エレキギターの総合情報サイト
2016楽器フェアでのESPブースの様子
日本楽器製造(現ヤマハ)を経てフジゲンで設計を担当していた椎野秀聰(しいのひでさと。現ベスタクス社主。著書に「僕らが作ったギターの名機」)氏が独立、仲間とともに最高級エレキギターの製造とリペアマンの養成を目的として、また日本初のオーダーメイド・ギターメーカーとしてESP(Electric Sound Products)が設立されたのが1975年。以後、1981年に米国、1983年にドイツ、1989年に中国に現地法人を設立するほか、1987年にはESPミュージックアカデミーを設立。多くの企業を傘下に置き、多方面の事業を展開しています。
ギターブランドとしてのESPは、株式会社イーエスピーの持つ多くのブランドの最高ランクに位置する、独自のハイエンドモデルを中心にした高級ブランドです。それぞれ特徴のあるオリジナルモデルと、顧客の理想を完璧に具現化するフルオーダーモデルの製造の二つを柱としており、人とは違ったギターを使いたい、また自分のこだわりを全て実現したいという内外のユーザーに支持されています。海外アーティストの愛用者が非常に多い事から、海外のブランドだと思っている方も多い日本のブランドです。
ESPの最大の特徴は、オーダーされればどんなものでも作るクラフトマンシップだと言えるでしょう。「プレイヤー1人1人のこだわりを100%現実にするギターを作りたい」というコンセプトのもとに、フルオーダーメイドを受け付けています。
Doraemon Mini Guitar
特に木工においてはどんな変形ギターのオーダーにも応じることができ、ショウモデルなどではユーザーの想定を軽く凌駕する作り込んだギターを発表して、私たちを驚かせてくれます。グラフィックについても同様に水準の高い技術を持っており、これら技術を駆使したガンダムやドラえもん、モンスターハンターやキラ☆キラなどアニメやゲームとのコラボレーションでは作中の武器をギターで再現したりキャラクターのグラフィックを描いたりと、やりたい放題です。アルフィー高見沢俊彦氏の代名詞とも言える「エンジェルギター」、ESP渋谷クラフトハウスに展示されているという京本政樹氏オーダーの「サムライギター(刀の鞘になっている)」など、伝説的なギターがいくつも作られています(ちなみにサムライギターは2,300万円だったとか。)。
また、完全コピーモデルの製作については実機の写真をチェックしてキズや塗装の剥がれ、汚れやシールの痛み具合、パーツの錆び加減に至るまで、人間業の限界まで再現します。
もちろんこのようなこだわり抜いたオーダーをしようものなら精緻な設計から始まりますので、かなりのプライスを覚悟しなければなりません。
かつてESPには、ネック強度が頼りない時期があったと言われています。この汚名を返上するためか、現在のESPはネックの安定、調製に対してたいへんこだわりのある設計を採用しています。
通常のトラスロッドは逆ぞり方向にのみ力がかかるため、逆ぞりになってしまったネックは調製できず、弦の張力に期待するしかありませんでした。これに対してESPの「バイフレックス・トラスロッドシステム」は、順ぞり方向にも逆ぞり方向にも力がかかります。これによりどちらの方向にもきちんと調製ができます。
ホライゾンに代表されるスルーネック構造は、ハイポジションの演奏性に優れ、サスティンを稼ぐ事ができる高級仕様です。このスルーネックの最大の泣き所は「最悪の場合ネック交換ができない」事です。ですから狂いが出ずに安定しているネックは、スルーネック構造のギターでは必須なのです。ESPでは「サポートカーボンロッド」をネック内に仕込むことでネック剛性を向上させ、また楽器のレスポンスを向上させています。
ナット部分の剛性を考えると、ボルトオンジョイントネックのトラスロッドはボディ側から出ているのが理想です。しかしこれはロッド調製にいちいちネックを外さなければならない極めてハードルの高い仕様です。ESPではトラスロッドに「ホイールナット」を加え、ネックを外さなくてもロッド調製ができるようになっています。
ESPは多数のブランドを抱えています。以下は実質的に同グループのブランドです。
「たかみー」、「王子」と言われるアルフィーの達人ギタリスト。レコーディングではふんだんにヴィンテージギターを用いますが、ライブではアルダーボディ、メイプルネック、ローズ指板、フロイドローズ、セイモア・ダンカンピックアップを基本スペックとしたESPのギターを使用。自身のシグネイチャー「フライングA」、職人技に溜息の出る「エンジェルギター」が有名です。
