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ブースターは電気信号を増幅するペダルです。歪みを多くしたり、音量を上げたり、特定の音域だけをプッシュしたり、音を前にせり出させるために使われるものです。ギターソロ時の音量アップなどは最もよく使われる例で、これも一つのブースター使用法と呼べるでしょう。
ブースターはサビのバッキングやギターソロ時などに使われることが多く、静かな音で弾いていたBメロからサビで一気にゲインアップを図るとか、ギターソロでぐっと音を前に出すなどという使い方が例として挙げられます。ブーストという名の通り、曲中でも全体的に音量の大きい派手な場所や、ギターが特別に目立つ場所で使うのが普通です。
また、それ以外にも、トレブルブースターをアルペジオの時にだけ掛けて煌びやかな音を得るとか、あえてブースターを2個つないで、3段階の音(アンプのみ、アンプ+ブースト1、アンプ+ブースト1+ブースト2)を使い分けるとか、他にも工夫次第で様々に音を変化させられます。
昨今人気の高いクリーンブースターは特に幅広い使い方ができ、ブースターというエフェクターの特性を理解するのにも良い選択となります。
信号を増幅させるという点では、オーバードライブやイコライザーでも実現可能です。しかし、元々ブースターとして設計されていないため、物によっては汚いサウンドになってしまうことがあります。その反面、ブースターはエレキギターが得意とする音域をピンポイントにブーストできるので、より自然なサウンドになるのが特徴です。ブーストさせると同時に、アタック感やエッジ感を得ることもできます。
Ibanez Tube Screamer TS-9
Ibanezが誇る銘機チューブスクリーマー「TS-9」は、一般的にはオーバードライブとして市場に出回っています。しかし、中域が強く太いコシを感じるものの、低域が締まってブーミーにならず、さらにゲインが高すぎないという設計が、ブースターとしてあまりに最適すぎたため、圧倒的にブースターとして使われることが多いモデルです。名前の通り、真空管アンプの前段に繋ぐことで、滑らかでキメが細かく、かつ豊かな中域を与えることが出来ます。もっぱらスティーヴィー・レイ・ヴォーンの使用が有名ですが、その他にもこれを使用するギタリストは非常に多く、これほど愛されるブースターは他にありません。ただ、定番であることは間違いないのですが、クセがないというわけではなく、中域のピークが強く、ややレンジが狭まる印象を受けることも確かなので、自分のスタイルに合うかどうかはそのクセを理解した上で導入を考えましょう。
チューブスクリーマーってどんなもの?TS系オーバードライブ特集 – Supernice!エフェクター
数多くのギタリストがブースターを使っていますが、最も有名なのが「TS-9」と「TS-808」を2台同時に使った「スティーヴィー・レイ・ヴォーン」でしょう。
レイ・ヴォーンは前段に TS-9 を、後段に TS-808 を繋いでいた訳ですが、後段の TS-808 はアンプの裏で常時オンの状態にしていました。前段の TS-9 はゲインを 9時 に設定しており、「TS-808をブースト」して必要な歪みとサステインを得るために使っています。TS系ペダル2台をブースターとして使う手法は、後のギタリスト達に多大な影響を与えました。
ブースターには数種類あり、
などがあります。それぞれ狙ったサウンドに合うものを選びますが、EQの付属したモデルだと、狙った帯域だけのブーストも可能なため、そのカテゴリ分けは曖昧なものです。さらにブースター自体がオーバードライブでも代用出来たりするので、それも含めると選択肢は非常に幅広くなります。
ブティック系エフェクターの先駆け、XOTICのクリーンブースター。ゲイン、レベル以外にもトレブル、ベースのコントロールを持ち、音色の可変幅が広いのが特徴です。前バージョンでも十二分なクオリティでしたが、バージョン2に至って、さらにゲイン2ツマミが追加され、オーバードライブ的な使い方もできるようになりました。効きの良いアクティブEQの搭載によって、プッシュできる部分も自分で様々に変えることができ、原音を尊重した控えめな音から、派手なトレブルブースターまで、あらゆるブースターとして何役にも使える懐の広さを持ちます。
18Vで駆動させることで、より大きなヘッドルームを確保でき、バッファーアンプとしても機能します。
