エレキギターの総合情報サイト
Bognerのフラッグシップモデルの120Wアンプヘッド「Ecstasy」
「大きいことはいいことだ」。昭和40年代にチョコレートのCMで広がった流行語ですが、これはギターアンプにも当てはまります。自宅やスタジオ用に小型のアンプが支持を集める中、ステージで鳴り響くアンプとしてはやはり100Wクラスのスタックアンプが厚く支持されています。現代では小音量化させる機能のあるモデルも多く、自宅でもステージ、またレコーディングなど多方面で利用できます。
このページでは、エレキギターの持つポテンシャルを最大限に活かすことができる「超音圧でギターが主役になる音楽にはもってこい」な、ギター・アンプヘッドの中でも出力の大きい100W以上のおすすめアンプヘッドを紹介していきます。
名古屋大学法学部政治学科卒業、YAMAHAポピュラーミュージックスクール「PROコース」修了。平成9年からギター講師を始め、現在では7会場に展開、在籍生は百名を超える。エレキギターとアコースティックギターを赤川力(BANANA、冬野ユミ)に、クラシックギターを山口莉奈に師事。児童文学作家、浅川かよ子の孫。
webサイト「エレキギター博士」を2006年より運営。現役のミュージシャンやバンドマンを中心に、自社検証と専門家の声を取り入れながら、プレイヤーのための情報提供を念頭に日々コンテンツを制作中。
ギタリストの背後を守る大型スタックアンプ、これはロックの象徴でもあります。デカく響く強烈なサウンドはデカいアンプから出るべきであり、かっこいいロックギタリストは背後にスタックアンプを立たせるべきなのです。大きなアンプはバンドアンサンブルにも重要な存在です。100W以上の出力があれば、ボーカリストがどれだけ叫ぼうとドラマーがどれだけ鳴らそうと、決して埋もれて聴こえなくなってしまうことがありません。またキャビネットと分けて使用できるため、ライブハウスやスタジオの備品が使えればアンプヘッドを持ち込むだけで、自分のサウンドで演奏できます。
100W以上のモデルは各ブランドの上位機種になることがほとんどであり、そのブランドを象徴する最高のサウンドが出せるよう、最高の技術が惜しみなく注がれます。納得のいく良い音がカンタンに出せて、チャンネル数や切替スイッチによる豊かなサウンドバリエーションが得られ、フットスイッチでさまざまな機能を使うことができます。ブースターやマスターボリューム切替など個性的な機能が採用されることもあり、その機能美に酔いしれることができます。
特にオーディオの分野で重視される「ヘッドルーム」を大きく取ることができる、というのも100Wクラスのアンプヘッドの重要なメリットです。出力にゆとりがあるため、多少の大音量ではパワーアンプでの歪みは発生せず、プリアンプで作ったサウンドを明瞭にアウトプットできます。
反対に、パワーアンプまで歪ませたサウンドを得るためにはかなりの爆音に設定する必要があります。しかし多くのモデルで採用されるパワーリダクション機能を使えば、マスターボリュームを目一杯上げてパワーアンプまでフルドライブさせながら、音量を抑えた演奏ができます。後からパワー・アッテネーターを導入するのもおすすめです。
真空管アンプヘッドでRec!宅録にオススメしたいロードボックス特集
メリットは逆に働くこともあります。パワフルなアンプヘッドの注意点、それは本体のデカさと有り余るパワーに他なりません。キャビネットと分けて運搬できるとはいえ、100Wクラスのアンプヘッドは20kg程度の重さがあり、また真空管アンプは衝撃を与えないよう慎重に扱う必要があります。
有り余る出力にも注意が必要です。例えばマスターボリュームを1から2に上げた時にどれだけ音量が上がるのか、これはアンプそれぞれですがちょうどよく感じる音量に設定しやすいのかどうか、ちょっと上げただけで大きすぎになってしまわないか、実際に鳴らしてみる場合にはこういうところもチェックしてみましょう。
ライブハウスに必ずと言って良いほど置いてある定番のギターアンプと言えば、ローランド「JC-120」を除けばマーシャル「DSL100(JCM2000)」とマーシャル「JCM900」、2台のスタックアンプ。リハーサルスタジオに置かれる例も多く、行く先々で見かけることの非常に多い定番機種です。ですから間違いのないアンプが欲しい人、軽音楽部の備品を検討している人、またライブハウスやリハーサルスタジオを開業しようとしている人にも、強烈におすすめです。
この2台がちゃんと使えるようになっておけば、ライブハウスに出演する時には会場の備品を使えばいいので荷物が大幅に軽減できます。
JCM900(1990~)の後継機として1997年に発表された「JCM2000」は、2チャンネル型のJCM2000 DSL-100、3チャンネル型のJCM2000 TSL-100の2モデルで展開、伝統的なマーシャルサウンドを持ちながら新時代のハイゲインサウンドも得られる多機能なアンプとして、爆発的なヒットを記録しました。なお、DSLは「Dual Super Lead」、TSLは「Triple Super Lead」を意味します。
