エレキギターの総合情報サイト
ストラトキャスター(略:ストラト)は、1954年にフェンダーからデビューして以来70年に渡って基本的な外観や設計をほとんど変えていない、この時点ですでに完成した楽器です。また仕様変更しやすいため時代の流行に合わせやすく、パーツ交換など改造が比較的やりやすいため、自分好みに変身させる楽しみもあるギターです。このページではストラトキャスター・タイプのギターにスポットを当て、その特徴や魅力に迫っていきましょう。
名古屋大学法学部政治学科卒業、YAMAHAポピュラーミュージックスクール「PROコース」修了。平成9年からギター講師を始め、現在では7会場に展開、在籍生は百名を超える。エレキギターとアコースティックギターを赤川力(BANANA、冬野ユミ)に、クラシックギターを山口莉奈に師事。児童文学作家、浅川かよ子の孫。
webサイト「エレキギター博士」を2006年より運営。現役のミュージシャンやバンドマンを中心に、自社検証と専門家の声を取り入れながら、”プレイヤーにとって役立つ情報提供”を念頭に日々コンテンツを制作中。
ストラトキャスターの特徴を、本体の設計とサウンドという二つの視点から見ていきましょう。現代では当たり前と思われている特徴が多いですが、ストラトキャスターの発明はまさにイノベーションであり、エレキギターの設計に革命を起こしました。
フェンダー・メイドインジャパン・ストラトキャスターを弾いてみた!
備考:「ストラトキャスター」はフェンダーの登録商標であり、フェンダーもしくはスクワイアの製品でなければ名乗ることができません。これ以外のブランドのものは全て「ストラトキャスタータイプのギター」や「ストラトのコピーモデル」などと言わなければならない訳ですが、それでは余りにも不便です。こういったことから、本家もコピーモデルもひっくるめて「ストラト」と言われています。
ネックとボディがネジ留めされた
ボルトオン・ジョイント
ボディとネックをネジ留めする「ボルトオンジョイント」は、フェンダーから始まった、同社を代表する構造です。「デタッチャブル(取り外し可能な)ジョイント」とも言われ、メンテナンス性が優秀で、アタックの立つ独特のトーンが得られます。
3つのシングルコイル・ピックアップ
フロント/センター/リアの3箇所にシングルコイル・ピックアップを配置するSSS配列がストラトの基本です。2基のトーンポットはフロントとミドルに効き、リアにはかからないのが本来の設計ですが、現代ではリアにも効くようにアレンジされることもあります。それぞれ単体のトーンが得られるほか、隣同士のピックアップを同時に使用する「ハーフトーン」が得られます。このハーフトーンの軽やかさと柔らかさのある音が、他のギターにはないストラト最大の個性です。
現代ではピックアップ配列が多様化しており、リアをハムバッカーに置き換えたSSHを筆頭に、さまざまな配列が採用されます。
ダブルカッタウェイの様子
カッタウェイ(Cut-Away)とは、高い音に手を届きやすくするためにボディをカットした部分のことで、ツノのように残された部分はそのまま「ホーン(角)」と言います。ストラトでは1弦側だけでなく6弦側にもカッタウェイを施していますが、これにより最終フレットまでラクに指が届きます。
体にフィットするようにできている
バックコンターとエルボーカットは「楽器が身体に当たって痛い」というプレイヤーのわがままに応えた仕様です。今では割と当たり前の仕様ですが、このアイディアはストラトキャスターが世界初です。
ストラトのアーム
トレモロシステム自体は昔からありましたが、ストラトの「シンクロナイズド・トレモロシステム」は従来のものより音程の可変域が広く、緩やかなビブラートから急降下するアームダウンまで幅広い表現ができます。
また、「トレモロスプリング(いわゆる、裏のバネ)」がボディの振動を受けて一緒に振動するため、ストラトならではのちょっとしたリバーブ感や甘さのあるトーンが得られます。
小指で調節できる
ストラトのボリュームは、いわゆる「定番機」の中で最も操作しやすい場所、1弦のすぐそばについています。これは常時ボリュームを操作しながら演奏するラップ・スティール(主にハワイアンで多用されるスライド奏法で弾くギター)の仕様を持ってきたもので、ソロ/バッキングなどでの音量操作がスムーズにできるほか、ボリューム奏法(ヴァイオリン奏法)が可能です。
はじめはボリュームポットに右手をぶつけてしまい痛い思いをしたり、知らない間に指が触れて音量が下がってしまったりするかもしれませんが、練習していくうちに問題なくなります。
