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EX-PRO(有限会社イーエクス・プロ)は1986年に創立し、プロユースの「ハイエンドオーディオケーブル」を販売している国産ブランドです。世界初の「ペダル式ワイヤレス」を開発したことでも有名で、オーディオケーブルはもちろん、最近では「エフェクター」や「パワーサプライ」も発表しています。「メイドインジャパン」を掲げ、国内のみならず、世界中のミュージシャンから高い評価を得ているブランドです。
一般的なケーブルメーカーの製品は、各モデルによって音に特徴がありますが、同ブランドの製品は、「フラットな特性」を持つモデルが多いです。低音から高音まで、バランスの取れたサウンドを鳴らすことができるため、「楽器本来の音」を大切にしているギタリストが好んで使っています。
シールドケーブルのラインナップは、EX-PROブランドをそのまま冠したハイエンドモデルから、リーズナブルな商品を提供する下位ブランドのOPREX製品まで幅広く、特殊仕様のものについては受注生産も可能。ミュージシャンに寄り添った小回りの効く体質もその魅力です。
EX-PROという社名をそのまま冠したブランドと、下位ブランドとしてOPREXというものが存在します。
社名をそのまま使ったブランドであり、同社のフラッグシップモデルのシールド、エフェクターなどはすべてこのブランド名を冠しています。シールドについては、FA、FLシリーズのほか、スピーカーケーブルの「SPX」、アコースティック専用ケーブルの「SOUND WOOD」(後述)などもこのブランド名のもとに発売されています。また、特殊長尺のL字型プラグ”NL”の特注も可能です。
2016年よりプラグの内部構造を一新。プラグ先端部にあるチップと、内部へつながっていく芯となるパイプ部が一体成形され、より音抜けの良さを目指したものへと改良されています。
プラグの印刷、パッケージ、生産ラインなどを見直し低価格化を図った、EX-PROの下位に位置するブランド。低価格化は進めながらも、音質を最大限に維持。特にプラグ部分のクオリティは決して妥協することなく、材質にもこだわったものがオリジナルデザインされています。線材には柔軟で丈夫なものが使われており、実際に現場で使用しやすいものを目指して製作されています。
FA SERIES
EX-PROの看板モデルが「FA SERIES」です。このモデルは「直径8mm」という極太シールドケーブルであり、楽器が持ち合わせているサウンドを、限りなく劣化の少ない状態で伝達することができます。シールドによる音質の劣化を嫌うプロミュージシャン達が好んで使用しています。「レコーディング専用」として導入している人も少なくありません。
音質特性としては、限りなく「フラット」です。上述のコンセプトをそのまま再現したようなモデルで、「ダイナミックレンジの広さ」も素晴らしいものです。悪いギターを使えば悪い音になり、良いギターを使えば「良い音」になる、そのような印象のシールドケーブルです。
FA SERIESは「ハムバッカー」を搭載したギターを「歪ませる」と、その性能を実感することができます。持ち前のダイナミクスレンジを生かしたドライブサウンドは必聴です。ちなみに、このケーブルは一度に多くの音声信号を伝達することができるので、「キーボード」にも最適です。
Ex-pro FA SERIES を…
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上記のFA SERIESに並び、EX-PROの看板モデルとして君臨しているのが「FL SERIES」です。FA SERIESが「ドライブサウンド」との相性が良いモデルなのに対して、このモデルは「クリーンサウンド」に定評があります。
同モデルはケーブルが長くなることにより「ハイ落ち」を徹底的に無くし、ステージ上でも限りなく劣化のない「ピュアサウンド」を鳴らすことができます。音の立ち上がりも速いので、ステージ上でも「遅延」を感じることがありません。「ピッキングへの追従」も高く、表情豊かなプレイにもしっかり対応します。
FA SERIES同様、音質特性はフラットに近い傾向があります。楽器本来の音をそのままアンプ回路に持って行く「とても素直なシールドケーブル」です。クリーンサウンドを多用するギタリストにオススメです。
FL SERIES を…
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FLC Series 10m
「FLC SERIES」は高音質と実用性を両立した「カールコードタイプ」のケーブルです。「カールコード=音が悪い」という概念を覆した次世代のケーブルで、「カール部を1m」にすることで、音質の劣化を最小限に留めることに成功しました。
また、カール部以外をストレートにすることで、「外来ノイズの遮断」も実現しています。このタイプのハイエンドモデルは少ないので、カールコードユーザーは一度試してみましょう。
FLC Series を…
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アコースティック専用として特別に開発されたケーブル。ピックアップから拾った信号ではなく、サウンドホールそのものの鳴りを彷彿させるサウンドが魅力と謳われています。アコースティックギタリストによる数多くのブラインドテストを経て線材を選別、アコースティック楽器の良さを損なわない伝送を目指して開発されました。他社にもアコースティック用のケーブルはありますが、このモデルの唯一性はなんと言ってもそのプラグにあり、なんとカリンの木を加工した、完全国産ハンドメイドの木製プラグキャップが使用されています。
SOUND WOODを…
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OPREX by Ex-pro 40cm/LL
下位ブランドに位置するOPREXのケーブル。線材には取り回しの良さが最大限に配慮された、細く柔らかいOPREX専用のものを採用。線材のみならずプラグ部も完全オリジナルとなっており、材質や接触部分などにこだわったプラグ、共振防止と実用を兼ね備える黄銅の削り出しのプラグキャップと、その手の入れようはとても廉価品とも思えない仕様です。メーカー自ら「ハイ・コストパフォーマンス」と銘打つだけの一品に仕上がっています。
なお、レギュラーシリーズのOR、パッチケーブル仕様のOPシリーズと2種類展開されていますが、いずれも内部構造は一緒です。
ORシリーズを…
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OP SERIES を…
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PC-015cm/LL
「ステージ専用」というコンセプトで開発されたのが「PCR SERIES」です。シルバーのカラーリングが目を引く一本ですが、ステージ専用というだけあって、ケーブル自体が「非常に柔らかい」のが特徴です。
内部構造が「FL SERIES」と同じなので、音質特性は同モデルを継承したものになっています。ただ、外皮に柔軟な素材を採用したことで、取り回しが楽なケーブルに仕上がっています。中~大規模のステージ、あるいはライブハウスで使うと良いでしょう。
ちなみに、PCR SERIESの「パッチケーブル版」である「PC SERIES」というモデル登場しています。「究極のパッチケーブル」と銘打っている本モデルは、パッチケーブルに求められていた「音質」と「柔軟性」を兼ね備えることに成功しています。
PCR /PC SERIESを…
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PWR ペダル型ダイバシティ受信機
冒頭で紹介した「世界発のペダル型ワイヤレス」が「PW SERIES」になります。今まで不可能とされてきたワイヤレスの高音質化を実現し、エフェクター感覚で使用できることが評判となり、世界各国のプロミュージシャン達が導入しました。
長さに制限のあるケーブルとは異なり、範囲内ならどこに居ても演奏できるため、自由にステージ上を駆け回ることができます。演奏だけでなく、パフォーマンスにも力を入れたかったプロミュージシャンにとっては、PW SERIESは待ちに待った機材でした。
この製品は送信機と受信機が別に販売されており、送信機が「PW-T」、受信機が「PW-R」というモデルになっています。受信機をボードに組み込み、「腰に装着」した送信機にシールドを差して使用します。
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