ギターが上達するための練習のコツ

[記事公開日]2015/11/18 [最終更新日]2017/8/15
[編集者]神崎聡

ギターを効率よく上達する方法を教えてください – (2014/1/7)ギタービギナー 13歳 男性

ギター買ってから1年なんですが何をしていいかわからず上達していません。どうしたらいいですか? – (2015/4/29)kai 17歳 男性、(2015/1/30)しゅんた 18歳 男性

ギターを独学でなんとか頑張って弾いています。「練習あるのみ!」とは、理解してるつもりなのですが…いくら頑張っても「上手く弾けた!」と思えないんです。YDK(やってもできない)なのかな…もし宜しければ、こんなギター無知でも弾ける練習方法を教えてください (~_~) – (2015/4/29)kai 17歳 男性

バンドが好きで、自分も弾けるようになりたいと初めて二ヶ月くらいたちました。コピーばっかりしています。わからないことがたくさんでてきます。このままひたすらコピーしてて、上手くなりますか?? – (2015/7/13)Rie 18歳 女性

小さいときから憧れていたエレキギターを始めるためにエレキギターを買ったのでひたすらコードを覚えたりとか…簡単な楽譜とかを練習してるんですけどいまいちまだ練習の仕方がわからないです。どんな練習をしたら博士みたいに上手になれますか? – (2015/3/17)白夜白。 18歳 女性

ギターを買ってからしばらく練習して、コードを覚えた、Tab譜の読み方も覚えた、もっと上手くなりたい!と思っている人、かなり質問をいただきます。ここではギターが上達するコツをいくつか紹介しますので参考にしてみてください。紹介したもの以外にも自分で工夫してみて、練習を楽しいものにして欲しいと思います。

自分の演奏を録音して聞いてみよう

rec-renshu スマホやレコーダーで録音して聞いてみよう

自分の弾いた演奏を「録音して→フレーズを聴いて」を繰り返し、自分のプレイを改善していく方法です。
自分のギターを客観的に聴くという作業はとても大切です。自分ではうまく弾けていると感じていても、録音した演奏を効くと「アレ、余計な音が鳴ってる…」「リズムが全然あってない…」など、”思ったよりも弾けていない”という事に気づくことができるからです。録音データを聴いて、気になる場所に注意してもう一度弾く、これを繰り返す事で「楽曲のギターとニュアンスが違うなぁ」とか、「ここのリズムはもう少しゆったりとろう」など課題が見つかりやすくなります。
自分の演奏の荒い部分を探す作業なので気が滅入ったりするかもしれませんが、もっと上達できるチャンスを捕まえた!と捉えて頑張って欲しいです。

鏡を見て自分の手の振りなどをチェックする

鏡を見て練習

自分の演奏フォームを鏡で確認することも良い方法です。
「(フィンガリングの)指が凄くバタバタしてるなぁ」と気付いたら、「じゃあバタバタせずにどうやって弾けるだろうか」と工夫してみるなど、発見があるかもしれません。

メトロノームを使って練習しよう

リズムキープ、これは演奏を上手く聞かせる上で非常に重要です。例えばワンフレーズを上手く弾けていても次のコードチェンジの時/ブレイクなどのキメが出てきた時、トータルで聞いた時にリズムがずれたりよれていたりということがあります。このちょっとしたズレやヨレが、演奏に”いま一つ”な印象を与える原因になっている場合があります。
リズムキープにはメトロノームが必須。いつも自分が弾いているフレーズを一度メトロノームにあわせてやってみましょう。

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ギター博士「今は無料のメトロノーム・アプリなどがあるので、使ってみるといいと思うゾ!昔に比べて便利になったのぅ」
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遅いテンポで練習してみる

いつも弾いているフレーズ、テンポを落として弾いてみたこと、ありますか?やってみると「意外とちゃんと弾けてない」と思うかもしれません。テンポを落として弾くとそれまで以上にリズムキープがシビアになり、リズムに対してつっこんだり/もたったりが気になると思います。
ギターをはじめたばかりの時は、速く弾くことも難しいのでそっちの練習に目が行きがちですが、遅いテンポでの練習も取り入れてみてはいかがでしょうか。

クリーントーンでも練習してみよう!

