エレキギターの総合情報サイト

おすすめの小型真空管アンプヘッド

小型アンプヘッド

自宅で手軽に真空管サウンドを楽しめることから、アマチュア・ギタリストを中心にジワジワと人気が高まっている小型のギターアンプヘッドについて、どのようなメリットがあるか/運搬方法/対応するキャビネットについて、そしておすすめの小型アンプヘッドについて一挙12種類を紹介したいと思います。

小型アンプヘッドのメリット

小規模ライブハウスなら余裕で使える

小型アンプヘッドは小規模ライブハウスなら余裕を持って鳴らすことができます。「15W」程度の定格出力を持つモデルならPAがない環境でもライブが可能で、小規模かつPA環境が整っているライブハウスなら、5W程度の出力を持つアンプで対応できます。

自宅での練習にも使える

小型アンプヘッドは自宅練習用に導入するのもオススメです。自宅で使用する場合、フルチューブアンプなら「1W〜5W」程度の出力を持つモデルで十分です。それ以上の出力を持つアンプを選択する場合、「アッテネータ」を内蔵しているモデルを選ぶようにしましょう。アッテネータ内蔵モデルは小さな音量でもしっかり歪んでくれるため、自宅でもアンプの歪みを使って練習することができます。

持ち運びもラク

小型アンプヘッドには専用のギグケースが付属するため、ケースに収容して持ち歩くのが基本となります。通常のアンプヘッドやコンボアンプのように重量がないため、持ち運びもかなり楽です。ライブハウスまでの移動手段が徒歩や電車という方も助かるのではないでしょうか。
専用ケースはしっかりとした作りをしていますが、どうしても耐久性が気になる方は、個別に「ハードケース」を購入することをオススメします。ハードケースに収容すると重量が増してしまいますが、元々小型アンプヘッドは軽量なので、問題なく持ち運ぶことができます。

サイレントレコーディングに対応できるモデルも存在する

従来アンプの録音には、「アンプ→キャビネット(スピーカー)→マイク」という段階を踏むのが普通でした。アンプ部だけでは音作りこそ可能ですが、それを外に発信する能力を持たないため、スピーカーを通して外に発信、その上でそれを外部からマイクで集音するという流れが必要だったのです。しかしこれは制約が大きく、アンプを大音量で鳴らすための場所、高価なマイクを適切な場所に設置する技術など、演奏とは別の様々な要素が必要です。

そこで、マイクを使わずに直接シールドケーブルだけでレコーダーに送ることができないか、という発想から生まれたのが「キャビネット・シミュレーター」です。スピーカーとマイクを通さずに、アンプ部で作った音色を、あたかもスピーカーにマイクを向けて集音したような音色にしてしまうための技術で、最近のアンプにはこれが付いているものが少なくありません。一般的には「LINE OUT」「D.I. Out」「Emulated Out」などの出力端子を使うことで、無音でのレコーディングが可能です。

おすすめの小型アンプヘッド

ORANGE Micro Terror

ORANGE Micro Terror

プリアンプに12AX7を使用し、パワーアンプがソリッドステートのハイブリッド仕様。小型アンプヘッドカテゴリの第一号として大ヒットした同社のTiny Terrorをさらに小型にしたものです。可愛らしい外観とは裏腹に20Wの出力を実現し、自宅用のみならずライブでも音量的に問題ないでしょう。音色は古いブリティッシュ系を彷彿させるルーズでざらついたもの。より大きなモデルやハイゲインに特化した兄弟機もラインナップされています。

ORANGE Micro Terror – Supernice!ギターアンプ

ORANGE Tiny Terror

ORANGE Tiny Terror

小型アンプヘッドの人気に火を付けたモデルがORANGE のTiny Terrorです。フルチューブアンプながら、「片手で持ち運べるサイズ感」がギタリストの間で評判を呼び、アマチュアを中心に、非常に人気の高いモデルとなっています。
世界的ギタリストである「ゲイリー・ムーア」がTiny Terrorを使ったことでも話題となりました。サウンドの特徴としては、ORANGE アンプ特有の「湿った歪み」であり、シングルコイルはもちろん、ハムバッカーとの相性は素晴らしいものです。
Tiny Terrorに使われている真空管は「12AX7が2本」、「EL84が2本」となっており、「自動バイアス調整機能」が搭載されているため、パワー管のバイアス調整が不要になります。手軽に真空管を交換できるのも本モデルの魅力です。

ORANGE Tiny Terror – Supernice!ギターアンプ

ORANGE Dark Terror

ORANGE Dark Terror

Tiny Terrorをより「凶悪なサウンド」に変貌させたハイゲインアンプがDark Terrorです。プリ管に「12AX7を3本」使用することにより、Tiny Terrorのサウンドキャラクターを維持したまま、極限まで歪むように設計されているのが本モデルの特徴です。
また、Tiny Terrorには装備されていなかった、「FXループ」が搭載されているのも本モデルの特徴です。

