsch Electromatic G5422T
とても長いモデル名の本機は、グレッチの定番機種「6120ナッシュビル」をモチーフに仕上げた、フルアコ構造のギターです。とにかくクールなルックスは、ステージでの存在感が抜群です。またサウンドの要となるピックアップ、ボディの鳴りを決めるブレーシングなど、グレッチのアイデンティティをしっかり継承しています。
Gretsch Electromatic G5422Tを、ギター博士が弾いてみた!
Gretsch Electromatic(エレクトロマチック)シリーズ
「シンプル&ストレート系」は、トラッド王道系を踏み台として完成した新しいデザインに、ポイントを絞った機能やサウンドを載せたギターです。守備範囲をあえて絞ることで、ギター自体のキャラクターがハッキリと主張されます。
エドワーズ「E-THROBBER(E・スローバー)」は、トラッド風の本体を現代的にブラッシュアップした、現代のスタンダードとなりえるギターです。「タイトかつストレートなサウンドを出すギター」の伝統的なスタイルにならった本体に、フロントにセイモア・ダンカン「SP90-1(P-90タイプ)」、リアに同「TB-59」ハムバッカーを装備、チューニングの安定度やハイポジションの演奏性を現代の水準に向上させてまとめています。
《シンプルにまとまった、現代のスタンダードモデル》EDWARDS「E-THROBBER」
「EVH」は、歴史上の人物となったギタリスト、エドワード・ヴァン・ヘイレン氏をアイコンに据え、フェンダー社がプロデュースするブランドです。エディ氏がお元気だったころは、ご本人がステージやスタジオで使用するギターそのものを作っていました。
EVH「Wolfgang WG Standard」および「Wolfgang WG Standard QM」は、電気系やブリッジ部をシンプルにまとめた求めやすいモデルながらも、ネック材と指板材にはベイクドメイプルを使用し、またネックは上位機種と同様にグラファイトで補強した、グレードの高いハードロックギターに仕上がっています。
Premier DC Stairstep
1932年に発足した「D’Angelico(ディアンジェリコ)」は、フルアコ専門から路線変更し、古き良きアメリカの雰囲気を帯びた、しかし設計の新しいギターを続々リリースしています。
ダブルカッタウェイのセミアコ「Premier DC Stairstep」は16インチのボディ幅があり、14″Rのオバンコール指板、ダンカンデザインのハムバッカー・ピックアップ、ステアーステップ・テールピースを備えています。ボディ幅14インチの「Premier Mini DC」は、小型ながらトップ材にスプルースを採用することで、豊かな胴鳴りを獲得しています。
古き良きアメリカ、再来》D’Angelicoのギターについて
「モダン多機能系」は、多様化する現代の音楽シーンに1本で対応しうるサウンドバリエーションを第一に、現代的な弾きやすさやチューニングの安定度など性能の向上を第二に、充実した機能を持っているギターです。それぞれの「音」を持っているのは間違いありませんが、楽器ごとのキャラクターよりも多用途性を重視しており、どんなジャンルでも使用することができます。
FUJIGEN EOS-ASH-M
フジゲンの「EOS」シリーズは、高い演奏性と幅広いサウンドバリエーションを持つ、日本製のスーパーストラトです。リア+センターのミックス時にはリアピックアップが自動的にコイルタップされるほか、リアピックアップのコイルタップ起動スイッチ、操作系の設定いかんにかかわらずハムバッカーを直接アウトプットに接続させる「ハムバッカー・ダイレクト・スイッチ」を備えています。またボディ材や指板材を選択できるほか、ネットでオーダーメイドが可能です。
FUJIGENのフラッグシップモデル「EOS-ASH-M」。様々なこだわりが詰め込まれたメイドインジャパン・ギター!
《手が届くハイエンド》フジゲンのフラッグシップモデル「EOS」シリーズ
PRS(ポール・リード・スミス)の「SEカスタム24」は、見た目の美しさと楽器としての高い性能を持つギターを、現実的な価格で実現させたモデルです。滑らかな曲線を描くフレイムメイプルトップの美しさに、何人ものギタリストが胸を打ち抜かれています。24フレットの音域があり、2基のハムバッカー・ピックアップはコイルタップができ、アームも付いているので、おおよそエレキギターでできることは全てできます。
22フレット仕様、セミアコ構造、FRT搭載など、バリエーションも豊富です。
PRS SE Custom24をギター博士が弾いてみた!
