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メジャーペンタトニックスケールは「1度(ルート)・2度(9th)・3度(M3)・5度・6度」の5音で構成された音階です。メジャースケールの4, 7番目の音を除いた構成で、明るく爽やかな響きを持っており、ロックやカントリーなどのジャンルで頻繁に使われています。
Cメジャーペンタトニックスケールの各音の隔たり
マイナーペンタは「1・♭3・4・5・♭7」で構成され、ブルージーで渋い響きを持ちます。対してメジャーペンタは「1・2・3・5・6」で、明るくポップな印象を与えます。
面白いのは、メジャーペンタとマイナーペンタは相対的に入れ替えて使えるという点です。
たとえば「Cメジャーペンタ」は「Aマイナーペンタ」と構成音が同じで、弾き方次第で雰囲気を変えられます。
この関係を「平行調」と呼びます。
初心者はまず、同じポジションで「マイナーっぽく」も「メジャーっぽく」も弾けることを実感することで、スケールの理解が一気に深まります。
Lynyrd Skynyrd – Sweet Home Alabama – 7/2/1977 – Oakland Coliseum Stadium
メジャーペンタはロックに欠かせません。代表例は Lynyrd Skynyrd「Sweet Home Alabama」。イントロのリフはDメジャーペンタをベースにしており、明るい南部ロックらしさを生み出しています。
また、エリック・クラプトンもメジャーペンタを多用します。ブルース寄りの楽曲でも、明るい響きを加えることで立体的なソロを作り上げています。特に「Lay Down Sally」では、Eメジャーペンタを軸にしたフレーズが印象的です。
Eric Clapton – Lay Down Sally [Crossroads 2010]
Cメジャーペンタトニックスケールを使ったTab譜の例
Tab譜下の数字:1=人差し指、2=中指、3=薬指、4=小指
最初は上下に往復して指板の形を手に馴染ませましょう。その後、リズムを変えて弾く練習を取り入れると効果的です。例えば8分音符で弾いた後、3連符に変えてみるとグルーヴ感が生まれます。
もう一つのコツは「ルート音を強調する」ことです。メジャーペンタを弾いてもルートを意識しないと、どこか中途半端に聴こえてしまいます。ルートに戻るフレーズを作るだけで「明るさ」が際立ちます。
また、短いフレーズ(2〜3音)を作り、それを繰り返してみましょう。シンプルでも立派なソロになります。コピーしたフレーズを混ぜながら、自分なりにアレンジしていくのも上達への近道です。
ギター博士「喜びに満ちたHAPPY SOUNDぢゃ!」
1小節目に見られるスライドを使ったプレイ。全体的に音数は少なめですが、スライドを用いることによって普通にピッキングするのとは違ったニュアンスが得られます。
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