ギターを弾いていると弦が切れてしまった・何日も弾いているうちに弦が錆びてしまった…そういった時は新しい弦に張り替える必要があります。「今まで弦の交換をやったことがない」っていう初心者さんも安心、ギター博士と一緒に弦の張替えにチャレンジしてみましょう!
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1: ギター弦の交換に必要なもの 1.1: ストラトキャスターの弦交換 1.2: ストラトキャスター(ロック式ペグ)の弦交換 1.3: レスポールの弦交換 1.4: フロイドローズの弦交換 1.5: ビグスビー搭載ギターの弦交換 2: 弦交換の目安
ギター弦の交換は
この2つだけで基本的に大丈夫で、フロイドローズ・タイプのギターはこれにプラスして六角レンチが必要です。
弦を素早く巻き上げるストリングスワインダー、通称「アルトベンリ」は、通常の3倍程度の速さでペグを回して弦を巻き上げることができるので、あると便利です。
ストリングワインダーなど、なくてもいいけどあると便利なギターグッズ
ペグ本体に弦を何周か巻きつけて固定するタイプのペグを搭載した、ストラトキャスターの弦交換です。
弦を緩めて外していく
ペグを回して1〜6弦までの全ての弦をはずします。
ついでにキレイに拭いておこう
いつもは弦が張ってあるヘッド・ネック・ボディ部分、この時についでに拭いてキレイにしておきましょう!
新しいギター弦の登場です。これから弦を貼っていくよ♪
まずは6弦から(どの弦から張っていっても大丈夫!)。
ボディ裏のブリッジの弦を通すことろに弦を刺して表まで通します。そのままヘッドまで弦をのばしていきましょう。
博士の今回のストラトキャスター(Squier Classic Vibe Stratocaster ’60s)はペグ穴の頭が開放した形のものなのでこの作業が入ります。ペグ穴の頭が閉じたタイプのストラトを使っている人は、レスポールの手順を参考にするといいですよ。
「2.5個分」っていうのは、少し余裕を持って弦を巻き付けていくため。プレーン弦(1,2,3弦)は巻弦(4,5,6弦)より少し多めに余らせておくといいですよ。
博士が使用しているスクワイヤーのストラトは、フェンダー系エレキギターに見られるペグ先端が「すり割タイプ」になっているタイプ。
ペグ穴に弦の先端を刺し、90度に折り曲げます。折り曲げた弦の先端はそのままペグ穴に入れておきましょう。
ペグ穴から弦が外れないように巻きつける
巻き始めのうちは指で押さえていないと弦が外れてしまいます。巻き付ける弦の根元部分を指でしっかり押さえながら回していきましょう。
2周3周と巻いていく時、最初に巻き付けた部分よりも下へ下へ巻き付けていくとキレイに巻き付けることができますよ♪
今回ギター博士が巻いた6弦。そんなにキレイに巻けてはいないかもしれないけど大丈夫!ちゃんと音は出るよ。
同じ手順で他の弦も巻き付けていこう。
巻き付ける方向を全部の弦同じにしようね。逆に巻き付けるのはよくないんだ。
巻き付け完成図
引っ張って伸ばしておく
このあと1弦ずつ正確な音程にチューニングをするわけだけど、新しい弦は伸びがなくチューニングが狂いやすい。そこであらかじめ弦を軽くひっぱったりチョーキングしたり、シャカシャカ弾いたりして、伸ばしておこう(ギター博士はいつも12フレットあたりでやってるよ)。
だけど力を入れすぎたり引っぱりすぎると弦が切れてしまうので注意!ほどよい力で引っ張ってね。
これで弦の交換作業の完了だ!!
ロック式ペグを搭載したストラトキャスターの弦交換です。ロック式ペグには
の2種類が存在し、いずれもペグが持つロック機能によって弦を固定してチューニングすることができます。ペグの柱に弦が巻きつかないのがロック式ペグの特徴です。
弦交換が楽でチューニングの安定にも効果がある:ロック式ペグ
❶の場合は弦を緩めたあと、ペグの溝の部分をピックなどで45〜90度ほどまわすと弦のロックが解除され、弦が外れます。新しい弦を通したら、ペグのツマミをまわしていきますが、だんだんと弦がロックされていって、そのままチューニングができる状態となります。
❷の場合は、新しい弦を穴に通してから、ペグ裏のホイール部分をまわすだけで弦がロックされ、すぐにチューニングできる状態になります。
❶❷いずれの場合でも弦をほとんどペグに巻きつけないので、弦の交換が比較的簡単に行えます。
チューニングが完了した状態。
「テールピース」と「ブリッジベース」
手順①②③はストラトキャスターの時と同じ。全ての弦を外してボディを拭いておこうね。
レスポールはストラトキャスターと違って、全ての弦を外すと「テールピース」と「ブリッジベース」が外れるようになっているんだ。ブリッジベースは弦の高さを調節する部分でもあるから、セッティングが変わらないようになるべく外さないまま弦交換しよう。
サドルの溝にはまっているのを確認しながら
レスポールの場合は、弦はテールピースの穴から弦を通します。そのままヘッドまで弦を引っ張っていきましょう。
この時、弦が「サドル」の溝にしっかりはまっているかもチェックしてね。
レスポールはこの部分の作業がミソ!ペグ穴に通してから少し緩ませた弦を”手で”一回巻き付けておくことで、ちょうどよい弦の張り具合になるんだ。
これも、余裕を持って弦を巻き付けていくための工夫なんだ。プレーン弦(1,2,3弦)は巻弦(4,5,6弦)より少し多めに余らせておいてね。
あとはストラトキャスターの時と同じ。弦が外れないように指で弦を押さえながらグルグル回していこう!