甘さと鋭さがバランスよく配合された、透明感を帯びた軽やかな響きがストラトの音色です。ピックアップ単体ではパンチと密度があり、ハーフトーンでは軽やかさと透明度が際立ちます。ストラトはエレキギターの王道であり、あらゆるジャンルの音楽にフィットします。リアピックアップをハムバッカーに置き換えたSSH配列は、ハードなドライブサウンドに大変有利です。
HakaSession Vol.1「Fried Chicken」
こちらの動画はフロントピックアップ単体を使用した、僅かに歪ませたクランチサウンドでの演奏。多彩な音色を持つストラトキャスターですが、好きなポジションだけを一途に使用し、これを「シグネイチャー・トーン(自分の音)」にしているプレイヤーも多くいます。
これから始める人は、ギターを判別する基準を持っていなくて当たり前です。だから最初の一本は色や形など、ルックスで決めてしまっても大丈夫です。とはいえ楽器のことですから、サウンド面のちょっとしたポイントは押さえておいた方が良いでしょう。
ストラトキャスターのリアピックアップはシングルコイルが基本ですが、ハムバッカーが付いていることもあります。特にロック系においてこの違いは大変大きく、運命を分かつ問題だと言っても過言はありません。見た感じで、あなたがカッコいいと思うのはどちらでしょうか。また、あなたの好きなアーティストが弾いているストラトのリアピックアップは、どちらでしょうか。
一般に、ヴィンテージ志向だったり軽快なサウンドを持ち味としたり、またファズを活用したりするプレイヤーのリアはシングルコイルが多く、ディストーションやオーバードライブを活用してパワフルに演奏するプレイヤーのリアは、ハムバッカーが多数派です。
Jackson PRO PLUS SERIES DINKY DKAQ
メタルなどヘヴィ・ミュージックにおいては、ストラトを強化させたいわゆる「スーパーストラト」がおすすめです。ボディサイズを引き締める、ハイポジションへのアクセスを向上させる、ハムバッカーを備える、フロイドローズを備えるなど、演奏性や出力の面で性能をアップさせた結果、ストラトキャスターとは違った姿になったギターはスーパーストラトと呼ばれます。
多くのブランドでスーパーストラトがリリースされていますが、ジャクソン(Jackson)社のソロイスト(Soloist)とディンキー(Dinky)は、その草分けとみなされています。
モダン系万能ギター「スーパーストラト」の選び方とおすすめモデル
ここまで「ストラト」というキーワードで色々なポイントを見てきました。ここからはある程度のグレードに分類して、おすすめのストラトを見ていきましょう。今やストラトは多様の一途をたどっており、さまざまなブランドが独自のスタイルのストラトをリリースしています。
まずは入門機として、手に入れやすい価格帯のストラトを見ていきましょう。これからギターを始めようという人にとって何万円という金額は、かなり高額に感じるのではないでしょうか。しかし、音楽を演奏する道具には精度や安定性が要求されます。それを満たした上でのここまでの価格圧縮は、各社の企業努力の成果です。
低価格なギターに対して品質やサウンドを疑問視する意見がある、またこうしたギターでステージに立つ有名プロミュージシャンがいない、というのも事実です。しかしこれから始める方々にとっては「まずギタリストとしてのスタートを切る」ことが最優先です。限られた予算内でも、ぜひお気に入りの一本をゲットしてください。
バッカスは、価格を抑えながら品質の高いギターをリリースする姿勢が高く評価される人気ブランドです。同社の「BST-1-RSM/M」は、伝統的なストラトキャスターに基本設計を従いつつ、ネックと指板にローステッドメイプルを使用したストラト入門機です。安さだけで勝負するギターとは違う品質と音を持っており、スタートから中級者まで「ちょうどよい」ギターです。ローステッドメイプルはメイプルを加熱処理した木材で、安定性と音響性に優れます。高級なギターに使われることの多かった材料を惜しみなく入門機に投入するあたり、価格にこだわるバッカスの矜持が感じられます。
なお、バリエーションとして、BST-2-RSM/M(SSH配列、ローステッドメイプル指板)、BST-2-RSM/R(SSH配列、ローズ指板)、BST-3-RSM/M(HH配列、ローステッドメイプル指板)もリリースされています。