ギターをはじめたばかりのうちは、楽しくてギターを歪ませて演奏すると思いますが、少し上達したら今度はクリーントーンでも練習してみましょう。
弦に対してどの角度でピッキングすれば最もよく音が鳴るか、◯弦◯フレットが良く鳴るか/サスティーンが長いか…など、生音で練習していても感じることはできますが、音を歪ませていないクリーンな状態で練習すると微妙なニュアンスをより感じやすくなり、歪ませた状態の時よりもギターの鳴りについてより深く理解できると思います。これはギター・ソロにしてもカッティングにしてもパワーコードのリフにしても然り。
歪ませて弾いているとサウンドが少し「オマケ」してくれますが、ダイレクトに自分の演奏が反映するクリーントーンは「オマケ」してくれません。クリーントーンでの練習によって色々な発見があると思います。

動画を撮ってみる

バンド「LACCO TOWER」のギタリストである細川大介さんの練習方法です。

誰かの曲を一曲コピーする時に、最初はCDに合わせて弾くんですけど、最後はクリックとギターだけでやってみるんです。一曲まるまる。それを動画に撮っておいて、後で見直して本当にノリが出ているかを確かめるんです。やっぱりCDに合わせていると”弾けている風”になっちゃうんで、本当の意味でのリズム感が出ないんです。だからドラムやベース、リズムマシンも使わない状態、クリックだけでノリが良く弾けるかどうかが大事だと思うので、コピーした後は大体最後にそれをやっていますね。
「LACCO TOWER」ギタリスト細川大介インタビュー Vol.2

耳コピをやってみる

Tab譜を見ずに自分の耳でフレーズを聞いて音を探し当てる「耳コピ」。これはテクニックの上達には関係ないように見えますが、自由にギターを弾くことに大いに役立ちます。
まずは(普段聞いているアーティストの)ゆっくりのテンポの曲を探し、単音の簡単なフレーズからコピーしてみましょう。それが出来るようになったらパワーコードのコピー、コード進行のコピー、和音のコピーなどと発展させていきます。耳コピは音源を何度も聞き返したりする作業なので、最初はできるようになるまでにかなり時間がかかると思いますが、焦らず根気よくやってみてください。
耳コピでグングン巧くなれる!

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ギター博士「今は曲のテンポを調節できる耳コピ補助アプリなんかもあるらしいのぅ、便利になったもんぢゃ。ワシの若い頃なんか、ワシの若い頃なんかっ…!!!」
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お気に入りの曲にあわせて好きなように弾いてみる

コードやコード進行の耳コピができるようになったら、そろそろ次はアドリブができるようになるはずです。まずは自分の好きな曲にあわせて、合いそうな音を探してみてください。
はじめはめちゃくちゃになってしまうかもしれませんが、色々とやっているうちに「この音はあうな…」など見つかるかもしれません。コード進行にあわせてパワーコードだけ弾いてみるというのも良いでしょう。

ギターが入っていない曲を聞きながら、自分で好きなギターを弾く、というのもいい練習になると思います。オリジナルのギターフレーズを考える訓練にもなりますし、Tab譜を見なくても(耳コピで)曲のコードがわかるようになってくれば、面白い練習だと感じると思いますよ♪

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練習のしすぎには要注意!!

早く上達したいからといってあまり無理な練習はやめておきましょう。無理に指を動かしすぎると「腱鞘炎」という炎症が指や手首に発生し、ひどい時には痛みを伴いギターを弾くこともままならなくなってしまいます。はりきって頑張りすぎずに、手を休める・休息をとることも必要です。
そして練習前のストレッチを入念に行うようにしましょう。

違う楽器を弾いてみる

ベースの練習 ベースを弾いてみるなど

ギターの練習で行き詰まったら、ちょっと一息。気分転換に普段弾いたことのない楽器を弾いてみるのもいいかもしれません。ベースやドラム、もちろんボーカルもですが、バンドで扱う楽器を演奏してみることで、他のパートの役割や楽器の特性などに気づくと思います。
またアコースティックギターを手にしてみるのも良いでしょう。押弦がシビアなアコギを演奏することで、エレキギターに持ち替えた時に楽に弾けるようになるかもしれません。

自分の好きなことからはじめてはどう??

新しい扉が開ける? 新しい扉が開けるかも?

色々な上達のコツをお話ししましたが、自分が興味がないこと・練習をやるのは楽しくありません。楽器を上達するには継続的な練習が必要ですので、モチベーションを保つためには好きなことからはじめるのが良いと思います。

また、気分転換も忘れずに。「違う楽器を弾いてみる」ことのススメについてお話しましたが、普段の自分の趣味とは違う音楽を聞いてみるのもいいでしょう。ロック好きの人がファンクやヒップホップを聞いてみる、ポップス好きの人がジャズやソウルを聞いてみるなど、いつもとは違う扉を開けてみると、もしかしたら思いがけない出会いがあるかもしれませんよ?!

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