2024年9月に登場した注目のギター系機材

[記事公開日]2024/10/8 [最終更新日]2024/10/8
[編集者]神崎聡

この記事では2024年9月に国内で発売(または取り扱い)が開始された新製品をまとめて紹介していきます。


  1. エレキギター
  2. アンプ
  3. マルチエフェクター
  4. コンパクトエフェクター

エレキギター

Fender / Made in Japan Limited Kusumi Color Telecaster Thinline

「Fender / Made in Japan Limited Kusumi Color Telecaster Thinline」は近年家具や雑貨など楽器以外の製品にも多く採用されている”くすみカラー”フィニッシュが特徴的な日本製の限定モデルです。基本的なスペックはシンラインシェイプのアルダーボディ、ナローロール22フレットのメイプルネック、9.5インチラジアスのローズウッド指板に”Hybrid II Custom Voiced Single Coil Telecaster”を2基搭載し、軽量で取り回しの良い設計と温かみを感じるサウンドとなっています。カラーはくすみピンク、くすみホワイト、くすみブルー、くすみグリーンの4色から選ぶことができます。

Fender / Limited Monster Hunter Rathalos Telecaster, Rosewood Fingerboard, Rathalos Red

「Fender」からは世界的人気ゲームである「モンスターハンター」とのコラボレーションモデル「Limited Monster Hunter Rathalos Telecaster, Rosewood Fingerboard, Rathalos Red」も発表されています。シリーズを代表する象徴的なモンスターである「リオレウス」をモチーフにしたデザインが特徴となっており、ボディのフィニッシュだけでなく、指板のインレイやピックガードの傷跡など、随所にこだわりを感じられるデザインはファン必見のエレキギターとなっています。アルダーボディ、メイプルネック、ロースウッド指板、オリジナルデザインの”Monster Hunter Rathalos Single Coil”、”Monster Hunter Rathalos Humbucking with Claw Marks”ピックアップをHS配列で搭載し、様々なジャンルに対応できる汎用性の高さも使いやすいポイントです。

Gretsch / G6136TG Limited Edition Falcon Jr. with Bigsby


ホワイト(TV Jones Filter’Tron Classicピックアップ)


ブラック(TV Jones Power’Tronピックアップ)

「Gretsch」から限定生産モデルとして「G6136TG Limited Edition Falcon Jr. with Bigsby」が発売されました。16インチのラミネイテッド・メイプルボディ、22本のヴィンテージスモールフレットを打ち込んだメイプルネック、12インチラジアスのエボニー指板に”TV Jones Filter’Tron Classic(ホワイト) or TV Jones Power’Tron(ブラック)”ピックアップを2基搭載し、ヴィンテージサウンドを求めるならホワイト、パワフルなサウンドを求めるならブラックがおすすめとなっています。2.5インチのボディ厚とトレッスルブレーシングによってハウリングにも強く、トレブルブリード回路を採用したマスターボリュームコントロールなどモダンな楽曲にも幅広く適応可能です。

アンプ

Fender / Mustang Micro Plus

人気を博しているヘッドホンアンプ「Fender / Mustang Micro」に新たな機能とサウンドを実装した「Mustang Micro Plus」が登場しました。内蔵されたアンプとエフェクトモデルは12種類から25種類に倍増し、”Fender Tone App”に対応しており、100プリセットの保存と編集が可能、チューナーやディスプレイも内蔵されたことで使いやすさもアップし、自宅での練習や持ち運びに最適なヘッドホンアンプです。その他EQコントロールやBluetooth接続、4時間の連続使用ができるリチウムバッテリーの搭載など元々のスペックも引き継いでいます。

Mooer / SD10i

「Mooer」から新たなデスクトップアンプ「SD10i」が発売されました。5Wの2インチスピーカーを2基搭載した10W出力で52種類のアンプモデル、49種類のエフェクトだけでなく、40種類のドラムマシンや10種類のメトロノーム、ドラムマシンと同期可能な80秒のルーパーも内蔵。チューナーやBluetooth接続、専用アプリとの連携によるサウンドメイクやプリセットのアップロードなどの豊富な機能やワイヤレスフットスイッチへの対応、充電可能なバッテリーも搭載しているため、自宅での練習や持ち運びにも最適なアンプとなっています。

