ドロップDチューニング

[記事公開日]2019/2/4 [最終更新日]2023/9/25
[編集者]神崎聡

ドロップDチューニング ドロップDチューニング

ドロップDチューニングは、ノーマル・チューニングから6弦の音を1音下げた D の音に下げる(Drop)ことから名付けられたチューニング方法です。通常、オープンチューニング(変則的なチューニング)はボトルネック奏法などに対応するために用いられるのですが、ドロップDの場合は主に音をへヴィにする目的で用いられます

ドロップDチューニングは90年代グランジ/オルタナティブ・ロックのバンドを中心に流行し、今日ではヘヴィさを演出するのに欠かせない方法としてロックシーンに広く浸透しています。

ドロップDチューニングの特徴

ドロップDのポイント

ドロップDにすると5-6弦のパワーコードが指1本のセーハで簡単に押さえられるため、レギュラーチューニングでは難しかった「パワーコードを使った素早い動き」や「複雑なフレージング」が比較的カンタンになります。また、「パワーコードに add9 をプラス」した押さえ方が簡単になるのもポイントです。レギュラーチューニングと比べてみると、6弦開放でアドリブを弾く時のキーが E → D となりますから、いつもとは違ったフィーリングでアドリブ演奏を楽しむことができるでしょう。

ドロップDチューニングのやり方

  • チューナーで合わせる
  • 6弦7フレットの音と5弦開放弦の音を同じする

という2通りの方法で合わせるとよいでしょう。レギュラーチューニングから6弦だけを下げるというケースが多いと思いますが、この時6弦の音程を1音も変えるという作業になりますから、チューニング後はピッチが不安定になりやすいので注意が必要です。チューニング後は6弦だけでなく1〜5弦のピッチも確認しておきましょう。

また、チューニングを下げると弦のテンション感が弱くなって、ダルンダルンのサウンドになりやすいというのがドロップDのデメリットです。チューニングを下げた状態でもタイトな演奏にしたい場合は、弦のゲージを太くするなどの対策をして解消します。

ダウンチューニングならこの弦を使え!ドロップチューニング対応のギター弦特集

ドロップDを取り入れた演奏例


PRS SE Custom24をギター博士が弾いてみた! 3:11〜


Diezel VH4-2 PEDAL vs Diezel Herbert PEDAL 7:23〜


ギター博士の練習曲「#4 閃光のハカセェイ」

ドロップDチューニングを取り入れたギタリスト

  • トム・モレロ(rage against the machine)
  • ビリー・コーガン(smashing pumpkins)
  • HIDE
  • more…

ドロップDチューニングの応用編

ダブル・ドロップDチューニング

ダブル・ドロップDチューニング ダブル・ドロップDチューニング

ダブル・ドロップDチューニングはドロップDチューニングの状態からからさらに1弦を1音下げて、1弦と6弦をダブルで「D音」にするというチューニング方法です。曲のキーがDの時には使い勝手がいいチューニングだと思います。初心者向けではないかもしれませんね。

また、通常のエレキギター弦(6弦が46のゲージ)だと、テンションがなくなってしまったり、弾く時にフレットと弦がぶつかって「ビビリ」が発生してしまう可能性があります。ダブル・ドロップDチューニングを試したい場合は、6弦が46のゲージよりも太いものを選ぶとよいでしょう。

より変則的なチューニングにチャレンジしてみては?

普段からドロップDチューニングに慣れ親しんんでいる人にオススメしたいのが、

といった民族系の特殊チューニングです。簡単なフィンガリングでテンションコードを取り入れることができ、普段のギタープレイにアイリッシュ系/ケルト風のエッセンスを加えることができます。上記4つのチューニングは6弦がDとなっているため、ドロップDチューニングに慣れている人だとフレージングのコツを掴みやすいでしょう。プレイの幅を広げたいと思っている人に是非チャレンジしてみて欲しい変則チューニングです。

ドロップC#チューニング

「ドロップDの状態から全ての弦を半音下げ」にすることでドロップC#チューニングとなります。こちらは1990年代から2000年代のロックシーンから見られるようになったチューニング方法ですが、近年では全弦3音下げやドロップAなどさらに弦をドロップしていくプレイヤーが後を絶ちません。

ドロップチューニング関連アイテム

ノーマルチューニングから素早くドロップDチューニングに素早くできるアイテム「PITCH-KEY」

PITCH-KEY

ノーマルチューニング、ドロップDチューニング、両方のチューニングが登場する楽曲を持っているバンドは、ライブでチューニングの変更に苦労していることでしょう。そこで登場するのが、弦に直接取り付けてチューニングを操作する器具「PITCH-KEY」です。PITCH-KEYを使えば、求めるチューニングをあらかじめ設定し、ツマミを回転させるだけで一瞬でチューニングを変更することができます。次のページでは実際にPITCH-KEYを取り付けてレビューしているので、きになる人はチェックしてみて下さい。

《体当たりレビュー》一瞬でドロップDチューニングにできる「PITCH-KEY」

ドロップチューニングが出来るエフェクター「Digitech Drop」

Digitech Drop

Digitech社がリリースする「Drop」は、フットスイッチを踏むだけでレギュラーチューニングから半音下げ、1音下げと、ペグを回さずにダウンチューニングしたようにピッチを下げることができるという画期的なペダルエフェクターです。ポスト・ハードコア/メタルコアといったジャンルでは2音下げ、3音半下げと極端なドロップチューニングが定番となっていますが、Dropがあればレギュラーチューニングのままこれらのチューニングに素早くアクセスすることができます。搭載されているノブの操作によって最大1オクターブ下まで半音ずつ下げていくことが可能です。

Digitech Drop

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