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2018年6月に登場した「プレイヤー・テレキャスター」は、次世代プレイヤーに向けて発表された、フェンダー・ブランドの中で最もリーズナブルな価格帯のテレキャスターです。シングルコイルモデルとハムバッカー2基搭載モデル、そして左利き用モデルが用意されていますが、基本的には
というモダンスペックが装備されています。ブリッジは従来のテレキャスターとは異なり、ストラトキャスターと同様の6サドルが採用されるのが大きな特徴で、サウンドの変化はもちろん、オクターブ調節が格段にやりやすくなっています。
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Gitty Demos The Player Series Telecaster | Fender
「デラックス・シリーズ」は、現代的な仕様をベースにアレンジを推し進め、性能をアップさせたシリーズです。テレキャスターでは、現在2タイプがリリースされています。全くキャラクターの異なる両機ですが、同シリーズゆえの共通点がいくつかあり、このシリーズの特徴となっています。まずはそこを見てみましょう。
ボディ材 | アルダー |
指板の仕様 | ナット幅42mm フレット数22 指板R12インチ(305mm) ナロートールフレット使用 |
ピックアップ | Vintage Noiseless |
ジョイント部 | ヒールカット |
ブリッジ | ブロック型6連サドル |
ペグ | ヴィンテージ・スタイルのツマミを使用した、ロッキングチューナー |
表:デラックス・シリーズの主な共通点
アーティストモデルで多く見られる「12インチの指板R」が共通して採用されているところが、注目すべき特徴でしょう。これはギブソンの標準的な指板と同じですが、ギターソロなどリードプレイの多いギタリストに好まれる仕様です。またナロートールフレット、ロッキングチューナーが採用されており、スタンダード・シリーズよりグレードが一段上がっているのが分かります。ナロートールフレットはその名の通り、通常のミディアムジャンボに比べて幅が狭く(narrow)高い(tall)もので、ピッチをシビアに合わせる精度と押弦のしやすさを両立させています。
ハイポジションでの演奏に寄与するヒールカットが施してあるほか、ヴィンテージタイプのノイズレス・ピックアップが採用されており、繊細でクリアなサウンドが得られます。では、それぞれについてチェックしていきましょう。
カントリーの名所「ナッシュビル(テネシー州)」の名を冠する、3ピックアップ仕様のテレキャスターです。テレキャスターにストラトのセンターピックアップを追加するのは、特にカントリーのミュージシャンがよく実践するカスタマイズです。
3つのシングルコイルはいずれもノイズレス・ピックアップになっており、ハムノイズから解放されたクリアな音色が手に入ります。ピックアップセレクターは5Wayになっており、
という5音色を出すことができます。
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Patrick Droney Demos the Fender Deluxe Nashville Tele | Fender
一見ふつうに見える「シンライン」ですが、デラックス・シリーズ特有の現代的なアップグレードに加え、4Wayセレクタ―スイッチを採用することでサウンドバリエーションを増強しています。
ポジション1~3までが通常のテレキャスター、ポジション4が「スペシャル」となっており、リアとフロントを直列につないで「擬似ハムバッカー」を作ります。ノイズレス・ピックアップの採用によりハムノイズの問題はすでに解消されていますが、直列につなぐことによってパワーが増し、そのほかの繊細なサウンドから一転させた太く甘いサウンドを得ることができます。
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トラッドなスタイルのテレキャスターは、歴史上リリースされてきたモデルを再現しつつ、ヴィンテージ・スタイルのペグ&ブリッジを採用しているところに共通点がありますが、現代のプレイスタイルにフィットさせるべく敢えて現代仕様をおりこんでいるものもあり、それぞれに特徴を持ったラインナップとなっています。フェンダーの製品群でも人気があるもののようで、カスタムショップやUSAのパーツを使用するものも目立ちます。
また、現代版の「スタンダード・テレキャスター」などと異なり、フロントピックアップはボディに直接マウントされていますから、高さを調節するためには一旦ピックガードを取り外す必要があります。
2019年よりラインナップに加わった、1950年代/60年代/70年代の音楽シーンで中核を成したモデルの特徴的なビンテージ・サウンドとルックスを再現したシリーズ。テレキャスターでは4機種がラインナップされ、
となっており、いずれもヘッドデザインが異なるなどそれぞれに個性が光るモデルとなっています。
Vintera Telecasterを…
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「クラシック・シリーズ」はかつての名機を再現したものですが、あくまでも「新品」として生産されており、エイジド加工などは施されません。また比較的偏ったラインナップとなっていますが、標準的なソリッドボディのテレキャスターはジャパン・エクスクルーシブのラインナップに譲って、こちらではポイントを絞った生産をしているようです。
「ロード・ウォーン」は長年の酷使に耐え抜いたかのようなキズやハガレ、サビを再現した「WORN」フィニッシュをボディ/ネック共に採用したシリーズです。本機は1950年代のテレキャスターをイメージしたトラッドなギター本体に現代的なアレンジを施し、WORNフィニッシュで仕上げられています。ボディ塗装にはMEXでは珍しくニトロセルロースラッカーが使用されており、これから使い込んでいくに従ってさらに味わいが深くなっていきます。
アッシュボディ、Cシェイプメイプル1Pネック、指板R7.25インチ、フレット数21、鉄製3連バレルサドル、といったクラシカルなギター本体ですが、「アメリカン・プロフェッショナル」にも採用されているナロートールフレットが採用され、名機「テキサス・スペシャル」のメキシコ版「TEX-MEX」ピックアップを搭載、パワフルでトゥワンギーなサウンドを持っています。
