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ギブソン・レスポール・スタジオ/トリビュート/フェイデッド徹底分析!

ギブソン レスポール・スタジオ 2014 Les Paul Studio 2014:Manhattan Midnight

レスポール・スタジオ/トリビュート/フェイデッドは、レスポール・スタンダードをベースとしたエントリークラス(ギターを始める人向け)のギターです。装飾など設計上サウンドに影響のないところを廃し、また木材のグレードを抑えることで、レスポール・スタンダードのサウンドはなるべくそのままに、低価格化を実現しています。

本来「レスポールの廉価版」としてはレスポール・ジュニアレスポール・スペシャルが、また後にメロディーメーカーが作られていました。しかしボディ構造やピックアップなどがレスポール・スタンダードとは異なることから「別の個性を持つギター」として定着しており、廉価版という立ち位置ではなくなってきました。レスポール・スタジオ/トリビュート/フェイデッドはこういった経緯から、レスポール・スタンダードそのものの廉価版として開発されています。

レスポール・スタジオのデビューは1983年で、20年以上の歴史があります。「(コピーモデルではない)ギブソンのレスポールが、10万円台で手に入る」ということでヒットしました。現在では10万円台のスタジオ、やや安いトリビュート/フェイデッド、という立ち位置になっています。

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1: レスポール・スタジオ/トリビュート/フェイデッドの特徴 1.1: レスポール・スタンダードと遜色ない構造 1.2: 指板 1.3: モディファイ(改造)のベースとして 2: 「レスポール・スタジオ・グループ」の歴代ラインナップ 2.1: 2018年モデル 2.2: 2017年モデル 2.3: 2016年モデル 2.4: 2015年モデル

レスポール・スタジオ/トリビュート/フェイデッドの特徴

左から:Les Paul Studio 2018、Les Paul Tribute 2018、Les Paul Faded 2018

ネックやボディを取り巻くバインディングを廃しているところ、またボディの塗装が塗りつぶしであったり、メイプルの杢(もく)が無かったり派手ではなかったり、というところがルックス上の特徴です。ボディトップのアーチについてはスタンダード/カスタムのトップよりも緩やかなカーブになっており、そのぶんトップ材の厚さが抑えられています。

これらはコストダウンのための設計でしたが、結果として「装飾を排し洗練されたモダンなルックス」を手に入れることとなりました。コストダウンモデルでありながらスタジオとトリビュートでは指板の「トラペゾイド(台形)インレイ」が残されており、レスポールとしてのカッコよさがあります。いっぽう「ドットインレイ」に変更されているフェイデッドは、鈍く光る独特のボディカラーと相まって独自のキャラクターを作り上げています。旧モデルの限定カラーなどカラーバリエーションも抱負にあり、選ぶ楽しさのあるモデルだと言えます。

レスポール・スタンダードと遜色ない構造

Les Paul Studio 2014 Ebony Les Paul Studio 2014 Ebony

メイプルトップ/マホガニーバック、マホガニーセットネック、という基本構造はレスポール・スタンダードと同じ仕様です。過去にはバリエーションとしてオールマホガニーのボディのものやアッシュボディのものも存在しました。2基のハムバッカー、2ボリューム2トーン、トグルスイッチという操作系も同様。ネックグリップについては細めの「スリムテーパー」が採用されています。また2008年より採用されたバック材に空洞を作る「モダン・ウェイト・リリーフ」構造は、軽量化とアコースティックな響きを両立させています。

通常「ハットノブ」が使用されるレスポール・スタンダードに対し、レスポール・スタジオでは「スピードノブ(バレルノブ)」が採用されているのもポイントです。以下、レスポール・トリビュートでは「リフレクター」が、レスポール・フェイデッドでは「ハットノブ」がそれぞれ採用され、キャラクター演出のひそかなポイントになっています。

指板

レスポールスタジオ2014年モデルの指板 レスポールスタジオ2014年モデルの指板

スペックリストにはそのままローズウッドと記載されていますが、2013年モデルから、入手が困難となったインドローズ(本紫檀)に代わってグラナディーロ(granadillo メキシコ紫檀)が指板材に使われるようになりました。密度が高くて硬く、インドローズと比べややきらびやかなサウンドです。エレキギターでは馴染みがありませんが、狂いが出にくく非常に綺麗であることが注目されており、マリンバやクラシックギターでは永らく使用されています。

このグラナディロは、2016年モデルでは「アルパインホワイト」及び「アルパインゴールド」でのみ採用、ほかではローズウッド指板が復活します。2017年、2018年ではローズウッド指板に統一されました。

モディファイ(改造)のベースとして

レスポール・スタジオ/トリビュート/フェイデッドは比較的低価格なモデルですが、上位機種と同じピックアップを備えた、まぎれもないギブソンのレスポールです。本体が比較的安いのを利用して、パーツを好みのものやグレードの高いものに交換したりルックスに手を加えたりして、「自分だけのレスポールを作る」ためのベースにもうってつけです。

「レスポール・スタジオ・グループ」の歴代ラインナップ

ではここから、レスポール・スタジオ、トリビュート、フェイデッドら価格を抑えたギブソン・レスポール近年のラインナップを見てみましょう。各年式の特徴がそれぞれ反映され、またピックアップが変更されるなど、サウンドにおいても年式ごとに違いが見られます。