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PRS「SEシリーズ」ってどうなの?特徴やライナップを調べてみた

Custom 24だけじゃない!SEシリーズの豊富なバリエーション

ここまで定番機種「SE Custom 24」をさんざんプッシュしてきましたが、SEシリーズは他にもいろいろなモデルが出ています。次のページで一挙紹介する前に、だいたいどんなものがあるのかをサラっと見ていきましょう。

SE Custom 22

PRS SE Custom 22

「カスタム22」は、カンタンに言うとCustom 24を22フレット仕様にアレンジしたモデルです。24フレットを基本としていたPRSですが、伝統的なエレキギターと同じ22フレット仕様にすることで、一味違うニュアンスを手に入れました。ギターとしては大変大きな変更なんですが、デザイン上は何ら違和感なくまとめあげているのはさすがPRSです。ボディを部分的にくり抜いた「セミホロウ」モデルもあります。

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SE Standard 24

PRS SE Standard 24

「スタンダード24」は、Custom 24と同じ寸法のボディをマホガニーのみで作ったギターです。オールマホガニーのボディによる、ロックに最適なホットなサウンドが第一の特徴ですが、そのためさらなる低価格化にも成功しています。

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SE 245

prs-se-245 左から:SE 245、SE 245 Soapbar、SE Bernie Marsden、SE Marty Friedman、SE Mikael Åkerfeldt

「SE 245」は、弦長を24.5インチに詰めたシングルカッタウェイモデルです。「ミディアムスケール」とも言われるレスポールの24.75インチよりもう一息短い弦長により、弦の張力が抑えられて弾きやすくなるほか、この弦長ならではの独特のサウンドが得られます。このモデルはCoreモデルでは限定的なリリースとなっていることもあり、SEシリーズのもう一つの「顔」となっています。

  • 弦長24.5インチ、22フレットのマホガニーネック
  • マホガニーボディ
  • SE245専用ハムバッカーピックアップ
  • ストップテール・ブリッジ
  • 2ヴォリューム2トーン、6弦側に配置したトグルスイッチ

という基本仕様を共通とし、「SE245」のボディトップはメイプルになっています。両ピックアップ各個にボリューム/トーンを持ち、低音弦側にトグルスイッチを持つ操作系はレスポール的な印象で、ギブソン系のギターに慣れている人には大変扱いやすくなっています。

バリエーションとして

  • SE Standard245(海外仕様。オールマホガニーボディ、シースルーカラー)
  • SE 245 Soapbar(P-90タイプのピックアップを採用)

があるほか、

  • SE Bernie Marsden(2ボリューム1トーン、ネックバインディング)
  • SE Fredrik Åkesson(ジャンボフレット、エボニー指板)
  • SE Mark Tremonti(バーブリッジ、オールマホガニーボディ)
  • SE Mark Tremonti Custom(メイプルトップ、PRSトレモロ搭載)
  • SE Marty Friedman(バダスタイプブリッジ、スターインレイ)
  • SE Mikael Åkerfeldt(ジャンボフレット、エボニー指板、PRSトレモロ)
  • SE Zach Myers(セミホロウボディ、バダスタイプブリッジ)

など、ロックギタリストのシグネイチャーモデルが多くリリースされています。

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シグネイチャーモデル「SE Signature」

PRSの名を世界に広めることに貢献したカルロス・サンタナ氏を始め、PRSを愛用するギタリストの名を冠したモデルが多くリリースされているのもSEシリーズの特徴です。レギュラーモデルとは一味違う、名手のこだわりを反映させた特別仕様機です。

SE Santana
SE Santana Standard

SE Santana SE Santana:2018年モデル

カルロス・サンタナ氏はPRS社にとって非常に重要なアーティストで、氏のモデルだけが左右対称に近いオリジナルのボディシェイプになっています。そのSE版となる2モデルはいずれも弦長24.5インチで弦張力が抑えられており、指に優しくなっています。「SE Santana」はボディトップに美しいメイプルをあしらい、氏のシグネイチャー・ピックアップを搭載しています。「SE Santana Standard」はオールマホガニーボディに、SE 245のピックアップを載せています。


