エレキギターの総合情報サイト
「Kino FAFTORY(キノ・ファクトリー)」は長野県塩尻市に工場を持つ、エレキギターのハイブランドです。自社開発の独自構造を多く持ち、他社では敬遠しがちな左用のギターを積極的に作る、異彩を放つメーカーでもあります。
Kino FACTORYが居を構える長野県塩尻市は工業が盛んな都市ですが、雄大な自然と共存しており、ワインも有名です。
見よ、この圧倒的な「知る人ぞ知る」感。看板も表札も出ていないこの工場で、Kino FACTORYのギターは作られています。
かつて当サイトではテレキャスタータイプ「mort(モート)」のカスタムモデルをレビューし、また姉妹サイトにて展示会「サウンドメッセ2019」の展示を紹介してきました。
Kino FACTORY「mort」Custom《レビュー》
弾けまっせ!買えまっせ!サウンドメッセ2019レポート!! – ギターニュース.com
しかし現在ブランドの公式サイトはなく、興味を持った人がなかなか情報を得られないのが現状です。そこで、当サイト取材班はKino FACTORYの工房にお邪魔し、代表の木下勇さんにいろいろお聞きしました。
木下勇(きのした・ゆう)。キノ・ファクトリー代表。創業は平成19年。スタッフは総勢6人。
社長として会社のかじ取り、製品開発のかたわらで顧客との打ち合わせ、発注、設計など雑務をこなし、進捗によっては木工をサポートすることも。オフの時はもっぱら歴史小説、現代小説などを中心とした読書で過ごす。二人のお子さんを連れてシーズンに数回ほど行くというスキーは、メーカー勤務時代にはボーナスを使い果たすほどだった。
──よろしくお願いします。創業からブランド立ち上げまでのいきさつを教えてください。
Kino FACTORY代表木下勇さん(以下、敬称略):よろしくお願いします。僕自身は東京生まれ埼玉育ちなんですが、そこから長野のギターメーカーに就職しました。「自分のギターを作りたい」という気持ちが最初からあって、勤務しながら機械はいくらするのか、木材業者さんとはどうやって取引するのか、いろいろ調べるなど自分なりに準備を進めていたんです。その過程で昔の職場や先輩の工房などから「独立するなら仕事をお願いしたい」というお申し出をいただいたので、独立しても十分やっていけるという見通しが立ちました。
独立のタイミングがリーマンショック(2008年9月)前だったのは、幸運でした。ビジネスですから、どれだけ相手に信頼があっても、景気が悪くて仕事がなければ発注できません。リーマンショックではやはり、仕事の量はガクンと落ちました。
木下:オリジナルギターを作りだしたのは、それからしばらく経った2011年くらいからです。不況で仕事が減ったぶん、新しいことをやる時間ができます。現在採用しているヘッドデザインは、この時にできました。「カンタンには作りたくない」という気持ちがあってサラっと描いたものに満足がいかず、デザインが決まるまでは夜な夜な描いては消して、描いては消して、次の日に見たらやっぱり気に入らなくての繰り返しで、常に7つ8つの案を見比べて、なんてことをやっていました。ヘッドのデザインを決めるだけで、合計100時間はPCの前にへばりついていたと思います。ボディも並行して検討していたんですが、ヘッドより早い段階で落ち着きました。こうしてまとまった一号機が、ディンキーの「treebud」です。
木下:景気回復とともに仕事量も回復していったんですが、それにつれてオリジナルを模索する時間が減っていきました。オリジナルを作るからと言っても、納期などでOEM先にご迷惑をかけるわけにはいきません。OEMとのバランスを見ながらやっていこうと思っていたんですが、思いに反してOEMがどんどん増えていくので、オリジナルに着手する時間がなかなか得られませんでした。それで一昨年(2017年)の終わりに、これは待っていても状況は変わらない、OEMがひと段落したら、だなんて思っていても都合よくひと段落は来ない、OEMと並行してオリジナルを作っていかないといけない、と決心したんです。
備考:OEM(original equipment manufacturer):他社ブランドの製品を製造すること、またはその企業。日本では「相手先ブランド名製造」、「納入先商標による受託製造」とも(ウィキペディア「OEM」より抜粋)。
