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Fender Japan Exclusiveテレキャスター徹底分析!

フェンダー・ジャパン・エクスクルーシブ・テレキャスター

フェンダーの「ジャパン・エクスクルーシブ(以下、JE)」は、日本の工場で生産されるシリーズです。フェンダーラインナップ全体のなかでは比較的低価格なギターを担当しており、日本製のていねいな作り、また「日本製」という表示で得られる頼もしい安心感によって、多くのギタリストに愛用されています。今回は、このJEからリリースされているテレキャスターに注目してみましょう。

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1: 「ジャパン・エクスクルーシブ」とは? 1.1: JEテレキャスターの特徴 2: 他シリーズとの比較検証 2.1: 1)スクワイアとの比較 2.2: 2)いわゆる「フェンダー・メキシコ(MEX)」との比較 3: ギター博士がフェンダー・ジャパン・テレキャスターを弾いてみた! 4: Japan Exclusive テレキャスターのラインナップ 4.1: 1950年代式 4.1.1: Classic 50s Tele 4.1.2: Classic 50s Tele Texas Special 4.1.3: Classic 50s Tele Special 4.2: 1960年代式 4.2.1: Classic 60s Tele Custom 4.2.2: Classic 60s Tele US Pickups 4.2.3: Classic 69 Tele 4.3: 1970年代式 4.3.1: Classic 70s Tele Custom 4.3.2: Classic 70s Tele Ash 4.3.3: Classic 70s Tele Thinline 4.4: アーティストモデル(Ritchie Kotzen Tele)


THEE MICHELLE GUN ELEPHANT – ブラッディー・パンキー・ビキニ
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)に所属していたアベフトシ氏はエフェクターに頼らず、ギターとアンプの音だけで勝負していました。いわゆる「テレキャスター使い」には、このような武骨なプレイヤーが多くいます。

「ジャパン・エクスクルーシブ」とは?

JEの特徴については、「フェンダー・ジャパンエクスクルーシブ・ストラトキャスター徹底分析!」で紹介しています。「エクスクルーシブ(exclusive)」には「厳選、上流」という意味のほかに、「限定、他で手に入れることができない」という意味もあります。JEはフェンダーの正規ラインナップに組み込まれながらも「日本国内でのみ流通」という特殊なシリーズなので、ツアーで来日したアーティストが喜んで買っていくそうです。

JEテレキャスターの特徴

JEのテレキャスターには、

  • ラインナップに共通する仕様
  • フェンダー内でもJEにしかない仕様

といった特徴があります。まず、こうした特長をチェックしてみましょう。

共通仕様 備考
主たるボディ材 アルダー、アッシュ 「Classic 69 TELE」のみバスウッド使用
ボディ塗装 ポリエステル
ネック仕様 弦長25.5インチ(648mm)
ポリエステル塗装
“スリムC”ネックグリップ
ナット幅42mm
ナット幅は「Classic 70s Tele Ash」のみ41.02mm
トラスロッド 50s~60sはエンド側
70sはヘッド側で調節
仕様は年式に準ずる
指板仕様 指板R7.25インチ(181.4mm)
ヴィンテージスタイルフレット
フレット数21
主なピックアップ リア、フロント共に「Vintage Style Single-coil Tele」 フェンダー上位機種のものや
他ブランドのピックアップも使用される
ペグ GOTOH製

表:JEテレキャスターの共通仕様

伝統的なスタイルの指板が採用されている反面、ネックグリップについては各年代の特徴を追わず、細身で握りやすいものになっています。その名の通りスリムな握り心地の“スリムC”ネックグリップは、他のフェンダー製品では見られないJE特有の仕様です。また「GOTOH製ペグ」もポイントです。GOTOHの製品の性能は世界的に高く評価されており、有名ブランドで使用されるペグもOEM生産しています。ペグの裏に「GOTOH」と刻まれていることで得られる安心感は、ひとしおです。

備考:Fender公式サイトではほとんどのJEテレキャスターのペグが、ロトマチック(グローバータイプ)を意味する「Cast/Sealed」と表示されていますが、実際にはクルーソンタイプ(ヴィンテージ・スタイル)のものも多く含まれています。ペグにこだわりを持ちたい人は、確認を取っておくといいでしょう。

他シリーズとの比較検証

では、JEテレキャスターはフェンダー系ラインナップの中でどのような立ち位置にあるのでしょうか。他のシリーズのテレキャスターと比べてみましょう。

1)スクワイアとの比較

まずはスクワイアーのテレキャスターと比べてみましょう。

Japan Exclusive VS. Squier テレキャスター 【上】JE:Classic 60sTele Custom (\89,000)
【下】Squire:Classic Vibe Telecaster Custom (\70,000)
JEは標準的なモデル、スクワイアはトップグレードのモデルです。やや価格差が開いているようにも見えますが、ぎりぎり「近い価格帯にある」と見ることもできるでしょう。