Santana – The Game Of Love ft. Michelle Branch
ニュアンスが豊かで情報量の多いねっとりとしたプレイを、俗に「エロい」と表現することがあります。その意味で、カルロス・サンタナ氏のギタープレイから発せられるラテン系のエロさは、世界屈指というべきでしょう。若手アーティストとのコラボレーションにも熱心に取り組んでいて、年齢を感じさせません。

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SE Mark Holcomb

プログレッシブ・メタルの雄「Periphery(ペリフェリー)」所属のマーク・ホルコム氏のシグネイチャーモデルは、ご自身が愛用するUSA製をSEシリーズに落とし込んで完成しています。仕様としては専用カラーを施したキルテッドメイプルをボディトップにあしらい、また真っ黒のエボニーを指板に採用し、セイモア・ダンカン社製のシグネイチャー・ピックアップを装備しています。ネックのメイプルを3ピースにしており剛性を向上させ、さらにサテンフィニッシュを施してサラサラとした触り心地にしています。


Periphery – The Way The News Goes (Live Music Video)
達人ギタリスト3名を擁するプログレッシブ・メタルバンド「ペリフェリー」。このようにとても精密に組み上げられた楽曲をライブで完全に再現するためには、はたしてどれほどのリハーサルを重ねる必要があるのでしょうか。

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SE Mark Tremonti

ソロやいろいろなバンドで活躍しているマーク・トレモンティ氏のシグネイチャーモデルは、かつてシリーズ化していたPRSシングルカッタウェイモデルの仕様を受け継ぎ、レスポールライクなルックスと操作系にPRSトレモロを装備した、新しいスタイルのギターとして出来上がっています。一見「PRS SE 245」に近いギターのようにも見えますが、こちらはPRS標準の弦長25インチのメイプルネックとなっており、違う感触のギターになっています。


FRET12 Presents: Tremonti Exclusive Free Lesson – “My Last Mistake” Solo
アーティストご本人によるギターソロのレクチャーなんて贅沢ですね。さすがにご本人愛用機は美しいにもほどがありますが、SE版もかっこいいですね。

SE Zach Myers

圧倒的な支持を集めているハードロックバンド「Shinedown(シャインダウン)」所属のザック・マイヤーズ氏のシグネイチャーモデルは、SE 245を出発点にセミアコ化し、オクターブ調整可能なストップテール・ブリッジを備え、甘く太く、そして音程の確かな響きが得られるようになっています。

レフティモデル

SE Custom 24 Lefty SE Custom 24 Lefty

仕様は全て右用と共通していますが、コントロールノブがクリア素材のものになっており、ちょっとしたドレスアップになっています。


The SE Custom 24 “Lefty” | PRS Guitars

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7弦ギター「SE SVN」

SE SVN SE SVN

価格を抑えたシリーズだからできる挑戦、というものがあります。SEでは上位グレードでもレギュラー入りしていない7弦ギター「SE SVN」がレギュラーモデルとしてリリースされています。しかも特定のジャンルに偏らない「オーソドックスなサウンド」を目指したピックアップが備わっているので、ヘヴィ路線以外のさまざまな音楽にも挑戦することができます。現在のSE SVNは、ヘヴィな領域へ突き進むため弦長を26.5インチに延長した、ダウンチューニング専用機です。ピックアップは現代の標準「85/15″S”」の7弦板で、コイルタップもできることからサウンドバリエーションも充分です。


7弦ギターってどれくらいヘヴィな音が出るのか、確かめてみた!
ギター博士によるPRS SE SVNを使った演奏

SE SVNを…
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バリトンギター「SE Baritone」

SE Baritone 2017年モデル SE Baritone

ヘヴィミュージックなどさまざまな音楽が要求する「さらなる低音域」へのひとつのアンサーとして、2タイプのバリトンギターがリリースされています。こちらはモデル名にもなっている弦長27.7インチの大変長いネックにより、極端なダウンチューニングでも弦の張力を失いません。そのためバリトンギターの標準である「全弦2音半下げチューニング」で出荷されます。

仕様
SE 277 Baritone 22フレット仕様、トグルスイッチ、弦長27.7インチ、ハードテイルブリッジ、2色
SE 277 Semi-Hollow Soapbar 22フレット仕様、トグルスイッチ、弦長27.7インチ、セミアコ、ハードテイルブリッジ、PRS SE ソープバーピックアップ

