2024年4月に登場した注目のギター系機材

この記事では2024年4月に国内で発売（または取り扱い）が開始された新製品をまとめて紹介していきます。

目次

エレキギター
アンプ
コンパクトエフェクター
マルチエフェクター

エレキギター

Fender / 2024 COLLECTION MADE IN JAPAN HYBRID II

「Fender / MADE IN JAPAN HYBRID Ⅱ」シリーズの2024年新作モデルを発表しました。新しく追加された宝石にちなんだカラーフィニッシュやHSS、HSH配列、PJ配列（6月発売予定）のピックアップを搭載したモデルをラインナップ、コンデンサーにはOrange Drop、ジャック部にはPure Toneを搭載するなど新たな特徴を持っており、これからエレキギターやエレキベースを始める初心者にもおすすめなモデルです。それぞれの木材等のスペックは以下の表でご確認ください。

Fender / Tom DeLonge Starcaster

「Blink-182」のギターボーカル「トム・デロング」のシネイチャーモデルが新たに登場しました。「Fender / Tom DeLonge Starcaster」はオフセットセミホロウ構造のラミネイテッド・メイプルボディにローステッド・メイプルネック、ローズウッド指板を組み合わせ、”Seymour Duncan Custom SH-5″を1基のみ搭載、マスターボリュームにはトレブルブリード回路を備えており、ボリュームを絞っても歯切れの良いトーンをそのまま感じることができ、パワーコードでのプレイやクリーン〜クランチサウンドに適したポップパンク仕様のエレキギターです。カラーはショアライン・ゴールド、サーフ・グリーン、オリンピック・ホワイト、シェル・ピンクの4色展開となっています。

Gibson / Slash “Jessica” Les Paul Standard

「Guns N’ Roses」のギタリスト「スラッシュ」が”ジェシカ”と名付け、1988年以来、現在でもメインギターとして愛用し続けているレスポールを元にしたシグネイチャーモデル「Gibson / Slash “Jessica” Les Paul Standard」が発表されました。ウェイト・リリーフが施されていないソリッド・マホガニーボディには3ピースのプレーン・メイプルがトップにあしらわれ、50年代のプロファイルを採用したマホガニーネックとインディアン・ローズウッド指板を採用、ピックアップはハンドワイヤリングで作られたアルニコⅡマグネットを使用した”Custom Burstbucker Alnico Ⅱ”を搭載し、コンデンサーにはオレンジ・ドロップを採用しています。リフィニッシュされた現在のカラーも再現しており、ファンにはたまらない1本です。

Ibanez / S770

「Ibanez」の2024年リリースラインナップに新しく「S770」が加わりました。中低音域の鳴りが良いナトーを採用したボディにローステッド加工によって耐久性が向上したメイプルネック、中低域の立ち上がりの良いローズウッド指板を組み合わせ、ピックアップは”Dimazio Air Norton, True Velvet, The Tone Zone”を搭載したHSH配列を採用しており、クリアでウォーミーなサウンドからブライトでパワフルなサウンドまで幅広い場面で活躍することができます。他にも激しいアーミングにも適応する”Edge-Zero Ⅱ”トレモロ・　ブリッジを搭載しているため、チューニング精度も高く、スピーディでテクニカルなプレイにも対応できるエレキギターです。

Gretsch / Electromatic Collectionに3モデルが追加

G5420T

G5622

G5622T

「Gretsch / Electromatic Collection」に新しく3モデルが追加されました。「G5420T」はトレッスル・ブロックを採用したシングルカッタウェイボディと”Filter’Tron”ピックアップ、「G5622」「G5622T」はセンター・ブロックを採用したダブルカッタウェイボディと”Broad’Tron”ピックアップが特徴となっており、いずれのモデルもラミネイテッド・メイプルボディにメイプルネック、ローレル指板は共通しています。クラシックな50〜60年代のGRETSCHサウンドを求めている方は「G5420T」を、ピュアでパワフルなGRETSCHサウンドを求めている方は「G5622」「G5622T」がおすすめです。カラーバリエーションも豊富なため、初心者の方やセミホロウ、ホロウボディのエレキギターを探している方はチェックしておくと良いでしょう。

