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「ワイルドキャット」はレスポールをちょっと大きくしたボディにさまざまの特徴的な仕様を盛り込んだ、エピフォンオリジナルのセミアコです。センターブロック部以外をくり抜いたマホガニーボディにメイプルのトップをあしらうという構造は、「ソリッドとフルアコの中間的なニュアンスを持つ」というセミアコに、一歩ソリッド寄りのニュアンスを加えています。
このボディにセットインされるメイプルネックには、弦長24.75インチ(ギブソンスケール)、ナット幅1.68インチ(約42.7mm)、12インチ(304mm)指板R、スリムテーパーDシェイプ、という標準的な仕様が採用されています。指板インレイこそシンプルなドットですが、ヘッドは古き良き時代に採用されていたレトロなシルエットに、これまたその時代の特徴であった「メタルバッジ」が貼りつけられ、他のギターにはない独特のレトロ感を漂わせます。ペグにはグローヴァー社製のロトマチックが採用されていますが、18:1というギア比により精度の高いチューニングが可能です。
Product Spotlight – Epiphone Wildkat Hollowbody with Bigsby
「小さめのセミホロウボディは弾きやすいし、クールなヴィンテージサウンドがする」とコメントしています。軽やかで、柔らかい音色ですね。
ピックアップにはフロント/リアともにドッグイヤーのP-90が採用されていますが、ピックアップカバーがカジノと同じ金属製になっており、プラスチック製カバーのものより若干甘いニュアンスを持っています。操作系はピックアップそれぞれのボリューム、マスタートーンに加え、マスターボリュームが付けられているため、フロント/リアミックス時にはピックアップの音量バランスを変えずにボリュームの操作をすることができます。
ビグスビーを備えるのが基本スタイルですが、「Wildkat Studio」ではストップバー・テールピースが採用されています。このほかビビッドなカラーリングを施したものやボディトップにコア材を使用したものがリリースされています。
Wildkatを…
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「リビエラ」はエピフォン版ES-335の名称ですが、独自のアレンジにより全く雰囲気の異なるギターに仕上がっています。最大の特徴は、P-90ピックアップを3基備える特殊配線です。
操作系は3基のP-90それぞれのボリューム、マスタートーン、フロント/リアを操作する3Wayトグルスイッチとなっており、センターピックアップは「常時ON」となっています。センターピックアップの音量を「0」にすればP-90を2基備える通常のギターとして使用できますが、これにセンターピックアップのサウンドをブレンドし、オリジナリティあるサウンドを作る、という発想です。フロント/リアのボリュームを0にすれば、センターピックアップを単体で鳴らすこともできます。シンプルな操作系で独自性のあるサウンドが得られ、ビグスビーも備わっていることから表現の幅がぐっと広がります。
Epiphone Casino Coupe and Riviera Custom P-93 Guitars
センターピックアップをブレンドすることで、音色が効果的に変化するのが分かりますね。
ボディは積層メイプルで作ったホロウボディにマホガニーのセンターブロックを備え、セットインされるマホガニーネックは上記Wildkatと同じ寸法になっています。
Riviera Custom P-93を…
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「エリーティスト1966リビエラ」は、日本で生産される限定モデルです。3層のメイプルで作られたボディ、高級感が漂うニトロセルロースラッカー塗装、昔ながらの工法「ダブテール・ジョイント」でセットインされたマホガニーネックというギター本体に、ギブソンUSA製ミニハムバッカーが採用されているのが大きな特徴です。今でこそレスポール・デラックスやファイアーバードのピックアップとして知られているミニハムバッカーですが、もともとはエピフォンが開発したピックアップでした。また、サドルの素材にデルリンが採用されているのもポイントです。ここに敢えて樹脂を持ってくることで適度にサスティンが調整され、気持ちの良い減衰感が得られます。
エピフォン最高グレードの名に恥じないしっかりとしたギター本体に、GOTOH社製の金属パーツ、CTS社製ポット、オレンジドロップ473コンデンサ、スイッチクラフト社製トグルスイッチというように、各分野でトップクラスの品質を誇るパーツが採用されています。
Elitist “1966” Custom Riviera Outfitを…
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「シェラトン」はエピフォン版ES-355の名称です。ES-335の上位機種として、
というように豪華なルックスが備わった、美しいギターです。
楽器本体としては、ネックがメイプルとウォルナットを重ねた5層構造になっているのが大きなポイントです。貼り合わせたネックは木材が曲がろうとする方向を分散させることができるため、安定性が大いに向上します。ナットに採用されている「NuBone」はグラフテック社製の特殊な人工骨で、牛骨と変わらない音響特性を持ちながら、長年使用しても欠けやヒビが入ることのない強靭さを兼ね備えています。
ヴィンテージサウンドを意識して「アルニコII」マグネットを使用したという「プロバッカー」ハムバッカー・ピックアップを2基備えていますが、ボリュームポットに仕込まれたスイッチの操作によって、各個にコイルタップが可能です。
ピックアップの磁石の種類、交換方法について
Sheraton-II PROを…
