JV Modifiedシリーズ
「JVモディファイド」シリーズは、クラシカルな本体に現代的な演奏性と機能を追加した2022年限定モデルです。50’sと60’sの2モデルとも、ネックは肉厚なVシェイプにサテン仕上げを施し、ミディアムジャンボフレットを打ち込んでいます。「Vシェイプ、9.5”指板R、ミディアムジャンボフレット、ネック裏サテン仕上げ」という組み合わせは、フェンダー内では今のところ他にバディ・ガイモデルとジミー・ヴォーンモデルのみ(2022年5月現在)という個性的な仕様です。
ロック式ペグを採用するほか、トーン2のポットに特殊配線の起動スイッチが仕込まれており、サウンドバリエーションが拡充されています。なお、トーン1はフロントとミドルに、トーン2はリアに効きます。
VIDEO
Exploring the JV Modified Series | Fender
追加機能もあり、いろいろ使えそうなギターに仕上がっています。
JV Modified ’50s Stratcaster
「JV MODIFIED」50年代式のストラトキャスターは、リアにハムバッカーを配置したSSH配列です。「50年代のストラトを後からSSHに改造した」というストーリーがあるようで、ピックガードは60年代以降の11点留めになっています。トーン2のノブを引くとコイルタップが起動します。
JV Modified ’60s Stratcaster
「JV MODIFIED」60年代式のストラトキャスターは1968年以降に採用されたモダンロゴ&ラージヘッドで、ジミ・ヘンドリクス氏とリッチー・ブラックモア氏が愛用したことで支持の厚い仕様です。トーン2ノブを引くとフロントピックアップが起動し、通常のストラトでは不可能だった「リア+フロント」と「ピックアップぜんぶ」という二つのサウンドバリエーションが得られます。
MADE IN JAPAN TRADITIONAL シリーズ(〜2019)
2017年9月から2019年まで生産された「メイド・イン・ジャパン・トラディショナル」シリーズは、主要部分は共通仕様としながらいろいろな年代の特徴を再現した、カラフルなラインナップになっています。
Made in Japan Traditional 50s Stratocaster
「50s」は、8点留めの1プライ・ピックガードと1ピース・メイプルネックを特徴としています。ネック構造の影響で、ヘッド表側にトラスロッドの穴を埋めた跡があります。丸型の印象が根強いストリングガイドは、他のモデルと共通の「カモメ型」が採用されています。カラーバリエーションに違いがありますが、こちらは右用/左用両面がリリースされています。
Made in Japan Traditional 60s Stratocaster
Made in Japan Traditional 60s Stratocaster with GOLD HARDWARE
標準のカラーラインナップ
ピンク・ペイズリー、ブルー・フラワー
Gold Hardware:3モデル
高い人気の60年式は、11点留め3プライのピックガードとローズ指板が特徴です。こちらはヘッドにトラスロッドの穴が出ていません。標準機の「60s」はカラーバリエーションが多く、キャンディ・タンジェリンやキャンディ・ブルーといったビビッドな色調、ピンク・ペイズリー、ブルー・フラワーといった攻めたものまであります。
高級機の「60s Gold Hardware」は、金属パーツが全てゴールドパーツになっており、ボディ材がアルダーに変更されています。
Made in Japan Traditional 60s Stratocaster Limited Run Alder Body
Made in Japan Traditional ’60s Stratocaster Limited Run Fiesta Red Stripe
60s Stratocaster Limited Run Alder Body
’60s Stratocaster Limited Run Fiesta Red Stripe
「60s」からは、限定生産の特別仕様もリリースされています。サンバーストカラー1色のみのリリースとなったアルダーボディの「60s」は、バックプレートを装備しないというちょっとしたこだわりが。あらわになったトレモロキャビティ内の仕上げも行きとどいているのが「日本製」です。
Made in Japan Traditional 68s Stratocaster Left Hand
珍しいことに「68s」は左用のみのリリースで、右用は出ていません(右用は「JH」でリリース)。こちらは「JT」シリーズ内で唯一の「貼りメイプル指板」モデルで、ネック裏に「スカンクストライプ」を持たないスッキリとしたデザインになっています。ナット幅が「40mm」といういわゆる「ナローネック」で、またラージヘッドには「Fender」ロゴしか記載されず、他モデルと一味違う雰囲気を放っています。