Charvel / MJシリーズに3モデルが追加

MJ SAN DIMAS STYLE 1 HSS FR M

MJ SAN DIMAS STYLE 1 HSS FR E

MJ SO-CAL STYLE 1 HSS FR M

80年代に活躍したモデルをメイド・イン・ジャパンでリバイバルさせた「Charvel / MJ」シリーズに3モデルが追加されました。アルダーボディ、メイプルネック、”Seymour Duncan JB TB-4, Custom Seymour Duncan Flat Strat SSL-6 Single-Coil（×2）”を搭載したSSL配列やシュレッターズヒールカット、グラファイト補強ロッド、24本のジャンボフレット、ヒールマウント・トラスロッド調整ホイールなどは共通しており、いずれもスピーディでテクニカルなフレーズに追従するスペックとなっています。指板の木材やカラーバリエーションなどは異なるため、選ぶ際にはよく見てから決めることをおすすめします。

Charvel / Pro-Mod DK24 HH 2P

Pro-Mod DK24 HH 2P CM

Pro-Mod DK24 HH 2P EB

「Charvel」から新たに登場した「Pro-Mod DK24 HH 2P」は引きやすいディンキーシェイプを採用したアルダーボディにキャラメライズド・メイプルネックにキャラメライズド指板に”Seymour Duncan Full Shred TB-10, Alnico II Pro APH-1N”ピックアップを搭載した歯切れの良い高域、クリアな低域を鳴らすことができます。スキャロップドロウワーバックバウトやシュレッターズカットヒール、手作業による指板のウレタンフィニッシュ等によりプレイアビリティを高めており、ヒールマウント式トラスロッドアジャスメントによってメンテナンスも用意です。「Pro-Mod DK24 HH 2P EB」はエボニー指板を採用し、カラーはグロス・ブラックのみ、「Pro-Mod DK24 HH 2P CM」は5カラーをラインナップしています。

Jackson / JS Seriesに2モデルが追加

JS SERIES DINKY JS20 DKQ 2PT

JS SERIES DINKY JS32 DKQ 2PT

コストパフォーマンスに優れた「Jackson / JS」シリーズに新しいモデルが2機種追加されました。両モデルともポプラボディ、メイプルネック、アマランサス指板を採用し、”Jackson High-Output Humbucking”を2基搭載しており、高出力なサウンドはハードロックやメタルに最適です。「JS SERIES DINKY JS20 DKQ 2PT」はキルトメイプルトップ、シンクロナイズドトレモロ、「JS SERIES DINKY JS32 DKQ 2PT」はポプラバールトップ、”Floyd Rose”ブリッジが特徴となっており、グラファイト補強ロッド内蔵のネックや24本のジャンボフレット、12〜16インチのコンパウンドラジアス指板などは共通しています。

アンプ

Blackstar / HTシリーズMKⅢ

「Blackstar / HT」シリーズが「MKⅢ」としてモデルチェンジされました。出力の大きさの違う3シリーズに分かれており、自宅の練習用におすすめな1W出力のコンボアンプ「HT-1R MKⅢ」、ヘッドアンプ「HT-1RH MKⅢ」、持ち運びも容易な5W出力のコンボアンプ「HT-5R MKⅢ」、ヘッドアンプ「HT-5RH MKⅢ」、スタジオやライブでも活躍できる20W出力のコンボアンプ「HT-20R MKⅢ」、ヘッドアンプ「HT-20RH MKⅢ」、それぞれのヘッドアンプに対応可能な1×12キャビネット「HT-1120C MKⅢ」、2×12キャビネット「HT-212VOC MKⅢ」がラインナップされています。どのアンプにもIRベースの”CabRig”スピーカーシミュレーターが搭載されており、マイクで録音されたキャビネットサウンドを高精度で再現可能です。

コンパクトエフェクター

IK Multimedia / TONEX One

「IK Multimedia」から実機に近いサウンドを再現した「TONEX」トーンモデルをコントロールできるエフェクター「TONEX One」が発表されました。人気シミュレーター「AmpliTube」を開発したチームによって生み出された”AI MACHINE MODELING”技術によって作られたサウンドを20種類プリセットとして保存することができ、ToneNETから25,000種類以上の膨大な数のエフェクトを利用できるため、どのようなエフェクターボードにも組み込めることができるコンパクトかつマルチに使えるエフェクターとなっています。インターフェイスとしても機能し、自分の持っているアンプやエフェクターをキャプチャーすることも可能です。