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ギブソンの人気機種「ES-335」の廉価版としては、3機種がラインナップされています。次のページでは「ES-335タイプ3機種の相違点」についてまとめてありますので、チェックしてみて下さい。
Epiphone ES-335 PRO / Dot / Dot Studio
ES-355をベースとして仕上げられたB.B.キング氏の愛機「Lucille(ルシール)」は、
以上の4点を大きな特徴としています。
セミアコでは、フィードバックを防ぐためにボディに合板が使われ、ボディが過剰に共振しないようにしています。それでもセッティングや音量によってはフィードバックが起きてしまいますが、Fホールをなくすことでもう一歩フィードバックしにくくなっています。
B.B. King – The Thrill Is Gone人類史上最高のブルースマンの一人、B.B.キング氏。神とまで呼ばれるエリック・クラプトン氏を子供扱いできた、おそらく唯一の偉人です。ギターソロを中断して一旦退場するなどというライブパフォーマンスは、なかなか真似できません。
バリトーン(Vari-Tone)スイッチは、特定の周波数帯をカットすることで音色のバリエーションを出す回路です。6ポジションのロータリースイッチにより、バイパスを含む6種類の音色が得られます。「バリトーン」の名は「音(トーン)のバリエーションを増やす」回路と言う意味であり、低い音を表す「バリトン(baritone)」とは違います。
テールピースのファインチューナーは、シビアなチューニングにぴったりのパーツですが、ちょっとチューニングを治すためだけにヘッドまで手を伸ばすのが面倒くさい、という人にもぴったりです。
アウトプット端子は二つ付いていますが、片方だけ使うと通常のギターとして使用できます。両方使用することで、ピックアップそれぞれの音を別のアンプに送ることができます。
楽器本体はボディもネックもメイプルで、ピックアップには「クラシックアルニコ」ハムバッカーが採用されています。
Lucilleを…
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ポップ・パンクバンド「ブリンク182」に所属していたトム・デロング氏のシグネイチャーES-333は、ギブソン製「ダーティー・フィンガーズ」ハムバッカーをリアに1基載せるのみの、極めてシンプルなギターです。ダーティー・フィンガーズは音量と明瞭さに優れ、ギブソンではフライングVやエクスプローラーなど多くのモデルに採用されています。
blink-182 – After Midnight
ポップ・パンクの代表的なバンド「ブリンク182」。ギターのトム・デロング氏はすでに脱退してしまっていますが、宇宙人やUFOとの遭遇体験を語る活動を積極的に行っているそうです。
レーシングストライプを施したボディに、操作系はボリュームのみというシンプルさで、まさにロックを奏でるために設計されたギターとなっています。
Tom Delonge Riviera ES-333を…
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レスポールのスタイルをそのままに、ボディをホロウ化したギターが近年の知名度を上げています。エピフォンからもこのスタイルのギターが何機種かリリースされていますが、ここではアーチ状のボディトップを持つものを2機種ピックアップします。
「レスポールES-PRO」は、レスポールの形状をそのまま残した新しいタイプのセミアコです。3層のメイプルで作ったホロウボディにセンターブロックを収め、ボディ両翼にFホールを空けています。中空構造のため本体の重量は約6.75ポンド(約3.06kg)で、同社のレスポールが約8.7ポンド(約3.94kg)と比べるとかなりの軽量です。
ギブソンの提唱する新しいセミアコ「ES-Les Paul」
「florentine」はイタリア語で「フィレンツェの」あるいは「ホウレンソウ入りの」を意味します。先述の「レスポールES」が板材でボディを形成しているのに対し、こちらの「Florentine」はマホガニーのバック材をくりぬいてホロウ化させています。ボディ中央を残したセミアコ構造は、最初に紹介した「Wildkat」と同じコンセプトで、セミアコのエアー感がありながら、箱から作ったセミアコよりもソリッドギター寄りのニュアンスを持っています。
トップには美しいAAAグレードのメイプルを使用しており、この価格帯では考えられない高級感を持っています。ボディ構造以外の仕様は先述の「レスポールES」とほぼ共通で、ヴィンテージピックアップの再現を目指した「プロバッカー」ピックアップには各個にコイルタップできる機能があり、「LockTone」ブリッジ/テールピース、ギア比18:1の高精度ペグを備えています。
Les Paul Standard Florentine PROを…
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ここからは、ボディが完全に空洞になっているギターです。現代の日本ではこれをすべてひっくるめて「フルアコ」と呼んでもよい情勢のようですが、国やブランドによってはボディの材料に合板を使っていたり、またボディの厚みが抑えられたりしているものを「セミアコ」と呼ぶこともあって、どこからどこまでがフルアコで、どこからがセミアコか、シビアに見ようとしたらなかなか頭の痛い問題です。あまり細かく分類しても頭痛の種が増えるだけですので、ここでは「センターブロックを持っていない」という共通点でひとくくりにしています。
Elitist Casino
エピフォンのカジノこそは、現代のエピフォンにおける代表選手です。最高級機「エリーティスト」が人気を博しているほか、エピフォン工場でもカジノ専用のセクションが特別に設けられているといわれています。ES-335に代表される薄型のダブルカッタウェイ仕様ながら、内部は完全な空洞になっており、金属カバーを有するP-90の個性と相まって唯一無二の個性を持っています。カジノについては特集記事がありますので、こちらを参照してください。