その後継となる「DSL100H」は、名機JCM2000 DSL-100を現代版にアップデートさせた復刻モデルです。愛好家でも聞き分けられないほどにサウンドを再現したうえで、JCM2000ではON/OFFスイッチだったRESONANCEがコントロールノブで無段階に操作でき、スプリングリバーブはデジタルリバーブに変更、MIDI IN端子を追加し、サウンドの幅と利便性が向上しています。
プレキシやJCM800といった伝統のマーシャルサウンドをカバーする「CLASSIC GAIN」チャンネルはクリーンモードとクランチモードが、ハイゲインでアグレッシブな「ULTRA GAIN」チャンネルにはOD1とOD2が切り替えられ、キラッキラのクリーンからズムッズムのメタルディストーションまで得られます。両チャンネルはEQを共有していますがリバーブはチャンネルごとに設けられ、用途に応じた設定が可能。二つのマスターボリュームを切り替えられるのがユニークで、ソロ時に音量を持ち上げるなど効果的な使い方が可能です。
付属のフットスイッチはチャンネル切替とエフェクトループのON/OFFのみの操作ですが、別売の多機能フットスイッチ、あるいはMIDIの制御によりさまざまな操作が可能です。
Joseph Ross Artist Spotlight | DSL 100 Playthrough | Marshall
Marshall DSL100H – Supernice!ギターアンプ
80年代のロックシーンを席巻した名機JCM800(1981~)の後継機種が、1990年に発表された「JCM900」です。新しい時代のハイゲインサウンドとエフェクトループを強みに、1チャンネルのHi-Gain Master Volume MK III、2チャンネルの「Hi-Gain Dual Reverbという2モデルで展開、轟音の定番として君臨しました。
「JCM900 4100」はその復刻版で、クリーンからクランチまでをカバーするチャンネルA、滑らかなディストーションから燃え盛るハイゲインまでをカバーするチャンネルBという2チャンネル型のフルチューブアンプです。両チャンネルでEQは共有しつつも、リバーブとマスターボリュームがチャンネルごとに備わっているのが特徴的。最小限の操作系で幅広いサウンドメイクが可能です。
機能面ではやはり後継機種のDSL100H(JCM2000)に軍配が上がりますが、24.2kgのDSL100Hに対してJCM900 4100は比較的軽量な18.8kgだという点は無視できないポイントです。
JCM900 4100 |公式デモ |マーシャル
Marshall JCM900 – Supernice!ギターアンプ
リハスタのアンプヘッドといえばマーシャルが定番でしたが、近年では様々なメーカーのアンプヘッドを豊富に揃えているところもあり、各スタジオの個性を演出しています。ここではリハーサルスタジオでも見かけることが多くなってきた著名なアンプヘッドを見ていきましょう。
Marshall JVM410H
「JVM410H」はクリーン/クランチ/OD1/OD2の4ch仕様に加え、各チャンネルにグリーン/オレンジ/レッドと歪みの質が異なる3モードのサウンドを搭載、澄み切ったクリーントーンから名機1959やJCM800をモデルにしたクランチ、ハイゲインディストーションまで、伝統的なMarshallサウンドが1台で楽しめる現行Marshallアンプの最高峰モデルです。姉妹機種の「JVM210H」はクリーン/クランチとオーバードライブの2チャンネル型です。
出力は100W。真空管はプリ管に「12AX7」x5本、パワー管に「EL34」x4本を搭載。エフェクトループ/デジタルリバーブを搭載、チャンネル毎のボリューム操作が可能です。
その他6wayのフルプログラマブル・フットスイッチに対応。アンプヘッド単体でサイレントレコーディングを可能とする「スピーカーエミュレート機能」を搭載し、オーディオインターフェースやミキサーに接続するだけで、自宅での演奏やレコーディングにも対応できます。多機能ながらこのクラスのアンプヘッドとしては比較的リーズナブルな点も魅力的です。
Gizz Butt | JVM 410 Playthrough | Marshall
Marshall JVM410H
Marshall JVM210H – Supernice!ギターアンプ
Mesa Boogieの代表的モデルである「DUAL RECTIFIER」と「TRIPLE RECTIFIER」は、独立した3つのチャンネルに8つのモード、チャンネル毎に出力を変えることができる「Multi-Watt機能」など、多種多様な音作りを可能とするモダンハイゲインサウンドの代表的なアンプヘッドです。
