日本人に合わせて小型軽量化したギター Fender Made in Japan JUNIOR COLLECTION[記事公開日]2022年3月24日
[最終更新日]2022年4月6日

フェンダー「Made in Japan JUNIOR COLLECTION(以下、MIJジュニアコレクション)」は、もともと欧米人の体格に合わせて設計されているギター/ベースを日本人に合わせて小型軽量化させた、日本国内限定のラインナップです。これから始める人や小柄で手が小さい人に特にお勧めですが、ちょっと小さめサイズの取り回しの良さと弾きやすさは、全ての日本人にお勧めです。今回は、このフェンダー「MIJジュニアコレクション」に注目していきましょう。

Made in Japan JUNIOR COLLECTION お部屋を明るく彩る、ツヤツヤしない柔らかい印象のカラーリングも魅力。


Fender Made in Japan Junior Collection 軽くて持ちやすいのにちゃんとグリップ感がある、バリバリ使えるギター。ワシだったら孫にプレゼントしたいかも?!

Made in Japan JUNIOR COLLECTIONの特徴

Made in Japan JUNIOR COLLECTION:ストラト どこからどう見ても、本格的なガチのストラトキャスター。一生モノのつもりで大事に愛用できる。

MIJジュニアコレクションからは、小型ギターの開発に対するフェンダーの本気が伝わってきます。まずはどういった特徴があるのかをざっと見していきましょう。

ボディ&ネックを絶妙にダウンサイジング

Made in Japan JUNIOR COLLECTION:ジャズマスター 小型化したボディ&ネックに対してパーツ類は標準サイズだが、よほど目の肥えた人でないと見破ることはできまい。

MIJジュニアコレクションの最大の特徴は、その絶妙なサイズ感にあります。

  • ボディの大きさを約94%にスケールダウン
  • ギターの弦長を25.5インチから24インチに(約94.1%のスケールダウン)

ボディもネックも94%ほど縮小しています。日本人の平均身長は男女とも、アメリカ人のだいたい95~96%です。欧米人の多くは手がデカいことも加えると、この「94%」という数値はまさに日本人のための寸法だと言えるでしょう。なお、ナット幅は標準サイズの42mmで安心感のある握り心地があり、ピックアップやブリッジなどパーツ類は標準サイズが使われています。

特別設計のボディキャビティ

ボディについては小型化だけでなく、ボディキャビティ(孔)を大きく取ることで軽量化にも成功しています。これについてフェンダーは公式に「キャビティ」と表現していて、エアー感など特有の音響性能を期待する「ホロウ」構造とは区別しています。軽量化させながらも、ソリッド構造のボディなのです。

新鮮な印象のサテンカラー

Made in Japan JUNIOR COLLECTION:サテンカラー こちらはサテン・ダフネブルー。淡い中間色のカラーリングは、光をやんわりと受け止めるサテン仕上げ。ブラックやサンバーストなど定番色はギラっと反射するグロス仕上げ。

ストラトなら3カラーサンバーストやブラック、テレキャスターならバタースコッチブロンド、といった定番カラーに加え、MIJジュニアコレクションではコンセプトに合わせた柔らかい新色が採用されました。サテン・ダフネブルー、サテン・ヴィンテージホワイト、サテン・サーフグリーン、サテン・シェルピンク、以上4タイプの新色は光をやんわりと受け止めるサテン仕上げで、見る目に新鮮な印象を与えます。

「日本製フェンダー」の品質とサウンド

Made in Japan JUNIOR COLLECTION:パーツ 作りが良く、パーツ類の性能も良い。これがメイドイン・ジャパンの底力。

MIJジュニアコレクションは、これから始める人のための「エントリークラス」という立ち位置です。しかしそれは、小型化軽量化ゆえの親しみやすさや弾きやすさにフォーカスしたギターだからです。MIJジュニアコレクションには、日本の厳しい出荷基準をパスした確かな品質と、プロフェッショナルがお仕事の現場に持ち出すことのできるサウンドが共存しています。

全モデルに新開発のピックアップを採用

Made in Japan JUNIOR COLLECTION:ピックアップ 「新しいギターには新しいピックアップを」それがフェンダーの矜持。ギターは小型だがピックアップは標準サイズなので、ピックアップを交換したくなっても問題なし。

フェンダーは世界的な楽器メーカーであるほか、世界的なピックアップメーカーでもあります。それを誇示するかのように、フェンダーの新製品には必ずと言っていいほど新開発のピックアップが採用されます。MIJジュニアコレクションで採用されているピックアップは、各モデル王道のスタイルを受け継ぎながら、出力を高めつつブライトで⻭切れの良い、輪郭のはっきりした本格的なフェンダーサウンドを実現しています。

練習も本番も支えてくれるネック

Made in Japan JUNIOR COLLECTION:ネック ストラトキャスターの背面。光をギラっと反射するグロス仕上げのボディに対し、ネック裏のツヤは淡い。

ネックシェイプはフェンダーで最も支持されている「モダンC」で、細すぎないほどよい握り心地を持ち味としています。ネック裏はサテン仕上げで、スムーズなポジション移動に有利なサラサラの触感です。

