エレキギターの総合情報サイト
一口にギター弦と言っても、リーズナブルなものから高級なものまで、太い弦から細い弦まで、様々な種類のものがあり、それぞれ弾き心地や弾いた時のニュアンスが異なります。自分のプレイ・スタイルに合った弦を手に入れられるよう、このページではエレキギター弦の種類や特徴について紹介します。
まずは弦の「素材」と「太さ(ゲージ)」に着目してみましょう。
スタンダードなエレキギター弦に採用されているのがニッケル弦です。ピアノ線にニッケルを巻いた作りで、柔らかくサビに強いのが特徴。周波数レンジも広く、最も普及しているのがこのタイプです。
ニッケルに比べて堅いステンレス製(鋼鉄とクロームの合金)のエレキギター弦。汗など汚れに強くサビにくいのが特徴で、ニッケルに比べてシャープで乾いたサウンドとなっています。ブルースのザラついた質感やカッティングなど動的なギター・プレイに向いていると言えます。
ダダリオ(DADDARIO)の EPS510、フェンダー(Frender)の 350R Stainless などが代表的。
アコースティックギターの弦と同じように表面に特殊なコーティングが施された弦。他の弦に比べても値段は高いのですが、錆びにくく通常の弦の4倍も長持ちします(上手に使用していると約半年は持ちます)。長時間のライブやレコーディングでも劣化することなく使用できるなど、プロの現場でも重宝されています。
4〜6弦に銅(ブロンズ)が巻かれている、最もポピュラー/一般的なアコースティックギター用の弦。弦が堅いのでチョーキングやビブラートなどエレキギターで多用する奏法には向いていませんが、ブライトなサウンドが特徴でアルペジオや開放弦の時の美しさはピカイチです。
クラシックギターに使用されるナイロン製の弦です。サスティンはありませんがアタックが強く暖かみのある音が特徴、指にも優しいので長時間の練習もOKです。
まずは一番スタンダードでコスト的にも買いやすい「ニッケル弦」を選ぶと良いでしょう。このページの後方で、初心者向けにおすすめしているギター弦のほとんどがニッケル弦の製品です。
1弦側が細く、6弦側が太い
エレキギターの6本の弦はそれぞれ太さが異なり、6弦が最も太く、1弦に向かってだんだん細くなっています。弦の太さを「ゲージ」といい、その直径をインチで表わします。例えば、「.009」という表記がされている弦は「0.009」インチの太さということになります。ゲージの違いで「ライトゲージ」、「スーパーライトゲージ」などと名前がついています。スタンダードなライトゲージを標準として
と、弦の太さによってサウンドや弾き心地に影響を与えます。
6弦 | 5弦 | 4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 | 備考 | |
ライト | 0.46 | 0.36 | 0.26 | 0.17 | 0.13 | 0.10 | 最もポピュラーな太さ |
スーパーライト | 0.42 | 0.32 | 0.24 | 0.16 | 0.11 | 0.09 | ライトより少し細く、現代の標準となっているゲージ。 |
エクストラ・ライト | 0.38 | 0.30 | 0.22 | 0.14 | 0.11 | 0.08 | スーパーライトよりもさらに細いゲージ。 |
ミディアム | 0.49 | 0.38 | 0.28 | 0.18 | 0.14 | 0.11 | ライトより一回り太い、ブルース/ジャズ・プレイヤーに人気の高いゲージ。 |
ライト・ヘヴィ | 0.52 | 0.42 | 0.32 | 0.17 | 0.13 | 0.10 | 1〜3弦はライトゲージ、4〜6弦はヘヴィゲージ。 |
ヘヴィゲージ | 0.52 | 0.42 | 0.32 | 0.24 | 0.16 | 0.12 | ミディアムより一回り太いゲージ。マホガニーなど柔らかめのネックは曲がってしまう程の高い張力、大音量・高いサスティーンが特徴。メタル系リフやパワーコードなどとの相性はバッチリ。 |
様々なゲージの比較
弦のゲージ5種類を同じギター同じアンプで弾き比べてレビューしてみた!
