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Elitist Casino
かつてはElitistレスポールもリリースされていたが、今はアーチトップモデル及びアコースティックギターのみのラインナップとなっている。
エピフォンにおける現在の最高グレードには、「Elitist(エリート主義者)」の名が冠されます。
といった特徴を持っており、それでもお値段は20万円近辺というコストパフォーマンスを持っています。
Epiphone Tamio Okuda Elitist Coronet Guitar
奥田民生氏のシグネイチャーモデル。各ピックアップのサウンドはバランスが良く、切替え甲斐がありそうですね。ルックス、サウンドともに、まさにロック系にうってつけのギターです。ネックが22フレットでボディに接続しているため、ハイポジションで左手を邪魔するものが何もない、ストレスフリーなリードプレイができるのもこのギターの大きな特徴です。
エピフォンで使用されているモデル名にはいろいろな追加情報があり、だいたいどういう内容のものかを知ることができます。エピフォンでは記号や識別番号を極力使わず、追加情報は言葉で表現されているので、何となく親しみやすさがありますね。
追加情報 | 内容 |
Ltd. Ed. | 「リミテッド・エディション」の略。レギュラー生産ではなく、限定的に小ロット生産されるもの。 |
PRO | ハムバッカーモデルでは「コイルタップ」機能が付いているもの。P-90モデルでは、上位機種「P-90 PRO」ピックアップが採用されている。 |
Plus | ギブソンピックアップ搭載、アクティブ回路、ブースター搭載など、ちょっと嬉しい仕様が追加されているもの。 |
Royale | ビビッドなカラーリングを施したもの。ボディカラーだけでなく、バインディングにまでラメが入っているモデルも。 |
Elitist | 日本製の最高グレード(上記)。 |
Outfit | 「outfit」は「用具一式」の意味。ギター本体にプレミアムハードケースが付属することが多いが、さらにストラップが同梱されることも。 |
表:エピフォンで使用されるモデル名の追加情報
マエストロのヘッドロゴ
「マエストロ・バイ・ギブソン」は、エピフォン同様にギブソンの廉価版をリリースしているブランドです。「バイ・ギブソン」と名の付く通り、マエストロもギブソン傘下のブランドですが、こちらは日本においては大手販売店イシバシ楽器が取り扱っています。
マエストロは、これからギターを始めようという人が気軽に手にすることのできる格安の価格帯で製品を展開しています。単体としても、初心者セットとしても取り扱われています。低価格化のためにラインナップはレスポール・スタンダードとSGの2機種に絞り込み、ネックはボルトオンジョイントになっていますが、ボディやヘッドのシェイプ、丸く削られたボディトップの加工など本家をしっかり再現し、カラーバリエーションも豊富です。
エピフォンも求めやすい価格帯のギターを作っていますが、ここまで徹底した低価格帯のものはほぼリリースしておらず、両者は住み分けができています。イシバシ楽器でも、格安の価格帯はマエストロで、それより上の価格帯ではエピフォンを並べています。
maestro by gibsonを…
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「ナイトホーク」は1993年、「ブルースホーク」は1996年にギブソンからリリースされたギターです。ナイトホークはギブソンでも生産されていますが、ブルースホークは現在エピフォンのみのリリースとなっています。スリムなボディにフラットなトップ、フェンダーと同様の弦長25.5インチ、ギブソン系では極めて珍しい裏通しブリッジという楽器本体は、ギブソンらしからぬ、むしろフェンダーに近い設計になっています。
限定生産のエピフォン版「ナイトホーク」は、ミニハムバッカー、シングルコイル、斜めになった専用ハムバッカーという変則的なHSH配列にコイルタップを備えた、ギブソン同様の仕様を持っています。5Wayセレクタスイッチでハーフトーンも出せるあたりかなりフェンダー的ですが、センターのシングルコイルは「高さ調節ネジがピックアップ本体を貫く」というP-90の設計を踏襲しており、ギブソンらしさも匂わせています。
Epiphone Nighthawk Custom Quiltを…
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「ブルースホーク」は、美しいフレイムメイプルをトップにあしらったセミホロウボディに、P-90ピックアップを2基マウントしています。かなりフェンダー的だったナイトホークをギブソン側に引き戻したギターだと言えるでしょう。
ブルースホークは、電気回路に大きな特徴があります。
エピフォンのフライングVは、1958年にデビューした当時のスタイルを基本としており、レトロな雰囲気を帯びています。