ローズウッド指板 ボディカラーによっては、ローズ指板も選べる。USA製やメキシコ製では入手のハードルが高いローズ指板も、メイドイン・ジャパンならまだ手が届く。

指板はボディカラーに応じてメイプルとローズウッドの2種類があり、ほんのりとした丸みが感じられる9.5″R、背が高く押弦に有利なナロートールフレット、現代の音楽でもほぼ困らない22フレットの音域、という仕様です。

丸みのある指板は、コードを押さえるのに有利です。ネック寸法やフレットサイズによる押さえやすさも手伝って、長時間の練習や本番でも疲れにくくなっています。

Made in Japan JUNIOR COLLECTION:ペグ ペグはトラッドなクルーソンタイプ。弦の先端を軸に差し込む方式なので、子供が不注意で怪我をする危険が少ない。またトラスロッド調節口がヘッド側に開いており、ネックを外さなくても自力でネック調整できる。

Made in Japan JUNIOR COLLECTIONのラインナップ

Made in Japan JUNIOR COLLECTION4機種 フェンダー定番機種4モデルが、日本人に寄り添ってくれるサイズで新たに登場。

では、ここからMIJジュニアコレクションのラインナップを見ていきましょう。ストラトキャスター、テレキャスター、ジャズマスター、ジャズベースの4モデルは共通して、木材構成がバスウッド製ボディ/メイプル製ネック/メイプル製もしくはローズウッド製指板、専用ピックアップを装備し、4つの新色は全て採用しています。

Made in Japan Junior Collection STRATOCASTER

Made in Japan Junior Collection STRATOCASTER

MIJジュニアコレクション・ストラトキャスターは、最も人気のある60年代式をベースに現代的なアレンジを加えて仕上げられています。パーツの配置やピックガードを留めるネジの本数などの特徴を継承し、コントロールノブはマスターボリューム、フロントのトーン、ミドルのトーン、という伝統的な仕様です。5WAYセレクタースイッチにより多彩なサウンドバリエーションが得られるほか、シンクロナイズド・トレモロユニットが2点支持式となっているのでアームの操作がラクで、チューニングの安定度も高く確保されています。

Made in Japan Junior Collection STRATOCASTER:カラーバリエーション カラーバリエーションは全部で9タイプ。ボディカラーとピックガードと指板の組み合わせにより、いろいろな表情が楽しめる。

Made in Japan Junior Collection TELECASTER

Made in Japan Junior Collection TELECASTER

MIJジュニアコレクション・テレキャスターは、70年以上の伝統にのっとったフラットなボディに、ピックガードを外さなくてもフロントピックアップの高さ調節が可能、6連サドル採用により正確なオクターブチューニングが可能、という現代的な要素を盛り込んでいます。

Made in Japan Junior Collection TELECASTER:カラーバリエーション ストラト同様9種類のカラーバリエーションだが、ローズ指板率はストラトより高め。

Made in Japan Junior Collection JAZZ MASTER

Made in Japan Junior Collection JAZZ MASTER

MIJジュニアコレクション・ジャズマスターは、デビュー当時の複雑な操作系を再考し、3WAYトグルスイッチ、マスターボリューム&マスタートーンというシンプルな構成にまとめています。ジャズマスターの特徴的な「フローティングトレモロ」はしっかり採用し、独特な見た目のゴツさと柔らかな操作感が楽しめます。

Made in Japan Junior Collection JAZZ MASTER:カラーバリエーション こちらのカラーバリエーションは6タイプ。

Made in Japan Junior Collection JAZZ BASS

MIJジュニアコレクション・ジャズベースは、ボディサイズを約94%まで縮小し、弦長は34インチから30インチにまでサイズダウンさせています。弦長は約88%にまで短縮されていますから、ギターがメインだけどベースも弾きたいという人にも大変に良好です。ナット幅は標準的な1.5″で、しっかりとした握り心地です。操作系はリア/フロント各ピックアップのボリューム、マスタートーンという構成です。

もちらも6タイプ。本体は小型だが、パーツは標準サイズ。


以上、フェンダーが日本人の体格を本気で考えた「Made in Japan JUNIOR COLLECTION」をチェックしていきました。フェンダー・ラインナップの中では、これから始める人が最初に手にする「エントリークラス」という立ち位置です。最初に手にするギターには、くじけず練習を続けるためにも、演奏を楽しむためにも、製品としての品質、そして楽器としての弾きやすさと音に妥協はできません。その意味でこのMIJジュニアコレクションは、理想的と言えるでしょう。ぜひチェックしてみてください。

ギター博士

ギター博士「まず持ってみて思うのは、とにかく軽い!そして持ちやすい!!ボディのサイズが通常のフェンダー・ギターよりも94%だけ小さいんじゃゃが、その6%の差が結構大きいかなと思ったゾ!ショートスケールなんじゃがナット幅が通常サイズなので、グリップはしっかりしてて、弾きごたえもしっかりある。バリバリ使えるギターという印象じゃ!!
なんせ色がカワイイのがポイントじゃのぅ。
学生さんを中心に、色んなバンドで使って欲しいギターなんじゃが、ワシだったら孫にプレゼントしてあげたいかな?!」