ORANGE Dark Terror – Supernice!ギターアンプ

Hughes & Kettner Tubemeister 5 Head

Hughes & Kettner TubeMeister 5 Head

Hughes & Kettnerのデザイン/サウンドキャラクターをそのままに、手軽に持ち運びができるコンパクト・アンプヘッド「Tube Meisterシリーズ」の中で最も小型の5Wアンプヘッド。プリ管に12AX7、パワー管に12BH7を採用。Hughes & Kettnerアンプ特有の美しいクリーンはもちろん、リードブーストスイッチにより「キメ細かいドライブサウンド」も楽しむことができます。そのままレコーディングに使えるキャビネット・シミュレーターを搭載した出力端子、0.5Wまで出力を落とせるパワーソーク機能を備え、様々な用途で利用できます。
5Wの低出力にエフェクトループも非装備なためライブで使うにはかなり限定されますが、自宅用として考えるとこの上ない選択の一つとなるでしょう。また、これらの装備を備えた上位機種のTube Meister 18や36のヘッドタイプであれば、ライブでも十分な出力となります。

Hughes & Kettner TubeMeister 5 Head – Supernice!ギターアンプ

VOX AC4TVH

VOX AC4TVH

「手軽に真空管アンプを試したい」という方にオススメなのがVOXのAC4TVHです。コンパクトなサイズ、高級感漂うデザイン、フルチューブ回路、どれをとっても素晴らしいものです。リーズナブルな価格設定になっているため、はじめての真空管アンプにも持ってこいのモデルです。

AC4TVHの定格出力は「4W」ですが、アッテネータが搭載されているため、1Wあるいは1/4Wモードを選択することもできます。小さな音量でもVOX特有のブリティシュサウンドを楽しむことができることもあり、自宅練習用として導入するギタリストも多いです。

VOX AC4TVH – Supernice!ギターアンプ

VOX Night Train

VOX Night Train

「ORANGE Tiny Terror」同様、小型アンプヘッドの黎明期に登場し、小型アンプヘッドとして代表的な製品と言えるのが「VOX のNight Train」です。2チャンネル仕様の完全フルチューブ回路、堅牢なメタリックボディ、AC30に端を発する粘っこいクリーン、クランチから現代的な激歪みを一台で補える、汎用性の高いモデルです。エフェクトループも装備しライブでの使用にも十分に耐え、DIアウトからキャビネットシミュレート回路を通したサウンドを直接ラインで送り込むことも可能。専用キャビネット、コンボタイプもラインナップされています。

Night Trainの特徴は、「美しいクリーン」とハードロックにも対応する「ドライブサウンド」です。「VOXアンプ=クランチ」というイメージを持っている方が多いでしょうが、Night Trainはしっかり歪むアンプなので、従来のVOXアンプとは別物と考えた方が良いでしょう。ちなみに、本体のデザインが「夜行列車」に似ていることから、Night Trainという名前が付けられています。

VOX Night Train – Supernice!ギターアンプ

VOX MV50

VOX MV50

VOXが送る極小アンプヘッド。Nutubeという独自の小さな真空管を利用しており、重量540g、幅14cmの筐体から50Wの大出力をたたき出す、あり得ないような製品となっています。50Wはライブでも普通に使える音量であり、マイアンプヘッドがこの大きさで運搬できるのは衝撃的です。サウンドはこの小型からは考えられない迫力で、キャビネット・シミュレーター回路も搭載しているため、そのままレコーディングでも使えます。サウンド違いで計3種がラインナップされています。

VOX MV50 – Supernice!ギターアンプ

Ken Jordin TINY VALVE BOX

Ken Jordin TINY VALVE BOX

小型アンプヘッドとして知名度は低いものの、「密かな人気」を誇っているのがKen Jordin のTINY VALVE BOXです。真空管は「12AX7を2本」、「6L6を1本」使用、定格出力は10Wで、自宅練習から小規模ステージまで対応することができます。

TINY VALVE BOXは殆ど歪まないアンプなので、「クリーンに特化」しているアンプです。透き通るような美しいクリーンではなく、ヴィンテージ寄りの「温かいクリーン」なので、ジャズなどをメインとしているギタリストから非常に人気があります。

Ken Jordin TINY VALVE BOX – Supernice!ギターアンプ

ENGL Gig Master 15 Head

ENGL Gig Master 15

ドイツのアンプメーカーENGLが送る15Wの小型アンプヘッド「Gig Master 15 Head」。ECC83、EL84を採用したフルチューブ仕様で、レコーディングにそのまま使えるD.I.出力の他、エフェクトループを装備。パワーソークを利用して夜間練習や完全なサイレントレコーディングも可能です。完全2チャンネル仕様として別々のゲインコントロールを備え、ミッドブーストコントロールも搭載。15Wのフルチューブ仕様なので、軽いライブであれば楽々こなせます。美しいクリーントーンからEnglらしいモダンハイゲインまで、幅広いサウンドが持ち味。

