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リッチー・サンボラ(Richie Sambora)はここ日本で特に人気の高いアメリカのモンスターバンド「ボン・ジョヴィ」のギタリスト/シンガー・ソングライター。数多くの名曲を作り上げたソングライター能力、時にはリード・ボーカルも担当するシンガーとしての実力、楽曲を彩るリズム・ギター/メロディアスで起承転結のあるギター・ソロを奏でるギター・プレイヤーとしてのポテンシャル、そしてなんといっても端正な顔立ちと、ロックスター全盛の時代に燦然と輝きを放った文句なしのミュージシャンといえる存在。
ボン・ジョヴィでの活動もさることながらソロ・アルバムも勢力的にリリースしています。
1959年7月11日 生 米ニュージャージー州
子供の頃からピアノやアコーディオン、トランペットやサックスなど様々な楽器に親しみ、14歳の時にギターを手に。リッチー・ブラックモアやジミー・ペイジ、エリック・クラプトンやB.B.キングなどハードロック~ブルース・ギタリストのプレイをコピーする一方で、アル・ディ・メオラやジョン・マクラフリンなどジャズ・ギタリストからも影響を受けます。
高校卒業後、大学で音楽理論を勉強する一方でスタジオワークなどプロとしてのキャリアをスタート。様々なバンドや映画/ミュージカルのサウンド・トラックのレコーディング活動を行っています。この時に元祖ボンジョヴィ・メンバーであるアレック・ジョン・サッチ(b)とバンド『メッセージ』を結成。
そんなある日、アレックが新たに参加したジョン・ボンジョヴィ・アンド・ザ・ワイルド・ワンズのライブをリッチーは目撃。ジョンのカリスマ性に興奮したリッチーはライブ終了後に楽屋を訪れ初対面のジョンに向かって「オレがお前のバンドのギタリストになってやる」と豪語、オーディションを経てリッチーはジョン・ボンジョヴィのメンバーとなりました。
BON JOVIの中でも随一のキラーソング:Livin’ On A Prayer
リッチー加入後のボンジョヴィはデモテープが認められポリグラム・レコードと契約、84年にファーストアルバム『BON JOVI』でデビュー。アメリカではあまり注目を集めませんでしたが、メンバー全員のルックスの良さとメロディアスな楽曲が日本のオーディエンスの心を掴み、同年すでに日本では人気のバンドとなっていました。
続いてセカンドアルバム『7800″ FAHRENHEIT』を85年にリリース。RATの前座などでアメリカでも知名度を上げていくと、サードアルバム『SLIPPERY WHEN WET』(86年)ではシングル「You Give Love A Bad Name」「Livin’ On A Prayer」など現在でも代表曲といえる楽曲が全米No.1に輝き、大ブレイクを果たします。リリース後は16ヶ月250回のライブパフォーマンスをこなし、続く4枚目のアルバム『NEW JERSEY』では「Bad Medicine」「I’ll Be There For You」などが再び全米No.1に。名実共に不動のトップスターの地位を確率していきました。
これまたアッパーチューンのキラーソング:Bad Medicine
その後もバンドは『KEEP THE FAITH』(92年)、『CROSS ROAD:GREATEST HITS』(94年)、『THESE DAYS』(94年)、時間を空けて『CRUSH』(00年)、日本のみのベスト版『TOKYO ROAD』、『BOUNCE』(02年)、セルフ・カバーアルバム『THIS LEST FEELS RIGHT』(03年)と順調にリリースを重ねる。
9作目の『HAVE A NICE DAY』(05年)と10作目の『LOST HIGHWAY』(07年)では、共に日本のオリコン・チャートで1位を獲得。続くアルバム『THE CIRCLE』(09年)は全米No.1に。そして13年には『WHAT ABOUT NEW』をリリースしています。
ボンジョヴィの活動と同時にソロ活動も充実しています。
バンドがオフの間を利用して、初のソロ・アルバム『STRANGER IN THIS TOWN』(91年)、セカンドアルバム『UNDISCOVERED SOUL』(96年)をリリース。98年6月には初めてソロで来日を果たします。12年には3枚目のアルバム『AFTERMATH OF THE LOWDOWN』をリリースしています。
ソロ活動では自らボーカルもこなす:Richie Sambora – Ballad Of Youth
Livin’ On A Prayerの冒頭で聞かれるようなトーキング・モジュレーターを使ったプレイや、フロイド・ローズ付きのエレキギターを使ってのアーミングが特徴。しかし2000年に入ってからは、フェンダーやギブソンのビンテージ・ギターやカスタム・ショップ製のモデルを使用するなど、味わい深いプレイも魅力の一つとなっています。
デビュー時はフロイド・ローズ付きのギブソン・エクスプローラーやショーファー製のレスポール・タイプのエレキギターをメインで使用していましたが、『SLIPPERY WHEN WET』のころからはクレイマー製の3ピックアップのストラトキャスター・タイプを使用。90年代以降はフェンダー・ストラトキャスターやフェンダー・テレキャスター、ギブソン・レスポール、ギブソンSGジュニア、ギブソンES-335、他にもZemaitis、ESPなど様々なブランドのギターを使用しています。
全米チャートNo.1を記録し、トータル1,800万枚を越える大ヒットとなったボン・ジョヴィの大出世作の3rdアルバム。キャッチーな楽曲が目白押しの中、「Livin’ On A Prayer」でのトーキング・モジュレーターや「Wanted Dead Or Alive」でのオベーションのダブル・ネックを使ってのプレイはあまりにも有名。
1986年リリース作品
ホームタウンをアルバムタイトルに起用した4枚目のアルバム。「Lay Your Hands On Me」「Bad Medicine」「Born To Be My Baby」「I’ll Be There For You」といったトップ10シングルを数多く収録した本作も前作に続き全米No.1を獲得、リッチーのエモーショナルなギターも円熟味を感じさせる。
1988年リリース作品
『NEW JERSEY』のツアー後のバンドのオフ期間の間に制作した初のソロ・アルバムは、カントリーやブルースをベースにしたルーツ・ロックが展開されており、エレキギター/アコースティックギター両方のプレイの聞き所が満載。またエリック・クラプトンがゲストで参加している。
1991年リリース作品
11年ぶりのサード・ソロ・アルバムではアダルトの方向性のボン・ジョヴィとは対照的にパワー・ポップ的なアプローチが目立ったハードロック・アルバムに仕上がっている。その一方ブルージーな楽曲では渋いギター・プレイも堪能することができる。
2012年リリース作品
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