「DUAL RECTIFIER」と「TRIPLE RECTIFIER」の違いは出力数で、前者が「100W」、後者が「150W」となっています。「5U4G」という「整流管(レクチファイアー)とダイオードをそれぞれ搭載しており、整流管の歪みとダイオードの歪みを切り替えて使うことができます。ハードロッカーやメタラー、パンク/オルタナティブなど激しい歪みサウンドが必要なギタリストはチェックして欲しいアンプヘッドです。
Mesa Boogie Dual Rectifier Demo
Mesa Boogie TRIPLE RECTIFIER – Supernice!ギターアンプ
ハイエンド・アンプメーカーとして名高いDiezelの「VH4」は、独立した4つのチャンネルを搭載したハイゲインアンプの最高峰モデルです。ハイゲインアンプはクリーントーンがあまり美しくない印象を持ちますが、VH4のクリーンチャンネル(1ch)からは、ブライトで澄み切ったクリーントーンが得られます。その他クランチチャンネル(2ch)、ディストーションチャンネル(3ch)、ウルトラハイゲインチャンネル(4ch)から選択することができ、美しいクリーンから激しく歪むディストーションまで、非常に幅広いサウンドメイクが可能です。
ヘヴィメタルやハードコア・パンクといったジャンルのギタリストに親しまれているアンプですが、マーシャルとは一味違う普遍的な王道ロックサウンドを持ち、ロックやポップスなど幅広いジャンルのギタリストに使われています。
Diezel VH4 | Legendary For A Reason
Diezel VH4 – Supernice!ギターアンプ
Hughes&Kettnerのアンプヘッドは、青いLEDがフロントパネルで煌々と輝くという独特の演出がチャームポイント。中でも「TRIAMP」は重厚なミドルとキメ細かい歪みが織りなすモダンなハイゲインが特徴のフラッグシップモデルです。それぞれ独立のEQを装備した3つのアンプを1台のアンプヘッドに収めるという画期的なアイデアで初号機(1995年)、MK II(2002年)、Mark3(2015年)と進化を続け「MKII」で非常に高い人気を得たのち、2015年に最新モデル「MKIII」が発売となっています。現行のMark3は2つのチャンネルを持つアンプを3台並べた実質6チャンネル仕様で、パワー管を切り替える機能との組み合わせで最大42 種類のアンプサウンドを網羅できます。
Hughes&Kettnerのアンプは、ガラスが割れるようなシャープでクリアなサウンドが特徴的で、クリーントーンのサウンドの評価が非常に高いことでも知られています。もちろん「TRIAMP MKII」「TRIAMP MKIII」でもキラキラとした透き通るようなクリーントーンが得られます。
The Hughes & Kettner TriAmp Mark 3: Changing the Game – new for NAMM 2015!
Hughes&Kettner TRIAMP MARK3 – Supernice!ギターアンプ
ORANGE(オレンジ)は1968年創業のイギリスのブランドで、名は体を表すオレンジ色がテーマカラーです。Rockerverbシリーズはオレンジ初のハイゲインモデルで、「Rockerverb100 MKIII」は長年積み上げたユーザーからのフィードバックと新しい要素を盛り込んで完成した第3世代。魅力的なサウンドと独特の操作性が支持されています。
CleanとDirtyの2チャンネルはそれぞれにEQを備え各個にサウンドメイクが可能、真空管駆動の贅沢なスプリング・リバーブと真空管のバッファーによる透明度の高いエフェクトループを備えます。興味深いのはフットスイッチでON/OFFできるアッテネーターで、純粋に音量を下げて使用するほかソロ時に音量を持ち上げるなど効果的な使い方ができます。
最大出力は100Wですが、4本と2本で選べるパワー管の本数とハーフパワー・スイッチの組み合わせでその出力を100、70、50、30Wに設定できます。この操作により小音量化できるだけでなく、ヘッドルームを抑えてクリッピングや飽和感を選択することができます。
Orange Rockerverb MKIII Guitar Amp
Orange Rockerverb 100 MkIII – Supernice!ギターアンプ
真空管ギターアンプの最高峰に位置すると言われているのが、Bogner(ボグナー)の120Wアンプヘッド「Ecstasy」。購入者の大半がプロギタリストという極めてハイエンドなアンプヘッドですが、それを納得させるだけの圧倒的なサウンドが得られます。性能はもちろん価格も最高峰となっており、ギタリストならいつかは所有してみたい逸品です。