エレキギター初心者の人は、最も標準的な「ライトゲージ」、手に負担がかかりにくく練習しやすい「スーパーライトゲージ」のいずれかを選ぶといいでしょう。ほとんどのギターが工場から出荷される時にこのどちらかのゲージを採用しています。
よりゲージが細い「エクストラ・ライト」は、「ライトゲージ」「スーパーライトゲージ」よりも弦が細く、特に女性に人気の高いゲージです。
一般的に売られているエレキギター弦は、1弦~6弦までをセットとして販売しています。セット弦はバラバラで1弦ずつ購入するよりもコストが安くなるのが魅力です。スタジオでのリハーサル、ライブやレコーディングなど「ここぞ!」という時のために新しいセット弦を用意しておくと、不測の事態に備えることができます。
世界中のトップギタリストから長年に渡り圧倒的な支持を得ている世界標準の弦がErnieball(アーニーボール)のギター弦です。その中でもイエローのパッケージが印象的な「Regular Slinky」は、最もスタンダードなニッケルワウンド/ライトゲージのセット弦です。癖がなくバランスのとれたサウンドが特徴で、ポピュラーミュージック、ロック・カントリーからヘヴィメタルまで、ジャンルを選ばず全てのギタリストに対応します。
張りたてのバリーンとした煌びやかなサウンドを聞くと「Regular Slinky」がワールドスタンダードであることがわかるでしょう。手頃な値段で高い品質、初心者が選んで間違いのないセット弦です。
REGULAR SLINKY を…
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アーニーボール「Regular Slinky」と双璧をなす超定番のエレキギター用セット弦が、D'Addario(ダダリオ)のギター弦「EXL110」です。
「EXL110」は「Regular Slinky」と同様のニッケルワウンド/ライトゲージのセット弦で、価格も同程度となっています。癖の無いサウンドと豊かなレンジ、そしてブライトなサウンド(明るい音質)が特徴で、音の落ち着きも早くチューニングにも手間がかかりません。
ダダリオのギター弦は弦の先っぽであるボールエンドが6弦とも色分けされているので、どの弦を交換しているのかが一目みただけでわかるようになっており、初心者の弦交換にフレンドリーです。
EXL110を…
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アーニーボールやダダリオと並んで、ギター弦を数多くリリースするダンロップ。そんなダンロップのギター弦のセット「DEN1046」は、アーニーボール「Regular Slinky」、ダダリオ「EXL110」と同様、ニッケルワウンド/ライトゲージのセット弦です。
「DEN1046」は上記2セットよりもコストパフォーマンスに優れ、6本の弦が全て個別に包装されている丁寧な作りが特徴となっています。弦のテンションが低めなので女性にも使いやすく、今後さらに普及が予想されるセット弦です。
DEN1046 を…
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楽器通販大手のサウンドハウスがプロデュースするブランド「PLAYTECH」のエレキギターセット弦「EGS」シリーズは、300円を切る衝撃の激安セット弦です。ラインナップは
と3種類の異なるゲージが用意されています。
それなりの品質を持ち、とにかく安いので、弦が錆びてきたり切れたりした時にためらうことなくガンガン弦交換できます。また「EGS」シリーズは全てのセット弦でおにぎり型のピックが付属するので、初心者にとってもありがたいでしょう。ただし弦長が他社の弦に比べて短いため、リバースヘッドのギターやグレッチ・ギターの一部モデルには対応できないので注意が必要です。
ギターブランドとして知られるARIAのエレキギター弦「AGS」シリーズ、こちらもコストパフォーマンスの高いセット弦として知られています。エレキギター用にライトゲージの「AGS-800L」、エクストラライトゲージの「AGS-900XL」の2つのラインナップを用意。3セットパックでの購入で千円を切る価格はビギナーにはありがたいでしょう。PLAYTECH:EGSシリーズと同様、ギターによっては弦長が足らないので注意が必要です。
AGSシリーズを…