弦長、ナット幅 | 25.5″(ロングスケール)、42.0mm |
---|---|
ボディ材 | Hardwood |
ネック材、接続法 | ローステッドメイプル、4点留めプレートジョイント |
指板仕様、フレット | ローステッドメイプル400R、22F |
ピックアップ | Original S-S-S Set |
コントロール | 1Vol,2Tone,5way PU Selector |
ハードウェア | Synchronized Trem、Rotomatic Type Peg |
Pacificaシリーズは、YAMAHAが提供するストラトタイプを基本としたエレキギターのラインナップで、1990年の登場から長い歴史を持つモデル。リアにハムバッカーを配置する「SSH」ピックアップ配列を基本とし、コイルタップも利用できる、「どんな音楽にも対応できるオールマイティ」がコンセプトのギターです。ナット幅41mmという細身のネックが隠れた持ち味で、チョーキングなど親指を出して握るフォームに特に有利です。
ベーシックグレードとなる「100シリーズ」はもっとも低価格でありながら、サウンドの汎用性とプレイアビリティ共に高く、これから始める人の最初の一本としても、経験者のサブとしても良好です。パシフィカ100シリーズは基本モデルにローズ指板のPACIFICA112Vとメイプル指板のPACIFICA112VMがあり、バリエーションモデルとしてイエローナチュラルカラー+サテンフィニッシュボディのPACIFICA112VMX YNS、HH配列&トレモロレスのPACIFICA120Hがあります。左用のPACIFICA112JLは旧モデルを踏襲しており、ピックガードや配線などで仕様が異なります。
世界中で愛されるYAMAHA「PACIFICA」シリーズの魅力
弦長、ナット幅 | 648mm(ロングスケール)、41mm |
---|---|
ボディ材 | アルダー |
ネック材、接続法 | メイプル、4点留めプレートジョイント |
指板仕様、フレット | ローズウッド/メイプル350R、ミディアム22F |
ピックアップ | 右用:アルニコV使用、左用:セラミック磁石使用 |
コントロール | マスターボリューム、マスタートーン(右用:+コイルタップスイッチ) |
ハードウェア | ダイキャストペグ、ビンテージタイプトレモロ/ハードテイル |
AZES31(VM)
Ibanez(アイバニーズ)AZESシリーズは、これからギターを始める人に向けて「楽器としての音の良さや弾きやすさ、また扱いやすさまで考え抜き、かつ手に入れやすい価格」を達成した新発想のギターです。ジャンルや現場を選ばないルックスとサウンドに、あらゆる演奏にチャレンジできる演奏性が共存。ちゃんとした木材で作る、ちゃんとした楽器に仕上がっています。
またAZESは、上達したプレイヤーがAZESを卒業して、もっとグレードの高いギターを手にする未来まで想定しています。ロングスケールとミディアムスケールの中間の弦長と、標準的なナット幅、程よく丸みのある指板Rに設計することで、この先どんなギターにでも持ち替えはスムーズです。
AZESには今のところ、SSS配列&固定式ブリッジの「AZES31」、SSH配列&トレモロ装備の「AZES40」、「AZES40L(左用)」があります。
弦長、ナット幅 | 635mm/25″(ロングスケールとミディアムスケールの中間)、42mm |
---|---|
ボディ材 | ポプラ |
ネック材&接続法 | メイプル、4点留めプレートレスジョイント(オールアクセス・ネックジョイント) |
指板仕様&フレット | ジャトバ250mmR、ミディアム22F |
ピックアップ | Essentials (S) Passive/Ceramic、Accord (H) Passive/Ceramic |
コントロール | Volume、Tone、Alter Switch、5Way P.U. Selector |
ハードウェア | Ibanez machineheads w/ Split-shaft、F106/T106 bridge w/ Comfort round Steel saddles |
Classic Vibe ’50S STRATOCASTER(Black)