限定生産の「コリーナ」フライングVは、1958年にデビューしたフライングVで使用された木材「コリーナ(アフリカ産リンバウッド)」をボディとネックに使用しています。この年式は弦をボディ裏から通す「裏通し」にしているのが大きな特徴で、エピフォン版では基本に忠実なセットネッ仕様、ピックアップには「アルニコクラシック」を使用するなど、しっかりとした設計になっています。精度の高いペグが採用されており、ライブやレコーディングで求められるシビアなチューニングが可能です。
歴史的に重要なフライングVですが、現在ギブソンではこの仕様のフライングVを生産しておらず、エピフォンのみのリリースとなっています。
Korina Flying-Vを…
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「フライングV・カスタム」は、レスポール・カスタムに準じたコンセプトで、
という意匠で高級感を演出しています。
限定生産の本機は、
といったしっかり狙った仕様でありながら、ネックの接合を4点留めボルトオンジョイントとすることで、リーズナブルな価格を実現しています。
Flying V Custom Ebonyを…
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スラッシュメタルバンド「アナイアレイター」に所属するジェフ・ウォーターズ氏のシグネイチャー・フライングVは、現在のフライングVラインナップの中で、唯一レギュラー生産されています。マホガニーのボディ&ネック、4点留めボルトオンジョイント、「プロバッカー」ピックアップという比較的オーソドックスなギター本体でありながら、24フレット仕様で指板にフェノール樹脂を取り入れているのが大きな特徴です。フェノール樹脂は鍋の取っ手などに使用される素材で、頑丈で火にも水にも強く、安定性の高さがメリットです。フェノール樹脂の指板はスタインバーガーやステイタス・グラファイトなど、革新的なメーカーの製品ですでに実績を上げています。
音楽の世界観を表現するカスタムカラーと、ギターの音をバッサリと切る「キルポット」によってハードロック、ヘヴィメタルにぴったりのギターに仕上がっていますが、このギターに対してジェフ・ウォーターズ氏は、
「タイトでヘヴィなリズムと泣き叫ぶようなソロの両方をプレイするための、高性能で万能なピックアップ、良好なセットアップを求めた。滑り止めが付いているから、座っても弾けるよ!」とコメントしています。
「スノー・ファルコン」と名付けられた全身真っ白のまばゆいフライングVは、アニメーターや声優、コメディアンとして名高いブレンドン・スモール氏のシグネイチャーモデルです。氏はバーチャル・デスメタルバンド「Dethklok」でも知られており、ギブソンからも同仕様のフライングVをリリースしています。
Dethklok — The Galaxy (Official Music Video)
エイリアンに対して演奏で立ち向かう、何ともアメリカンな映像ですね。
マホガニーボディ&ネック、セットネック仕様、ギブソン「バーストバッカー」ピックアップを2基搭載、という本家と並べても遜色ない本格的な作りで、指板にはフェノール樹脂が選択されています。ボリュームポットのスイッチでコイルタップが利用でき、またトーンポットは「キルポット」となっており、多彩な演奏に対応できます。
Mastodon – Show Yourself [Official Music Video]
「21世紀初頭における傑出したメタル・バンドのひとつ」と称されるマストドンは、デビュー前にボーカルが脱退し、残るメンバーがかわるがわるボーカルを務めながらメジャーデビューしました。フェスなどで何度となく来日を果たし、日本でも知名度を上げて来ています。
ロックバンド「マストドン」のギターボーカル、ブレント・ハインズ氏のシグネイチャーモデルは、シルバーバーストが渋いフライングVカスタムです。指板にエボニーを使い、太めのネックシェイプを取り入れているのが大きな特徴です。エボニーは硬質でアタック感が鋭く、ヘヴィな音楽性との相性が大変良好ですが、何よりこの木材の黒さがかっこいいですね。レース社製のご本人シグネイチャー・ピックアップが採用されているのも大きなポイントです。
エクスプローラー・タイプのギターは、Vシェイプに並んでロック系御用達のギターとなっています。エピフォン・エクスプローラーのラインナップは、メタル方向に振ったレギュラーモデルと、トラッドな風合いを持つ限定モデルで構成されています。
上:Goth ’58 Explorer、下:1984 Explorer EX
1958年式、1984年式それぞれのエクスプローラーは、マホガニーボディ&ネック、セットネック仕様、スリムテーパーDネックシェイプ、ブラックパーツなど、ギター本体は共通ですが、さまざまなところに違いを設けて個性を演出しています。