表:二つのSEバリトンギター

「SE 277 Baritone」は、へヴィミュージックで求められる「地を這うような低音のディストーションサウンド」をらくらく出すことのできるギターです。基本仕様はSEカスタム22のネックを延長したものにきわめて近いですが、ブリッジはオリジナルのハードテイル仕様になっています。

「SE 277 Semi-Hollow Soapbar」は、このバリトンギターに「箱モノ」の空気感を感じさせる鳴り、またP-90タイプの太く甘いがハッキリとした音を与えて仕上げた異色のギターです。

SE Baritone を…
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2019年モデル

SE Paul’s Guitar

コアモデルからリリースされている「ポールズ・ギター」は、その名の通り、PRS創始者ポール・リード・スミス氏のシグネイチャーモデルです。「SE ポールズ・ギター」はこれをSEのフォーマットにキチンと落とし込んで仕上げたもので、

  • 専用ピックアップ「TCI”S”」2基
  • それぞれのハムバッカーをコイルタップする2つのミニスイッチ
  • コアモデル同様の、ワンピースブリッジ

という大きな特徴を盛り込んでいます。ネックは22フレットの「ワイド・ファット(広くて太い)」になっており、古き良きエレキギターの弾き心地が再現されています。
「ポールズ・ギター」に搭載されている「TCI」ピックアップは

「Tuned(調整された) Capacitance (電気容量)& Inductance(誘導係数)」

の略称で、電気的にとても良い具合に作ったピックアップです。ヴィンテージのシングルコイル・ピックアップを長年にわたって研究し、その結果ジョン・メイヤー氏シグネイチャーモデル「PRS Silver Sky」の「635JM」ピックアップを生み出した、その成果を基に作られました。完璧なソープバーのクオリティがあり、コイルタップすると、クリアでスパンキーなシングルコイルの音が得られる、ポール・リード・スミス氏自ら「素晴らしい」と太鼓判を押すピックアップです。SEポールズ・ギター専用ピックアップ「TCI”S”」はそのSE版で、標準的なハムバッカーサイズに仕様変更されましたが、太く力強いハムバッカーサウンドと、鋭く美しいシングルコイルサウンドを両立しています。エスカッションが専用のデザインになっているところもポイントです。

SEシリーズで初めて採用される二つのミニスイッチは、リア/フロントそれぞれのコイルタップを別々に設定できます。これによりミックスポジションでの組み合わせが「HH、HS、SH、SS」の4種類に跳ね上がるほか、ピックアップ切り替えはシンプルなトグルスイッチでできるのが大きなメリットです。
ワンピースブリッジは、文字通り一本の金属棒で作ったシンプルなブリッジです。バランスはとられているとはいえ各弦のオクターブ調整ができないのが泣き所ではありますが、それを差し引いても余りある、シンプル構造ゆえの音響性能が大きな特徴です。しかもコアモデル同様、弦が触れる部分にブラス製のチップが埋め込まれ、ボディに固定するスタッドもブラス製という手の込んだ作りです。


The SE Paul’s Guitar | Demo by Bryan Ewald | PRS Guitars
アバロン柄のバードインレイがまた素敵ですね。ペグもトラディショナルなものが採用されており、サウンドもモダンというよりヴィンテージ路線です。

SE Schizoid

「SEスキッツォイド」は、キング・クリムゾンの結成50周年を記念し、1,000本限定で作られた、ジャコ・ジャクジグ氏のシグネイチャーモデルです。「スタンダード24」の本体にキング・クリムゾンの1stアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」のアートワークを大胆にプリント、ロッドカバーにはジャコ氏のサインがあしらわれます。モデル名の「スッキッツォイド」は、このアルバムに収められている名曲「21世紀のスキッツォイド・マン(”21世紀の精神異常者”より改題)」に由来します。

2018年モデル

SE Standard 24 Multi-Foil

SE Standard 24 Multi-Foil

「SEスタンダード24」の特殊カラー「マルチホイル」は、ラップ塗装をはじめとする何種類かの塗装法を組み合わせた、不思議で新鮮な印象を帯びています。基本仕様は2017年モデルを踏襲しており、ピックアップも「85/15″S”」で共通です。80年代後半に実際に採用されたフィニッシュとのことですが、30年を経た今なお新鮮です。