「スクワイア(Squier)」はフェンダー傘下のブランドなので、フェンダーの登録商標「ストラトキャスター」を堂々と使えます。上位モデル「クラシック・ヴァイブ」ストラトキャスターは50年代、60年代、70年代の特徴を捉えたトラディショナルな本体に、本家フェンダーの設計によるピックアップを装備しているので、リーズナブルな価格で本家のルックスとサウンドを手に入れることができます。また丸みのある指板に背の高いナロートール・フレットを打ち込むことで、トラッドな弾き心地に現代的な弾きやすさをプラスしています。
トーン1がフロント&ミドル、トーン2がリアに効く現代的な配線が採用されているのも特徴です。現代の楽器という意識から、70年代モデルにはHSS配列機もあります。
弦長、ナット幅 | 25.5″(ロングスケール)、42mm |
---|---|
ボディ材 | ナトー(’50S、’60S)、ソフトメイプル(’70S)、ポプラ(HSS) |
ネック材、接続法 | メイプル、4点留めプレートジョイント |
指板仕様、フレット | インド産ローレル/メイプル9.5″ (241 mm)R、Narrow Tall 21F |
ピックアップ | Fender Designed Alnico Single-Coil / Alnico Humbucking |
コントロール | Master Volume、Tone 1. (Neck/Middle Pickups)、Tone 2. (Bridge Pickup)、5-Position Blade Switch |
ハードウェア | Vintage-Style Peg、6-Saddle Vintage-Style Synchronized Tremolo |
このくらいのグレードになると、国内で生産されるものがモデルが目立ってきます。日本製のギターは総じて丁寧に製造され、またシビアに調整され、厳しい基準を通過して出荷されるので品質が高く、長期的な使用に耐えられます。国外生産であっても作りや/仕上げが丁寧になり、また部品や木材のスペックが高くなるので音も良くなってきます。高級ブランドではまだまだ入門機という扱いになりますが中級以上のギタリストにふさわしい性能があり、プロミュージシャンの使用に耐えることも充分可能です。
YAMAHAパシフィカのミドルグレード「600」シリーズは、スリムなネックや抱えやすいボディといった基本性能の高いパシフィカ本体に、グローヴァー社製ペグやセイモア・ダンカン社製ピックアップなど、グレードの高いパーツを載せています。また銘木や個性的なカラーリングでドレスアップしており、ステージや動画撮影などでしっかり映えてきます。最新式のギターですがその設計には歴史への敬意も忘れていないため、サウンドも弾き心地も受け入れやすく、あらゆるジャンルで使用可能です。守備範囲の広さとコストパフォーマンスの良さが認められており、プロの仕事に使われることも珍しくありません。
基本モデル「612VIIX」の他、フロントにP-90タイプを搭載した「611VFM」、ハードテイル仕様の「611HFM」と豊富なバリエーションが用意されています。
YAMAHA PACIFICA 600 シリーズ:豊かなサウンドバリエーションと高いコストパフォーマンスを両立させたギター
弦長、ナット幅 | 648mm(ロングスケール)、41mm |
---|---|
ボディ材 | アルダー(フレイムメイプルトップ) |
ネック材、接続法 | メイプル、4点留めプレートジョイント |
指板仕様、フレット | ローズウッド350mmR、ミディアム22F |
ピックアップ | セイモア・ダンカンSSL-1、SSL-1RwRp、Custom5 |
コントロール | マスターボリューム、マスタートーン(+コイルタップスイッチ)、5WAY PUセレクター |
ハードウェア | Grover社製ロッキングチューナー、Wilkinson VS50-6 |
バッカス「BSH」シリーズは、ローステッドメイプル製ネック&指板、トーンポットのスイッチでコイルタップ可能なSSHピックアップ構成、ロック式ペグ、ウィルキンソン社製2点支持トレモロユニットという高いスペックを求めやすい価格で提供する人気機種です。
ドレスアップモデルのBSH-AGED/RSMは、基本モデルBSH-850/RSMにテカりを抑えたマットな塗装を施し、一本一本手作業でエイジド加工を施しています。渋みのあるルックスはどんなジャンルのバンドにもなじみやすく、マットな塗装面は光の反射が鈍いので動画や写真の撮影に有利です。
弦長、ナット幅 | 648mm(ロングスケール)、42mm |
---|---|
ボディ材 | ナトー |
