Q&A.89 ピックがずれる・ずれないようにするコツ

[記事公開日]2014/5/20 [最終更新日]2015/11/1
[編集者]神崎聡

カッティング中にピックがずれて続きません。
ずれる原因と改善方法を教えて頂きたいのですが。 – (2014/3/26) hide さん 男性

カッティングはリズムギター(バッキング)などで多く用いられるため、数小節だけ弾ければOKというわけにはいきません。
ある程度長い時間安定して弾き続ける必要があります。
そのため、弾いていくうちにピックがずれていく、といった悩みはよく聞きます。
しかし、ずれるからといって、ずれないように力いっぱいピックを持つというのはあまり効果的であるとは思いません。
1曲、1ステージ通して弾いていくと大変疲れますし、その前にそういった持ち方で軽快なリズム、ノリのいいバッキングができるとは思えないからです。
ギター博士が動画で答えてみたので、確認してみて下さい!

ダウンピッキングとアップピッキングの差を意識してみては?

まず博士が言っていたのはダウンピッキングとアップピッキングの差についてです。
一度これを弾いてみてください。

どうですか、アップピッキングのほうがやり辛いということはありませんか?
そして、ダウンとアップでの差があればあるほどピックがずれていくのではないかと博士は言っています。

次にこちらも弾いてみてください。

みなさんがいつも弾いているようなフレーズでも、「ダウンピッキングはじまり」と「アップピッキングはじまり」では、ずいぶんと弾き心地が違うと思います。
ダウン/アップ2つのピッキングをよりコントロールできれば【安定したピッキング・安定したリズムギター】となって、ピックはずれにくくなるのではないかと博士は考えているようですね。

ある程度慣れたらこのようなこともできるみたいです。

4拍目の裏に3連譜を入れることで次のピッキングの頭を「ダウン→アップ」「アップ→ダウン」へと移行させています。
慣れるまでは難しいと思いますので、はじめはゆっくりのテンポから練習してみるといいでしょう。
特に力を入れてピックを持っているようにも見えませんし、プレイにも幅が出ると思うので一度試してみてはいかがでしょうか?

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ギター博士「実は博士も昔悩んでいて、この練習を思いついたのじゃ!今でもウォーミングアップ時に必ずやっておるワイ!まあ、それでもずれるという人もいるじゃろうが、博士には効果的だったので、ぜひ継続して練習してほしいゾイ!」

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六弦かなで「ううう・・・難しいよぉ・・・今まで弾けてたストロークもアップピッキングからだとうまく弾けない・・・けどがんばって練習してみるよ、はかちぇ!かなで全開!ぜんかーい!!」

ずれにくいピックを使う

一番ポピュラーなセルロイド素材のティアドロップやデルリン素材などは比較的ずれやすいピックと言えます。もしこれらの素材のピックを使っていてずれやすいと感じる人は、トーテックスなど表面がザラザラした素材のものを使うと解消できるかもしれません。

またピックの表面に凹凸があるものもずれにくく効果的です。
ギター博士が使っているピック「Jim Dunlop JAZZ III XL Series」は表面に凹凸があり、カッティング時にずれにくいと本人がコメントしています。詳しくはこちらから↓↓
【ギター博士流】ピックの持ち方・ピッキングの仕方

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