IK Multimedia TONEX One – Supernice!エフェクター

Ibanez / PTEQ, PTGATE

既に発売され好評を得ている「Ibanez / PENTATONE Preamp PTPRE」のEQセクションを独立させたパラメトリック・イコライザー「PTEQ」とノイズ・ゲートセクションを独立させた「PTGATE」の2機種が発売されました。「PTEQ」はオール・アナログ回路設計でエレキギターはもちろん、エレキベースやキーボードにも対応しており、細かいイコライジングによって幅広いサウンドメイクを可能にしています。「PTGATE」もオール・アナログ回路設計で、スレッショルドはノブだけで調整可能であり、ゲートのかかり方を切り替えられるHigh/Lowモードを搭載、それぞれ扱いやすく、高性能なエフェクターです。

aguilar / ベース用エフェクター5モデルが第二世代として登場

左からAGRO、CHORUSAURUS、OCTAMIZER、GRAPE PHAZER、FUZZISTOR

「aguilar」から第二世代モデルとして5つのベース用コンパクトエフェクターが発売されました。ベースアンプ「AG500」のサチュレーション回路をベースに作られたディストーション「AGRO」、アナログ・バケツリレー技術と最新の回路精度を組み合わせ、深みと奥行きのあるコーラスを生み出す「CHORUSAURUS」、クリーンとオクターブの独立したボリュームノブを搭載し、幅広い三度メイクを可能にした「OCTAMIZER」、RATEとCOLORのシンプルな2ノブ設計で、アナログなフェイザーサウンドを再現した「GRAPE PHASER」、1971年のトランジスタによる歪みを再現し、幅広いファズサウンドを作ることができる「FUZZISTOR」の5つがラインナップされています。

マルチエフェクター

LINE6 / HX Stomp XL Limited Edition White

現在最も人気の高いマルチエフェクターの1つである「LINE6 / HX Stomp XL」に限定モデルとなるホワイトバージョンがリリースされました。コンパクトながらフットスイッチを8基搭載した実用性の高いモデルであり、ギターだけでなくベースでも使用できるまさにマルチなエフェクターです。300種類以上のアンプ、キャビネット、エフェクトを搭載し、同時に8種類を使用可能、サードパーティ製のIRにも対応しており、1台持っていれば自宅やスタジオでの練習からライブ、レコーディングまでどんな場所や環境でも活躍できるため、持っておいて損はしない1台です。数量限定のため気になる方は早めにチェックしておきましょう。

《小さくて便利、そして最高の音質》Line 6「HX Stomp XL」

BOSS / ME-90B

「BOSS」の人気マルチエフェクター「ME」シリーズに新たなモデルとして「ME-90B」が登場しました。新開発されたタイプを含む10種類のAIRDプリアンプと61種類のエフェクトを内蔵しているだけでなく、専用アプリを使用することで更に多くのプリアンプ、エフェクトを使用することができ、幅広いサウンドメイクが可能、購入後すぐに使用できる36個のプリセットや視認性の高いLEDディスプレイ、エフェクト毎に独立したパラメーター・ノブと8つのフットスイッチによってマルチエフェクターに慣れていない方でも扱いやすいモデルです。ステレオ出力だけでなく、XLRアウトプット、出力信号を最適化するAMP/LINEスイッチ、SEN/RETURN端子の搭載やACアダプター、電池どちらの駆動方式にも対応している点などもおすすめなポイントとなっています。

ZOOM / MS-60B+

「ZOOM」のベース用マルチストンプがモデルチェンジ、「MS-60B+」として生まれ変わりました。24種類のドライブとプリアンプ、24種類のダイナミクスとフィルター、17種類のモジュレーション、13種類のディレイとリバーブ、8種類のシンセベースなどのSFXサウンドにマルチレイヤーIRを採用した11種類のアンプとキャビネットモデルを含む計97種類のエフェクト、アンプモデルを搭載し、コンパクトながら1台で幅広いサウンドメイクが可能です。最大6エフェクトを自由な接続順でセッティングすることができ、Low-B/Hi-Cにも対応するチューナーや専用アプリとの連携など、機能性、操作性も高いマルチエフェクターとなっています。

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