ネック材、接続法 | ローステッドメイプル、4点留めプレートジョイント |
指板仕様、フレット | ローステッドメイプル305R、22F |
ピックアップ | Original S-S-H set |
コントロール | 1Vol,2Tone(Pull up= Coil Tap switch),5way PU selector |
ハードウェア | ロトマチック型ロッキングチューナー、Wilkinson WV2-CR |
フェンダー「メイドインジャパン(MIJ)」シリーズは2017年の登場以来、手ごろな価格と高い品質が厚い支持を集めています。Hybrid IIシリーズは、格式高いトラッドな風貌と現代的な弾きやすさのハイブリッドです。ストラトキャスターでは、ロッキングチューナーと2点支持トレモロユニットによりチューニングの安定度とアームの操作性を高く確保しつつ、丸みのある指板と高めのフレットによりトラッドな演奏性と現代的な弾きやすさを共存させています。
トーン1がフロント、トーン2がセンターとリアに効く操作系は、フロントピックアップ単体でリード、センター+リアのハーフトーンでバッキングといった使い方に大変良好です。
メイドインジャパンのフェンダー・ストラトキャスター徹底分析!
弦長、ナット幅 | 25.5″(ロングスケール)、42mm |
---|---|
ボディ材 | アルダー |
ネック材、接続法 | メイプル、4点留めプレートジョイント |
指板仕様、フレット | ローズウッド/メイプル9.5″ (241 mm) R、ナロートール22F |
ピックアップ | Hybrid II Custom Voiced Single Coil Stratocaster |
コントロール | Master Volume, Tone 1. (Neck Pickup), Tone 2. (Bridge/Middle Pickup) |
ハードウェア | Vintage-Style Lockingペグ、2-Point Synchronized Tremolo with Vintage-Style Stamped Steel Saddles |
フェンダー「Player Plus」シリーズは、多様な個性が見られる若い世代のプレイヤーのための、ワンランク上の演奏体験ができるギターです。ロッキングチューナーと2点支持トレモロユニットによりチューニングの安定度とアームの操作性を高く確保、専用ノイズレスピックアップはハムノイズを大幅に軽減し、サウンド面では特にクリアさとバランスの良さを重視しています。
トーン1がネック&ミドル、トーン2がブリッジ単体に効きます。トーン2のプッシュ/プル式スイッチには特殊配線「フロントピックアップ起動」が組み込まれており、普通のストラトでは不可能だった「リア+フロント」および「シングルコイルぜんぶ起動」という二つのサウンドバリエーションが使用できます。
これまでにない鮮やかなルックスも持ち味ですが、クラシックなカラーリングもラインナップされています。
《鮮やかなルックスと特殊配線》Fender Player Plusシリーズ
弦長、ナット幅 | 25.5″(ロングスケール)、1.685″ (42.8 mm) |
---|---|
ボディ材 | アルダー |
ネック材、接続法 | メイプル、4点留めプレートジョイント |
指板仕様、フレット | パーフェロー/メイプル12″ (305 mm)R、ミディアムジャンボ22F |
ピックアップ | Player Plus Noiseless Strat |
コントロール | Master Volume, Tone 1. (Neck/Middle Pickups), Tone 2. (Bridge Pickup)、Push/Pull Switch On Tone 2 Adds Neck Pickup |
ハードウェア | Deluxe Cast/Sealed Locking (all short posts)、2-Point Synchronized Tremolo with Block Saddles |
PRS(ポール・リード・スミス)のSE Silver Skyは、古き良きヴィンテージギターをこよなく愛する二人の屈強なギターマニア、ジョン・メイヤー氏とPRS社長ポール・リード・スミスさんが自慢のヴィンテージ・ストラトキャスターを持ち寄って、2年がかりで作り上げたPRS「Silver Sky」をほぼそのままに、大幅なプライスダウンを果たしたギターです。ネックシェイプとピックアップの名前に使われる「635」は、1963年製と1964年製のストラトキャスターを比較検証した、63と64の間の「63.5」が由来です。