Bognerは、マーシャルアンプのモディファイで名を上げたドイツ人リチャード・ボグナー氏がロサンゼルスに移住して1989年に設立したブランド。キラキラとした煌めくクリーンと耳触りの良い上品なドライブサウンドで知られています。「Ecstasy(エクスタシー)」は同社のフラッグシップモデルで、シンプルに整理されたコントロールノブとミニスイッチの組み合わせにより、最高のモダンアンプから上質のヴィンテージアンプまで幅広いサウンドをカバーします。
クリーン/クランチを担当するCh1(Green)、ドライブサウンドを担当するCh2(Blue)とCh3(Red)、という3チャンネル構成で、それぞれのチャンネルに3ポジションのPre EQを備えるほか、Ch1、Ch2&Ch3という二つのゲインブーストスイッチを備えます。Ch2とCh3は同じ設計のゲイン回路を持ちEQを共有する双子のチャンネルで、Structureスイッチで全体のゲインを3段階から選択でき、PLEXI MODEスイッチによりどちらかをオールド・アンプのサウンドに切り替えられます。
2系統のプレゼンス、2系統のEXCURSION(タイトさの調整)を振り分けられる機能もあり、チャンネルごとに追い込んだサウンドメイキングが可能。出力調整も手厚く、PWR. AMP. CLASS、OUTPUT POWER、SOUND STYLEという3つのスイッチの組み合わせで最大の120Wから最小の7Wまで幅広くカバー。音量よりむしろヘッドルームやサウンドの調整に積極的に使用できます。
Toto – Rosanna (Live)
Bogner Ecstasy Head – Supernice!ギターアンプ
BOSSのKATANA AMPシリーズは、Roland「Blues Cube」で90年代から積み上げてきた独自技術「Tube Logic」を受け継いだ最先端のギターアンプ。2016年の発表以来、日本人の作ったクレイジーなアンプとして特に海外で厚い支持を受け、2019年のMk II、2024年のGEN 3とアップデートを重ねています。
「KATANA ARTIST HEAD GEN 3」は究極のKATANAサウンドをもたらす、100W出力のアンプヘッド。6つのアンプ・タイプそれぞれに2つのバリエーション、マルチエフェクター内蔵、切り替え可能な3種類のGLOBAL EQ、スピーカー・キャビネットの響きを3段階に切り替え可能、2系統のLINE OUTからIRベースの自然なサウンドを出力可能、専用アプリで緻密なサウンドメイクや音色管理が可能など、BOSSらしい充実した機能が強みです。
GEN 3で新たに加わったBLOOM機能は、膨よかさと立ち上がりの早さ、温かさと鋭さを絶妙なバランスで両立させるシルキーな音色が得られます。またSOLO機能が秀逸で、音量を上げるだけでなくSOLO専用にディレイが追加されます。10万円をはるかに下回るコストパフォーマンスと、僅か12.4kgという本体重量も強みです。
BOSS Katana Gen 3 Amplifiers | Take It to the Next Stage
PEAVEY「6505」はエドワード・ヴァン・ヘイレン氏が使用した伝説的名機、「5150」の正統後継機。数あるハイゲインアンプの中でも最高峰と言っても過言ではない、キメの細かい上質なのディストーションサウンドを鳴らすことができます。
「6505 II」は5150の進化版、5150 IIを現代に蘇らせた独立2チャンネル、重厚な低域とパンチのある中域を持ち味とした出力120Wのハイゲンアンプです。その前身である6505のEQは、2チャンネルで共有していました。しかし6505 IIのEQはPresenceとResonanceまでそれぞれに備える完全な独立を果たし、サウンドの守備範囲を大きく拡充しています。
付属のフットスイッチではチャンネル切替のほかエフェクトループのON/OFFに加え、RYTHMチャンネルのクランチモード切替まで可能。ステージ上でガラスクリーンから太いクランチ、鬼のようなメタルディストーションまで駆使できます。
Peavey 6505 II Guitar Amplifier | Monsters of High Gain
PEAVEY 6505+ – Supernice!ギターアンプ
EVH は世界的ギタリスト、エディー・ヴァン・ヘイレンが自身で立ち上げたブランドで、エディが描く理想のサウンドを実現したアンプを発表しています。エディが当時使用した5150を改良し、独立した3つのチャンネルに加え、最新技術を駆使することで「5150III」を開発しました。特徴的なのは、驚異的な歪みとサステインを作り出すリードチャンネルです。どこまで歪ませても「音が潰れない」ため、ピッキングニュアンスが失われません。ハイゲインアンプの最高峰に君臨する本機の愛用者は多く、ヴァン・ヘイレンファン以外にも強くオススメしたい1台です。
5150IIIはバリエーションも豊か。100Wのアンプヘッドは基本モデルの「5150III 100W Head」、エディのツアー用にモディファイした「5150III 100S Head」、若かりし頃のサウンドをイメージした「5150III S 100W EL34 Head」の3モデルです。
