エフェクターを使ったギターソロの音作り《ギター博士流》

[記事公開日]2019/7/24 [最終更新日]2024/6/23
[編集者]神崎聡

音作りに関しての質問です。
プロのミュージシャンがライブで出すような、太くも艶やかなソロ用の音って、博士はどうやって作っていますか?今はディストーションにオーバードライブでクリーンブーストをかけてやっていますが、なんだか音がいまいちです….どうすればあの鳥肌ものな音がつくれるんでしょうか? – (2014/3/6) Epiphoe SG さん 男性 21歳

クリーンアンプのまま歪み系ペダルを使うときに歪んでいる時とクリーンの状態でブースターを使うなら2つあった方が良いですか? – (2013/1/27) なっぴー さん 男性 20歳

ギターソロの音作りの時、どんなエフェクターを使うといいか/アンプとの兼ね合いなどで悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。
今回ギター博士が、

  • 歪んだ音でのギターソロの音作り
  • クリーントーンのギターソロの音作り

両方の場合での音作りについて解説しています。博士が普段やっているエフェクターやギターアンプなどのセッティングを参考に、音作りを追求してみてください!

歪みギターソロの音作り

使用機材

  • エレキギター

    Gibson Les Paul Traditional 2012

    Gibson Les Paul Traditional 2012

  • エフェクター

    Landgraff Distortion BoxFlashback Mini Delay

    Landgraff Distortion Box/
    TC Electronic Flashback Mini Delay

  • アンプ

    BlackStar HT-5R

    BlackStar HT-5R

アンプ・セッティング

エフェクターで歪ませる場合:アンプはクリーントーンにセッティング(もしくは歪ませていてもOK)

アンプで歪ませる場合:アンプはディストーション・チャンネルにセッティング。ディレイなどの空間系エフェクターはセンド/リターン端子に繋いでいます。

歪んだギターに「ショートディレイ + リバーブ」で奥行きを出している

歪んだ音でギターソロを弾く場合、博士は歪みペダル(ディストーション or オーバードライブ)の後ろにディレイを繋いで、空間に奥行きを出しています。
また今回は使用しませんでしたが、歪んだギターソロにリバーブを薄くかけるということもします。

さらに博士の場合、

  • よりサスティーンをかせぎたい時はコンプレッサーを
  • より歪みをかせぎたい時はブースターを

使うことがあるということです。

空間系ペダルはセンド/リターン端子に繋げる

ギターアンプで歪ませる場合、ディレイなどの空間系ペダルをアンプのインプットから繋ぐと、エフェクトがかかった状態の音が歪んでしまいます。ディレイやリバーブの残響音が歪んでしまうと音の輪郭がぼやけてクリアさが失われます。この問題を解決するのがいわゆる「エフェクトループ(センド/リターン)」といわれるものです。空間系エフェクターはアンプの「send/return(センド/リターン)端子」に繋ぐことで、歪んだ音の後にエフェクトがかかり、歪ませた音でもクリアな音像を保つことができます。

ディレイをセンド/リターン端子に繋いだ様子 ディレイをセンド/リターン端子に繋いだ様子

clear

ギター博士「ワシはオーバードライブとディストーションをケースバイケースで使いわけておる。ディレイも加えればロックスター気分ぢゃわぃ!!」

クリーントーンでのギターソロの音作り

使用機材

  • エレキギター

    Gibson ES-335

    Gibson ES-335

  • エフェクター

    Flashback Mini DelayDigiTech Supernatural Ambient VerbXotic RC BOOSTER

    TC Electronic Flashback Mini Delay/
    DigiTech Supernatural Ambient Verb/
    Xotic RC BOOSTER

  • アンプ

    BlackStar HT-5R

    BlackStar HT-5R

アンプ・セッティング

アンプはクリーントーンにセッティング

コンプレッサーで音の粒を揃え、ディレイ + リバーブで奥行きを

ギター博士による、ジャジーな雰囲気のあるギターソロ・プレイです。基本の音作りとしてリバーブ、そしてここでもディレイが使われていますね。博士にとってギターソロにディレイはかかせないペダルみたいです。
クリーントーンではどうしても音量にバラツキが生じてしまうため、コンプレッサーを使って音の粒を均一にしますが、博士はブースターを使っています。今回使ったブースターはイコライザー(Treble, Bass)がついているため、ちょっとした音質補正にも使っています。

ピッキングにもこだわる

ピックを横に持ってピッキング

さらにピックを横持ちにして丸い角でピッキングすることで、メロウな感じを出しているとのこと。ピッキングにもこだわっているみたいです。

clear

ギター博士「ディレイとリバーブで残響を演出して、ブースターでより好みの音質にしているのぢゃ。ピックの当て方もサウンドに影響があるので、色々と試してみてくれぃ!」
ピックの持ち方・ピッキングの仕方《ギター博士流》


以上
【博士流】ギターソロの音作りでしたが、いかがでしたでしょうか。バッキングはもちろんギターソロの音作りも奥が深いものですが、みなさんの参考になれば幸いです!

ディレイ・エフェクター一覧 – Supernice!エフェクター
リバーブ・エフェクター一覧 – Supernice!エフェクター
コンプレッサー・エフェクター一覧 – Supernice!エフェクター

※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。