演奏性や安定性といった性能を重視した本体だけでなく、コントロールノブやジャックプレートにまでオリジナリティのある新しいギターでありながら、ネックの握り心地とサウンドはヴィンテージのテイストを重視しています。
PRS SE Silver Sky:手に入れやすい価格を達成したジョン・メイヤー氏シグネイチャーモデル
弦長、ナット幅 | 25.5″(ロングスケール)、1 41/64″(41.7mm) |
---|---|
ボディ材 | ポプラ |
ネック材、接続法 | メイプル、4点留めプレートジョイント |
指板仕様、フレット | ローズウッド/メイプル8.5”(216mm)R 、22F |
ピックアップ | 635JM “S” |
コントロール | Volume and Two Tone Controls with 5-Way Blade Pickup Switch |
ハードウェア | Vintage-Style PEG、2-Point Steel Tremolo |
特徴 | 名手ジョン・メイヤーのシグネイチャーモデル |
普及価格帯のモデルは多くの人の手に渡ることを想定しており、特定のジャンルやスタイルに偏らないよう開発されます。これに対して高額なモデルは一定のこだわりを持つプレイヤーの手に渡ることを想定しているため、ブランドの個性や開発理念が色濃く反映されます。また材料の選定や製造だけでなく調整にもしっかり手間が掛けられるため、出荷時点ですでにプロフェッショナルの業務に耐えられる状態です。
EOS2-ASH-M/SBB
フジゲン「EOS2」は、頑張れば手に入る価格帯でありながら内外の高級機に引けを取らない、弾きやすく音が良く、また美しいハイエンドなギターとして厚く支持されています。特に「コンパウンドラディアス指板」と「サークルフレッティング・システム(CFS)」の組み合わせはフジゲン製以外にない、大きな強みです。ローポジションで丸く、ハイポジションで平たくなるコンパウンドラディアス指板は、コードの押さえやすさとリードの弾きやすさを共存させ、かつ弦高を低くセッティングできます。サークルフレッティング・システムは弦とフレットを直行させることで、他には無い正確なピッチと自然な弦振動を作ります。
「ダブル・トリッキー・スイッチ」と呼ばれる2基のミニスイッチは、リアピックアップのコイルタップと「ハムバッカー・ダイレクト・スイッチ」で、操作系の設定いかんにかかわらずリアのハムバッカーを直接アウトプットに接続させます。
《手が届くハイエンド》フジゲンのフラッグシップモデル「EOS」シリーズ
弦長、ナット幅 | 25.5″ (648mm)(ロングスケール) |
---|---|
ボディ材 | アッシュ/アルダー |
ネック材、接続法 | Maple Quarter Sawn U-Shape、ムーンサルト・ヒール・カッタウェイ・ジョイント |
指板仕様、フレット | メイプル/ローズ(コンパウンドラディアス)、22F Narrow Tall C.F.S. |
ピックアップ | FGN OS-2n、FGN OS-2rw、FGN XPERT-Hf |
コントロール | 1Volume, 1Tone, 5Way Lever SW, 2 Mini Tricky SW |
ハードウェア | GOTOH SD91-05M MG、GOTOH 510TS-FE1 |
Ibanez「AZ」は、いつでもその時代の「モダン」を追求してきた同社が全て(A~Z)を注ぎ込むことで、モダン・プレイヤーの理想を実現させたギターです。従来のイメージを覆す肉厚なネックグリップ、ジャンルを問わないルックス、現場で頼りになる性能と弾きやすさ、そして多彩なサウンドが高く評価され、発表直後から多くのミュージシャンが一軍起用しています。日本で開発されたエステック・ウッド製のネックは強固で、「寒くて湿度の高いドイツから乾燥して暖かいカリフォルニアに持って行っても、チューニングは狂わなかった」と伝えられています。
AZ2204は、SSH配列を採用した日本製上位機種です。5WAYセレクタースイッチにより一般的なSSH配列のサウンドバリエーションを利用できるほか、Alterスイッチを起動させることでフロントとセンターのシングルコイルで疑似的にハムバッカーサウンドを生成できます。
