ギターを買ってから気持ちが萎えてしまうのを防ぐ方法やジンクスとかってありますか?

[記事公開日]2013/9/5 [最終更新日]2021/6/28
[編集者]神崎聡

ギターを始めようと思っています!
親も協力的でやる気まんまんなのですが、まだーギターを買っていません。
もしかしたらギターを買ってから気持ちが萎えてしまうかもしれないし、思わぬところで挫折して無駄な時間とお金を費やしてしまいそうで怖いです…
それを防ぐ方法やジンクス(?)とかってありますか?
不親切な質問ですが、よければ回答お願いします。 – (2011/9/24)10~19歳(高校生・中学生・小学生)

やればやるほど、やめられなくなります。

楽器を演奏することで、あなたはリスナー側の人からプレイヤー側の人になります。自分の手で奏でる音楽は、聴くだけだった音楽とは違った魅力があるんです。楽器に触れないと知ることができない世界。その面白さを感じてしまったら、「やめる」なんていう考えはスッと消えてしまいます。
万が一ギターをやめてしまっても、その体験はかけがえのないものです。他の楽器に転向したにしても、ギターに触れたという経験はその後の糧になるでしょう。ギターにかける時間やお金は、決して無駄にはなりません。

ギターを続けるモチベーションの維持

ギターを弾くことに対して、前向きな気持ちになるのと後ろ向きな気持ちになってしまうのと、どこが分かれ道になるのでしょうか。どうすればギターに対する気持ちを維持できるんでしょうか。仕事や勉強、スポーツなど、いろいろな分野で「モチベーション(=動機づけ。やる気)」といういキーワードが重視されていますね。ギターでも同じです。

動機づけ(モチベーション)とは、行動を始発させ、目標に向かって維持、調整する過程、機能である(Wikipediaより)。

では、どんなポイントでギターに対するモチベーションが上がり、また維持できるのでしょうか。この「動機づけ」をヒントに、モチベーションの上げ方を考えてみましょう。

ギターのモチベーションはどこから来るのか

1) レベルアップ

「達成動機づけ」と言われますが、人間には「自分にとって高いレベルの課題をクリアしたい」という欲求があります。ギターでいえば譜面の読み方やコードの押さえ方を覚えたり、コードストロークやチョーキング、ハンマリング、プリングなどの基本技ができるようにしたり、フレーズや曲を演奏したり、ミスを減らしたりするなど、これからできるようになることは、今までできなかったことです。これらが達成できたときの「できた!」という喜びは、「もっとやりたい!」という気持ちを盛り上げてくれます。あまり難しすぎるものではなく、今の自分が頑張ればきっとクリアできる課題にトライしていきましょう。

2) 楽しさを感じる

「内発的動機づけ」と言われますが、ギターを弾くことそのものを楽しいと感じる気持ちです。「もっとやりたい!」という気持ちは上記1)と同じですが、こちらはギターの演奏そのものが目的であって、毎回新しい技や曲を覚えるなどのレベルアップが目的ではありません。「覚えた曲を弾いていると楽しくて」ということは、ミュージシャンなら必ず経験することです。ごくシンプルに、ギターを弾くことの楽しさを発見しましょう。演奏できる曲が増えていけば、楽しさも倍増していきます。

3) イベントがある

「外発的動機づけ」と言われますが、バンドの練習がある、ライブの出演が決まる、ギターレッスンに行く、動画を録るなど、自分を取り巻くいろいろなできごと(=イベント)に前向きに参加する気持ちです。みんなでちゃんとした演奏がしたい、ライブを成功させたい、課題を合格したいなど、「達成」というキーワードは1)と同じですが、こちらはレベルアップではなく「納得のいく結果を得る」ことが目的です。ギターを楽しみたい、巧くなりたいという気持ちに合致したイベントがあると、練習にも力が湧いてきます。

カンタンに言うとギターは楽しいし、巧くなればもっと弾きたくなるし、ライブがあったら最高!ということです。やはり、やればやるほど、やめられなくなります。

ギターを続けるジンクス

  • 朝は毎日カレーを食べる(イチロー/野球選手)
  • 靴は必ず左足から履く(浅田真央/スケート選手)
  • 打つ前に、飛ばす方向を二度見する(タイガー・ウッズ/プロゴルファー)

などのように、ジンクスを大事にしているアスリートは多いですね。「ジンクス」は「験担ぎ(げんかつぎ。縁起の良いこと)」の意味で使われますが、辞書的な意味では「縁起の悪いこと」だそうで、NHKなどでは縁起のいい意味でこの「ジンクス」という言葉を用いることが禁止されているそうです。

「ギターを続けるためのジンクス」というものがあるわけではありませんが、「続けるための心がけ」のようなものをいくつか紹介してみましょう。これらは絶対条件ではありませんが、モチベーションをキープするための工夫として参考にしてみてください。

自分が買える一番いいギターを手に入れる

金額のことだけではなく、色のかっこよさ、顔つきの良さ、弾きやすさ、音の良さなど、あなたが愛することのできる「一番いいギター」を手に入れましょう。ステッカーを貼るなどドレスアップしてもいいですね。きっと弾きたくてしょうがなくなるし、もっとうまくなって、もっといい演奏ができるようになりたいと思うことでしょう。
ギターの種類と選び方

環境を整える

弾きたくなったらすぐ手が届くところにギターを置いておいたり、生活の中でギターに触れる時間を作ったりするなど、生活の中でギターを練習しやすくする工夫をしてみましょう。生活の中にギターがあることが、だんだん自然になっていきます。

一緒に楽しむ友達を作る

特にエレキギターは、バンドあっての楽器です。誰かとセッションすることで、より楽しい音楽になります。いきなりバンドを組むのにはハードルの高さを感じるかもしれませんが、友達と一緒に練習するのはとっても楽しいですよ。

ステージに立つイメージを持つ

ライブハウスでも、発表会の会場でも、カメラの前でも、友達の前でもいいんですが、誰かの前で自分がギターを弾くイメージを持ってみましょう。抱えているのはもちろん、あなたの愛用のギターです。どうですか?緊張するかもしれませんが、ワクワクしてきませんか?本番のステージはまだまだこれからかもしれませんが、来たるべきその日のために、ギターをたくさん弾きたくなることでしょう。


以上、「モチベーションの維持」をテーマに、いろいろなことを紹介しました。もしものときのためにこのようなことも知っておくといいですが、まずはギターを弾く楽しさをたっぷりと味わってください。
最後に、何かをやるときに大事なのは「ポジティブに考える」「プラスに考える」ということです。ギターを始める前から挫折を心配することはありません。あなたがまだギターを始めていないのなら、今から始めたら巧くなる一方なんです。きっと楽しくて仕方がないですよ。

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