メイドインジャパンのフェンダー・テレキャスター徹底分析!
Made in Japan Hybrid Telecaster INDIGO
日本の伝統的な色彩である藍色を取り入れたインディゴカラーのボディに、エレガントなホワイトパールピッグガードを装備した、MJHの最上位モデルのテレキャスターです。
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Made in Japan Limited Collection
2018年3月に登場した日本製フェンダー最高峰となる数量限定シリーズ「MADE IN JAPAN LIMITED COLLECTION」。厳選された2Pボディ材/USA製パーツの採用など、日本製フェンダーのフラッグシップに相応しいプレミアムな仕上がりとなっています。
2018 Limited Collection 50s Telecaster
52年製テレキャスターを元に、アッシュ2P/ニトロセルロースラッカーのボディフィニッシュ、ワンピース・ネックジョイント、ヴィンテージスタイルのブラス・サドルブリッジ。Custom Shop Twisted Tele ピックアップ搭載。
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Japan Exclusiveテレキャスターのラインナップ
現在のJEはフェンダーサイトでのオンラインショップ限定モデルをリリースするのみ、という様相ですが、市場にはまだまだ流通しています。JEのラインナップは、テレキャスターがマイナーチェンジを繰り返してきた歴史でもあります。ラインナップのほとんどがかつての名器を再現する「Classic」シリーズで、アーティストモデルは1機のみという構成となっています。ラインナップはMEXと住み分けられており、MEXの「Classic Series」のラインナップと合わせることで、中級グレードのクラシカルなテレキャスターをカバーしています。それにしてもMEXの「Classic Series」と異なりJEのモデル名は「Classic」となっていて、便利なんだかややこしいんだかわからない情勢です。
1950年代式
JEテレキャスターの50年代スタイルは、極めて人気の高い1952年モデルをイメージした3タイプがリリースされています。この時代のテレキャスターは、
- アッシュボディ、メイプル1Pネック
- ナチュラルを基調としたカラーリング
によってシンプルな、また質実剛健なイメージを持っています。
Classic 50s Tele
1952年モデルをイメージした、JEにおける50年代テレキャスターのベースとなっているモデルです。アッシュボディにメイプル1Pネック、黒いピックガードは誰もがイメージする「あの」テレキャスターそのものです。ストリングガイドにはこの時代の特徴であるボタン型のものが、ペグにはヴィンテージ・スタイルのものが採用されており、雰囲気充分です。
52年式と言いながらもサドルはブラスのものではなく、クロームメッキ処理が施されたものが使用されています。再現性に異論のある人はいるかもしれませんがメッキにより錆びにくくなりますから、長期的に安心して使用することができます。
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Classic 50s Tele Texas Special
上記「50s Tele」を出発点とし、ピックアップをフェンダー・カスタムショップ製の「Texas Special」に載せ換えたモデルです。こちらはブラスサドルを採用し、リアピックアップの取り付けネジを1953年以前の仕様である「マイナスネジ」にすることで、上記「50s Tele」よりも再現度を高めています。
Fender Custom Shop Texas Special Telecaster® Pickups — DIRTY | Fender
ギター本体はUSAのアメリカン・スタンダードですが、「テキサス・スペシャル」に載せ換えておりこのピックアップのサウンドを聴くことができます。テレキャスターの力強さを前面に押し出したギャリン!という音が心地よいですね。
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Classic 50s Tele Special
こちらは「50s Tele」をベースにしながら
- フロントにハムバッカーピックアップ
- ブリッジには6連ブロックサドル
というアレンジを施した現代的なテレキャスターになっています。フロントのハムバッカーでパワーのある甘いトーンが得られることから、太いリードプレイやジャズの音色までカバーできます。6連サドルはオクターブ調整がシビアに合わせられるので、キーボーディストを擁するなどチューニングにこだわりたいアンサンブルにぴったりです。
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1960年代式
1950年代終盤から、テレキャスターには様々な仕様変更が行われました。
- アッシュボディ、メイプル1Pネックから、アルダーボディ、ローズウッド指板へ
- ストリングガイドがボタン型からカモメ型へ
- 3連ブラスサドルからスパイラル(ネジ状)サドルへ
- ボディ表裏にバインディングを施す
- ピックガードは5点留めから8点留めへ
- サンバーストカラーなどのカラーバリエーション追加
これらのアレンジを経て完成したテレキャスターは当時レギュラーラインとしてリリースされましたが、それ以前のモデルから大きく姿を変えていることから「テレキャスター・カスタム」と呼ばれました。
Classic 60s Tele Custom(左用あり)
ギター博士も使っているテレキャスターがこれ(博士が使っているのはCandy Apple Redのカラー。動画はこちら)。この時代までに行われたアレンジ内容を全て再現し、雰囲気をしっかり演出しているテレキャスターです。「1)スクワイアとの比較」でも紹介した通りの仕様ですが、50年代と違って60年代のテレキャスターはちょっとリッチな雰囲気が漂いますね。
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Classic 60s Tele US Pickups