モデル名 Classic 60sTele Custom Classic Vibe Telecaster Custom
生産地 日本 中国
ボディ仕様 バインディング付きアルダーボディ、ポリエステル塗装、カラーは7タイプ バインディング付きアルダーボディ、ポリエステル塗装グロス仕上げ、カラーは3TSのみ
ネック仕様 “スリムC”グリップ
7.25インチ指板R
ヴィンテージ・スタイルフレット
ナット幅42mm
ホワイト・ドットインレイ
モダン”C”グリップ
9.5インチ指板R
ミディアムジャンボフレット
ナット幅41.3mm
パーロイド・ドットインレイ
トラスロッド ネックエンド側から調節 ヘッド側から調節
ピックアップ Vintage-Style Single-Coil Tele Custom Vintage-Style Single-Coil Tele
ブリッジ ヴィンテージ・スタイル、スパイラルサドル アメリカン・ヴィンテージのブリッジ、スパイラルサドル
ペグ GOTOH製ロトマチック ヴィンテージ・スタイル

表:JEとスクワイアの比較

両者の仕様はかなり接近しており、カタログの表示を観る限りでは、大差ないようにも見えますね。ピックアップとブリッジにおいては、スクワイアの方が何となくグレードが高そうな印象すらあります。ネックにはかなり違いがありますが、これは仕様の違いであってグレードの違いと考えることはできません。

トラスロッドの扱いが真逆なのが興味深いところです。スクワイアは全モデルヘッド側から調節するように設計されていますが、JEでは年式に準じたロッドにしています。ヘッド側から調節できるのは、わざわざショップに持っていかなくても自分で調節できるというメリットがあります。エンド側に開口しているトラスロッドはネックを外さないと調整できませんが、鉄芯が間違いなくネックエンドにまで達しているので、この部分の強度に安心が持てるのがメリットです。
ネックの反りを確認・調節する

スクワイアの「ヴィンテージ・ヴァイブ」シリーズは中国製ながら徹底した品質管理が行われていると言われており、トップグレードの名にふさわしい品質が高く評価されています。JEは「日本人の手による作りの良さ」で勝負することから、若干値段が上がっているようです。


アルカラ – 水曜日のマネキンは笑う
アルカラのヴォーカリスト稲村太佑氏のトレードマークは首にかけたタンバリンと60年代スタイルのテレキャスターカスタムです。ボーカリストがテレキャスターを構えているだけで、「あ、このバンドは歯切れのよいサウンドを出そうとしているんだな」と感じてしまうのが不思議です。

2)いわゆる「フェンダー・メキシコ(MEX)」との比較

では次に、メキシコ製フェンダー・テレキャスター(MEX)と比べてみましょう。意外なことに、かなり近い仕様のモデルがリリースされています。

Japan Exclusive VS. MEX テレキャスター 【上】JE Classic 70s Tele Thinline (\110,000)
【下】MEX Classic Series ’72 Telecaster Thinline (\140,000)

モデル名 Classic 70s Tele Thinline Classic Series ’72 Telecaster Thinline
生産地 日本 フェンダー・エンセナダ工場
ボディ仕様 アッシュセミホロウボディ
ポリエステル塗装
ナチュラルカラー
アッシュセミホロウボディ
ポリエステル塗装
3トーン・サンバースト
ネック仕様 “スリムC”グリップ
1Pメイプルネック
ポリエステル塗装
7.25インチ指板R
ヴィンテージ・スタイルフレット
ナット幅42mm
ブラック・ドットインレイ
3点留めネックジョイント
マイクロティルト
バレット型トラスロッドナット
“U”シェイプネックグリップ
1Pメイプルネック
グロス・ウレタン塗装
7.25インチ指板R
ヴィンテージ・スタイルフレット
ナット幅42mm
ブラック・ドットインレイ
3点留めネックジョイント
マイクロティルト
バレット型トラスロッドナット
ピックアップ フェンダー公式サイトに記載ないが、
Fender”Wide Range”ハムバッカーとみられる
Fender “Wide Range” Humbacking
ブリッジ仕様 ハードテイル・ブリッジ
ブロックサドル
ヴィンテージ・スタイルストラトのハードテイル・ブリッジ
ベントサドル
ペグ GOTOH製クルーソンタイプ “F刻印入りクルーソンタイプ

表:JEとMEXとの比較

仕様がところどころ違うようだけど、グレードにそれほど差は無いんじゃないか、と思えるような比較ですね。MEXはかなり頑張って当時の姿を再現しているのに対し、JEは共通仕様のネックやブロックサドルなどを採用しており、再現に対してはそこまで一生懸命になっていません。この「再現度」がグレード差、ひいては価格の差となっているようです。ですからこのシンラインに関しては「2ハムのシンラインを検討しているけど、再現性にはこだわらない」という人にとってはJEがお勧めだ、と言えるでしょう。

両機は同種の木材と塗装で、おそらく同じピックアップを備えています。これを弾き比べたら、JEとMEXの感触の違いが分かるかもしれませんね。しかし、反対に全く分からないかもしれません。「日本製は作りが良い」と言うけど実際のところ海外製品とどれくらい違うのか、お店で見かけたらぜひ弾き比べてみてください。メイドイン・ジャパンの名は伊達じゃないと思うかもしれませんが、メキシコ人の仕事も決して負けていないと感じるかもしれません。



ギター博士がフェンダー・ジャパン・テレキャスターを弾いてみた!

