アルペジオの弾き方/練習
アルペジオのTab譜表記
ギターの練習方法、今回は「アルペジオ」です。
アルペジオは日本語で「分散和音」といわれ、コード(和音)を分解して演奏する奏法のことです。
アルペジオでは3,4弦を連続して鳴らしていきますが、鳴らした弦の音はとめてはいけません。となりの弦に指がふれてもいけませんし、押さえる力が弱くなると音の伸びも失われてしまいます。したがって美しい音色が出るまで鍛錬が必要なギター奏法です。
ギターボーカル/ギタリスト問わず頻繁に出てくる奏法ですので、ギター初心者のみなさんは頑張ってみて下さい。
はじめてのアルペジオ練習
一音ずつアップ/ダウンと交互にピッキングしていく「オルタネイトピッキング」でのアルペジオ、弦を上昇していく時はダウン/下降していく時はアップとピッキングしていく「スウィープピッキング」でのアルペジオ、2通りの弾き方を紹介していきます。
- Ex.1
- Ex.2
オルタネイトピッキング/スウィープ両方でアルペジオ。

EX.1-b 1:17〜

Ex.1 にコード移動を含んだフレーズです。

EX.2-a 1:51〜

アルペジオのフレーズを沢山練習してみよう!
その2 – 「コードチェンジ/開放弦を絡めたアルペジオ」
- Ex.1
- Ex.2
- Ex.3

Ex.1、Ex.2、Ex.3共に、余計な弦のミュートをしっかりと行って、不必要な弦の音が鳴らないように注意してみましょう。

3小節目の「1弦3フレット」を小指で、「2弦3フレット」を薬指で押さえると、4小節目のフレーズがスムーズに押さえられます。

1弦2弦の開放弦をキレイに鳴らすのがポイント。指板を抑えるほうの指をしっかりと立てて、隣りあった弦の音をミュートしてしまわないように演奏してみましょう。

六弦かなで「また博士が変な歌歌ってるよぉ… もぉ〜なんなの博士ぇー!!( ̄▽ ̄)」
その3 – 「ナチュラルハーモニクスを取り入れたアルペジオ」
#3 アルペジオ1 – ギター博士の30日間ギターチャレンジ
こちらのフレーズでは、Am6のコードに移動した時の運指に注目です。ギター博士は
- 4弦10フレット:小指
- 3弦9フレット:薬指
- 2弦7フレット:人差し指
と押さえていますね。そのあとのナチュラルハーモニクスのポジションまで、フィンガリングの素早い移動が必要です。
ナチュラルハーモニクス
その4 – 「開放弦を絡めたフレーズ2」
#8 アルペジオ2 – ギター博士の30日間ギターチャレンジ
上記
その2 – 「コードチェンジ/開放弦を絡めたアルペジオ」
と同様に、指板を押さえるほうの指をしっかりと立てて、開放弦をしっかりと鳴らしましょう。
その5 – 「薬指をしっかりと立ててコードをキレイに鳴らす」
薬指を立ててコードをキレイに鳴らす練習【ギター博士】
EX-1
上記「その2 EX-3」とほぼ同じフレーズのエクササイズです。ギター博士は「4弦は薬指、3弦は中指」で押さえていますが、人によっては「4弦中指、3弦人差し指」という人もいるでしょう。いずれにしても2弦1弦の開放弦をしっかりと鳴らしきるために、指をしっかりと立てて演奏する必要があります。
EX-2
4弦が半音ずつ下降していくクリシェ的なフレーズです。2小節目の2拍(Am、Am/G#、Am/G)までは人差し指で3弦2弦をセーハし、薬指・中指を使って押弦するという人が多いでしょう。こちらもしっかりと指を立てて、3弦2弦がキレイに鳴るように心がけて下さい。
その6 – 「ピック弾きと指弾きがミックスされたアルペジオ」
#12 アルペジオ3 – ギター博士の30日間ギターチャレンジ
アルペジオの中で和音を弾くために、ピック弾きと指で弦を弾く「フィンガーピッキング」を織り交ぜたフレーズです。単音部分はピッキングのみで、和音部分はピッキングと同時に上の音を指(主に中指、薬指)で弾いています。
その7 – 「高音部分の運指を固定したアルペジオとオブリガート」
アルペジオの練習 6/6 【ギター博士】
高音部分の運指を固定することで、音が途切れないアルペジオを可能にしています。1弦開放の音が綺麗に鳴るように意識してください。

ギター博士「えっ、どうして高音部分の和音が同じままでコードチェンジできるのかって?!それは
3弦4フレット:B
2弦4フレット:D#
1弦開放:E
3つの音が、今回のフレーズのコード進行「C#m7 → G#m7 → AM7 → B」それぞれの構成音にあたるからぢゃ。」
コード\3つの音 | 3弦4フレット:B | 2弦4フレット:D# | 1弦開放:E |
C#m7 | m7 | 9th | m3 |
G#m7 | m3 | 5th | b13 (コードトーンとしてではなく メロディとしての経過音) |
AM7 | 9th | #11th | 5th |
B | Root | M3 | 11th (コードトーンとしてではなく メロディとしての経過音) |
- カテゴリ: ギターの練習方法 , タグ: ギター博士が弾いてみた
[記事公開]2018年2月3日 , [最終更新日]2020/02/11