先述の「60s Tele Custom」をベースに、アメリカン・ヴィンテージ’62テレキャスター用のピックアップを備えたモデルで、倍音とミッドレンジが豊かに響くサウンドが持ち味です。基本的な仕様は「60s Tele Custom」と同じですが、ボディのバインディングを排したためか、価格が抑えられています。
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Classic 69 Tele
この時代には「ソリッドボディの音響に、塗装は関係ない」という考えがあり、「それなら壁紙張ってやろう」という大胆な発想で誕生したと言われているのが、「ピンク・ペイズリー」と「ブルー・フラワー」です。ボディにコンター加工をしないギターだからこそ挑戦できた仕様ですが、製品としては短命に終わったことから現在のヴィンテージ市場ではかなりの高額なのだとか。
本機は本体こそバスウッドボディを採用した普通のJEテレキャスターですが、ブリッジにはアメリカン・ヴィンテージのものが採用されています。
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1970年代式
「CBS期」と言われる1970年代は、新しいアイディアが盛り込まれるテレキャスターが誕生し、反対に旧来の仕様も復活してラインナップが多様化します。
- 「CBSロゴ」と呼ばれるヘッドロゴデザイン
- 3点留めネックジョイントとマイクロティルト
- ヘッド側からトラスロッドを調節できる
- アッシュボディ、メイプル指板の復活
こうした点が、70年代の特徴です。
Classic 70s Tele Custom
「ワイドレンジ・ハムバッカー」をフロントに配し、2ボリューム2トーン、トグルスイッチを採用したテレキャスターです。エンセナダ工場製(MEX)のラインナップにも極めて近いモデルがありますが、JEは再現度を抑えていることもあって、比較的求め易い価格帯になっています。本機はメイプル1Pネック(MEXはローズウッド指板)で、ペグにはゴトーのロトマチック・タイプが採用されています。
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Classic 70s Tele Ash Rosewood
Classic 70s Tele Ash Maple
アッシュボディのシンプルなテレキャスターは
- 3毎重ねの8点留めピックガード
- CBSロゴ
といったところは70年代を意識していますが、この時代モデルでありながら4点留めネックジョイントを採用しており、ブリッジが共通していることもあって「Classic 50s Tele」にかなり近いギターになっています。ペグがロトマチックになっているほが、このモデルにはメイプル指板/ローズウッド指板ともに「USホワイト」と名付けられた、特徴的なシースルーのホワイトカラーがラインナップされています。
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Classic 70s Tele Thinline (左用あり)
「いわゆる「フェンダー・メキシコ(MEX)」との比較」で紹介したギターです。「重いボディ材を軽量化させるために考案された」という中空構造ですが、生鳴りのニュアンスが付加される独特のサウンドには愛好者が多く存在します。2ハムバッカーですが、フェンダーの「ワイドレンジ・ハムバッカー」は出力の高さだけでなく高音域まで再生するレンジの広さを特徴としており、テレキャスターとしてのくっきりとした音像をしっかり持っています。
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アーティストモデル
Richie Kotzen Tele
JEテレキャスターのアーティストモデルは、今のところ希代の名手リッチー・コッツエン氏のもののみとなっています。氏はJEからストラトキャスターもリリースしていますが、お互いにかなりのポイントで違うギターになっており、ストラト/テレの使い分けについて氏がいかに深いこだわりを持っているかがわかります。
本機にはコッツエン氏の意向が反映されていることもあり、他のJEテレキャスターとは一線を画す特別なギターに仕上がっています。
ボディ | アッシュバック、フレイムメイプルトップ バックコンターあり |
ネック | メイプル1P 非常に太いと言われる「ラージ”C”」ネックグリップ 12インチ(305mm)指板R,22フレット スーパージャンボフレット採用 |
ピックアップ | ディマジオ「Chopper」、「Twang King」 |
操作系 | 基本はテレキャスターのままだが、トーンポットに偽装したロータリースイッチを搭載しており、リアピックアップのシリアル(直列)/パラレル(並列)を切り替えられる |
ペグ | GOTOH製ロトマチック |
表:Ritchie Kotzen Tele の仕様
指板Rとフレットがテクニカル系御用達スペックなのに、ネックグリップは存在感充分、という点は非常に個性的で、他ではなかなか見ることができません。
You Can’t Save Me (Richie Kotzen Live 2015)
卓越した演奏技術、情熱的なボーカル、センスにあふれたソングライティング。「天は二物を与えず」と言いますが、リッチー・コッツエン氏は二物も三物も与えられてしまった世界的に稀有なアーティストと言えるでしょう。
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以上、フェンダーの日本製テレキャスターに注目していきました。MJTやMJHはロックの歴史を担ってきたフェンダーのネームバリューと日本製の安心感を併せ持っており、若い人が頑張って買うテレキャスターの候補として最もお勧めできます。ネックグリップや指板がほぼ共通なので、ルックスやサウンドだけにポイントを絞って選ぶことができます。

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- カテゴリ: テレキャスター , タグ: ギター博士が弾いてみた, 特集記事
[記事公開]2020年5月17日 , [最終更新日]2020/07/03