XOTIC RC Booster V2 – Supernice!エフェクター
クリーントーン・ギターソロの音作り【ギター博士流】3:15〜
ギター博士はクリーントーンの時に使っているが、軽く歪ませた音でも威力を発揮する。
前述したブースターの定番チューブ・スクリーマーのダウンサイジング版。約半分程度の大きさにTS-9譲りのサウンドを押し込んでおり、メインの歪みとの兼ね合いでボードを圧迫しないサイズが嬉しいモデルです。
TS-808を彷彿させる外観からの音色は従来のTSを踏襲したもので、中域が非常に強くブーストされるのもオリジナルの特性通り。ブースターとして非常に使いやすいものになっています。
Ibanez Tube Screamer Mini – Supernice!エフェクター
BOSSの定番オーバードライブ「BD-2」は、ブースターとして使用されることも多いモデルです。ブースターとして使用すると、持ち味の高域のジャキッとした成分が押し出され、トレブルブースター的な使用感となります。ボリュームへの追従性も高く、ゲインの可変幅もかなり広いため、クランチからディストーションまで、アンプをプッシュする度合いもかなり広く決められます。上位機種WAZA CRAFTシリーズの「BD-2w」でも同様の使い方ができます。
万能型オーバードライブ:BOSS BD-2の魅力とは – Supernice!エフェクター
MXRの代表商品で、ツマミが1個しかないという簡単設計のクリーンブースター。回すにつれギターのもっとも美味しい帯域を中心にゲインがアップされていき、ある程度以上回すと歪みが生じてきます。ジャズなどのクリーントーンで勝負するジャンルであれば、単一で使い、存在感のあるクリーンリードを取ることが可能。また、歪みペダルや歪むアンプの前段に繋ぐことで、非常に滑らかでジューシーな歪みサウンドが得られます。兄弟機として、EQのついたMicro Amp Plusもリリースされています。
MXR Micro Amp – Supernice!エフェクター
TS-9と双璧を成すオーバードライブブースターの銘機「Klon Centaur」をモチーフとしたモデル。ケンタウルス系と一口に言われるブースターは数多く出回っていますが、手に入れやすい価格と優れたサウンドから、もっとも幅広く支持されるのがこのSoul Foodです。サウンドはTS系に比べると中域のファットさがなく、やや高域側にプッシュされたような印象を感じさせます。単体でも使えなくはないゲイン量ですが、やはりブースターとしての使用で優れたサウンド特性を発揮するでしょう。製品自体の出来が非常に良い割りに安価なためか、数多くのモディファイ品が出回っています。
Electro Harmonix Soul Food – Supernice!エフェクター
シンプルで低価格、それでいて高いクオリティのエフェクターを数多く提供するEffects Bakeryのブースターです。コントロールは1ノブ1トグルスイッチとシンプルにまとめられており、筐体もミニサイズのコンパクトな設計でエフェクターボードにも組み込みやすいのが強みです。「BRIGHT」トグルスイッチをONにすることでハイミッドあたりが強調され、ギター・サウンドの煌びやかさが増します。アンプの歪みをブーストさせるのはもちろん、歪みの前後に接続してゲイン/ボリュームをプッシュしたりと、ブースターに求められる様々な用途に幅広く対応します。
Effects Bakery Cream Pan Booster – Supernice!エフェクター
イギリスのアンプブランドBlackstarのブースター。ハイゲインサウンドをメインとするブランドに思われますが、こちらはクリーンなサウンドを信条とするモデルです。ブースト用途らしくゲインを上げてもあまり歪みませんが、ベース、トレブルは可変幅がそれなりに広く、サウンドキャラクターを幅広く調整できるようになっています。
その可変幅の広いEQのために、追加のイコライザーとしても使用可能。値段が非常に安いため、導入しやすいのも嬉しいポイントです。
Blackstar LT-BOOST – Supernice!エフェクター
