《最初からかっこいいギターを》GrassRootsのギターについて

[記事公開日]2016/12/18 [最終更新日]2022/4/5
[編集者]神崎聡

1) ESP系ブランドのオリジナルモデル

グラスルーツのオリジナルモデルは、ESPやエドワーズの人気機種を可能な限り再現しています。こうしたギターはステージ映えする存在感があり、外観に訴えるかっこよさがあります。特にHM/HR系やヴィジュアル系、テクニカル系のアーティストに支持の厚いギターですから、こうしたジャンルを目指す人たちに特にお勧めです。

G-MR-45R

G-MR-45R 上:See Thru Red、下:See Thru Blue

スーパーストラト・タイプの本機は、エドワーズにおける「E-MR-165DT」の兄弟に相当します。ストラトタイプのボディシェイプにトレモロを装備し、トーンポットの操作でコイルタップまでできますが、こうしたギターはサウンドバリエーションが多く、プレイの幅が広いので、ロック系、ポップス系に限らずあらゆるジャンルで使用することができます。メイプルの化粧版とパール柄のピックガードも手伝い、クラスを超えた高級感があります。

G-HR-65FR / G-HR-42NT

ESPトップクラスの代表機種「ホライゾン」は、FRT(フロイドローズ・トレモロシステム)を備えるG-HR-65FR、TOM(ストップテールピース&チューン・オー・マチック)ブリッジを備えるG-HR-42NTの2機種がリリースされていますが、ブリッジ以外にもさまざまな違いが設けられており、しっかりとキャラクターが設定されています。

G-HR-65FR 【G-HR-65FR】上:See Thru Black、下:See Thru Red

「HORIZON-I」をベースとしているG-HR-65FRは、

  • 27フレットまで延長された指板
  • フロントに配置されたシングルサイズのハムバッカーピックアップ
  • 「Floyd Rose Special」FRTを装備
  • ヒール部が滑らかに処理されたセットネック

という仕様で、ハイポジションでの演奏にストレスがなく、超高音域まで使うことができるようになっています。搭載されている「フロイドローズ・スペシャル」は本家フロイド・ローズ社が販売している正規品で、上位ブランド「エドワーズ」のギターで使用されるグレードの高いものです。

G-HR-42NT 【G-HR-42NT】上:Burner See Thru Blue、真ん中:Burner Natural、下:Burner See Thru Red

「HORIZON-CTM」をベースとしているG-HR-42NTは、

  • アッシュボディの木目が楽しめるシースルーカラー
  • ヒールカットを施したボルトオンジョイント
  • リズムギターの演奏に特に良好なTOMブリッジ搭載

という仕様で、ブリッジの単価及び取り付けに必要な加工、またネックのジョイント法の違いによって、上記G-HR-65FRから大幅に価格を抑えています。

G-HR-55FX / G-HR-60FX7

G-HR-55FX G-HR-55FX

GrassRoots G-HR-60FX7 G-HR-60FX7

HORIZONをベースにしながらも、フィクスドタイプブリッジを搭載したモデル。アルダーボディ/ハードロック・メイプルネック/ローズウッド指板のセットネック・ジョイント方式で、2基のオリジナルハムバッカー「GH-1G」はコイルスプリットに対応、ハードテイル仕様なのでボディバックから弦を直接張ることができ、ソリッド感溢れるサウンドが得られます。
2018年1月からは7弦モデル「G-HR-60FX7」もラインナップに加わっています。

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G-FR-62GT

G-FR-62GT 上:See Thru Blue、真ん中:See Thru Black、下:See Thru Red

ところどころ尖っていてなお有機的なイメージを持つことで人気の高い、ESPの「FOREST」。これをベースとしたG-FR-62GTは、

  • アッシュボディの木目が楽しめるシースルーカラー。複雑な形状をしっかり再現。
  • ヒールカットを施したボルトオンジョイント
  • 大胆な音程変化をつけられるFRTを装備

という仕様で、外観とブリッジ以外に上記G-HR-42NTと共通点の多いギターとなっています。高スペックなギターですが、実装するFRTがライセンス生産のものであることもあって、トップグレードの座をG-HR-65FRに譲っています。

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G-KT-50C

左から:Bkack、White、See Thru Black、See Thru Red、See Thru Blue、See Thru Green

左右対称に近いボディ形状の本機は、エドワーズのE-KT-145Cや同135S/QMをベースとしたギターで、マホガニーボディ、セットネック、シンクロナイズドトレモロユニット装備、という仕様になっています。ギブソンのレスポールDCに近いイメージですが、こちらは他のオリジナルモデル同様に弦長648mmのフェンダースケールとなっており、またトレモロも装備しているので、ギブソン的な本体にフェンダー的なテイストを付加して仕上げたギターだと言えます。

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2) スタンダードモデル

グラスルーツのスタンダードモデルは、ギブソンとフェンダーそれぞれの代表的な機種をベースにしています。こうしたオーソドックスなスタイルのギターは、エレキギターがこの世に誕生して以来変わらぬ姿で様々なアーティストに愛用されてきました。そのため楽器本体でジャンル的な主張をしない、どんな音楽にもフィットする柔軟性があります。

ギブソンスタイル

グラスルーツがリリースするギブソンスタイルのラインナップは、
弦長628mm(ギブソンスケール)のマホガニーネック、22フレット仕様のローズ指板、セットネック方式
という仕様が共通しており、ネック部分で本家ギブソンの仕様を再現しています。木目が見えるカラーリングのモデルではボディにマホガニーが使用されてもおり、このクラスのギターとしてはかなり頑張っている仕様になっています。