仕様 | Goth ’58 Explorer | 1984 Explorer EX |
ポジションマーク | 無し(12フレットにインレイあり) | ドットインレイ |
ピックガード | あり(ボディと同色) | 無し |
ピックアップ | アルニコクラシック(オープンタイプ) | EMG-85/EMG-81 |
操作系 | 2V1T、トグルスイッチはホーンの先 | 1V1T、トグルスイッチはボディ中央部 |
表:エピフォン・エクスプローラーの相違点
ボディ、ネック共にコリーナ材を使用した限定モデルは、先述したフライングV同様、カバードの「アルニコクラシック」ピックアップを備えており、ギブソンの伝統的なサウンドを得ることができます。アンティーク調なナチュラルカラーのボディ、黒いヘッドとピックガード、ゴールドパーツといういでたちは、レトロな温かさを感じさせます。
エピフォン・エクスプローラーを…
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現在もっともアツいブルースマンの一人、ジョー・ボナマッサ氏のシグネイチャー・ファイアーバードは、ご本人が所有しているという1963年製のファイアーバードを忠実に再現しています。
マホガニーとウォルナットを合わせて9枚重ねたネックが、マホガニーのボディを貫く「スルーネック構造」もしっかり再現しています。しかしボディのバックにはコンター加工がしっかり入っているので、フィット感のある弾き心地です。リアにひとつだけ搭載されているピックアップ「プロバッカーFB720」は、60年代のファイアーバードのピックアップを忠実に再現したものです。
Joe Bonamassa Firebirdを…
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Wilshire(ウィルシャー)は1959年、コロネットは1958年にデビューしたダブルカッタウェイモデルで、ギブソン・レスポールジュニアやギブソン・レスポールスペシャルがダブルカッタウェイ化するのに合わせて開発されました。
発売からしばらくして生産を打ち切ったものの、独特のボディ形状・ナイフのようなヘッド部分など他社のギターには見られないルックスから根強い人気があり、2010年に復刻、2012年にはMy Chemical Romance(マイ・ケミカル・ロマンス)のギタリストである「フランク・アイイアロ」氏とダッグを組み新しいラインナップが登場するなど、現在でも市場に流通しているモデルです。
フランク・アイイアロ氏も設計に参画したというウィルシャーは、トラッドな雰囲気を帯びたギター本体に「アルニコクラシック」ハムバッカー2基を備えた、比較的オーソドックスなスタイルです。これに6ポジションのバリトーンスイッチ、モメンタリー・キルスイッチが追加され、音色と演奏性を多様化させています。
My Chemical Romance – “I’m Not Okay (I Promise)” [Dialogue/MTV Version]
残念ながら解散してしまいましたが、My Chemical Romance はパンクを基調としながらポップなメロディセンスが支持され、日本でもブームを巻き起こしました。
バリトーンスイッチは各ポジションでそれぞれに設定された周波数帯をバッサリとカットする回路で、ちょっと甘い感じのハムバッカーサウンドや線の細いシングルコイルのようなサウンドなど、ポジションそれぞれにキャラクターが生まれます。モメンタリー・キルスイッチは押している間だけギターの音が出なくなる回路で、素早く連打することで激しく点滅するストロボのような効果が得られます。
Wilshireを…
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日本のロック界における重鎮、奥田民生氏の名を冠するコロネットは、ご本人が所有している1964年製コロネットをベースに、実践的なギターにするための「あったらいいな」を実現させたギターです。先述のウィルシャーやこのコロネットは年代によってボディ形状が変わることもあって区別の難しいギターですが、ウィルシャーはピックアップ2基、コロネットはP-90ピックアップをリアに1基備えるものでした。
奥田氏のシグネイチャー・コロネットは、フロントにソープバー・タイプのP-90を追加、それに応じて操作系を増設しています。アフリカ産マホガニーのボディ&ネックはいずれも無垢(1ピース)という贅沢な仕様ですが、このギター本体に、ピックアップはギブソン、電機系はスイッチクラフトやCTS、ペグはゴトー、というようにプロミュージシャンからの信頼の厚いパーツ類が備えられます。
ミディアムジャンボフレットを採用している他のエピフォン製品と違い、本機はジャンボフレットを採用しているのも秘かなポイントです。押弦がいくぶんラクになり、リードプレイに有利になります。
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