Q&A.78 パワーコードからどうやって他のコードをまぜて発展させていくかが分かりません

[記事公開日]2016/9/16 [最終更新日]2016/9/18
[編集者]神崎聡

いつもお世話になってます。
パワーコードで曲を弾けるようにはなったんですが、そこからどうやって他のコードをまぜて発展させていけば分かりません。どのようにコードを使っていけばいいのでしょうか? – (2012/10/15)悠 10~19歳 女性(高校生・中学生・小学生)

パワーコードは押さえる箇所が2つあるいは3つしかない簡単なコードで、押さえやすくマスターしやすいので初心者には最適です。これだけで曲を弾くとパワフルでロックな雰囲気が強くなるので、パワーコードという名前が付けられています。

コードネームの種類とパワーコード

コードには○m(○マイナー)、○7(○セブンス)などの響きの種類があり、それぞれ「暗い」とか「明るい」とか「爽やか」とか、それ自体が響きのイメージを持っています。よくあるコードの具体的なイメージはたとえば下のようになります。

  • C:メジャー。明るい響き
  • Cm:マイナー。暗い響き
  • C7:セブンス。少し鼻に掛かるような詰まった響き
  • Cmaj7(CM7):メジャーセブンス。浮遊感のあるおしゃれな響き
  • Cadd9:アッドナインス。透明感のある響き

実際にはこれらそれぞれに固有の押さえ方があるのですが、パワーコードでは上のコードは全て”C”という扱いになります。つまり、響きをすべて無視してしまっているわけです。

とはいえ、それが悪いわけではなく、パワーコードというのはディストーションギターで鳴らすと、他のコードでは得がたいカッコ良さがあります。古今東西エレキギターの定番コードとして浸透しているのもそれが理由なのですが、逆にコードの繊細な響きが必要な場合(バラードや曲調がはっきり変わるポップス系など)、パワーコードで簡略化せずに、しっかりしたコードを弾いた方が良いということになります。
音が鳴る!ギターコード表

バレーコードの作り方

バレーコードの作り方表

上のルート表で作りたいコードのルートを探し、それが6弦なら6弦ルート、5弦なら5弦ルートのフォームになります。フォームの表から響きを選択して押さえます。

例えばCm7ならこんな風に5弦ルート、6弦ルートと2種類が作れます。

バレーコードの作り方表2

この表を暗記して全てのコードが作れるようになると、ほとんどのコードは事足ります。上の表にない○add9や○sus4は出てくる度に押さえ方を覚えて、少しずつ把握していけば良いでしょう。C7(b9)など、カッコの付く「テンションコード」はさらにその上にありますが、こちらは普通のコードを全部把握してから手を付けた方が、実践的ですよ。

オープンコードを覚える

主にアコギで使われる開放弦混じりのコードを「オープンコード」と言います。上のバレーコードに比べると覚え方にルールがないので、ゼロからほぼ全てを暗記することになりますが、そのジャキっとした弦の鳴りを感じられる響きはバレーコードでは得られないので、エレキでもよく使われます。J-POPのジャキジャキとかき鳴らすタイプのバッキングや、アルペジオなどにはよく使われているコードです。
響きがキレイなコード一覧
分数コード表


結局、曲を弾くときにどんなイメージで弾きたいのか、それが大事です。
実際に弾いてみて、響きや流れが気に入るのであればそれで良いと思います。
特にエレキギターでは、ひとつのコードでもいくつかのコードフォームがあり
パワーコードで弾くのとオープンコードで弾くのではまた印象が変わってきます。
弾き易さなど含め自分のイメージに合っているのであればそれで良いのです。

自分の好きな曲がどのように演奏されているか何曲も分析していけば、
自分の好みも自ずと把握出来ると思います。
プロであれ周りの友達であれ、良いと思った演奏はどんどん参考にしていきましょう。

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