ヤマハの歴史は1887(明治20)年、山葉寅楠がリードオルガンを製作した事から始まり、以後ピアノを中心とした楽器製造を展開。エレキギターの製作を開始したのは1965(昭和40)年、ビートルズやベンチャーズが一世を風靡した「第一次エレキブーム」も最高潮という時代で、加山雄三主演映画「エレキの若大将」で使用するために作られたものが試作第一号でした。
現在ではギターやベース、アンプ、エフェクターはもちろんその他各種楽器製造、社会現象にもなっている「ボーカロイド」の開発、日本中に展開する音楽教室事業やライブイベントなど、巨大企業ならではの事業展開をしています。
ヤマハの特徴は、デザインや操作系に無駄がなくシンプルであり、どの音楽においてでも扱いやすく、それでいてオリジナリティーを持っているところにあります。たいがいヤマハのエレキギターは一目でそれとわかり、また比較的安価なモデルであってもサウンド的に十分なクオリティーを持っています。長年蓄積させてきた木工のノウハウだけでなく、業界でも古参の大手である事から、良質な材木を優先的に仕入れる事ができるところも強み。特に日本で作っているものは良質な材木が使われています。また、色々な分野に手を広げる大企業の強みで、他のメーカーにはない独自の技術をいくつも持っています。
「イニシャル・レスポンス・アクセラレーション」の略で、「新品の状態から、既に弾き込まれたかのような反応をする」ことを可能にしたヤマハ独自の技術で、現在ではSGシリーズに採用されています。固有の振動を与える事で木材と塗装、また木材と金属パーツとの間に生じるストレスを緩和させ、馴染んだ状態にさせます。この処理によって12Khz以上の倍音成分がたくさん発せられるようになり、楽器の鳴り、音の抜けが向上する事が確認されています。
「オルタナティブ・インターナル・レゾナンス」の略で、超軽量のボディに弦振動を行き渡らせるコンセプトで、RGXA2に採用されています。軽量な芯材の表裏を硬質な素材で挟み込む事で、軽量且つ十分な強度のボディを製作。表裏の材を内部の金属棒でつなぐことで(バイオリンの”魂柱”に相当)、弦の振動が裏側にもスムーズに伝わり鳴りを良くします。
「アコースティック・レゾナンス・エンハンスメント」の略で、本来バイオリンのために開発された技術です。木材内部のセルロースに結晶化を促す事で木材自体の鳴りを向上させ、特に中域、高域の立ち上がりを良くします。エレキギターへの採用はありませんが、アコースティックギターのLシリーズ、ベースのBB2000シリーズで採用されています。
「寺内タケシとブルージーンズ」で日本のGS(=グループサウンズ)を牽引してきた「エレキの神様」で、時代もありモズライトを多く使用していましたが、ヤマハのギターも愛用、自身のシグネイチャーモデルをバンド結成45周年記念限定モデルとして2007年に発表、100万円という高額にもかかわらず完売しました。
高中正義 『60th Anniversary Live TAKANAKA WAS REBORN』
サディスティック・ミカバンドとして日本の本格的なロックバンドの草分けとして活動、ソロでもフュージョンの代表的なプレイヤーとして活動しており、海外での評価も高いアーティストです。愛用の青いSGがトレードマークで、フロイドローズを搭載したシグネイチャーモデルを出していました。
George Coleman, Jimmy Cobb, Mike Stern, Ron Carter – All Blues (Official Audio)
ビル・エバンズの紹介でマイルス・デイヴィスのバンドに抜擢されて注目を集めた達人プレイヤーで、長らくフェンダーを愛用していましたがパシフィカができて以来自身のシグネイチャーモデルを愛用しています。スピード感あふれるスリリングなインプロヴィゼーションは圧巻の一言です。
今なお多くのリスナーを熱狂させるラテンロックの巨人。現在ではPRSを愛用していますが、1970年代には釈迦のインレイが美しいヤマハSGをメインとして使用しており、今なお「サンタナといえばヤマハSG」だと思っている昔からのファンも多くいます。有名な「哀愁のヨーロッパ」はこのSGで演奏されています。
カルロス・サンタナ
MAN WITH A MISSION 『Seven Deadly Sins』(sony music)
俗称「オオカミバンド」は、ギターもベースもヤマハを使用。ギターではパシフィカと RGXA2 を使い分けています。愛用の RGXA2 については「軽くて楽」、「素直な音」としつつ、ツマミが光ることについては「光るから使っていると言っても過言ではない」、「少年は光るものが大好き」と評しています。
吉野寿(イースタンユース)
ボブ・マーリー
原型のできあがった1972年以来、40年以上生産されているヤマハの代名詞とも言えるモデルで、名前は「ソリッド・ギター」の略です。対称のダブルカッタウェイが特徴的で、メイプルトップ・マホガニーバックボディ、ローズ指板のマホガニーセットネック、グローバー製ロック式ペグ、トーンプロス製ブリッジ、グラフテック製タスク材ナットといった仕様は全て共通。ピックアップの構成が異なる3種類のモデルが現在生産されています。
YAMAHA SGシリーズを…
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左から:PACIFICA 212VFM、PACIFICA 311H、PACIFICA 112V、PACIFICA 112VMX YNS、PACIFICA 1611MS
ストラトタイプを基調としたデザインで、「太平洋」を意味したネーミングで「ヴァーサタイル(=何でもこなせる)」であることをコンセプトとしたシリーズ。アルダーボディ、メイプルネック、指板350Rが基本で、指板にローズもしくはメイプル、ボディトップにフレイムメイプルやキルテッドメイプルをあしらったもの、トレモロの有る無しなど、豊富なバリエーションがあります。
ジャズギタリスト「マイク・スターン」のシグネイチャーモデルは現在のPacificaトップグレードという扱いではありますが、パシフィカ唯一のテレキャスタータイプ、ライトアッシュボディ、指板184R、というように基本モデルとは大きく異なる仕様になっています。
これからギターを始める人向けには、基本モデルの「112」、またはボディトップの美しい「212」がお勧めです。
特集記事:
世界中で愛されるYAMAHA「PACIFICA」シリーズの魅力
YAMAHAパシフィカのフラッグシップ「PACIFICA600」シリーズ特集
2016年6月に登場した REVSTAR は、ヤマハのエレキギターとしては25年ぶりとなる新シリーズ。ヤマハ・エレキの代表モデル「SGシリーズ」の面影を残しながらも、バイクの製造事業を手掛ける YAMAHA のデザインや日本的な意匠を連想させるルックスに、独自開発のオリジナル・ハムバッカー2基(一部モデルはP90ピックアップ・タイプ)/低音カット機能(80Hz付近を約4dbカット)の「ドライ・スイッチ」(RS320除く)を搭載するなどオリジナリティに溢れ、新開発のセットネック・ジョイント/コンターボディなど高い演奏性も実現しています。
REVSTAR ではエントリーモデル「RS320」からフラッグシップモデル「RSP20CR」まで、8機種/17カラーリングの豪華なラインナップ。基本スペックは(RS320、RS420 を除いて)メイプルトップ/マホガニーボディ、マホガニーネック、ローズウッド指板、指板アール:350R、ジャンボフレット:22F、スケール:628mm、それぞれに異なるピックアップを採用するなど各モデル毎に特色をもたせています。
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《シンプルかつ高性能、滲み出る個性》YAMAHA「REVSTAR」 シリーズ
YAMAHAのギターを…
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