クリーンブースターは比較的歴史の浅い製品カテゴリで、過度に音質変化させず、原音を尊重した歪まないエフェクターです。ツマミが一つしか無いものが多いですが、EQが付いて特定の帯域をブーストできるものも。18Vなど高電圧で動作させて広いヘッドルームを確保できるものや、高性能なバッファーを内蔵しているものなどもあります。JC-120のようなトランジスタ臭の強いアンプを真空管っぽいサウンドにしたり、歪みとの併用で、原音を損なわずに音量だけを上げたり、あるいは特定の帯域だけをきれいにブーストしたりする用途がメインとなりますが、ギターの直後に繋いで常時掛け続けることでバッファーアンプとして機能させるのもおすすめです。
最近よく聞くけどクリーンブースターって何??おすすめのクリーンブースター10選!! – エレキギターニュース.com
TC Electronicsのスリムなシリーズでも、そのデザインでひときわ目を引く「Spark Mini Booster」。全帯域を等しくブーストするような特性を持ち、単純な音量アップやバッファーアンプ用として最高の選択となります。踏んでいる間だけオンになるモーメンタリーモードを利用すれば、曲中の一瞬だけ踏みっぱなしにして音量アップなどの使い方もできます。やや高域がきつく感じられるため、ギターソロ時に中域だけを持ち上げるなど、音質変化を伴うブーストは苦手。このような用途であれば、兄弟機の「Spark Booster」がEQ搭載となっているため、こちらをおすすめしたいところです。
TC Electoronic Spark Mini Booster – Supernice!エフェクター
TC Electronic Spark Booster – Supernice!エフェクター
全帯域をスムーズに持ち上げる特性を持ったOne Controlのブースター「Granith Grey Booster」。ローノイズにこだわって製作されており、ダイナミックレンジを完全にそのままに保ったままブーストできるので、純粋なゲインブースターとして使え、その他マスターボリュームとしての利用や、もともとのレンジの広いアコースティックギターなどにも適合します。
One Control Granith Grey Booster – Supernice!エフェクター
XOTICのブースターとしてもっとも売れているモデル「EP Booster」。テープエコーの伝説的銘機Echoplexのプリアンプ部をシミュレートして作られており、ただ全帯域をブーストするのではなく、ギターのもっとも美味しいところを狙ってブーストしてくれる効果があります。そのブースト具合や帯域が絶妙すぎるがゆえに、あらゆるギタリストから支持を受ける定番のブースターとなりました。掛けっぱなしで使用するほか、ソロ時にオンにする用途でも使えます。
XOTIC EP Booster – Supernice!エフェクター
Suhrの2チャンネル・ブースト「Koko Boost」をダウンサイジングしたモデルです。原音に色付けをしないBoostモードとギターの美味しい帯域をプッシュするMidモードの2つを搭載していた前機種ですが、本機ではフットスイッチの長押しによりそれらの2モードを切り替えて使用することができます。またゲインも+6dB追加されており、より大きなブーストにも対応しています。サウンドのキャラクターを切り替える「Freq」トグルスイッチや、外部からのコントロールを可能にする背面の端子など、Koko Boostに搭載されていた機能は軒並み引き継がれており、機能面でのアップグレードと小型化が両立された一台です。
Suhr Koko Boost Reloaded – Supernice!エフェクター
ザ・クリーンブースターといった趣のEX-PROのこの製品は、驚くほど歪みが少なく、音は純粋に太く、ノイズが全くないという、オーディオ製品のようなエフェクターです。通常の9VACアダプターで動作しますが、内部で32Vまで昇圧され、そこで大きなヘッドルームを確保することで、このような音質を得ることが出来ています。そのような特色ゆえにバッファーアンプや、音量調整などに最も合っていますが、EQを利用して歪みのブーストをしても、中低域を中心に嫌味のないゲインアップが可能です。
EX-Pro 32volt CLEAN BOOSTER – Supernice!エフェクター
Kz Guitar Worksによる、トランジスタ1石のシンプルなブースター・ペダルです。しっかりとした味付けが施される後述レンジマスター系の「Kz Treble Booster」に対し、こちらは原音に色付けをしないクリーンなブーストが特徴です。コントロールの構成はKz Treble Boosterと似通っており、1ノブでブースト量を、2つのトグルスイッチの組み合わせでトーンのコントロールを行います。高品質なパーツを使用して工房にて手作業で組み上げられており、信頼性といった点でも安心できる一台です。