ビートルズへのリスペクトを込めて「エピフォン・カジノ」特集
Nick Colionne at Epiphone HQ in Nashville
まずもって、デカいギターです。さすがに17インチは迫力がありますね。ブロードウェイは、このでかさに物を言わせた雄大な鳴り方が持ち味です。
17インチという大きなボディ幅を持つ「ブロードウェイ」は、ギブソンの最高級セミアコ「L-5 CES」のエピフォン版です。本家同様にスプルース材をボディトップに使用しており、ネックにはメイプルが使われています。ギブソンの名ピックアップ「57クラシック」を再現した「アルニコクラシック」ハムバッカーを2基備えたサウンドはふくよかで、ジャズにベストマッチします。テールピースにエピフォン独自の「フリーケンサター」が使用されているほかヘッドの意匠、指板のインレイなど、エピフォンらしさがいかんなく注がれています。
The Broadwayを…
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「ジョー・パス・エンペラーII」は、16インチのボディ幅を持つジャズ用のギターです。ボディトップにはスプルースを選択し、強固な3枚重ねのメイプルネック、ヴィンテージピックアップを再現した「プロバッカー」ピックアップを備えるなど本格的な作りになっていますが、
という作りでまとめられており、ノスタルジーを味わうためのギターではなく、現代の音楽シーンでバリバリ演奏するためのギターとなっています。
Epiphone Joe Pass Emperor II PRO Video Test
さすがにジョー・パス氏の名を冠するだけあって、文句のつけようがないジャズトーンを放っていますね。
Joe Pass Emperor II PROを…
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「エンペラー・スウィングスター」は、上記エンペラーIIを出発点に、ロックンロール、ロカビリー、カントリー、ブルースなどの音楽性に幅広くフィットするようアレンジされたギターです。
このモデルのために開発された「スウィングバッカー」ピックアップは、グレッチの定番ピックアップ「フィルタートロン」を思わせるレトロなルックスを持ち、トーンポットのスイッチにより各個に「シリーズ(直列)/パラレル(並列)」を選択することができます。このいわゆる「シリパラ」はコイルタップに近いニュアンスの機能ですが、常に両方のシングルコイルが機能しているため、ハムバッカーピックアップの特徴である「ノイズ除去」効果が常に効いている状態になります。
The Epiphone Emperor Swingster – Tremolo Arm Removal
イモネジを回せばアームを取り外すことができ、パーツにストレスをかけることなく収納することができます。
限定生産の「ロイヤル」は、ビビッドなカラーリングとラメ入りのバインディングによって、たいへん華やかなギターに仕上がっています。
Emperor Swingsterを…
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エピフォンの「センチュリー」は、今なおヴィンテージ市場で人気のあるアコースティックギターですが、これにピックアップを付けてフルアコ化したのが、この「インスパイアド・バイ1966・センチュリー」です。カッタウェイを持たないボディ形状はハイポジションを使いたいギタリストにとっては敬遠したくなるかもしれませんが、「持っている楽器がエレキギターっぽく見えない」というところをアーティストイメージとして大切にしたい人にとって、まさに救世主と言えるギターです。
ボディが薄いためライブでの演奏に大変有利で、長時間弾いても疲れません。電気系はP-90を1基というシンプルさなので、余計なことを考えずにプレイに専念できます。
Inspired by “1966” Centuryを…
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Gibson ES-175といえば、ジャズでは定番中の定番です。とはいえ現在ではヴィンテージギターを再現したという高級機しか生産されておらず、価格は50万円近辺と、なかなか敷居の高い設定になっています。
これに対してエピフォン版のES-175は、
といった作りで本家と変わらぬ仕様を持ちながら、実売価格で10万円を下回るコストパフォーマンスを達成しています。
しかもこちらはヴィンテージスタイルの復刻盤ではなく「現代版」であり、正確なオクターブ調整ができるTOMブリッジと高精度なペグが備わっています。
Nick Colionne Demo’s The Epiphone ES-175 Premium
ES-175はよく「甘いトーン」と称されますが、設定次第ではこのようにフロントピックアップでもコリコリ感のある乾いた音色を味わうこともできます。
ES-175 Premiumを…
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かのエルヴィス・プレスリーのバックを務めていたスコッティ・ムーア氏の代名詞としても知られる「ES-295」は、ES-175を出発点に
を備えた、ロックンロール志向のギターです。
古いタイプのギターはブリッジの設計によってある程度チューニングに妥協を強いられるものですが、このギターもES-175同様に高精度ペグとTOMブリッジによって、キッチリとチューニングを合わせることができます。
ES-295 Premiumを…
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セミアコの売れ筋を…
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