パワーソーク機能では 15W/5W/1W/スピーカーオフ といった4つの出力モードを選択することができます。自宅での練習はもちろん、レコーディングも手軽にできるアンプです。

ENGL Gig Master 15 – Supernice!ギターアンプ

Ibanez TSA15H

Ibanez TSA15H

「TS-9」や「TS-808」といったオーバードライブペダルで有名な「Ibanez」ですが、TSA15Hという小型アンプヘッドを発表していることをご存じだったでしょうか。プリ管に「12AX7を2本」、パワー管に「6V6GTを2本」使用している他、「TS(チューブスクリーマー)回路」を内蔵しているのも本機ならではです。

真空管から作り出されるサウンドを、内蔵されているTS回路でそのままブーストすることにより、「温かくて太いチューブサウンド」を実現しています。サウンドのキャラクター自体はブリティシュ寄りですが、設定次第でアメリカンに近づけることも可能です。

Ibanez TSA15H – Supernice!ギターアンプ

KOCH Studiotone ST-H

KOCH Studiotone ST-H

KOCH のStudiotone Head ST20-Hは、小型アンプヘッドながらも「3チャンネル仕様」を実現している素晴らしい1台です。プリ管に「12AX7を3本」、パワー管に「EL84を2本」使用、最大出力は20Wとなっています。

コンパクトサイズなので運搬が楽な上、詳細な設定が可能な「レコーディングアウト」を装備しているため、宅録にも使用することができます。ライブハウスから自宅まで、様々な場所で活躍する小型アンプヘッドの優等生です。

KOCH Studiotone ST-H – Supernice!ギターアンプ

Marshall Handwired 2061X

Marshall Handwired 2061X

1960年後半に製造されたMarshallの名機を、細部まで拘って復元したモデルがHandwired 2061Xになります。プリ管に「12AX7を2本」、パワー管に「EL34を2本」使用、小型アンプヘッドながらも、Marshallアンプ特有の箱鳴りを実現しています。

最大の特徴は「ハンドワイヤード(手配線)」で作られていることです。ハンドワイヤードモデルだからこそ可能にする極上のMarshallサウンドは、一度試したら忘れることはできません。Marshallマニア必見のコレクターアイテムです。

Marshall Handwired 2061X – Supernice!ギターアンプ

MESA BOOGIE TransAtlantic TA-15

MESA BOOGIE TransAtlantic TA-15

あのMESA BOOGIE からTransAtlantic TA-15という小型アンプヘッドが発売されました。本機の特徴は「独立した2つのチャンネル」と、各チャンネルに搭載された「サウンドキャラクターを変更するスイッチ」です。軽量かつ片手で持ち運べるサイズでありながらも、音作りに直結する様々な機能が搭載された本格モデルです。

モードによって選択できるサウンドキャラクターは異なりますが、チャンネル1(クリーン)は「ブリティシュ系」、チャンネル2(リード)は「ブリティシュ系」と「アメリカン系」のどちらかを選ぶことができます。このアンプ1台でブリティシュからアメリカンまで、幅広い音作りを可能とします。

MESA BOOGIE TransAtlantic TA-15 – Supernice!ギターアンプ

Egnater Tweaker 15 Head

Egnater Tweaker 15

Egnater のTweaker 15 Headはプリ管に「12AX7を3本」、パワー管に「6V6を2本」使用した小型アンプヘッドです。Egnaterのモダンサウンドをリーズナブルな価格で楽しめる1台となっています。

本機の特徴は、サウンドキャラクターを変更する様々な「スイッチ」が搭載されていることです。「歪みの質」を変更する「Vintage / Modernスイッチ」や、トーンを変更する「USA / AC / British/コントロール切り替えスイッチ」など、コントロールツマミよりもスイッチの数が多いユニークなモデルです。

Egnater Tweaker 15 – Supernice!ギターアンプ

小型アンプヘッドに適したキャビネット

各メーカーから「小型アンプヘッドに適したキャビネット」が販売されています。アンプヘッド同様にキャビネットもコンパクトなモデルが多く、スペースを取らないので、自宅練習用にオススメです。値段も比較的リーズナブルで、小型アンプヘッドとセットで購入するギタリストが多いです。

コンパクトなキャビネットとはいえ、積載しているスピーカーは「Celestion」や「Eminence」の「10インチスピーカー」あるいは「12インチスピーカー」なので、本格的なサウンドを楽しむことができます。

小型の真空管アンプヘッド一覧 – Supernice!ギターアンプ