巻き付ける付け根の部分を指で押さえておくと、下へ下へと巻き付いてくれてキレイに巻けるよ♪
このまま全ての弦を巻いていこう!1〜3弦と4〜6弦は巻き方が逆になるから注意してね。
全ての弦を張り終わったら、ヘッド部分からはみだした弦は先っぽがとんがっていて危ないから、ニッパーで根元部分からカットしておこう。そしてストラト⑨の手順のように、弦を伸ばしておこう。
巻き付け完成図
フロイドローズとは、ギターのナットとブリッジ部分のパーツをネジ止めすることで弦を締め付けてロックし、トレモロアームを使用してもチューニングが狂わないようにしたシステムのことです。ギブソンやフェンダーなどのタイプと違い、六角レンチを使用してブリッジ側のネジも調整しないといけないので弦の交換が少し複雑ですが、チューニングの安定性が高く、激しいアーミングでも音程が狂いにくい構造なので、ロック/ヘヴィな音楽を演奏するギタリスト向けのギターと言えます。
フロイドローズ搭載のエレキギターについて
ブリッジをちょっとだけ浮かせるのがコツ
フロイドローズ・タイプのエレキギター弦は1本ずつ交換するのが定石ですが、全ての弦を外して交換する場合は左図のようにギタークロスをブリッジの下に潜り込ませます。
これは全ての弦を外した時に弦の張力を失ったブリッジがボディ裏側に引っ張られて、六角レンチ穴を操作できなくなることを防ぐ為です。
普通のギターだったら「ナット」が付いている部分に、フロイドローズ・タイプは「ロックナット」が付いています。
六角レンチを使ってこれを取り外します。
ロックナットを外したら、ペグを回して全ての弦を外していきます。
これで全ての弦が外れた
ブリッジのサドル穴で固定されている弦を外します。
ここでも六角レンチを使って調節します。
これでギターから弦が完全に外れました。
新しく入れる弦の準備
ブリッジのサドル穴に入れて固定させるために、新しく用意した弦のボールエンド部分をカットします。
サドル穴に弦を入れて固定する
カットした弦の先端を、ブリッジ部分サドル穴(ロックインサート)に入れて弦が外れないように固定します。
六角レンチを使用して調節します。
⑤⑥の手順で6弦全てブリッジに固定できたら、ヘッド側ペグに弦を巻き付けていきます。
ここで一旦チューニングをしておきます。このあとロックナットを取り付けるとヘッド側ではチューニングができなくなるので、しっかりとチューニングしておいて下さい。
チューニングが合ってきたら、一番はじめに外したロックナットを、六角レンチで締めて元通りに取り付けます。これでヘッド側ペグを回してもチューニングはできなくなりました。
チューニングの微調整は、ブリッジ側にあるファインチューナー(ファインチューニング・スクリュー)で調節します。
これで完成!!
金属製のギターの弦は手汗や手垢によって「サビ」が発生します。サビが目立つようになってくると、フィンガリングやサウンドにも影響を与えるようになります。また、長く弾いているうちに弦が伸びてきて、弦のテンションが落ちることでピッチ(音程)が悪くなってきます(特にオクターブチューニングに顕著に現れます)。
弦がサビてきた、ピッチが悪くなってきたと感じるようになったら早めに弦を交換しましょう。
普段の練習量や手汗のかき方など、人によって交換のタイミングはバラバラになってきますが、通常の弦を使用している場合、夏場は月に1度、頻繁に練習する人は月に2度以上の交換が必要になってきます。なるべく弦を長持ちさせたければ、練習が終わったあとに弦を柔らかい布で一本一本ていねいに拭くのが良いです。これだけで寒い冬場なら1ヶ月以上はサビずに使うことができます。
エリクサーなどのコーティングされたギター弦は、サビに強く長持ちです。
通常の弦に比べて高価ですが、その分コストパフォーマンスが高く、練習の後にクロスで拭くことを怠らなければ一冬越すこともできます。頻繁に行うギター弦の張替え作業もなくなるので、コーティング弦を選ぶメリットは大きいと言えます。
Elixir(エリクサー)のギター弦について
交換した後のギターの弦、捨てるにはいったい何のゴミとして分別するべきでしょうか。これは住んでいる地域によってバラバラですが、クラシックギター弦で使われるナイロン製の弦は燃えるゴミ、アコースティックギターやエレキギターなどの金属弦は一般的には燃えないゴミ/不燃ゴミとして処分するケースが多いようですね。
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