今ではネック製造を中心に、国内の20社からOEMを受けていますが、「無理してでも作る」という一念で、3年ぶりにニューモデル「mort」を開発しました。
現在のラインナップは
という5タイプです。
ギタープレイヤー武良匠さんとのお付き合いもここ8~9年で、最初からいろいろと関わってもらっています。僕では作ったギターのポテンシャルを完全に引き出すことができないので、どこまでの音が出るのか、どこが良いのか悪いのか、武良さんに訊いています。
武良匠(むら・たくみ)
奈良県在住の若きプロミュージシャンで、ジャズやフュージョンを得意とする。演奏業務のかたわら、Kino FACTORYのスーパーバイザーとして製品開発に携わる、ブランドにおける重要人物。左利きで左用のギターを演奏するが、右用のギターを左で構えて演奏する「松崎しげる奏法」という技を持っている。
「ピンクグラデーション」の、バリっと虎目が入ったネック裏。
木下:「ピッチ感」の秘密は「真面目に作る」ことに尽きます。木工ではどれだけ加工精度を上げても、木は削ったら動きますから、誤差が出るのが当たり前なんです。「木材は、削ったら動く」のが前提で、小さく削って小さく狂いを出させる、というのを地道に繰り返していく、真面目な姿勢で作る、というのが一番いいのかな、と思っています。
今回用意したギターのネック(後述)はすべて、柾目でなく「板目センター」で木取りしたワンピースメイプルです。芯がネック中央になるように木取りしているので、タケノコのような木目が真ん中に来ます。強度と音の面でバランスの良さがあり、柾目に比べてコスト的にも有利です。ハイエンドモデルでは柾目が人気ですが、柾目にも良し悪しはあるし、板目の方が優れていることもあるんですよ。
ネック材は均一で詰まっている、左右のバランスがいいものを選んでいます。太いネックだと豊かに響きますが、弊社で採用している比較的細いネックでは、それがなかなか難しいんです。細いネックで豊かな音を作るには、しっかり詰まった強い木材を使用する必要があります。フレイムの入ったハードメイプルは、しっかり硬くてアタック感が増しますね。
デタッチャブルのネックは「振動させず、音を前に飛ばす」ように作っています。ネックの振動は抑え、弦振動をたくさん起こす(備考:ネックの振動は弦振動を吸収して起こる。ネックが振動しなければ、弦振動は吸収されない)、そのための硬いネック、しかしネック材が振動する要素も大事、そういうバランスの組み合わせがKino FACTORYのギターの雰囲気を作っています。「ネックがどれだけ弦振動を妨げないか」を重視するモダン系アプローチは、ヴィンテージ系とは正反対です。
──Kino FACTORYは左用の生産に積極的です。これは武良さんの影響でしょうか。
木下:はい、武良匠さんの影響というか、恩恵は大きいですね。
木下:武良さんとはメーカーさんの紹介でお会いし、いちどギターを触ってもらって、面白いですね、一緒にやりましょう、ということになりました。当時の武良さんは22歳だったと思いますが、この時から外部に流されない「芯」を持っていて、いろいろな意見を言ってくれますし、弊社のギターには武良さんのリクエストが多く反映されています。
自分ではよくできていないと思っていたギターでも、そんなことはない、これは玄人向けのギターだ、むしろこうすれば今ある中で一番すぐれている、というように逆のことを言ってくれたこともありました。武良さんにギターの解釈をしてもらうのは、僕にとってとても重要です。現状では、できたギターは全部弾いてもらっています。今でも多ければ毎日電話していますし、お互いが良くなるように付き合っており、とても良い関係ができています。
今年の目標を立てていたんですが、おかげさまで5月にクリアしてしまいました。そこで目標を修正して、倍以上行こうと思っています。サウンドメッセでお客様に直接説明できたのは、とても大きかったと思います。それには武良さんがギターのポテンシャルを引き出してくれるのを見て、製品に自信を持ってお話ができたのが大きいです。
木下:武良さんは左利きですが、右用のギターでも左に構えてじゅうぶん演奏できます。最初に6本お持ちした時は、全部右用でした。武良さんはプロの演奏家として、現場で自分のギターがNGだったときの対処法を持っておく必要があったんです。
