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従来のコンパクトエフェクターの2分の1サイズ、通称「ミニサイズ・ペダル」。エフェクトメーカー各社ともにこのミニサイズのペダルをジワジワとリリースしており、いま最も盛り上がりのあるエフェクター・コンテンツの一つとなっています。
TC Electronic もミニサイズのペダルを早い時期からリリースしているブランドで、polytune mini/Spark Mini Booster/Ditto Looper など話題となるミニサイズ・ペダルが次々と登場していますが、2014年6月上旬には同社の Tone Print 機能を搭載したミニサイズのディレイ「Flashback Mini Delay」が新たに登場しました。
そこで今回ギター博士が Flashback Mini Delay をいち早くゲット!!ギター博士の演奏動画と共に、Tone Print 機能の利用方法など Flashback Mini Delay について徹底紹介したいと思います。
「小さいサイズのペダルだから、狭いエフェクトボードの中にも組み込みやすいナー」と思うのは当たり前ですが、Flashback Mini Delay の魅力はそこだけではありません。
このディレイペダルの凄いところは、ペダルに搭載したUSB端子とパソコンをUSB接続で繋いで専用ソフトを操作することで色々な種類のディレイサウンドを入れ替えて使うことができるという点にあります。
通常のデジタル・ディレイからアナログ・ディレイ/テープエコー/ディレイ成分にコーラスがかかったモジュレーション・ディレイ/リバース・ディレイなどなど…Flashback Mini Delay 一台あればこの世に存在するあらゆるディレイ・サウンドを利用することができてしまうという大変に画期的なペダルとなっているのです!
さらに iPhone/Android 無料アプリ「Tone Print」から、エレキギターと繋いだ Flashback Mini Delay に信号を送るだけでサウンドを入れ替えられる Tone Print 機能によって、好みのサウンドをいつでもどこでも入れ替えることが可能となっています。
それではさっそく Flashback Mini Delay の使い方について見て行きましょう。
Flashback Mini Delay 単体ではデフォルトのディレイしか使用することができません。様々なディレイサウンドを楽しむには「ミニ5ピン・タイプのUSBケーブル」「Tone Print Editor」の2つを用意して Windows/Mac パソコンに繋げる必要があります。
同商品には梱包されていないため別に自分で用意する必要があるのが、片側がミニ5ピン・タイプの USB ケーブルです。
ミニ5ピン・タイプはデジカメなどのデバイスに採用されている USB端子 ですので、デジカメを持っている人はこのタイプのケーブルがあるかもしれませんね。
家の中を探してみて下さい!
「Tone Print Editor」は無料ソフトウェアで、 TC Electronic のホームページからダウンロードし、インストールして使います。
Tone Print Editor ダウンロードページ(ページ中央) – TC Electronic
Tone Print Editor を立ち上げメイン画面を表示させたのが上の画像です。
Flashback Mini Delay がUSB接続でパソコンと繋がっているのを確認しましょう。この時できればギターもつないで鳴らせる状態だと音の変化がわかりやすいですよ。
まずは最初から入っているディレイから適当なのを選択して「LOAD」ボタンをクリック、これだけでサウンドが変化します。クリック直後にサウンドが切り替わりストレスもありません。
【ディレイのパラメーター】は自由に操作することができます。
ディレイタイム/フィードバック量/アウトプットレベルなど、Flashback Mini Delay 本体に搭載しているツマミのコントロール情報を編集できる他、ディレイ成分の High/Low の減退感を操作することができる FB HiCut/FB LowCut、、ディレイ成分にコンプのかかり具合を調節する Dynamic Delay Sensitivity を調節できるなど、アナログ・ディレイのようなサウンドを作り上げることも可能となっています。
【モジュレーションのパラメーター】部分をアクティブにすると、ディレイ成分にコーラス・フランジャー・ビブラートなどの効果を追加させることができます。
アルペジオに最適な美しい音色のディレイが作れます!!
好みのサウンドにカスタマイズしたディレイには、新しく名前を付けて保存することが可能。
これでいつでも呼び出して使用することができます。
アプリから出る信号音をギターのピックアップで拾ってディレイ・タイプを入れ替える
無料アプリ「Tone Print」ではアプリから鳴る電気信号を、Flashback Mini Delay と繋いだ(ボリュームを上げた状態の)ギターのピックアップに近づける(ビーム転送する)ことで別のサウンドに切替えることができます。
ビーム転送では、TC Electronic が用意したデフォルト・ディレイ、世界中のギタリストがカスタマイズしたディレイを入れ替えて使うことができます。
iPhone Tone Print App – iTunes
Android Tone Print App – Google Play
TC Electronic はプロクオリティのラック式ディレイを開発するなど、ディレイ・サウンドには非常に定評のあるブランドですので安心して使用することができます。「2290」など TC の名機デジタル・ディレイもデフォルトで入っているのはありがたいですね。
デフォルト以外にも様々なカスタマイズされたサウンドが 100種類以上も入っています。全部のサウンドを確認するのは骨が折れる作業でしたが、好みのサウンドはお気に入り登録して呼び出すこともできるので便利です。好みのサウンドがあれば、自分で一から作るよりも手軽かもしれません。
アンプはクリーントーンにセッティング
0:29〜
ディストーションに Landgraff Distortion Box を使用
4:00〜
TC Electronic Ditto Looper で音を重ねています
4:15〜
ルーパーで作成したバッキングの上でギターソロを弾いています。Xotic RC BOOSTER を使ってコンプ感をプラス
色々なディレイ・サウンドを入れ替えて使うことができるが、1度に1つの音色しか使うことができない。ライブステージで色々な種類のディレイを切替えて使いたい人にとっては欠点じゃが、基本的に 1種類 しか使わない人にとってはこの上なく素晴らしいディレイ・ペダルになるじゃろう!
デジタル・ディレイ派の人でもアナログ・ディレイのサウンドを気軽に楽しめるし、逆も然り。モジュレーション・ディレイは実戦でもかなり使える音色だと思う。あと【タップテンポ機能】はスイッチを長押ししながらギターでリズムを刻むことでディレイタイムの設定ができるから、現場の人にもスーパーナイスじゃ。
これだけ小さいから今までのエフェクトボードにもう一つペダルを追加できるかもしれんのぅ!
TC Electronic Flashback Mini Delay を…
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