Road Worn ’50s Telecasterを…
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ロックバンド「The Bawdies」に所属するTAXMAN氏のシグネイチャー・テレキャスター。日本人アーティストのシグネイチャー・テレキャスターがレギュラー生産されるのは初めての快挙とのことです。ご本人が愛用するカスタムショップ製テレキャスターを再現したという本機は、
というヴィンテージ・スタイルのギター本体に、
というご本人と同一仕様のアレンジが加えられています。TAXMAN氏のサインがヘッド裏に配置されていることもあって、The Bawdiesのファンに限らず、ヴィンテージ・スタイルの使えるテレキャスターを求めるギタリストに手に取ってもらえるギターになっています。
Taxman Telecasterを…
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THE BAWDIES – THE EDGE MUSIC VIDEO
本格的なロックンロールサウンドが海外からも高い評価を得ている「The Bawdies(ザ・ボゥディーズ)」。ビシっと着こなしているスーツが全て「ANGLASAD」というファッションブランドのテイラーメイド(「オーダーメイド」は和製英語で、実はテイラーメイドが正しい英語なのだとか)というこだわりも大きなポイントです。
ロックバンド「Foo Fighters」に所属するクリス・シフレット氏のシグネイチャーモデル。クラシック・シリーズの’72テレキャスター・デラックスと比べると指板がローズウッドなっているのに加え、ボディバックにはコンター加工が施されていて身体にフィットするところ、またこのモデル専用に開発された高出力なハムバッカーピックアップを搭載しているところが特徴です。ステージ映えするアークティックホワイトのボディカラーとパールのピックガードが目を引きます。
Chris Shiflett Telecaster Deluxeを…
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Foo Fighters – My Hero (Live on Letterman)
幾度となくグラミー賞を受賞しているロックバンド「Foo Fighters」。ライブでは観客総出で熱唱します。
“猟奇趣味的激烈音楽集団”というキャッチコピーが付けられているヘヴィ・メタルバンド「SLIPKNOT(スロップノット)」に所属するジム・ルート氏のテレキャスターは、身体にフィットするコンター加工、ハイポジションの演奏性を向上させるヒールカットを施し、ボリュームポットをリアピックアップのすぐ近くに配置、セレクタスイッチを斜めに配置するなど、プレイアビリティを深く追求したギターとなっています。
というヘヴィ・ミュージック御用達の仕様が、ラインナップの中でひときわ異彩を放っています。
Jim Root Telecasterを…
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Fender Jim Root Telecaster
鋭さに特徴のある「いわゆるテレキャスターサウンド」とは真逆の、ピッキングハーモニクスをギコギコ言わせながらザクザク刻むのがとっても似合うギターになっていますね。
JOHN 5氏(マリリンマンソン、ロブ・ゾンビ他)のシグネイチャーモデルは、3基のハムバッカーとシンクロナイズド・トレモロユニットを備えた大変個性的なギターになっています。3Wayのトグルスイッチでそれぞれ単体のピックアップを使用する設計で、1ボリューム1トーンというシンプルな操作系にまとめられています。
ブラックのボディにマッチングヘッド、ブラス製ミラーピックガードという組み合わせは、シンプルながら強烈な存在感を発揮します。
J5 Triple Tele Deluxeを…
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「フェンダー」の名義で、インドネシアの工場で作られるテレキャスターも存在していますが、エンセナダ製と近いグレードの扱いなので、こちらで紹介します。両機ともセットネック仕様のギブソン的なギターに仕上がっているのが興味深いですが、ボディ塗装がウレタンとなっているところもポイントです。
限定生産された本機は、
という仕様で、弦長が25.5インチであること以外おおよそフェンダーらしくないギターです。フロントピックアップは超定番の「’59」、リアには「パーリーゲイツ」が採用されています。パーリーゲイツはZZトップ所属のビリー・ギボンズ氏が所有するヴィンテージ・レスポールのピックアップを完全再現したハイグレードなピックアップです。
ボディトップは緩やかなカービング(削り)、ネックにもボディにもバインディングが施されるあたり、ここまで来るとテレキャスターの姿をしたレスポール・スタンダードのような印象ですが、まさにテレキャスターのスタイルでレスポールサウンドを出したいという人のためのギターだと言えるでしょう。
Special Edition Custom Telecaster FMT HHを…
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「ジミー・イート・ワールド」の中心人物ジム・アドキンス氏のシグネイチャーモデルは、
という仕様になっており、こちらもかなりギブソン的な印象を帯びています。
Jimmy Eat World – Praise Chorus (iHeart Radio Live)
商業的に最も成功した「エモーショナル・ハードコア(エモ)」バンドとして知られる「Jimmy Eat World」。日本でもCMに起用されるなど、広く認知されています。
JIM ADKINS JA-90 TELECASTERを…
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以上、エンセナダ工場で作られるテレキャスターをチェックしていきました。フェンダーUSAの「アメリカン・スタンダード」シリーズが無くなり、「スタンダード」はエンセナダ製のみになりました。これはエンセナダ製がフェンダーの「標準」であることを示唆しており、ここで生産されるギターの品質がそれだけの高さにあるということを物語っています。
テレキャスターの売れ筋を…
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