マルチエフェクター

Neural DSP / Nano Cortex

発売当初から人気を博しているサウンドキャプチャーが可能なマルチエフェクター「Neural DSP / QUAD Cortex」の機能とサイズを最小化した「Nano Cortex」が発表されました。25種類のアンプ、5種類のマイクオプションと6つのマイクポジションを搭載した10個のIRがプリロードされており、ノイズゲートやトランスポーズ、コーラス、アナログディレイ、リバーブ等のエフェクトも内蔵しています。高性能で様々なサウンドメイクが可能ながら重量は620gとなっており、持ち運びが非常に容易であるため幅広い場面や環境で活躍でき、Cortex Cloudからはアーティストやプロデューサーが作成したキャプチャーをダウンロードすることも可能です。

Mooer / Ocean Machine II

「Mooer」からはカナダのエクストリームバンド「Strapping Young Lad」の創設者、ギタリストである「デヴィン・タウンゼント」とのコラボレーションによって誕生したマルチエフェクター「Ocean Machine II」も発売されています。初代モデルに比べアンビエントアルゴリズムの改善やエフェクトやルーパーが強化されており、独立した2つのディレイモジュールに合計15種類のディレイタイプを設定でき、リバーブはシマーを含む9種類を内蔵。フリーズフィードバックやタップテンポ機能、最大120秒のルーパー、トゥルーバイパス/DSPバイパスの切り替え、エクスプレッションペダルやMIDIコントローラーとの連携などその他の機能も豊富であり空間系エフェクトを探している方は候補に入れてみてはいかがでしょうか。

コンパクトエフェクター

BOSS / SDE-3

「Roland」の名機の1つである「SDE-3000」のディレイサウンドを再現したコンパクトペダル「BOSS / SDE-3」が発表されました。モジュレーション効果を加えるRATE、DEPTHノブと高域をカットするHI CUTノブ、タイミングをズラしてもう1つのディレイを作り出すOFFSETノブによってサウンドメイクすることができ、クリアで温かみがあり、ヴィンテージを思わせる唯一無二のデジタル・ディレイ・サウンドを鳴らすことが可能です。その他にもパンニング・ディレイ・モードやウェット/ドライの個別出力、ダイレクトミュート、タップテンポ、キャリーオーバー、フットスイッチやエクスプレッションペダル、MIDIとの連携などコンパクトながら多くの機能を搭載しています。

Univarsal Audio / UAFX Enigmatic ’82 Overdrive Special Amp

「Univarsal Audio / UAFX Enigmatic ’82 Overdrive Special Amp」は往年の名機の1つである「Dumble」アンプのサウンドを再現したオーバードライブペダルです。1970年代のSanta Cruz期から80〜90年代のSkyliner、HRM期まで30年間のサウンドを3つのスイッチと6つのノブで作ることができ、カスタムモードでは4種類の真空管と電源設定をして自分だけの回路を作ることが可能です。簡単にクリーンサウンドとオーバードライブサンドを作れるロックモード、ジャズモードや専用アプリを使用すれば世界トップクラスのギタリストが作ったプリセットもダウンロード可能、エフェクターマニア以外でもサウンドメイクがしやすい万能なオーバードライブペダルです。

Electro-Harmonix / POG3

「Electro-Harmonix」からは新世代のオクターブ・エフェクトペダル「POG3」が発売されました。ドライ、-2オクターブ、-1オクターブ、+5オクターブ、+1オクターブ、+2オクターブの6つの独立したボイスを設定することができ、個別にパンコントロールが可能な3つの独立した1/4″出力やQとエンベロープ・スイープを備えたマルチモード・フィルターを搭載し、エクスプレッションペダルやMIDIによってコントロールが可能です。過去モデルよりもATTACK、FILTER、DETUNEコントロールが強化されているため、サウンドメイクの幅が広がっています。