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The SE Standard 24 “Multi-foil” | PRS Guitars

SE Chris Robertson

SE Chris Robertson

サザンロックとブルースをルーツとするロックバンド「Black Stone Cherry」所属のクリス・ロバートソン氏のシグネイチャーモデルは、SE 245を出発点にフロントピックアップをソープバーに、リアピックアップにはクラシカルなハムバッカー「57/08″S”」を採用し、伝統的なサウンドをリスペクトしながらも現代的な新しいスタイルを持っています。ピックアップの型番は、「57年のギブソンPAFを2008年に再現した」ものだという意味があります。


The SE Chris Robertson | PRS Guitars

SE Custom 24 Exotic Veneers

SE Custom 24 Exotic Veneers

「SEカスタム24・エキゾチックべニア」と称し、通常フレイムメイプルを使用していた化粧板をスポルテッドメイプル、またゼブラウッドに変更したモデルが登場しました。PRSでは定番のフレイムメイプルやキルテッドメイプルに慣れた目で見ると、非常に新鮮な印象です。また通常のSEカスタム24とことなり、ボディ/ネック/ヘッドにバインディングが施されており、トラッドかつ上品な雰囲気を帯びています。


The SE Custom 24 Spalted Maple | PRS Guitars

2017年以前のラインナップ

こちらは2017年以前のラインナップです。「海外限定仕様」として当時には日本で手に入れることができなかったものがあり、また現在では生産が終了しているものもあります。

SE Custom 24シリーズ

prs-se-custom24-series 左から:SE Custom24 Royal Blue、SE Custom24 Tobacco Sunburst、SE Standard 24、SE Custom24 7-Strings、SE”Floyd”Custom24

今や「憧れの楽器」の一つでもあるPRS Custom 24のSE版は、

  • フィギュアドメイプル&マホガニーボディ
  • 名機を再現したピックアップ
  • コイルタップ機能搭載

という仕様で、美しさと機能を兼ね備えたギターに仕上がっています。採用されているピックアップは、かつてCustom24に採用されていた「HFS Treble(リア用)」と「Vintage Bass(フロント用)をSEのグレード向けにアレンジしたものです。日本向けのサイトで「SE HFS/SE Vintage Bass」と紹介されていますが、海外サイトでは「HFS/Vintage Bass」と紹介されており、本家に迫るほどのものだと考えられています。

PRS SE CUSTOM24のボディ ギター博士が選んだ「PRS SE CUSTOM24」のボディ。廉価版とはいえ美しい木目が出ている

また本機とその派生モデル、

  • SE Standard 24(海外仕様。オールマホガニーボディ仕様)
  • SE Custom24 7-String(トレモロレスの7弦仕様)
  • SE”Floyd”Custom24(海外仕様。フロイドローズ搭載モデル)

シグネイチャーモデル

  • SE Dave Navarro(純白のCustom24)
  • SE Paul Allender(ジャンボフレット、EMGピックアップ、特殊インレイのCustom24)

全てに採用されているメイプルネックは、コアモデルでもS2でもない、SE Custom24だけの仕様になっています。

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SE Torero

SE TORERO SE TORERO

上記SE”Floyd”Custom24(フロイドローズ搭載モデル)をHM/HR指向に思いっきりアレンジしたギターが、「闘牛士」と名付けられたSE Toreroで、他のグレードにはないSE独自のモデルとなっています。

  • フロイドローズ・トレモロシステム
  • HM/HR御用達のEMG81、EMG85というピックアップレイアウト
  • スルーネック構造、インレイのないエボニー指板
  • フェンダー同様の弦長25.5インチ
  • フラットトップ

これらはPRS としては珍しい、むしろESPジャクソンを彷彿させるスペックとなっています。ほんのわずかスリムになったボディは、PRSを見慣れている人の目には全く違うブランドのギターに映ることすらあります。PRSブランド内唯一となるスルーネック構造は中音域が豊かに響きサスティンが伸びる傾向にあり、またハイポジションでの演奏性が大幅に向上し、技巧派のリードプレイを頼もしくサポートします。弦長がフェンダー同様ロングスケールになっているのは、半音下げなどダウンチューニングを意識しての設計です。

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