Metallica: Whiskey in the Jar (MetOnTour – Leeds, England – 2015)
ジェイムズ・ヘッドフィールド氏(ギターボーカル)、カーク・ハメット氏(リードギター)の二人が20年以上に渡ってESPを愛用しています。これまで色々な仕様やボディデザインのアーティストモデルをリリースしてきましたが、EMGハムバッカー2基という仕様は常におなじです。
9mm Parabellum Bullet – 反逆のマーチ
ギターボーカの菅原卓郎氏、リードギターの滝善充氏、ベースの中村和彦氏の3人が、ESPのアーティストモデルを使用しています。X-japanで育ったという力強い楽曲と激しいステージング、荒々しくも正確な演奏が支持を集めています。
左から:HORIZON CTM FR、CTM NT、I、II、III
アーチトップ、2基のハムバッカーを基本とするESPのフラッグシップモデルです。最高級のHORIZON-CTMはメイプルトップ/マホガニーバックのセットネック、HORIZON-Iはアルダーボディにフロイドローズ搭載、HORIZON-IIはチューン・O・マチックブリッジになっています。HORIZON-IIIはHORIZON-Iと同様の仕様ですが、非対称ボディを採用する事で全く異なる印象を与えています。
ホライゾンシリーズを…
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左から:FOREST GT、ANTELOPE、ANTELOPE CTM、FRX Liquid Metal Silver、FRX Liquid Metal Red
ベースで有名になり定着したフォレストのボディは、幾つもの突起をもつ大変特徴的なものです。ボディのデザインに変化をつけたANTELOPE、複雑なアーチが美しいFRXといったバリエーションがあり、ヴィジュアル系のアーティストに特に人気があります。
フォレストシリーズを…
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左から:SNAPPER Aqua Marine、SNAPPER AS、SNAPPER All Ash、THROBBER THROBBER STD
ボルトオンジョイントネック仕様のラインナップです。ストラトキャスタータイプのSNAPPER、テレキャスタータイプのTHROBBER共に、エルボー部分のカーブに合わせてトップのメイプルを曲げて貼付ける「ドロップトップ」が採用されています。これはトム・アンダーソンのモデル名にもなっている代表的仕様ですが、美観とプレイアビリティを兼ねた設計です。
スナッパーシリーズを…
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左から:AMOROUS NT,AMOROUS FR、AMOROUS FR-CTM、POTBELLY STD、POTBELLY STD(Lemon Drop)
ギブソン系のセットネックモデルを踏襲したダブルカッタウェイモデルで、メイプルトップ、マホガニーバックのボディにマホガニーセットネックという仕様で、AMOROUSは大きくえぐったヒール部でハイポジションのプレイアビリティが高い24フレット、POTBELLYは洗練された飽きのこないボディデザインの22フレット仕様です。
ARROW
ARROW/AERO共にオリジナルVシェイプのメタルギア然としたエレキギター。ARROW ではアルダーボディ/メイプルネック/エボニー指板の24フレット/リバースヘッドにはGOTOH製ペグ、セイモアダンカンのアクティブハムバッカーAHB-1 Blackouts を装備、ネックグリップは薄めでハイフレットも弾きやすいというのが共通スペックとなっています。
ARROWシリーズを…
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カーク・ハメット(METALLICA)、ジェフ・ハンネマン(SLAYER)の使用でお馴染みとなっている、ハードロック/ヘヴィメタルに特化したギターで、フラットトップボディが無骨な印象を与えます。スルーネック24フレットのM-II、ボルトオン27フレットのMV、スーパーロングスケールのボルトオンネック24フレットの7弦ギターM-SEVENがラインナップされています。
ESPのギターを…
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