武良さんが左なので、現在、新規で作るギターは最初から右も左も作っています。お店に納品した左用もすぐ売れましたし、左の需要がすごくあると思っていて、左は常に作っています。左のギタリストは楽器の選択肢が少なくて、常に新しいものを求めているんです。
普通のギターメーカーは、左用ギターをあまり作りたがらないものです。武良さんは実力あるプレイヤーなのに、左利きだったがゆえにギターメーカーとの付き合いの構築に苦労していました。しかしそのおかげで僕は武良さんとのご縁をいただけた、ということもあると思っています。右利きだったらとっくにどこかと契約を済ませていたと思いますよ。
木下:弊社みたいなところに来るオーダーに、アッサリしたものはほぼありません(笑)。現在のラインナップにないショートスケールやミディアムスケール、セットネックなどもあり、イチから設計するのも多いです。また言われたとおりに作るだけでなく、それを上回ったものをお作りしたいこともあり、納期はかなり待っていただいている状況です。しかしお客様にはご理解いただいており、ありがたいばかりです。
「公式サイト持ってないの?」って言われるんですが、難しいところですね。自分たちの今のスピードを考えると、もう一つ宣伝を増やしてオーダーのご注文などを増やすのは、リスクになりえます。これについては工場の規模を拡大して、受け皿を大きくしてからですね。
モデル名 | ピックアップ | ボディ | ネック | 仕様/特徴 |
treebud(グリーンメタリック) | HH(ディマジオ「36thアニバーサリー」) | アルダー | 板目フレイムメイプル1Pネック+パーフェロー指板(400R) | ゴールドパーツ。3WAYセレクターとタップスイッチ |
treebud(グラデーションブルー) | HH(ディマジオ「パフマスター」) | アッシュ | 板目フレイムメイプル1Pネック+パーフェロー指板(400R) | クロームパーツ。3WAYセレクターとタップスイッチ |
treebud(グラデーションピンク) | HH(ディマジオ「36thアニバーサリー」) | アッシュ | 板目フレイムメイプル1Pネック+マダガスカルローズ指板(400R) | ゴールドパーツ。3WAYセレクターとタップスイッチ |
treebud(チャコールパープルバースト) | SSH(ディマジオ「FS-1」2基&「パフマスター」 | アッシュ | 板目フレイムメイプル1Pネック+パーフェロー指板(400R) | クロームパーツ。5WAYセレクターとリアのタップスイッチ |
frawdit(チャコールパープルバースト)左用 | SSS(ディマジオ「エリア58、58、67」) | アッシュトップ、アルダーバック(チャンバー構造) | 板目メイプル1Pネック+パーフェロー指板(250R) | クロームパーツ。5WAYセレクターと「F+R」ミニスイッチ |
表:取材時に試奏したギターの主な仕様
木下:ディンキーの「treebud」は一般的なディンキーよりさらに一回り小さめ、またストラトタイプの「frawdit」はフルサイズのストラトより一回り小さめのボディです。今回作ったtreebudは全てブロックサドル、frawditはベント(鉄板を曲げた)サドルを採用しています。5本ともジェスカー製ニッケルシルバーの大きめフレットを採用しています。
後発のメーカーであるKino FACTORYが、よそでも出しているようなギターをリリースする意義は薄いと考えています。そんな中で「小ぶり」という要素は、弊社のギターに合っていると思います。ちいさめボディには、抱えやすさがありますね。
──どれもとても素晴らしいギターです!コード一発がとても気持ちよく、チューニングがビシっと合っているのがしっかり感じられます。クリーンの美しさが尋常ではなく、アンプからストレートに音が飛んでくるし、立ち上がりの良い「音の速さ」を感じます。ハムバッカーサウンドは力強くかつクッキリで、コイルタップした音は鋭く澄みわたっています。
ネックは削るところを削って残すところは残した、ちょうどよい握り心地とサラサラな感触で握りやすく、指板エッジは滑らかに処理されていて、指がとてもスムーズに運べます。フレットはステンレスじゃないかと思うくらいスベスベで、ストレスを感じさせません。