使用機材

  • Fender Japan Exclusiveテレキャスター

    エレキギター

    Fender Japan Exclusive CLASSIC 60s TELE CUSTOM

  • CMATMODS ButahSuhr RiotTC Electronic Alter Ego 2Electro Harmonix CrayonDigiTech Supernatural Ambient VerbTC Electronic HYPERGRAVITY COMPRESSORTC Electronic Ditto LooperBOSS DD-500

    エフェクター

    CMATMODS Butah / Suhr Riot / TC Electronic Alter Ego 2 / Electro Harmonix Crayon / DigiTech Supernatural Ambient Verb / TC Electronic HYPERGRAVITY COMPRESSOR / TC Electronic Ditto Looper / BOSS DD-500

  • Roland Blues Cube

    アンプ

    Roland Blues Cube Stage

clear

六弦かなで「テレキャスターの音って、凄くロックだね!けど博士、冒頭の桃のくだりは何なの?」

音作り

0:35〜1:02 コンプレッサー「TC Electronic HYPERGRAVITY COMPRESSOR」を使用、ルーパー「TC Electronic Ditto Looper」を使ってフレーズをループさせています。

1:03〜 歪みは「CMATMODS Butah」、ディレイは「TC Electronic Alter Ego 2」を使用。

2:05〜 歪みは「Electro Harmonix Crayon」、リバーブは「DigiTech Supernatural Ambient Verb」を使用

3:12〜 クリーントーンにリバーブ「DigiTech Supernatural Ambient Verb」、ディレイ「TC Electronic Alter Ego 2」を使用。

4:40〜 歪みは「Suhr Riot」、ディレイは「BOSS DD-500」を使用。

Fender Japan Exclusive Classic 60s Telecaster Custom

ギター博士が弾いたのは「Classic 60s Telecaster Custom」で、カラーリングはCandy Apple Red。

  • ボディ材:アルダー
  • ボディ塗装:ポリウレタン
  • ネック材:メイプル
  • ネックシェイプ:Slim C
  • 指板:ローズウッド
  • フレット数:21
  • スケール長:25.5″ (648 mm)
  • ピックアップ:Vintage-Style Single-Coil Tele x2基
  • コントロール:Master Volume, Master Tone
  • ブリッジ:3-Saddle Vintage-Style Strings-Through-Body Tele with Brass Barrel Saddles
  • チューニング:Gotoh Cast/Sealed
  • ハードウェア:クロム
  • :出荷時009-.042(ギター博士は010- .046のレギュラーに張り替えています)

Fender Japan Exclusive Classic 60s Tele Custom Candy Apple Red

サムネイルをクリックして拡大
  • Classic 60s Tele Custom(Candy Apple Red)
  • Classic 60s Tele Custom:ボディ
  • Classic 60s Tele Custom:ボディ・サイド
  • Classic 60s Tele Custom:ボディバック
  • Classic 60s Tele Custom:ヘッド
  • Classic 60s Tele Custom:ペグ
  • Classic 60s Tele Custom:ピックガード
  • Classic 60s Tele Custom:リア・ピックアップ
  • Classic 60s Tele Custom:コントロール
  • Classic 60s Tele Custom:指板
  • Classic 60s Tele Custom:ネック
  • Classic 60s Tele Custom:ネックジョイント
clear

ギター博士から一言

テレキャスターといえば、アッシュボディにメイプルワンピースネックをイメージする人も多いかもしれんが、ワシが演奏したこの「Classic 60s Telecaster Custom」は、アルダーボディにメイプルネック、ローズウッド指板の60年代customモデルを意識したスペックになっておる。テレキャスターならではの乾いたサウンドは持ちつつ、少し中域の色気がある音色だと感じたゾイ!
リアはガランとした弦鳴りを感じるサウンドにヂーンとノイジーな高域が個性的で、フロントはソリッドじゃが太く、適度な空気感もあり、幅広い音色に対応出来るとワシは感じておるんぢゃ!
ハードな歪みでは少しノイズが目立つかもしれんが、クランチや飽和感のあるクリーンでの弾けるようなプレイがワシは気に入っておるかのう!
ボディにバインディングもあるため、高級感のあるルックスになっておるゾイ!

Classic 60s Tele Customを…
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Japan Exclusive テレキャスターのラインナップ

ではここから、JEテレキャスターのラインナップをチェックしていきましょう。ラインナップのほとんどがかつての名器を再現する「Classic」シリーズで、アーティストモデルは1機のみという構成となっています。ラインナップはMEXと住み分けられており、MEXの「Classic Series」のラインナップと合わせることで、中級グレードのクラシカルなテレキャスターをカバーしています。それにしてもMEXの「Classic Series」と異なりJEのモデル名は「Classic」となっていて、便利なんだかややこしいんだかわからない情勢です。