《ジャンルを超越したギター》Ibanez 「AZ」シリーズ特集
弦長、ナット幅 | 648mm/25.5″(ロングスケール)、42mm |
---|---|
ボディ材 | アルダー |
ネック材、接続法 | S-TECH WOOD Roasted Maple、Super All Access Neck Joint |
指板仕様、フレット | S-TECH WOOD Roasted Maple 305mmR、Jumbo Stainless Steel 22F |
ピックアップ | Seymour Duncan Hyperion |
コントロール | Volume、Tone、Alter Switch、5 Way P.U. Selector |
ハードウェア | Gotoh Magnum Lock machine heads、Gotoh T1802 tremolo bridge |
フェンダー「アメリカンウルトラ・ストラトキャスター」は、USA製フェンダーのレギュラーモデルにおける、モダン系トップグレードのモデルです。このアメリカンウルトラで初採用となった3次元的なヒールカットにより、フェンダーの歴史上もっとも弾きやすいハイポジションを達成しています。
HSS配列モデルは、オーバードライブとの相性を意識した高出力機です。リアの「ウルトラダブルタップ」ハムバッカーはフロント&センターのシングルコイルに合わせた低出力型ですが、タップ時にもちょうど良いパワーが得られ、通常のSSS配列と同じ感覚で演奏できます。ボリュームノブに仕込まれたS-1スイッチは、リアのコイルタップ起動スイッチとして機能します。
《最強最新鋭》Fender American Ultra Stratocaster
弦長、ナット幅 | 25.5″/64.77 cm(ロングスケール)、1.685″ (42.8 mm) |
---|---|
ボディ材 | アルダー |
ネック材、接続法 | メイプル、4点留めプレートジョイント |
指板仕様、フレット | ローズウッド/メイプル10″ to 14″ Compound Radius (254 mm to 355.6 mm)、ミディアムジャンボ22F |
ピックアップ | Ultra Noiseless Hot Strat、Ultra Double Tap Humbucking |
コントロール | Master Volume (with S-1 Switch), Tone 1. (Neck/Middle Pickups), Tone 2. (Bridge Pickup)、S-1 Switch Activates Custom Double Tap™ Technology |
ハードウェア | Deluxe Cast/Sealed Locking PEG、2-Point Deluxe Synchronized Tremolo with Pop-In Arm |
フェンダー「アメリカン・ヴィンテージII」シリーズは、同社の歴史を象徴するフラッグシップです。本体の寸法やピックアップの設計ばかりか、コントロールノブに刻まれるフォントまで完全再現するヴィンテージ・リイシューでありつつ、現代のギターとしてのアレンジをほんのりと効かせた「現代のサウンドを作るツール」として仕上がっています。
1957年式ストラトキャスターは、1954年のデビュー以来年年アップデートを繰り返して遂に到達した、50年代式ストラトキャスターの完成形と言われています。形状や寸法など基本的な仕様は実際のヴィンテージギターと代わりませんが、現代のプレイヤーにとって弾きやすいナロートール・フレットを採用するほか1977年にようやく採用された5WAYセレクタースイッチを搭載、トーン1をフロント&センター、トーン2をリアに割り当てるといった、現代のストラトキャスターとしてしっかり使えるアレンジが施されています。また現代の高度な製造技術でキッチリと作られており、当時のギタリストを悩ませていた個体差は最大限抑制されています。
《50/60/70年代のギターを再現》Fender American Vintage II シリーズ
弦長、ナット幅 | 25.5″ /64.77 cm(ロングスケール)、1.650″ (42 mm) |
---|---|
ボディ材 | アルダー |
ネック材、接続法 | メイプル、4点留めプレートジョイント |
指板仕様、フレット | メイプル 7.25″ (184.1 mm)R、Vintage Tall 22F |