ELECTRONIC AUDIO EXPERIMENTS / Limelight

「ELECTRONIC AUDIO EXPERIMENTS / Limelight」はLAのポストハードコアバンド「Touché Amoré」とのコラボレーションによって誕生したオーバードライブ、ディストーション、ブーストを兼ね備えたペダルです。Bluesbreakerのクリッピング回路をもとに設計されており、エモーショナルなブライトなサウンド、レンジの広いゲイン、直感的かつサウンドメイクしやすいコントロールを実現しています。幅広い歪みや鈴鳴り感のあるドライブサウンドを求めている方におすすめなペダルです。

Suhr / Eclipse Black Edition

人気の高いオーバードライブ/ディストーションペダルの1つである「Suhr / Eclipse」が「Black Edition」となって復活しました。2チャンネルにレベル、ゲイン、3バンドEQを搭載しており、それぞれ独立して直感的なサウンドメイクが可能であり、トップエンドの微調整を行うVOICEコントロールノブも搭載しています。オーバードライブとクランチまたはディストーションに設定して切り替えたり、1chをブースターとして使用することもできるため、非常に汎用性の高いペダルです。

WALRUS AUDIO / Canvas Power HP

「WALRUS AUDIO」からは低ノイズ、高出力、スリムなデザインの「Canvas Power」に3A出力を追加した「Canvas Power HP」が登場しました。3A出力は9Vと12Vの切り替えも可能であり、その他に9V最大500mA出力を3つ搭載しています。小型のアンプモデラーやマルチエフェクターをボードに組み込んで使用する際などに活躍する、省スペースで使用できるパワーサプライです。様々なエフェクターに対応できる様に付属されたDCケーブルの同梱も嬉しいポイントです。

Old Blood Noise Endeavors / Pardner

「Old Blood Noise Endeavors / Pardner」は”奇妙で風変わり”をコンセプトに作成されたファズペダルです。オペアンプをベースとして構築されていますが、独自の設計により2モード切り替えられるファズは正統派なFuzzyモードと独特で強烈なサウンドキャラクターを持つSynthyモードを」搭載。独立したチャンネルであるLasso FXループにはオーバードライブが内蔵されており、並列でのルーティングによってサウンドのバリエーションを豊かにすることができ、2in1のペダルとしても使用することが可能です。エフェクターには珍しいタン、ブルー、パープルの3色のカラーバリエーションがラインナップされています。

JHS Pedals / PACKRAT WHITE

伝説的なエフェクターの1つ「RAT」をトリビュートした「JHS Pedals / PACKRAT」に「WHITE」バージョンが登場しました。最初期のRATを再現した”THE OG”や入力バッファー回路とソフトクリッピングを追加した「BRAT」など9種類の歴代RATサウンドを切り替えて使用することができ、「NIRVANA」や「METALLICA」「RADIOHEAD」など多くの伝説的なバンドを支えたディストーション・サウンドを1台で生み出すことが可能です。

Keeley / Octa Psi Transfigurating Fuzz

「Keeley / Octa Psi Transfigurating Fuzz」はピッチシフター、オクターブジェネレーター、アナログファズが融合したペダルとなっています。3モード切り替え可能なトランジスタファズと8種類x3モードのポリフォニック・オクターブとピッチシフターが搭載されており、ファズの前もしくは後ろにオクターバーやピッチシフターを入れる事が可能です。オールウェットもしくはウェット/ドライのブレンドの切り替えやオクターブスイッチをラッチもしくはモメンタリースイッチへの切り替えなど細かいコントロールも可能となっており、扱うのはやや難しいかもしれませんが、非常に可能性を感じるペダルです。