G-LP-60S

G-LP-60S

極めて人気の高いレスポール・スタンダードタイプのG-LP-60Sは、ボディトップに本物のフレイムメイプルが貼られて高級感が漂います。シースルーのパープルやメタリック・ブルーなど限定カラーがしばしばリリースされて話題になることもあります。

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G-LP-60C、G-LP-55C

G-LP-60C、G-LP-55C G-LP-60C、G-LP-55C

「タキシードが似合う」というコンセプトでルックスをまとめたレスポール・カスタムを模したG-LP-60Cは、全身ブラックやホワイトのカラーリングとゴールドパーツによって高級感を演出しています。ほぼ同一仕様のG-LP-55Cは、クロームパーツで落ち着いた装いになっています。

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G-LS-57

G-LS-57

シングルカッタウェイのレスポール・スペシャルを模したG-LS-57は、本家の仕様と同じソープバータイプのP-90ピックアップを2基備え、太く甘い、そして抜けの良いキャラクターを持っています。

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G-SG-55L

G-SG-55L

SGタイプは、このクラスだけのラージピックガード仕様になっています。アンガス・ヤング氏(AC/DC)など愛用者の多い人気仕様ではありますが、大きなピックガードで木部の加工部分を隠しやすく、そのため価格を下げやすい仕様です。

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フェンダースタイル

フェンダースタイルのラインナップは、
弦長648mm(フェンダースケール)のメイプルネック、21フレット仕様、ボルトオンジョイント方式
という仕様が共通しており、ネック部分で伝統的なフェンダーの仕様を再現しています。

オーソドックスなモデル

オーソドックスなストラトキャスター・タイプ、およびテレキャスター・タイプには、ローズ指板(G-SE-50R、G-TE-50R)とメイプル指板(G-SE-50M、G-TE-50M)の二つがそれぞれリリースされています。

これらは指板以外の仕様が共通しており価格にも違いがありませんから、あまり深いことを気にせず安心してルックスで選ぶことができます。いずれのモデルも伝統的なスタイルをしっかりと踏まえており、ネックエンド側にトラスロッドの開口部が設置されているところまでしっかり再現されています。ですからコピーモデルとは言え、ストラトとはどういうギターなのか、テレキャスとはどういうギターなのかをしっかり学ぶことができます。

G-SE-58M/SC、G-SE-58R/SC

G-SE-58M/SC、G-SE-58R/SC

イングヴェイ・マルムスティーン氏の使用により有名になった「スキャロップ指板」仕様のストラトが、なんとこの価格帯でリリースされています。指板にメイプルとローズの2種あり、マルムスティーン氏の代名詞ともいうべき70年代ストラトの特徴であるラージヘッドとヘッド側のトラスロッドまで再現しており、かなり本気のギターになっています。
大きくえぐった指板は速弾きに特化したプレイスタイルに特にフィットしますが、音程を安定させるのにかなりの修練が必要になるため、初心者には全くお勧めすることができません。初心者に向けて楽器をリリースするグラスルーツですが、このギターに限り、速弾きを極めるためにスキャロップのストラトを味見してみたい、という中級者向けの製品だと言えるでしょう。

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G3: Live in Denver (Trailer)
ジョー・サトリアーニ師匠が主導する、三人のスーパーギタリストによる夢の競演「G3」での一場面。フィードバック奏法でハモる二人に超絶な速弾きを被せる王者のアンサンブルは、とても人間業とは思えませんね。

G-TE-45R/H

G-TE-45R/H

また、テレキャスタータイプのボディにハムバッカーピックアップを2基搭載したモデルがリリースされています。テレキャスターは本来なら細く鋭いサウンドが持ち味ですが、ハムバッカーを載せるとコシのある力強いサウンドになります。テレキャスター・シンライン風のピックガードと相まって、独特の雰囲気を醸し出しています。

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3) 左用のラインナップ

グラスルーツの左利きモデル

初心者に向けて製品をリリースするブランドは、一人でも多くの人にギターを届けるのが使命です。グラスルーツは、左利きの人のことも決して忘れてはいません。左用のギターは普通なら若干価格が上がるものですが、グラスルーツの左用ギターはアップチャージなしでリリースされており、左利きのギタリストにとって強い味方になっています。

  • G-FR-62GT/LH、G-FR-55G/LH
  • G-LP-60S/LH、G-LP-60C/LH
  • G-LS-57/LH
  • G-SG-55L/LH

グラスルーツのレフティギターを…
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4) ミニギター

グラスルーツのミニギター

フロントピックアップ部にスピーカーを仕込むことで、出先で気軽にエレキギターを弾くことができるミニギターが多数リリースされています。こうしたギターのラインナップはレスポールやストラト、テレキャスといったスタンダードなタイプのものまでにとどまるのが普通ですが、グラスルーツではダブルカッタウェイのレスポール・ジュニア、エクスプローラー、ES-335を模したモデルまでリリースされています。

使用される木材はふつうサイズのラインナップと共通ですが、ピックアップも同じものが採用され、フレイムメイプルの化粧版でドレスアップされているものまであります。スピーカーを持たず、普通のエレキギターとして使用するタイプのミニギターも用意されており、この分野に対するグラスルーツの本気度がうかがえるエッジの効いたラインナップとなっています。

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以上、初心者の強い味方、グラスルーツのギターをチェックしていきました。安いだけではない、しっかりとした機能と高級感のある、魅力のあるギターが作られていますね。これから始める人が手に入れて、長く愛用するにはうってつけのギターです。

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