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Squier by fender:スクワイヤのギターについて

スクワイヤーのギター

「スクワイア」はフェンダー社が保有しているギター/ベースのブランドで、主にフェンダーに比べて求めやすい価格帯の製品に使用されています。フェンダーの廉価版だけでなく独自の仕様や色調のモデルも多く展開しており、ブランド自身の魅力を持っていますから、初心者の最初の一本としてうってつけであるだけでなく、調整やカスタマイズ次第で中級者以上の使用にも耐えることができます。ここでは、スクワイアとはどういうブランドなのか、ちょっとチェックしてみましょう。

日本語表記は、スクワイアやスクワイヤーなどがあり「スクワイア/スクワイヤー」と併記するサイトもあります。

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Squier by fender:沿革スクワイア・ギターの特徴 ・・コピーではない、寸分たがわないフェンダーのギター ・・ポイントを絞ったネック/指板 ・・全モデル、ヘッド側からトラスロッドを調整できるSquier by Fenderのラインナップ ・・Squierのストラトキャスター ・・伝統的なスタイルのテレキャスター ・・・Classic Vibe(クラシック・ヴァイブ)シリーズ ・・・Vintage Modified (ヴィンテージ・モディファイド)シリーズ ・・モダン(現代的)なスタイルのテレキャスター ・・・Affinity Series Telecaster/Standard Tele ・・アーティストモデルのテレキャスター ・・ストラト/テレキャス以外のラインナップ ・・・Vintage Modified Jaguar / Jazzmaster / Mustang ・・・Vintage Modified Baritone Jazzmaster ・・・Vintage Modified Squier '51


Avril Lavigne – He Wasn’t
全世界で4000万枚以上のセールスを記録するロックスター、アヴリル・ラヴィーン氏のシグネイチャーモデルは、彼女を象徴する星印のインレイとチェッカーパターンのピックガードが目を引く、1ボリューム/1ハムバッカーのシンプルなテレキャスターです。1ハムながらセレクタスイッチの操作でシングルコイルとしても使用できる機能があり、ロックに必要なトーンバリエーションはしっかり手に入ります。

Squier by fender:沿革

スクワイアの起源はバイオリンメーカーから弦メーカーに転身した「V.C. Squier Company」です。1965年にフェンダーの傘下となりフェンダー製品と作るメーカーとなっていましたが、その名残で1982年に新設された「フェンダージャパン」とともに「スクワイア」が新設され、日本のメーカーによる低価格モデルを生産していきました。やがて製造国は日本以外にもアメリカ、韓国、インドネシア、中国、メキシコ、インドなど拡大していき、国産の「フェンダージャパン(現、ジャパンエクスクルーシブ)」、アジア諸国で作る「スクワイア」というように分化していきます。

スクワイア・ギターの特徴

コピーではない、寸分たがわないフェンダーのギター

フェンダーに限らず、日本人の感覚からすると欧米の企業は権利問題に対して非常にシビアな姿勢をとっており、フェンダーのギターは数多くの特許と意匠登録によって、法律で保護されています。80年代に日本メーカーのコピーモデルに手を焼いた話は有名ですが、コピーモデルがフェンダーの権利を侵害しているとして提訴されるのは過去の話ではありません。

現在でもこうした問題は散見しますが、フェンダーのスタイルはエレキギターの「王道」になっており、「エレキギターとはこういうものだ」という「周知の事実」にまでなってしまっているので、権利の主張はできないというのが現状です。しかし「ヘッド形状」のデザイン権は認められており、フェンダーのヘッド形状を完全にコピーしているギターを他のブランドが作ることはできません(所有者が訴えられることはありませんので安心してくださいね)。

こうした中、スクワイアはフェンダー傘下のブランドなので、公式コピーですらない、まさにフェンダーそのもののギターを生産できます。「フェンダー」ブランドのイメージのため価格を抑えたモデルを別のブランド名でリリースしているだけで、現在のフェンダー公式サイトではスクワイアも(因みにジャパンエクスクルーシブも)同じサイト内で紹介されています。


Slipknot – The Devil In I [OFFICIAL VIDEO]
「猟奇趣味的激烈音楽集団」との呼び声高い、あらゆるスタイルを融合させたヘヴィメタルバンド「スリップノット」のジェイムズ・ルート氏は、フェンダー/スクワイア両面でシグネイチャーモデルをリリースしています。スクワイアのラインナップでは例外的に、12″(305mm)Rの平滑な指板になっています。

ポイントを絞ったネック/指板

一部のアーティストモデルなどを除き、スクワイアのギターは

  • 現在の標準である9.5”(241mm)Rの指板、ナット幅42mm、ミディアムジャンボフレットを採用
  • ネックグリップは「C」と「モダンC」の二択(モダンCのほうがやや丸い)
  • 4点留めボルトオンジョイント
  • フレット数は21か22
  • 弦長は25.5″(フェンダースケール)、24″(ショートスケール)の二種類

というように、ネック/指板のバリエーションをぎゅっと絞っています。

フェンダーでは指板Rやジョイント数など各年代の特徴を仔細に再現しているモデルが多くありますが、スクワイアではこれをファッション的にとらえてネック関係の仕様を絞っており、どのモデルを選択しても弾き心地にあまり大きな差が出ないようにしています。

歴史上、フェンダーのギターは指板が丸いものや比較的平滑なもの、ナローネック(41mm)などナット幅のバリエーション、ネックグリップが丸い物やスリムなもの、V字の断面を持つもの、4点留めや3点留めのネックジョイントというように「ネック」ひとつをとってもさまざまなバリエーションがあります。スクワイアではこうしたネックのバリエーションを追跡することはせず、現代的なモデルも過去の年代を意識したモデルも「現在の標準」だと考えられるネックを採用し、どのギターもお互いに弾き心地が近くなるようになっています。

どれもたいがい同じネックなので、演奏性が合うか合わないかという問題から解放され、そのギターのグレードや帯びている雰囲気で選ぶことができます。


Rob Zombie – Superbeast (Live)
マリリンマンソンを辞してロブ・ゾンビ氏のバンドで活躍を続けるジョン5氏はフェンダー/スクワイア両面でシグネイチャーモデルのテレキャスターをリリースしています。2ハムバッカー仕様ですが、リアのみセラミックマグネットを使用したヘヴィサウンド志向になっています。

全モデル、ヘッド側からトラスロッドを調整できる

トラスロッド調節スクワイヤ・ストラトのトラスロッド部分

フェンダーの特徴的な設計のひとつに「ジョイント部分からトラスロッドの調整をする」というものがあります。ネック本体の剛性をアップさせる妙案でしたが、ネックの反りを調整するためにいちいちネックを外さなければならないのは初心者にはあまりにもハードルが高く、また本家フェンダーでは70年代以降の仕様はヘッド側からロッド調整ができるようになっています。

スクワイアでは、50年代や60年代仕様も含め、全モデルヘッド側から調節できる仕様に統一しています。これによりいちいちリペアマンのところに持っていかなくても、自力でロッド調節に挑むことができます。
ネックの反りを確認・調節する

Squier by Fenderのラインナップ

スクワイアのラインナップのうち、ストラトキャスターについては以下のリンク先の記事で紹介していますので、ここからはストラトキャスター以外のラインナップをチェックしていきます。
スクワイヤーのストラトキャスター:徹底比較!

まずはテレキャスターに注目してみましょう。シリーズごとに様々なモデルがリリースされていますが、現代的なスタイルのものと伝統的なスタイルのものとに分けてチェックしていきます。