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張り替えたばかりの弦の音っていいですよね。サビてボロボロになった弦に比べて、新しい弦はバリーンとした元気のいい音がします。弦が錆びるのは、手の汗や汚れが付着することが原因です。ギターの練習が終わった後にギタークロスで弦を拭く、毎回これをするだけでギター弦は長持ちします。
プロのレコーディング現場では少しでもハリのあるサウンドで演奏/録音するために、こまめに弦を拭いたり、音の劣化を感じたら一日のあいだでも2回3回と張り替えたりすることもあるんですよ。
ある程ギターが上手くなってくると、ピッキングの時に無駄な力が入らなくなり、弦を切る回数はどんどん少なくなっていくでしょう。しかしはじめのうちは腕に力が入りすぎてしまい「1弦だけ切れてしまった」という体験をします。そんな時にセット弦を使って交換するのは少しもったいないですね。弦は1弦ずつの「バラ売り」でも販売しています。
YAMAHAのエレキギター用バラ弦「Hシリーズ」はリーズナブルなバラ弦です。ライトゲージ、スーパーライトゲージのそれぞれ1〜6弦が全てバラ売りで販売されており、3本セットでの購入も可能。街の楽器屋さんに必ずと言っていいほど置いてあり、手に入れやすい弦です。
YAMAHAエレキギター用バラ弦を…
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エリクサーのギター弦は、巻き弦をすっぽりと覆う独自のコーティングによって弦が錆びることがほとんどなく、生き生きと振動し続け・長持ちするという特徴を持った、プロミュージシャンにも愛用者が多いギター弦です。レギュラーゲージ「Optiweb Light」は一般的なライトゲージに当たるセット弦で、上述の他社定番モデルと比較すると3倍以上の価格となる高級ギター弦ですが、長持ちの期間も3倍それ以上で、弦交換の回数も少なく済み、結果としてコストに見合ったリターンが得られます。
コーティング弦はその構造上、弦のブライトさが失われがちでしたが、「Optiweb Light」ではその問題を解消。張りたてのバリーンとしたブライトで迫力のある音質がいつまでも持続します。弦を長持ちさせたい人、複数ギターを持っている人に強くおすすめです。
《美しい音を長くキープ》エリクサーOPTIWEBコーティング弦とは?
ギター博士「ワシは何本もギターを持っておるので、弦の交換は多くない方がいいから、エリクサーを重宝しておるよ。間違いなく、とても長持ちするゾ♪」
ダダリオによるコーティング弦が「EXP シリーズ」ギター弦です。同社定番の EXL シリーズが持つフィーリングやブライトなサウンドはそのままに、錆びにくい弦となっています。
ベース用、アコースティックギター用もラインナップ。エレキギター用では
の4種類が用意されています。
偉大なるブルース・ギタリストであるスティーヴィー・レイヴォーン氏は.013から始まるかなり太い弦を張ってパワフルなサウンドを得ていました。また、1〜3弦はライトゲージ/4〜6弦はヘヴィゲージと異なるゲージがミックスされた「ライト・ヘヴィ」は、ヘヴィな低音弦を求めるギタリストにおすすめです。スタンダードなゲージに物足りなくなってきたら、自分の腕の力やプレイ・スタイルに合わせて太めのゲージを選んでみましょう。
ダウンチューニングならこの弦を使え!ドロップチューニング対応のギター弦特集
NEON GREEN
ドロップ・ダウン・チューニング専用のエレキギター弦で有名なDR Stringsから発売されている「NEON」は、ステージのライト(ブラックライト)にあたると蛍光色に発色するという、観客にかなりのインパクトを与えることができるギター弦です。
弦の表面にコーティング加工が施されており、発光成分が剥がれにくく長持ちします。エレキギター用だけでグリーン/ホワイト/イエロー/ピンク/レッドのカラーラインナップが用意され、それらの色をミックスしたマルチカラーでは1弦ずつ色の異なる発色となります。
ブラックライトに反応するDR Stringsのギター弦「NEON」が超スペクタクルでセクシー - エレキギターニュース.com
ギター弦を手に入れたら次はいよいよ弦交換です。ギターのブリッジの構造によって弦交換の方法は異なります。次のページでは、様々なタイプのギターでの弦交換について解説しています。
エレキギター弦の売れ筋を…
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