Made in Japan Traditional 70s Stratocaster
Made in Japan Traditional 70s Stratocaster Left Hand
「70s」は指板にメイプル/ローズの二面あり、それぞれに右用/左用をリリースしており、実は最も気合が入っているのではないかと考えさせられるモデルです。ラージヘッドとトラスロッドの「ブレットナット」、そしてストリングガイドが二つ使われるのが外観上の特徴ですが、このモデルのみ採用されているロトマチック・ペグの重量感も相まって、他のモデルと比べてゴツい印象を帯びています。また、このモデルのみサドルが板状のものではなくダイキャスト製ブロックサドルとなっており、音の伸びが増強されています。
ネックは「70s」のみ採用の3点留めで、「マイクロティルト」によりネックの仕込み角度を調整することができます。
Made in Japan Traditional 70s Stratocaster Ash
こちらは「70s」のアッシュボディ版ですが、単にボディ材を変更しただけではありません。開発者のえこひいきとも言えそうな気合の入り方が随所に見られます。このモデルのみ、ペグが「Fキー」と呼ばれる「F」の刻印の入ったクルーソンタイプのものが採用されており、またナット幅約41mmと若干スリムなネックを取り入れており、再現度が高くなっています。
ペグ部分
Made in Japan Hybrid シリーズ
出荷時のピックガードに記載される「Vintage Vibe with Modern Playability」は、まさにこのシリーズのコンセプト
2017年11月に登場した「MIJ HYBRID」は、ヴィンテージのルックスにモダンなプレイアビリティをまとい、伝統と進化が融合したハイブリッドなシリーズ。50s、60s、68sの3つのラインナップが登場していますが、共通してアルダーボディ/USA製ヴィンテージ・ピックアップ搭載/サテンフィニッシュ・ネック/ミディアムジャンボ・フレットを採用しています。ナット幅42mmと言うネックは標準的なサイズで、どんなギターからの持ち替えもスムーズです。ネック裏のサラッサラなサテンフィニッシュは、フィンガリングの引っ掛かりがなくスムーズな弾き心地を実現しています。
Made in Japan Hybrid 50s Stratocaster
Made in Japan Hybrid 60s Stratocaster
Made in Japan Hybrid 68 Stratocaster
各モデルは指板材やヘッド形状など外観上の違いがありこそすれ、演奏性やサウンドは同じです。安心してルックスで選んで大丈夫です。なお、1968年式のストラトキャスターは、かのジミ・ヘンドリクス氏が愛用したことで有名です。50sと60sにはクルーソンタイプのロック式ペグが、68sには「F」の刻印が押されたペグ、いわゆる「Fキー」が備わります。ブリッジは動きと戻りに優れる2点留め方式で、アーミングもラクラクです。
Made in Japan Hybrid 50s Stratocaster HSS
Made in Japan Hybrid 60s Stratocaster HSS
HSSモデルは50s,60sそれぞれに豊富なカラーバリエーションが用意されている
HSS配列モデルは、リアに「ショウバッカー」が搭載されます。ショウバッカーはヴィンテージP.A.F.ハムバッカーを再現したもので、フェンダーUSAの上位機種に搭載された実績があります。出力はそれほど高くないので、HSS配列のようなシングルコイルとの組み合わせに良好です。こちらも弾き心地やサウンドが共通なので、指板材やボディカラーで気軽に選ぶことができます。
ギター博士から一言
まず持って感じるのが、ネック裏のサラサラとした感触ぢゃ。このサテンフィニッシュのおかげでスムーズなポジション移動が可能となり、長時間の演奏でもネックがベタつきにくくなっておるんぢゃ。トレモロユニットはヴィンテージスタイルのサドルをマウントしつつ、ブリッジプレートは二点支持なので、アーミング時のチューニングの狂いを抑えつつ、ストラトらしいサウンドをアウトプットできるのぅ。ネックラディアスは250mmと握っても弾きやすく、かつ弦高を低くした時のチョーキング時の音詰まりも大丈夫なとてもバランスのよい握りになっておるぅ!ペグはロック式なので、弦交換も簡単でチューニングも安定しておるゾイ。
音は高音にパンチのあるストラトサウンドで、かき鳴らすような人からドライブサウンドでのリードプレイまで、幅広く対応すると思うゾ。サウンド/ルックス/操作性において全てハイレベル、そして日本製でこの価格!素晴らしい楽器なんぢゃよ!