Kz Guitar Works Kz CLEAN BOOSTER – Supernice!エフェクター
筐体のペイントが印象的なLeqtiqueのドライブペダル「Caeruleum Lightdrive High Definition」。一言では透明感のあるローゲインなオーバードライブですが、ブースター的な使い方やバッファ的な使い方まで考慮されて作られています。レベルとゲインに加えてDefinitionという、音の輪郭を制御するコントロールが付いているところが特筆で、プレイスタイルに合わせてアタック感を自由に変えられます。透明感の高さから単体でのドライブとしても、ブースターとしてもクセのない音が得られ、ギターの美味しい成分をうまく引き出してくれるモデルです。
Leqtique Caeruleum Lightdrive High Definition – Supernice!エフェクター
Box Of Rockは、記念すべきマーシャルアンプ第一号「JTM45」をシミュレートしたペダル。粘り気のある軽い歪みがなんともオールドロックを彷彿させるサウンドで、ブルース/ロックなどの演奏時に存在感を発揮します。ツマミの効きも非常に良く、どこに向けてもそれなりに使える音が出る出来の良いモデルです。ブーストスイッチでは中域を中心に音量がアップする感覚で、ミッドブースター的な掛かり方をします。ソロ時にオンにするほか、掛けっぱなしでも面白いでしょう。
Z.VEX Box Of Rock – Supernice!エフェクター
エフェクター界の優等生フルトーンの看板製品「FULL-DRIVE」。バージョンを上げるごとに使い勝手を増してきたこのシリーズですが、「3」に至ってダイナミクスというゲインの掛かり幅を調整するようなツマミが登場しました。ブースト付きペダルとして嬉しいのは、ブースト回路を歪みの前に置くのか後に置くのかを設定できるところ。ブースト回路は歪みの回路の前後で機能がまるで変わってくるので、非常に実践向きの機能と言えます。「1」の頃から20年も売れ続けるモデルだけあって、音は良質でクセが無く扱いやすいペダルです。
Fulltone FULL-DRIVE 3 – Supernice!エフェクター
Fulltone FULL-DRIVE 2の演奏 – Supernice!
世界中のギタリストから支持を受けているBognerの創設者、ラインホルト・ボグナーの設計によるブースターです。音量とトーンを調節する「LEVEL」と「TONE」の基本的なコントロールに加えて、コンプレッションの量を調節する「BLOOM」という独自のコントロールを装備しています。回路はもちろんオール・アナログで、トランスには伝説的オーディオ・エンジニアであるルパート・ニーヴによって設計されたカスタムトランスを採用しています。「ラインホルト・ボグナーとルパート・ニーヴのコラボレーション」という文言は、両者を知るギタリストであれば強く惹かれるものがあるでしょう。
Bogner Harlow – Supernice!エフェクター
ブライアン・メイの代名詞的ギター「レッド・スペシャル」の公認モデルなどの製作でお馴染みのKz Guitar Worksによるブースター・ペダルです。本機はブライアン・メイをはじめとする、60年代末のイギリスのギタリストがこぞって使用したレンジマスターをモチーフにしたブースターで、ブライアン・メイフリークであるKz Guitar Worksによる渾身の一台といえるでしょう。オリジナルのレンジマスターは1ノブによるコントロールですが、本機ではサウンドのキャラクターを変更する「TONE」、「RANGE」の2つのトグルスイッチを搭載しており、これらの組み合わせによって様々なサウンドをつくることができます。
Kz Guitar Works Kz Treble Booster – Supernice!エフェクター
ブースターは接続する目的によって順番を変え、それぞれ
します。クリーンブースターを使用する場合、歪み系ペダルの後段に接続すると、より自然なブースト感を得ることができます。
エフェクターのつなぎ方
ブースター・エフェクター一覧 – Supernice!エフェクター
ブースターの売れ筋を…
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