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ヤマハの「パシフィカ」は、弾きやすさを追求した設計で、いろいろな音が出せて、それでいて群を抜く価格圧縮まで達成したギターです。その最高グレード「600」シリーズは、自社工場でしっかり作った本体に、ハイエンドギターにも採用されているトップブランドのパーツを載せて完成させています。それゆえ、実売価格で7~8万円近辺という価格帯ながら、プロミュージシャンも愛用している方が多数いるほどのポテンシャルを持っています。
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YAMAHAパシフィカのフラッグシップ「PACIFICA600」シリーズ特集
Q52X
アイバニーズ「Qシリーズ」は、パーツから新たに自社開発した全く新しいヘッドレスギターです。「Q52X(写真)」などで採用されている「スラントフレット」は、フレットすべてが一様に傾いている、全く新しい発想の設計です。これは高い位置に構えて演奏する際に押弦する指が自然と内側に傾いていくのに合わせた、人間工学に基づいた設計です。同社の「AZ」シリーズで開発されたオルター(Alter)スイッチも備わっており、さまざまなサウンドが得られます。
ヘッドレスは本体が超小型&超軽量なので、自転車や電車で移動する人にとって超絶に助かります。
新しいギターを手に入れてテンション上がってるハカセの映像がコチラ《開封の儀》
《遂に登場!》Ibanezヘッドレスギター「Q Series」
「ヘヴィ路線系」は、ハードロック/ヘヴィメタルで求められるサウンド、ルックス、演奏性を備えたギターです。ハムバッカー主体のピックアップ、シンプルな操作系、硬質なネック、大きめのフレットなどがその特徴で、ダウンチューニングのために弦長を伸ばしているモデルや、低音弦を追加した「多弦ギター」、強烈なルックスを持つ変形ギターも多く見られます。比較的おとなしいルックスでサウンドバリエーションを多く持つモデルは、モダン多機能系としても性能を発揮します。
メタル・ミュージック志向のギター特集
《むしろ定番》ほとばしる個性を放つ「変形ギター」の世界
Ibanez Prestige RG2770QZA-WPB
アイバニーズの定番機種「RG」および最新機種「AZ」は、テクニカルなプレイを支える弾きやすさを特徴とする高機能モデルです。RGは尖ったルックスと「ネックの薄さ」による高い演奏性を持ち味とし、7弦、8弦などメタル方向に特化したバリエーションが豊富です。AZはクラシカルな雰囲気を帯びたジャンル横断的な雰囲気と、特殊配線を利用した幅の広いサウンドバリエーションが持ち味で、ロック系ばかりでなくジャズ/フュージョン系のプレイヤーにも支持されています。
上位グレード「プレステージ(Prestige)」は日本製、中位グレード「プレミアム(Premium)」はインドネシアなど海外製です。
フェンダーストラトキャスターとアイバニーズRGを比べてみた!
ハード/ヘヴィ・ロックの王道「Ibanez RG」徹底分析!
《ジャンルを超越したギター》Ibanez 「AZ」シリーズ特集
ML SELECT QUILT TOP OCEAN BURST
近年目立った勢いのある「DEAN(ディーン)」は、一目で「ディーンだ」と分かるほど特徴的で存在感のあるデザインでありながら高度に洗練されたデザインで特に知られます。エクスプローラーの上半身とフライングVの下半身を持つキメラ的なモデル「ML」は、「PANTERA」の活動で特に名高い故ダイムバッグ・ダレル氏のトレードマークであり、いち時期沈黙していたDEANを復活させた立役者でもあります。
シェクター「SLSエリート・コレクション」は、グラデーションの美しいフレイムメイプルトップ、カーボンの補強が入った多層スルーネック、ステンレス製ジャンボフレット、フィッシュマン社製「フルーエンス」ピックアップを備えた、メタルミュージックにとってこの上ない高いスペックでまとまっているギターです。トレモロの有無、7弦、サスティナー搭載など、バリエーションも豊富です。
RHOADS RRX24 CAMO
「ジャクソン(Jackson)」は名手ランディ・ローズ氏とのコラボレーションから始まり、常にメタルミュージックと共にあった、由緒正しいメタルギターのブランドです。同社の「Xシリーズ」は、低価格ながらスルーネックや多弦、マルチスケール仕様などハイスペックなモデルが選択できます。「Proシリーズ」は木材やパーツのグレードを上げた、中級以上のプレイヤーも一軍起用できる上位機種です。
《鋼鉄のプロ仕様》Jackson Pro Series のギターについて
《手に入れやすいハイスペック》Jackson X Series について
ヘヴィ・ミュージックにおいて、今や7弦ギターは珍しくなくなっています。6本弦のギターで代用するにしても、さすがに弦1本分の音域は、ポジションやチューニングの工夫、またエフェクターなどではカバーしきれません。やりたい音楽に第7弦が必要なら、迷わず7弦ギターを手に入れて、盛大にゴリゴリやりましょう。
エドワーズの「E-HR7-FX/BM」は、上位ブランド「ESP」の定番機種「ホライゾン・カスタム」を出発点に仕上げた、ヘヴィ志向の7弦ギターです。ボコボコ感が美しいバールメイプルをボディトップにあしらい、ヘッドにもバールメイプルを貼ったマッチングヘッド、ロック式ペグ、多層スルーネック、ポジションマークのないエボニー指板、ヒップショット社製固定式ブリッジ、セイモア・ダンカン社製ヘヴィ向けハムバッカー「センチネント」「ナズグル」ピックアップという仕様です。コイルタップはおろかトーンポットすらない設計は、ヘヴィ路線しか眼中にない決意の表れです。
ジャクソンは、1980年からヘヴィ・ミュージックを支えてきた名門中の名門です。「SLAT7 MS」は、スルーネックの定番機種「ソロイスト」を出発点に、ボディトップが曲面を描く「アーチトップ」の「7弦」モデルで、「マルチスケール(ファンフレット)」を採用しています。見た目のインパクトが絶大なマルチスケールは、低音弦の張力が強くなることからヘヴィ・リフの破壊力が爆増します。
このほかジャクソンの専売特許「コニカル・フィンガーボード(コンパウンド・ラジアス指板)」を採用、またEMGピックアップを搭載しており、弾きやすく音の良いギターになっています。
以上、2本目のギターを手に入れる上での考え方と、お勧めのモデルを見ていきました。いろいろな観点を紹介しましたが、最後にはこれらを全て忘れて、自分が納得のいくフィーリングの合ったギターを選ぶのが最適解です。せっかくの高い買い物ですから、お財布とも相談しながらしっかり悩んでみてください。
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