MADE IN JAPAN MODERN シリーズ
メイドインジャパン・モダン・シリーズは、高度な演奏技術が求められる現代のプレイヤーに「最高峰のプレイアビリティとトーン」を提供すべく開発されました。日本製でありながら22フレット仕様、アメリカン・ウルトラ同様のネックまわり、高品位なピックアップ採用、モダン系定番の金属パーツなど、モダン系にしっかり振り切ったモデルとなっています。
詳しく見る:
《最高の演奏性、最高のトーン》Fender MADE IN JAPAN MODERN STRATOCASTER
Aerodyne II シリーズ
エアロダインIIは、フェンダー・ジャパン時代から作られている名機「エアロダイン」シリーズをベースに、より多くのギタリストに愛用されるよう仕様変更したギターです。HSS配列及びSSS配列のストラトキャスター2モデルのラインナップで、航空機をイメージさせるシリーズ名とギラついたカラーリング、ステージでストラップを長めに使う演奏に特に良好な演奏性は特にロック系と相性が良く、「ライブ向きのギター」だと言われます。
詳しく見る:
《ライブ志向、日本オリジナル》Fender Aerodyne II Stratocaster
Made in Japan Limited Collection
2018年3月より販売開始した新シリーズ「Made in Japan Limited Collection」は日本製フェンダーのフラッグシップモデルで、完全数量限定ですが定期的にスペックやカラーにアップグレードを加えられ、継続して展開されるシリーズとなります。ニトロセルラッカーのボディフィニッシュ/USA製ピックアップ/木目の良い木材を厳選した2Pボディが採用され、通常の3倍の時間をかけて1本1本丁寧に作られるなど、MADE IN JAPANシリーズ最高峰にふさわしい仕上がりになっています。
2018 Limited Collection 60s Stratocaster
ボディ :アルダー2P
塗装 :ニトロセルロースラッカー
ネック :Cシェイプ
指板 :ローズウッド
フレット :ヴィンテージ・スタイル/21
ブリッジ :6-Saddle Vintage-Style Tremolo
ナット :幅42mm、Bone
ピックアップ :Am Vintage ’65 Stratocaster
ケース :Hardshell Case
Classic Series
フェンダー社プロデュース当初のラインナップ「Japan Exclusive」のクラシックシリーズ は、50年代と60年代のストラトキャスターをイメージしたラインナップ になっています。搭載されるピックアップや塗装の違いによってグレードが湧かれていますが、
弦長25.5インチ(フェンダースケール)、ナット幅42mm、スリムCシェイプのメイプルネック
センターのトーンがリアにも効く現代的な回路
6点支持の伝統的なシンクロナイズド・トレモロユニット
といった仕様が共通しており、トップグレードの「クラシック・スペシャル」にラッカー塗装が採用されている以外はポリエステル塗装となっています。
Classic 50s Strat / Classic 60s Strat
Classic 50s Strat
Classic 60s Strat
「クラシック50s 」と「クラシック60s 」は、両モデルともボディに軽量なバスウッドを採用しており、JEのラインナップ中最も求めやすい価格帯 のストラトキャスターになっています。ボディ材やネックシェイプこそ共通ですが、搭載されるピックアップはそれぞれの年代に見られる特徴を意識した設計になっており、
50s :メイプル1ピースネック、8点留め単層ピックガード
60s :ローズウッド指板、11点留め3層ピックガード
というように、外観上の特徴がしっかり押さえられています。
Classic 58 Strat / Classic 60s Strat with Gold Hardware
上:Classic 58 Strat 下:Classic 60s Strat with Gold Hardware
先述したClassic 50s Strat / Classic 60s Stratをグレードアップしたモデル で、カラーリングは3トーンサンバーストのみですが、ボディ材がアルダーに変更されています。
50sストラトはプラスチックパーツがホワイトで統一されており、つるんとした雰囲気でしたが、58ストラトはエイジド加工されたものを採用していますので、ぐっとおちついた顔つきを持っています。
ゴールドパーツを搭載している60sストラトは白いプラスチックパーツ、黒いピックガードと相まって、スティーヴィー・レイ・ヴォーン氏のトレードマークだったストラトキャスターの雰囲気を醸し出しています。
テキサス・スペシャル搭載モデル
Classic 50s Strat Texas Special
Classic 60s Strat Texas Special
Classic 68s Strat Texas Special
フェンダー・カスタムショップ 製の「テキサス・スペシャル」は、存在感たっぷりの荒々しいトーンを持った人気ピックアップです。JEのテキサス・スペシャル搭載機は各年代モデルでもネックグリップが共通のため、ほぼ同じ弾き心地になっています。それぞれにキャラクターのある外観になっていますので、自分の好みに合ったイメージで選ぶことができます。
フェンダーのピックアップ
Classic 50s Strat Texas Special :メイプル1ピースネック
Classic 60s Strat Texas Special :ローズ指板
Classic 68s Strat Texas Special :メイプル1ピースネック&ラージヘッド
Classic 60s Strat Texas Special Matching Headcap :ローズ指板&マッチングヘッド
アルダーボディを共通仕様として、各年代の外観上の特徴を再現したストラトキャスターがリリースされていますが、「Classic 50s Stratocaster」のみアッシュボディ、ポリウレタン塗装、ゴールドのアルミ製ピックガードという仕様で、JEのラインナップ中でも異彩を放っています。
ラッカー塗装モデルの高級機(Classic Special 50s Strat / Classic Special 60s Strat)
上:Classic Special 50s Strat 下:Classic Special 60s Strat
ラッカー塗装は施工に手間がかかる上に取り扱いに注意を要するというデメリットがありますが、塗膜を薄くできることから木材の振動を邪魔しにくいという大きなメリットがあり、特に高級機に求められる仕様です。JEのラッカー塗装モデルはボディ材にアルダーを使用し、それぞれのイメージに合わせた専用ピックアップを搭載した特別仕様になっています。エンセナダ製の同程度のモデルに比べて安い価格に設定されているので、USAにこだわらない、むしろ日本製が良いという人には特にお勧め できるギターです。
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