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タッピングのTab譜表記例
タッピングは左手でハンマリング/プリングを、右手(ピックを持つほうの手)の人差し指/中指で弦を弾いて(タップして)音を出す動作を繰り返し、高速の和音フレーズを演奏するギター奏法です。
2音間に留まらず、3音以上の旋律をハンマリングとプリングで行う奏法。レガートな音になるため、ピッキング奏法と合わせて速弾きに表情を付けられます。
両手タッピングは両手でハンマリングとプリングを行う奏法。この奏法により指板を広く使う音域の広い旋律を演奏できるようになり、鍵盤楽器向けの楽曲もギターで演奏できるようになります。
タッピングするEddie Van Halen
タッピング奏法を広く広めたギタリストは「ヴァン・へイレン」のエドワード・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)でしょう。
ヴァンヘイレンがステージなどで誇らしげに披露しているこのギター・プレイは「ライトハンド奏法」として華々しくギター雑誌等で紹介されました。
もともとジャズの分野においてはタッチと呼ばれて比較的よく使われる技法であり、70年代のバンド、ジェネシスのスティーヴ・ハケットが既にタッピングによる奏法を行っており、クイーンのブライアン・メイも右手でハーモニクス・ポイントに触れて倍音を出すタッチ・ハーモニクス奏法をおこなっていました。
タッピング奏法の発展はジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトンらによって「ロック・ギター=ディストーション・サウンド」という図式が確立された事も影響していると思われます。強く歪ませると小さな音でも拾われやすいため、ピッキングとハンマリング・プリングの音量差が出にくくなり、奏法として使いやすくなりました。
エドワード・ヴァンヘイレン以降、テクニック至上主義の流れでハードロックやへヴィ・メタルなどのギタリストが積極的にプレイに取り入れ、両手タッピングの登場や、Mr.BIGのギタリストのポール・ギルバードや、ベーシストのビリー・シーンにいたってはベースで超高速のタッピングを行うなど、歴史とともに洗練されていきました。
以上、タッピングの基礎練習でした。ギター博士の動画ではこの他にもタッピングを織り交ぜたフレーズが登場します。気になる人は探してみて下さい!
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■タッピングの基本構造
■タッピングに適したギターとアンプのセッティング
■基本編1『1本の弦上でのタッピング』
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