このようないわゆる「万能なギター」は、サウンドバリエーションと欲しい音へのアクセスしやすさのバランスが重要ですが、「タップスイッチ付き3WAYセレクターの2ハムバッカー」というのは、かなり良いバランスだと感じました。
アルダーボディの「HHメタリックグリーン」は、この中で最も音が太い印象で、音をしっかり前に押し出すトルク感があります。トーンを思い切り絞ると、甘くてもアタックがしっかり出てクッキリとした、フルアコみたいな深いジャズトーンを作ることができます。
「HHグラデーションブルー」は軽やかに乾いている感じのサウンドで、やはり音が速く謎の弾きやすさがあります。コードをジャーーーンって鳴らす全音符系の演奏も、揺れ感も含めて気持ち良さがあるのが何とも不思議です。
「HHグラデーションピンク」はこの中で最も音の速さを感じさせます。「弾こうとしたらすでに音が出ている」くらいの印象です。しっかり立ちあがる、しかし耳は痛くない、トーンを絞ってもタイト感が残る明瞭な音です。
「SSHチャコールパープルバースト」は、ディンキーらしい元気のあるサウンドです。リアをコイルタップすると、しっかりSSSのギターとして使えます。
木下:杢が入れば入るほど、メイプルはさらに硬くなる傾向にあります。「ピンク」のネックは杢がしっかり入っており、そのぶん立ち上がりの速さが頭一つ抜きんでています。アルダーボディはアタックの存在感がしっかり出ますね。アッシュは軽やかに響く印象です。
ピックアップはディマジオの「パフマスター」がちょうど良いと思っていたんですが、今回はサウンドスプライトさんの配線材を使っており、「36thアニバーサリー」との組み合わせを再評価しました。「36th」のほうが、押し出しの強い印象です。ピックアップキャビティは、ディマジオに合わせて切っています。
タバコバーストなど定番になっているカラーを弊社がやる必要はないな、という考えで、それに代わる色を作りたくて考案したカラーがこの「チャコールパープルバースト」です。
──ピッキングと同時に音が出るような音の速さとクリアさが、最初に感じた特徴です。ハーフトーンでも奥に行かず、しっかり前に出ます。リアの音は元気いっぱいで、ボリュームを絞っても良い感触です。敢えてガシャガシャと「シバく」ように弾く時には「フルからちょいボリューム下げ」でちょうどいい感じです。低域はしっかり出るけどうるさくない、程よい印象です。
フロント+リアのミックスは、通常のストラトでは出なかった音ですね。リアのギャリ感がフロントに加わった感じで、ローが膨らみすぎというわけでもなく、「第3のハーフトーン」としてのちょうど良さがあります。
木下:本機のボディは、アルダーボディに細い線状の溝を何本か空けて、アッシュのトップでふさぐ「チャンバー構造」をとっています。ディマジオ「エリア58、67」はヴィンテージ系ピックアップですが、ノイズも少なく、僕としてはモダン志向だと思っています。しっかりとした出力ですが弊社のギターでは「音量が出すぎる」感じもあって、むしろ定番系のストラトを愛用する人には向いていないんじゃないかな、と思います。
一般的なストラトより、リアをちょっとブリッジ寄りに、フロントをちょっとネック寄りにし、センターはそこからバランスをとった位置に設定しています。どんな音になるかはチャレンジだったんですが、リアはギャリギャリすぎることなく、フロントはブーミーすぎることなく、評価できる位置だと判断しています。リアはもう少し下げても大丈夫かもしれません。
ミニスイッチは、5WAYセレクターのポジションに係わらずリアとフロントのミックスに切り替える「フロント+リアミックス」です。サウンドバリエーションを増やすために付けたものですが、二つの音色を切り替えるスイッチとしても有効です。
treebudのヘッド。
木下:ヘッド形状は2タイプあって、「treebud」のヘッドには突起があります。「Kino」のエンブレムはボディカラーに応じて色調を変えており、これとポジションマーク、コントロールノブが同じ色調です。
すべてGOTOH製MG-T(マグナムロック・トラッド)を使っており、弦交換が素早くできます。クルーソンタイプのほうがヴンテージ寄りのサウンドになるんですが、強固なロトマチックタイプの方が好印象でした。