EVH 5150III – Supernice!ギターアンプ
Blackstar は元 Marshall のエンジニア陣が立ち上げたブランドで、全体的に Marshall を意識したモデルが多いことでも知られています。「Series One 100 MK II」は代表機種S1-104の後継機種で、100件に及ぶ特許技術が注入された4チャンネル100ワットのアンプヘッド。ザクザクと小気味よい感触が得られる2つのドライブチャンネルに、モード切替のできるクリーンチャネルとクランチチャンネルという構成です。パワーリダクションは100Wから10Wまで無段階に調整可能。小音量でフルパワーの歪みが得られます。
ISF(Infinite Shape Feature) は、右に回すと箱鳴り感の強いブリティッシュサウンド、左に回すとタイトなアメリカンサウンドになります。イコライジングによる音作りだけでなく、サウンドの方向性も細かく調整できるので、様々なジャンルで使える優等生です。
Blackstar BS S1-100-MKII – Supernice!ギターアンプ
LANEY(レイニー)は1967年に創業されたイギリスのアンプメーカーで、英国の至宝、トニー・アイオミ氏が愛用していることでも知られています。「BCC-IRT120H」は現代的な多用途性を目指すIronheartシリーズのフラッグシップで、CLEAN/RHYTHM/LEADの 3チャンネルを持つ出力120Wのアンプヘッド。クリーンとリズム両チャンネルがEQを共有する一見シンプルな操作系ですが、EQのノブは全てプッシュ/プル式のスイッチになっており、色々なキャラクターのサウンドが得られます。パワー管を標準の6L6からEL34に差し替えるられる設計は、他にはなかなかありません。
またリードプレイに有利なプリ・ブースト、無段階調節できるノイズリダクション、低域の反応を操作するダイナミクス、全体のキャラクターを操作するトーン、無段階調節可能なパワーリダクション(WATT)を備えます。
Laney Ironheart BCC-IRT120H 120 Watt all Tube head | Playthrough | Black Country Customs
LANEY GH100L – Supernice!ギターアンプ
ENGL(エンゲル)はドイツが誇るアンプメーカーで、リッチー・ブラックモア氏、グレン・ティプトン氏(ジューダス・プリースト所属)、ポール・スタンレー氏(KISS所属)ら、名だたる名手が愛用しています。「Powerball II」は現代のメタルを純粋に探究したメタル用100Wアンプヘッドで、EQを共有するクリーン/クランチ、同じくEQを共有する2つのリード、という4チャンネル構成。クリーン/クランチは各個にトレブル、またリードチャンネルにミッドブーストが備えられるのが興味深いポイントです。マスターボリュームを2系統備えており、リードプレイに有利です。
1 AMP / 10 GUITARS – ENGL POWERBALL
ENGL POWERBALL II E645II – Supernice!ギターアンプ
Koch(コッホ)はオランダ発のブティックアンプメーカーで、様々なハイエンドアンプを発表しています。SN120Hは驚異の「5チャンネル仕様」、直列2&並列2という4系統のエフェクトループ、4基のボイシングスイッチ、2系統のマスターボリュームなどのコントロールを装備している多機能アンプです。
個性的なOTS (Output Tube Saturation) コントロールは新しい倍音構成を作るための 0.5W真空管パワーアンプで、サウンドをよりウォーム & ファットに変化させます。また3段階のSpeaker Damping(スピーカー・ダンピング) はスピーカー・コーンの動きを電気的に制御することで、キャビネットの個性をシミュれーをする機能です。キャビネットをつなぎ替えることなく、違ったキャビネットをつないだ時の音を出すことができ、従来のギターアンプとは一味も二味も違うモデルに仕上がっています。
Koch Amps – Commercial Teaser early 2000
Koch Supernova SN120H – Supernice!ギターアンプ
以上、100W以上の出力を持つアンプヘッドをチェックしていきました。現在ではデジタルモデリングアンプや小型アンプヘッドも支持を集めていますが、巨大なスタックアンプのかっこよさが曇ることは微塵もありません。自分用に買うのにかなりの覚悟を要するのは間違いありませんが、まずはリハスタやライブハウスのスタックアンプで爆音を轟かせてみてください。
アンプヘッドの売れ筋を…
Aアマゾンで探す
Sサウンドハウスで探す
R楽天で探す
※当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。