ピックアップ | Pure Vintage ’57 Single-Coil Strat |
コントロール | Master Volume, Tone 1. (Neck/Middle Pickups), Tone 2. (Bridge Pickup) |
ハードウェア | Pure Vintage Single Line “Fender Deluxe” PEG、Pure Vintage Synchronized Tremolo with Bent Steel Saddles |
Infinite(インフィニット)「Trad Full Size ST」は、同社が提唱する全く新しい工法で作られるストラトです。エボニー製の「ほぞ」を介するネックジョイント「小菊ロジック」と立体的な加工面で接着する指板を最大の特徴とし、一般的な設計のギターを凌駕する音響性能と安定性を達成しています。またNC加工を積極的に導入することで高い加工精度を達成しつつ低価格化を実現させるほか、オプションのエイジド処理をアップチャージなく施すなど、価格に対してもシビアな姿勢を貫いています。
なおInfiniteのギターは一本一本が受注生産であり、また新しい部品や技術が積極的に投入されるため、木材やピックアップなどの仕様は固定していません。斬新かつ最新式のギターですが、一本一本が唯一無二で一期一会なのです。
《独自構造で達成する、フルレンジの鳴り》Infinite訪問インタビュー
弦長、ナット幅 | – |
---|---|
ボディ材 | アルダー、アッシュなど |
ネック材、接続法 | メイプル/ローステッドメイプル、小菊ロジック |
指板仕様、フレット | 10″~14″コンパウンドラディアス、ジェスカー社製ステンレス22F |
ピックアップ | Bare Knuckle |
コントロール | Volume 1、Tone 2、5WAY Selector SW |
ハードウェア | Gotoh |
「フェンダー・カスタムショップ」は、フェンダーにおける最上級のギターを生産するセクションです。カリフォルニア州コロナ工場の一角に拠点を置き、世界的に高名なマスタービルダーをはじめとする、限られた凄腕のビルダーが仕事をしています。ここで作られる「Vintage Custom 1959 Stratocaster」は、1959年式ストラトキャスターの魅力を再現したスペシャルモデルです。1959年は、ストラトキャスターにローズウッド指板と3カラー・サンバーストが初めて登場した象徴的な年です。
本機は厳選されたグレードの高い木材や部品を使ってこの年式の仕様を精巧に再現しつつ、丸みを感じさせる範囲で曲面を変化させるコンパウンドラディアス指板と、わずかに大きいミディアムヴィンテージ・フレットを採用しています。5WAYセレクタースイッチも備わっており、現代のプレイヤーがギターに求める高い演奏性を備えています。
弦長、ナット幅 | 25.5″ /64.77 cm(ロングスケール)、1.650″ (42 mm) |
---|---|
ボディ材 | Select Alder |
ネック材、接続法 | Rift Sawn Maple、4点留めプレートジョイント |
指板仕様、フレット | 3A Rosewood 7.25″ to 9.5″ Vintage Compound Radius (184 mm to 241 mm)、Medium Vintage 21F |
ピックアップ | Custom Shop Hand-Wound ’59 Single-Coil Strat |
コントロール | Master Volume, Tone 1. (Neck Pickup), Tone 2. (Middle Pickup)、5-Position Blade SW |
ハードウェア | Vintage-Style PEG、American Vintage Synchronized Tremolo |
特徴 | 象徴的な年式を再現 |
以上、おすすめのストラトキャスター・タイプのギターをチェックしていきました。ストラトはエレキギターの代表選手であり、さまざまなジャンルやプレイスタイルをカバーできる、手元にあると何かと助かる優秀なギターです。ぜひ実際にチェックしてみてください。
ストラト・タイプの売れ筋を…
YYahoo!ショッピングで探す
R楽天で探す
Sサウンドハウスで売れ筋を探す
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com