ロビー・クリーガー(Robby Krieger)

[記事公開日]2013/9/1 [最終更新日]2016/8/30
[編集者]神崎聡

ロビー・クリーガー(Robby Krieger)は1967年におけるアメリカのトップ・バンド、The Doorsのギタリストです。
ドアーズはボーカル・ギター・ドラム・キーボードというベースレスの編成で、ロビーは元々フラメンコ・ギタリスト、ドラムのジョン・デンズモアはジャズドラマーだったというからこの時点ですでに化学反応がバキバキに起きていた4人だったのではないでしょうか。

何よりの注目に値すべき点は、ボーカルのジム・モリソンでしょう。
神秘的なサウンドと幻想的な詩・劇の手法を取り入れたステージ演出、端正な容姿とステージでの破天荒な振る舞い・ロック界の反逆児、セックス・シンボル…どれをとっても規格外のスケールで彼は人々を魅了しました。

そんなドアーズにおいてロビーはソングライティングも手がけ、ドアーズの代表的なヒット曲の生みの親でもあり、現在もソロ名義で精力的に活動しています。

Biography

19年9月10日 生 米マサチューセッツ州ローレンス
伝説的なジャズ・ギタリストのウェス・モンゴメリーに影響を受けフラメンコ・ギターを手にする。

知人のジョン・デンズモアに誘われドアーズへ加入。ドアーズのデビュー・アルバム『ハートに火をつけて』は、1967年1月にリリースされます。アルバムは数日間で収録され、ほとんどの曲は第一テイクが採用されました。

Light My Fire(ハートに火をつけて)ライブ映像。奇妙としかいいようがない楽曲展開だが、圧倒的な何かが宿っている

ボーカル、ジム・モリソンの死

セカンド・アルバム『まぼろしの世界』・3作目『太陽を待ちながら』などヒットを連発し、ドアーズはトップの座へ駆け上がりますが、1971年7月3日にボーカルのジム・モリソンがヘロインのオーバードーズで死亡。

残されたメンバー達はジム・モリソン抜きでドアーズとして2枚のアルバムをリリース、活動を続けますが商業的に成功することなく解散します。

ソロ活動に転じてからのクリーガーは、ジャズ・ギタリストとして成功を収め、70年代から80年代にかけてロビー・クリーガー・バンドを率い、アルバムを数枚レコーディングしました。
2010年6月には、10年ぶりのソロ・アルバムとなる「Singularity」をリリース。「ギター・プレイは年を取るにつれ、円熟味を増す」と本人は語っています。

ギタープレイの特徴

ドアーズはメンバーにキーボードがいることとベースがいないこともあるのか、ロビーのプレイスタイルは終始とても自由、ボーカルが歌っている部分でも単音のプレイを聞かせるなど特徴的です。ドアーズの1st・2ndアルバムでは、スペインのフラメンコ・ギターの影響を感じさせるラテンな情感に加えて、時折スライドも混ぜながら深いリヴァーブの中でユルく幻覚的なサウンドを聞かせてくれます。


The Doors – moonlight drive

使用エレキギター

ドアーズ在籍時にメインで使用していたエレキギターはギブソン SG

Discography

Doors(邦題:ハートに火をつけて)

ハートに火をつけて

60年代にして圧倒的なオリジナリティとクオリティでリリースされた西海岸のバンドdoorsの大傑作アルバム。
文学的な詩・構築されたハーモニー・ロックのダイナミズム・クラシックやスパニッシュの要素を取り入れられた楽曲などどれを切り取っても恐ろしいばかりのオリジナル。

1967年リリース作品

strange days

strange days

ボーカルのジム・モリソン独特の、奇怪で凶暴なイメージや、不吉で陰惨な詩世界・それに対比してのキーボーディスト、レイ・マンザレクの軽快なフレーズがアルバム全編に充満しています。邦題は「まぼろしの世界」

19年リリース作品


The Doors – Love Me Two Times

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