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「EDWARDS(エドワーズ)」は、ESP社が保有する普及価格帯のギター/ベースブランドです。普及価格帯とはいえ10万円近辺から20万円近辺までの比較的高額なモデルを中心にリリースしており、同社の保有するブランドの中では最も手に入りやすい価格帯である「GrassRoots(グラスルーツ)」の一段階上位にいます。しっかり作られたギター本体に世界的な信頼を誇るパーツを搭載させており、初心者を脱した中級者以上のプレイヤーの要求に充分応じることのできる性能と品質、そして音を備えているギターです。今回は、このエドワーズに注目してみましょう。
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1: エドワーズの特徴 1.1: 1) ESPゆずりの個性派モデル 1.2: 2) Navigatorゆずりのトラディショナルモデル 1.3: 3) 本格的なギター本体 1.4: 4) セイモア・ダンカン製ピックアップ搭載 1.5: 5) 信頼の社外金属パーツ 2: エドワーズのラインナップ 2.1: 1)オリジナルシリーズ 2.1.1: 「HORIZON」タイプ「HR」 2.1.2: 「FOREST」タイプ「FR」「AN」「RD」 2.1.3: 「スーパーストラト」タイプ「CY」「MR」「MV」「SN」 2.1.4: セットネックモデル「KT」「MA」「PO」「TC」 2.1.5: その他の個性派モデル「RS」「UT」 2.2: 2) トラッドなスタイルのラインナップ 2.2.1: フェンダー・スタイルのラインナップ 2.2.2: ギブソン・スタイルのラインナップ 2.2.3: 限定生産最高グレード「プラチナム・エディション」
ESPの下位ブランドに位置するエドワーズからは、ESPのオリジナルモデルやアーティストモデルが多数リリースされています。ESPのギターは目を奪う強烈な個性と高い機能性が両立しているのが特徴ですが、エドワーズ版においても同様にこうした特徴を堪能することができます。ESPで廃盤となったモデルがエドワーズで残されることもあり、一味違った独自性のあるラインナップが構築されています。
9mm Parabellum Bullet – ハートに火をつけて
良い意味での日本人的な「ダサカッコよさ」を前面に打ち出したアツい楽曲と演奏が持ち味の9mm Parabellum Bullet。菅原卓郎氏(Gt&Vo)、中村和彦氏(Bass)、滝善充氏(Gt)の3名はESPから自身のシグネイチャーモデルをリリースしていますが、いずれのモデルもエドワーズ版およびグラスルーツ版がリリースされています。特にエドワーズ版は本人使用モデルと同じかかなり近いピックアップを搭載しているので、ルックスだけでなくサウンドも本人に迫ることができます。
エドワーズからは、フェンダーやギブソンの名機をイメージしたトラディショナル(伝統的)なモデルも多数リリースされています。こちらはESP社の保有するブランド「Navigator(ナビゲーター)」の廉価版という位置づけですが、ナビゲーターの製品を受け継いだものばかりではなく、ナビゲーターのラインナップに入っていないタイプのギターや、トラッドな雰囲気のギターに現代的なイメージを反映させた新しいギターもリリースしています。
このようにさまざまなシリーズがありますが、どれも高い品質がありながら本家のフェンダー/ギブソンに比べて価格が抑えられており、伝統的なスタイルは好きだけどブランドにこだわらない、というギタリストにとって魅力的なギターになっています。
Angelfuck
英国発の三人組オルタナティヴ・ロック・バンド「ザ・ジョイ・フォーミダブル (The Joy Formidable) 」のギターボーカル、リッツィ・ブライアン女史のトレードマークはフェンダーのストラトキャスターですが、後に続く多くのメーカーがこうしたトラディショナルなスタイルのギターをリリースしています。
エドワーズのギターの多くはESPグループ上位ブランドや有名ブランドのスタイルを受け継いでいますが、ルックスだけでなく構造についてもしっかり受け継いでおり、ベースとなっているギターに迫る本格的な作りになっています。
ネックのジョイント法についてはフェンダー・スタイルの「ボルトオン・ジョイント」、ギブソン・スタイルの「セットネック」、ジャクソンやB.C.リッチで有名となった「スルーネック」という3種類が、それぞれのモデルに合わせて採用されています。
このうちスルーネックモデルは「最悪の場合でもネック交換ができない」ことから、何枚もの木材を張り合わせて強度を増した頑丈なネックが採用されています。現在のESPではネック内部にカーボン製の補強を仕込んでいるので、このような多層構造のネックを採用する必要がなく、多くても3層構造までとなっています。内部の補強に頼らず7層も木材を重ねて強化したネックは、むしろESPには無い、エドワーズ独特の構造です。
ボディのトップに使用される木材については、下位ブランドのグラスルーツではサウンドに影響しないごく薄い化粧板が使用されるのに対し、エドワーズでは厚みのある木材が使用され、美しい外観だけでなくトップ材の音響特性もサウンドに寄与します。
ESP社が取り扱っている「セイモア・ダンカン」ピックアップがほとんどのモデルで採用されているという点は、エドワーズの特徴以上の「強み」となっています。「ダンカンにしときゃイイ音が出る」とまで言われるほど、同社の製品は高品位な交換用ピックアップとして世界的に認知されています。弦の幅をトレモロユニットに合わせた「トレムバッカー」がきちんと採用されるなど、ラインナップそれぞれにマッチするダンカンピックアップが選ばれていますが、「最初から良いピックアップが付いている」というのは、ギターのカスタマイズやサウンドメイキングを検討する上で、大きなアドバンテージになります。
BABYMETAL – LIVE AT WEMBLEY Trailer
今や「世界に誇る日本の文化」となっている感のあるBABY METALでギターを担当する大村孝佳氏のシグネイチャーモデルにも、もちろんセイモア・ダンカンのピックアップが搭載されています。本人使用モデルは速いプレイをサポートするハーフスキャロップ指板仕様となっていますが、エドワーズ版ではより幅広い音楽で使用することを想定し、オーソドックスな指板が採用されています。
エドワーズのギターには、世界的に信頼されているパーツブランドの製品が投入されており、楽器の性能が保証されています。チューニングの正確さと安定に大きな意味を持つペグやブリッジにはほとんどのモデルでゴトー製が、FRT(フロイドローズ・トレモロシステム)には本家フロイド・ローズの「1000シリーズ」が、シンクロナイズド・トレモロユニットにはゴトー製の他にウィルキンソンが使用されます。こうした高品位なパーツに対抗しうるオリジナルパーツを開発するのは、並大抵の努力ではなし得ることができません。有名ブランドのパーツを使用するのは、ギターの信頼性を向上させるためだけではなく開発費を合理化し、低価格化を実現させるための手段の一つでもあります。
フロイド・ローズの「1000シリーズ」は、カラーリングで品番が分けられます。
・Floyd Rose (FRT-1000) / クローム
・Floyd Rose (FRT-3000) / ゴールド
・Floyd Rose (FRT-5000) / ブラックニッケル
では、これからエドワーズのラインナップをチェックしていきましょう。エドワーズのラインナップは、
の3カテゴリーに大別されます。ここでは、そのうちオリジナルシリーズとトラディショナルシリーズの二つをチェックしていきましょう。
Edwardsのギターを…
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