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EMGのピックアップ

EMG:ロゴ

「EMG」は1、現社長である「ロバート・ターナー」氏によって立ち上げられたピックアップブランドです。ロバート氏は幼少期、父親が経営していたラジオショップに大量に在庫があったピックアップを分解、改造を繰り返してその知識を深めていきました。今となっては希少価値の高い、「PAF」や初期モデルのシングルコイルを数え切れないほど分解し、独学でピックアップの構造について学びます。

その後、カリフォルニア州のロングビーチにて、「DIRTY WORKS STUDIO」をオープンします。本格的なピックアップ開発に着手し、1976年に始めて「射出成形のカバー」を作ります。1979年頃に全モデルのコイルデザインを変更、プリアンプの改造にも力を入れました。その結果、EMGピックアップの定番モデルである、「81」や「S」が生まれることになります。当時は「OVERLEND」という社名になっていましたが、これを機に「EMP PICKUP」という社名に変更し、今に至ります。

EMGピックアップの特徴

EMGピックアップ最大の特徴は、本体内部に「プリアンプが封入」されていることです。こういったピックアップのことを、「アクティブ・ピックアップ」と呼び、「9V型電池」によって動作します。
アクティブ・ピックアップは、エレキギターやエレキベースから送られてきた微弱な電気信号を「プリアンプで増幅」することにより、通常のパッシブ・ピックアップよりも「ローノイズ」かつ「高サステイン」となります。強く歪ませても音の分離が良く、コードがハッキリと聴き取れるため、「ハードロック」や「メタル」といったラウド系ミュージシャンに好まれています。

アクティブ・ピックアップは、逆に電池が入っていない状態では音質が極端に劣化し、ノイズまみれのサウンドになってしまいます。

EMGピックアップの主な使用ギタリスト

  • トム・モレロ
  • デヴィッド・ギルモア
  • スティーヴ・ルカサー
  • プリンス
  • ディーノ・カザレス
  • カーク・ハメット(メタリカ)
  • スレイヤー
  • フィアファクトリー
  • スリップノット
  • レス・クレイプール
  • アレキシ・ライホ
  • ザック・ワイルド

EMGピックアップの定番モデル

EMG 81

EMG 81

「アクティブ・ピックアップの代名詞」とも呼べるEMGの「81」は、メタリカのカーク・ハメットやスティーブ・ルカサー等も愛用しており、同ブランドの顔とも呼べる超定番モデルです。
ゲインの高さ、サステインの豊かさはもちろん、低音域から高音域まで「ワイドレンジで歪む」のが本モデルの特徴です。同時に、驚くほどノイズが少ないことにも気づかされます。クリーンもハムバッカーサイズは思えない鮮明さを誇り、それでいてパワーがあります。
また、ハイゲイン系ピックアップに失われがちな「ピッキングニュアンス」もしっかり反映されるので、弾き方次第でブライドにもダークにもなります。さすが超定番だけあって攻守共にトップクラス、「最も使いやすいアクティブ・ピックアップ」と呼べるでしょう。

マグネット:セラミック

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EMG 81-X

EMG 81-X

上記の定番モデル、「81の進化型」が「81-X」になります。サウンドキャラクターは81を継承しながらも、「ヘッドルームに余裕」があるのが特徴です。これにより、強く歪ませた際のリードプレイに対する「ピッキングニュアンスが明快」になり、ハイゲインながらも表情豊かな演奏が可能となります。
強いピッキングは強いまま、弱いピッキングは弱いまま、プレイヤーの演奏技術がそのまま出てしまう上級モデルとも言えます。81同等のサステインを誇るので、ハイゲインかつ伸びやかなサウンドを鳴らせるのも特徴の1つです。

マグネット:セラミック

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EMG 85

EMG 85

81と肩を並べる定番モデルが「85」です。81よりも低音域がよく鳴る「重低音モデル」で、世界的ギタリストの「ザック・ワイルド」がフロントに85、リアに81を搭載したギターを使っていることで知られています。彼をリスペクトして同様のセッティングにするギタリストも少なくありません。
また、歪ませた時のサウンドが、81よりも「ウォーム」なことで知られています。尚且つ「エフェクターの乗り」が良いので、ペダルで歪みを作るギタリストにお勧めです。