treebudのヒール部。滑らかな形状に加え、斜めにカットして高さを落としてある。
木下:「flawdit」のヒールはハイポジションを握りやすいようにカットし、「treebud」ではさらなるフィット感を狙い、斜めのカットを入れています。プレートを使ったジョイントが好きで、しかしヒールの滑らかなカットは欲しい、そんなわけで、ヒール形状に合わせたジョイントプレートを使用しています。
「treebud」の斜めにカットしたヒール構造は、ネックの木部が斜めに弦張力の負荷を受けます。これに耐えるための金属パーツを開発するなど、長期間それに耐える構造を検討しているところです。
非常に高い精度で作られる「アンカーブロック」
木下:モダン志向のトレモロは、通常2本のスタッドでボディに固定されます。そこがどれだけがっちりしているかが、音がどれだけ前に飛んでいけるのかを決定する重要な要因です。ここの強度を上げるためのパーツ「アンカーブロック」は、表から4本の木ネジ、裏から2本のネジでボディを挟みこむようにしっかりと固定され、トレモロのスタッドをしっかりと受け止め、音がハッキリと出ます。ヴィンテージ系の、倍音が豊かで柔らかい(悪く言うとぼやける)音とは全く違います。7弦用や、GOTOH製FRTの寸法に合わせたアンカーブロックもあります。
キッチリ収まっているのが、トレモロの下にチラっと見えます。
フルに空けてある状態ですが、ジャックやエンドピン部分は残しており、強度はしっかりと保たれています。
木下:これは「jam」でフルにチャンバーを入れた場合のサンプルボディです。このようにスジ状に掘りますが、個体によってここまで掘らず、どこを残すかで重量や響きを調整します。チャンバーを入れるとそこへ音が逃げて「エアー感」が生まれますが、引き換えに「アタック感」を損ないます。ですから木材の個性や欲しいサウンドを狙って、適度なアタック感が残り、かつ本体が軽量になるところを狙います。オールローズのボディならここまで抜いてもまだ重いし、アタック感も損なわれません。アッシュやアルダーでここまでやると抜きすぎで、アタック感が出なくなってしまいます。
ネックポケットの深さにも秘密が。
木下:これに加えて、ジョイントの深さで音の硬さが変化します。ザグりなしでネックが乗っているだけでは密接な感じがなくとても柔らかい音ですが、深く収まるとボディとネックがしっかり接合されて硬質な音になります。ネックがポケットにガッチリと収まった「しっかりとした音」を作っておいて、その脇にチャンバーを入れて、適度なエアー感を付加する、ジョイント部の近くはそういうコントロールでニュアンスの変化を付けやすいです。
──どのギターも、クリーンの美しさ、明瞭度が印象的でした。アラまでクッキリと出ますから、こういうギターだと上達しやすいと思います。サウンドもそうだし、ネックのサラサラ感や大き目の指板Rなど、随所がモダン仕様です。
木下:「モダン」を意識したいろいろな仕様で作っていますが、どれにも共通して「しっかり前に出る」という、Kino FACTORYらしい音がちゃんとあります。今のところたくさん作れるわけではないので一本一本違った感じで作っているんですが、逆に同じものが二つとない「ワンオフ感」が演出できていると思います。
音的には引き締まりすぎているのかも、もう少し逃がしてあげてもいいかな、と考えることもありますが、輪郭のクッキリとしたクリアなサウンドなので、エフェクターの乗りが良く、デジタルアンプにも向いています。
デジタルアンプはギターの音がしっかり出ていることが大事で、そこからいらないところを削っていって音を作るのが理想です。デジタルアンプに向いているギターとチューブアンプに向いているギターは、別物だと考えていました。しかし最近は、お互いの重なるところが意外に多い、ということが分かってきました。弊社のギターは、最新のデジタルアンプでも、チューブアンプでも、しっかり良い音が出ます。
こんなにすばらしいギターを作る工場は、どんな様子なんでしょうか。木下さん直々に案内してくれました。
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com
guitar-hakase.com