Mythos Pedals / ENVY Pro Overdrive NV-9

「Mythos Pedals」からチューブ・スクリーマーをベースに独自の設計を施したオーバードライブペダル「ENVY Pro Overdrive NV-9」が発表されました。レベル、ドライブ、トーンのオーソドックスなノブに加え、トラディショナルなTSサウンドとローエンドの量を増やして豊かなサウンドに切り替えるLOWSスイッチとダイオードを解除し、ラウドでダイナミクスが豊かにできるCLIPスイッチを搭載しているのが特徴です。また、ソケット付きのRC4558Pデュアル・オペアンプ・チップを搭載していますが、簡単にRC4558などの他のチップと交換し試すことも可能になっています。

Limetone Audio / fuzzhog proto

「Limetone Audio / fuzzhog proto」はヴィンテージなファズサウンドをモダンなサウンドにもマッチするようにチューニングされており、オーバードライブやディストーションのように使用できる扱いやすいファズペダルです。weight bypassスイッチをオフにすることでgainとvolumeのみのシンプルなファズとして使用でき、オンにすれば中低域の調整が可能となり、ハムバッカーピックアップでもローエンドの量を調整するなどサウンドメイクの幅が広がります。レスポンスの早さも特徴で繊細なタッチのニュアンスやキレのあるカッティングプレイにも最適です。

Hotone / WONG PRESS

世界的に有名なギタリストの1人である「コーリー・ウォン」のシグネイチャーペダル「Hotone / WONG PRESS」が発売されました。元々使用していた「Soul Press II」でのセッティングをもとに新たに設計されたこのペダルはボリューム、エクスプレッション、ワウ、ボリューム/ワウの4in1機能となっており、トゥルーバイパスやモードと踏み込んだ位置を表示するLED、カスタムされたボリュームカーブとQコントロール、アクティブボリューム設計など特別な仕様が特徴です。筐体もコーリー氏のロゴをインスパイアした青と白のオリジナルカラーとなっています。

WARM AUDIO / WA-C1

「WARM AUDIO」は「BOSS」の名機の1つであるコーラス、ビブラートペダル「CE-1」を再現したペダルです。ビブラート専用のセクションと常時オンのアナログ・プリアンプの搭載などオリジナルに忠実な回路設計に加え、コーラスの深さとレートを個別にコントロールすることができ、ヴィンテージなサウンドをより細かく設定していく事が可能です。1970年代から1980年代のコーラス、ビブラートサウンドを求めている方におすすめなペダルとなっています。

WARM AUDIO / Pedal76

「WARM AUDIO / Pedal76」はコンプレッサーの名機の1つである「Urei / 1176」を再現したコンプレッサーです。オールアナログ回路とカスタムCineMag USAトランスなど高級コンポーネントで構成されており、オリジナルと同様にアタック&リリース、レシオ、インプット・コントロールノブを搭載し、繊細なものからハードなリミッターまで幅広いコンプレッション・トーンを生み出す事ができます。トゥルー/バイパススイッチやグラウンド/リフト、パッド、ハイ/ロー・ゲインなどライブやレコーディングなど幅広い場面で活躍できるペダルです。

One Control / Chamaeleo Tail Loop MkIII

「One Control」から新しいプログラマブル・スイッチャー「Chamaeleo Tail Loop MkIII」が登場しました。スリムでシンプルなデザインながら4つのシリーズループ、1つのセパレートループ、チューナーアウト、ミュートスイッチで構成されており、最大6台(エフェクター5台、チューナー1台)を接続可能、更に6つのDC OUTによって電源供給も可能です。プログラムモードとダイレクトモードの切り替え、ロックスイッチなど今まで扱いやすかった機能もそのまま使用する事ができます。

Vital Audio / POWER BASE VAPB-45M

「Vital Audio / POWER BASE VAPB-45M」はパワーサプライが内蔵されたペダルボードです。パワーサプライはペダルボード内部に組み込まれているため、スペースを確保する必要がなく、ボード部分にはスタンダードなコンパクトエフェクターであれば8台ほど設置可能。パワーサプライ部は9V/250mA(x2)、9V/500mA(x3)、9,12,18V/500,375,250mA(x2)の7つのDC OUTを備えているため、様々なエフェクターを組み込む事ができる革新的なペダルボードです。

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