マグネット:アルニコ

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EMG 85-X

EMG 85-X

85の「Xシリーズ」が「85-X」です。85のサウンドキャラクターはそのままに、ヘッドルームに余裕を持たせているため、ピッキングニュアンスが明快になっているのが特徴です。
重低音モデルとはいえ、優れたピッキングニュアンスを持ち合わせているため、「フロント」に搭載しても良いでしょう。中音域の強いウォームなサウンドが、上品なサウンドを奏でてくれます。

マグネット:アルニコ

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その他、主なラインナップ

ストラトキャスター向け

EMG-SA

EMG S/SA

EMGが扱う「シングルコイルアクティブ・ピックアップ」の代名詞が「S/SA」です。SとSAは構造に変わりが無いものの、Sは「セラミック」、SAは「アルニコ」といった具合に、「使用しているマグネット」に違いがあります。マグネットが違うだけとはいえ、明確にサウンドが変化するため、しっかり聴き比べてから購入する必要があります。

両方ともシングルコイルのサウンドを持ち合わせていますが、ノイズの少なさはハムバッカー並であり、サウンドキャラクターは「ハイゲイン」かつ「モダン寄り」なのが特徴です。

高音域の出やすさはSの方が上ですが、低音域〜中音域に関してはSAに軍配が上がります。誤解を恐れずに言うなら、従来のシングルコイルサウンドに近いのがSであり、パワーを得てさらにモダン化したのがSAということになります。

マグネット:Sは「セラミック」、SAは「アルニコ」

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EMG SAV

EMG SAV

SAのバー・ホールピースを「アルニコ・スタッド・ポールピース」に変更したモデルが「SAV」です。内蔵されているプリアンプはSAのままであり、ポールピースだけを変更したモデルではありますが、高音域にピークのある「ワイルドなサウンド」が特徴です。シングルコイルらしいジャキッとしたサウンドですが、同時に「太さ」も兼ね備えています。「SAの改良型」と呼べるモデルでしょう。

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EMG SA-X

EMG SA-X

「新開発のプリアンプ」を搭載した、EMGのアクティブ・ピックアップの完成形が「SA-X」です。最大の特徴は驚異の「ピッキングニュアンス」です。EMG製品が持つゲイン幅、サステインはそのままに、表情豊かなプレイが可能となります。透明感のあるサウンドはまさにシングルコイルです。上級者〜プロ向けのモデルと言えます。

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テレキャスター向け

EMG T SET

EMG T SET

テレキャスター特有のジャキっとしたサウンドを残しつつ、サウンドをモダン寄りにアレンジしたモデルが「T SET」です。EMG製品の中でも数少ないテレキャスター専用ピックアップであり、フロントとリアをセットで販売しています。

サウンドの特徴は、「中音域がよく鳴る」ことが挙げられます。時に耳障りが悪く聴こえるテレキャスターの高音域を適度に抑え、豊かな中音域がサウンドに太さを与えています。太くなったとはいえ、カッティングプレイも気持ち良く弾ける上、「ノイズが殆ど無い」のも魅力です。
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ハムバッカー向け

EMG 89

EMG 89

シングルコイルとハムバッカーを「1つのピックアップ」にしたモデルが「89」です。スイッチで内部のコイルを切り替えることができ、ギター1本で両方のサウンドを操ることができます。便利な反面、交換時の配線が複雑になるので、自信が無い方は楽器屋やリペアショップに持ち込むようにしましょう。
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EMG 57

EMG 57

ヴィンテージピックアップ、「PAF」をモチーフとして開発されたモデルが「57」です。現代的なアクティブ・ピックアップの特徴を持ちながら、ウォームで耳に馴染むヴィンテージサウンドを鳴らすことができます。モダンとヴィンテージが共存しているピックアップとも呼べるでしょう。
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EMG 60

EMG 60-X

「ミニハムバッカー」のサウンドをモチーフとして開発されたのが「60-X」です。81や85と比べるとゲインが低く、音のレンジも低いように感じますが、歪ませると迫力あるドライブサウンドを鳴らすことができます。パワーが控えめなモデルとはいえ、それを生かした透明感のあるクリーンサウンドが魅力的です。「シングルコイルっぽいハム」を探しているギタリストにオススメです。
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EMG H4

EMG H4

EMGには珍しい「パッシブ・ピックアップ」でありながら、81のサウンドを狙って開発されたモデルが「H4」です。パッシブらしいキラキラしたサウンドで、EMG製品としては「異端」とも呼べるモデルです。決してゲインやサステインが低い訳ではなく、「81らしさ」は持ち合わせていますが、同時に使いこなすのが難しいモデルでもあります。中級〜上級者向けのマニアックなピックアップです。
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